読解・作文検査

適性検査Ⅱ <解 答>
適性検査Ⅱ <出題の趣旨と採点ポイント>
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「出題の趣旨」
「グローバル化」という言葉は,さまざまな場面で用
いられ,様々な意味に用いられています。
さらに,「世界で活躍する」とか,「世界に通用する
力」などという意味も込められて用いられることが多
いようです。
かならずしも国をまたいでの仕事に従事するので
はなくとも,これからの時代は,広く世界に視野をも
った生き方が望まれるようになるだろうと思います。
そうした意味で,できることならさまざまな側面にお
いて,広い視野をもって生きていってほしいと願って
います。
そこで,これからの時代を生きていくうえで必要な
ことは何であるかという問題に向き合ったことがある
か,それについて真剣に考えていってほしいという
意図から出題しました。
「採点のポイント」
【A】の文章では,グローバル化や多文化共生を考
えるきっかけは,身近なところにあると述べられてお
り,自分とは違った視点から考えてみることの大切さ
が述べられています。
また,【B】の文章では,「夢と希望」こそが「生きる
力」の根源である,と書かれています。【C】のグラフ
では,高校生の留学する目的について示されていま
す。
作文に書かれた内容に求められることは,いずれ
の文章であっても,自分のことに結び付けてそれぞ
れの文章を読み,その上で書かれた作文になってい
るかということが重要です。
ここで,「自分のこと」といっても,けっして自身の海
外生活体験や海外渡航経験について述べることを
要求しているわけではありません。そうではなく,も
のの見方として,幅広くものを見て,自分の頭で考え
ているかどうかが大切だろうと思います。
したがって,作文の「評価」にあたっては,文章【A】
または【B】の内容を,自分の生き方や日々の生活と
結びつけてとらえられているかどうか。
留学してどんなことを身につけたいか,という問い
に対する答えが,それぞれの文章や自分の考えと
深く結びついたものになっているかどうか。
いったい自分は何をしたいのか,ということについ
て,考えたことがあるかどうか。
こうした観点から,自由闊達に書かれた作文を
期待しています。あまり細かな規制にとらわれる
ことなく,おおらかに自身の考えを展開していただ
けるような文章が望ましいと考えています。
これらのことが,作文から読み取れる内容にな
っていることが大切です。 また,【書くときのきま
り】は,あくまでも,作文を書きやすくするためのも
のであり,誤字なども含めて,これに従って書か
れていないということによる減点は最小限にとど
まるものとします。あくまでも,書かれている内容
が重要です。