目次 - 公益財団法人鹿児島県建設技術センター

平成27年3月11日
地域一括発注に関するQ&A
目次
1 地域一括発注のメリットについて ....................................................................................................... 3
Q1-1 地域一括発注の主なメリットは何ですか? .............................................................................................. 3
Q1-2 地域一括発注することで委託料が安価になりますか? ............................................................................ 3
Q1-3 技術的支援の中身はどんなものですか? ............................................................................................... 3
2 点検および積算の基準について ....................................................................................................... 4
Q2-1 地域一括発注では鹿児島県の点検要領を使用しないのですか? ........................................................... 4
...
Q2-2 地域一括発注では「道路橋定期点検業務積算資料(平成 26 年6月 国土交通省道路局)」をそのまま使
用するのですか? .................................................................................................................................. 4
Q2-3 損傷図の作成も依頼できますか? .......................................................................................................... 4
Q2-4 単価適用日はどうなりますか?............................................................................................................... 4
Q2-5 橋梁以外の道路施設も依頼することができますか? ............................................................................... 4
3 市町村と技術センターの契約手続きについて..................................................................................... 5
Q3-1 地域一括発注は協定方式となっていますが,このメリットは? .................................................................. 5
Q3-2 同様の契約形態をとっている業務がありますか? ................................................................................... 5
Q3-3 協定方式であっても,センターと契約は「随意契約」になりますか?.......................................................... 5
Q3-4 随意契約の理由はどうすればいいでか? ............................................................................................... 5
Q3-5 100 万円を超える随意契約の理由は,どうすればいいですか? .............................................................. 5
Q3-6 契約書のない業務委託は法的に問題ないですか? ................................................................................ 5
Q3-7 協定書等に収入印紙を貼る必要がありますか? ..................................................................................... 6
Q3-8 市町村がセンターに前払金を支払う必要がありますか? ......................................................................... 6
4 発注形態について ............................................................................................................................ 6
Q4-1 地域一括発注は,1件当たり,何市町村程度で実施するのですか? ........................................................ 6
Q4-2 1 つの地域振興局で,1 つの市町村しか点検・診断の依頼がないときはどうなりますか? ........................ 7
Q4-3 点検・診断を依頼する年度は数年先ですが,今,協定書を締結することができますか? ........................... 7
Q4-4 数年分の点検を,前もって,依頼することができますか? ........................................................................ 7
5 業務の内容について ........................................................................................................................ 7
Q5-1 市町村とコンサルタントとの関係はどうなりますか? ................................................................................ 7
Q5-2 跨道橋,跨線橋等の場合に,橋梁下の管理者との協議は誰がするのですか? ....................................... 7
Q5-3 近接目視の方法として,橋梁点検作業車が必要かどうかの判断はどうなっていますか? ......................... 7
6 成果品について ............................................................................................................................... 8
Q6-1 点検・診断の成果品の内容はどうなっていますか? ................................................................................ 8
Q6-2 点検・診断の成果品の検査はどうするのですか? ................................................................................... 8
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平成27年3月11日
Q6-3 点検・診断の成果品の保管はどうなりますか? ....................................................................................... 8
7 補助金等について ............................................................................................................................ 9
Q7-1 点検・診断の地域一括発注の委託料は,社会資本整備交付金事業で対応可能ですか?事務経費も含め
てよいですか。 ....................................................................................................................................... 9
Q7-2 補助金等の交付決定通知前に,地域一括発注を依頼することはできますか? ........................................ 9
Q7-3 様式 1-2 の「停止条件付点検等業務依頼書」とは,どういうものですか? ................................................ 9
8 事務経費について .......................................................................................................................... 10
Q8-1 技術センターは事務経費を何に使うのですか? .................................................................................... 10
Q8-2 変更契約があった場合の事務経費はどうなりますか?.......................................................................... 10
Q8-3 事務経費の率の根拠はどこにありますか? .......................................................................................... 10
Q8-4 事務経費の率は県の 7%でなく市町村の 6.5%になるのでは? ............................................................. 10
Q8-5 今後の事務経費の考え方を教えてください。 ......................................................................................... 10
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平成27年3月11日
1 地域一括発注のメリットについて
Q1-1
地域一括発注の主なメリットは何ですか?
A 1 維 持 管 理 に必 要 な職 員 が不 足 している市 町 村 の事 務 負 担 を軽 減 します。
2 点 検 業 者 が行 っ た点 検 ・診 断 の 結 果 を当 センターが 再 チェックして精 度 を高 めま
す。
3 点 検 ・ 診 断 の 結 果 を電 子 化 して当 センターの データベース「橋 梁 点 検 支 援 シス テ
ム」に 永 久 保 管 し, 資 料 の 散 逸 を防 止 し ます。
4 発 注 ロットを大 きくする こと により,県 内 の点 検 者 数 が少 なくなり,診 断 のバラツキが
減 りま す。また橋 梁 点 検 作 業 車 の運 用 効 率 が向 上 します。
5 市 町 村 が 不 定 期 に発 注 する代 わりに,当 セ ンターが集 約 して早 期 発 注 します。この
結 果 ,コンサル タント の工 程 に余 裕 が生 まれ ,点 検 ・診 断 の 質 が 向 上 しま す。
6 点 検 ・ 診 断 の 結 果 を踏 まえて,市 町 村 が橋 梁 補 修 工 事 を発 注 する際 には ,当 セン
ター が工 法 検 討 ,見 積 徴 取 ,積 算 等 に関 するサポートを行 い ます(一 部 有 料 )。
Q1-2
地域一括発注することで委託料が安価になりますか?
事務経費が加算され、市単独で発注するよりも高くなるということになりませんか?
A 発 注 ロッ トが大 きくなると,一 般 的 に市 場 の競 争 原 理 が働 いてコストダウンするといわれ
ていますが,現 段 階 においては ,まだ 効 果 はわか りません。
平 成 27年 2月 26 日 の入 札 でも,一 般 的 な落 札 率 (90%台 前 半 )でし た。
積 算 上 で は,打 合 協 議 の費 用 は,複 数 の市 町 村 の 分 を 1回 で済 ま せること ができる の
で,市 町 村 の数 で 割 った単 価 になります。しかし ,その他 の工 種 (橋 梁 点 検 作 業 車 を
含 む )は,全 て1 橋 当 たりの 単 価 となっていますので,地 域 一 括 発 注 をしても,単 価 に
変 化 はありません。
地 域 一 括 発 注 の主 たる メリットは 経 済 性 でなく,Q1-1に示 す内 容 です。
Q1-3
技術的支援の中身はどんなものですか?
A 主 に,技 術 的 アドバイスです。
橋 梁 の点 検 ・ 診 断 は,未 だ工 学 的 にわからない 部 分 もあっ て,経 験 工 学 の 要 素 が大 き
い分 野 で す。自 治 体 がコンサルタントに点 検 ・診 断 を委 託 し た場 合 ,成 果 品 の 内 容 を
理 解 し ,その良 否 を 判 断 する こと は,現 場 経 験 の少 ない担 当 者 に とっ て簡 単 なことで
は ありませ ん。
当 セ ンター は ,県 が管 理 する2,404橋 及 び19市 町 村 が管 理 する2, 549橋 ,合 計 4,95 3
橋 ( 県 内 の道 路 橋 の約 1/ 2を占 める)の点 検 ・診 断 ,措 置 の履 歴 情 報 を蓄 積 し たデ ー
タベー ス「 橋 梁 点 検 支 援 システム」を管 理 運 用 していま す。
当 セ ンター は ,この 膨 大 なデータを駆 使 して,コンサルタントが行 った点 検 ・診 断 の結
果 に 対 して全 県 的 な横 断 チェックを行 い ,コンサ ルタントの技 術 者 の個 人 差 によるバ ラ
ツキを 無 くし,異 常 値 を排 除 し ます。
つ まり,当 セ ンター は,市 町 村 とコンサルタントの双 方 に利 害 関 係 がない 第 三 者 の立 場
で,点 検 ・ 診 断 の「 評 価 」 と「品 質 管 理 」を行 います。
また,当 セ ンターは,平 成 26年 度 末 に,学 識 経 験 者 で 構 成 する技 術 顧 問 を 創 設 しま
し た。
高 度 の専 門 知 識 を 要 す る案 件 については ,技 術 顧 問 と 相 談 の上 で 技 術 的 助 言 をす
る予 定 です 。
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平成27年3月11日
2 点検および積算の基準について
Q2-1
地域一括発注では鹿児島県の点検要領を使用しないのですか?
先般開催された「平成26年度橋梁点検現場研修会」で、点検はこれまでの「橋梁定期点検マニュ
アル(案)鹿児島県土木部道路維持課」の詳細点検に基づき実施するとの説明がありましたが。
A 点 検 要 領 は, 市 町 村 が選 択 することができます。
...
市 町 村 道 橋 は 「道 路 橋 定 期 点 検 要 領 」に よって点 検 ・診 断 をすることが できます。
ただし 長 大 橋 や特 殊 な構 造 の橋 梁 など ,県 の点 検 要 領 を 使 用 し た詳 細 な点 検 ・診 断
を 希 望 され る場 合 は,これに応 じ た積 算 を 行 いますので,下 協 議 の時 点 でご相 談 くだ
さい。この橋 梁 の 費 用 は 通 常 の約 2倍 となります。
Q2-2
...
地域一括発注では「道路橋定期点検業務積算資料(平成26年6月 国土交通省道路局)」をその
まま使用するのですか?
...
先般開催された「平成26年度橋梁点検現場研修会」で、「道路橋定期点検業務積算資料(平成26
年6月 道路局)」は、直轄での実績しかないことや国の積算基準体系を基本としているため、暫
定版として取り扱うものとし、鹿児島県では見積りにより対応するとの説明がありましたが。
A 【県 道 路 維 持 課 の回 答 】
使 用 マニ ュアルについては各 市 町 村 の 判 断 となりますので,各 マニュアルに応 じ た積
算 を 行 うこととします 。
Q2-3
損傷図の作成も依頼できますか?
「道路橋定期点検要領(平成26年6月 国土交通省道路局)」に基づいた点検とした場合に、損傷
図作成は含まれないと思いますが、損傷図作成の項目を個別に追加することは可能ですか?
A 損 傷 図 を作 成 するには,点 検 の段 階 からそれに見 合 った詳 細 な作 業 を 行 う 必 要 があり
ます。その ため「 橋 梁 定 期 点 検 要 領 (平 成 26年 6月 道 路 局 国 道 ・防 災 課 )」 に基 づ
き,鹿 児 島 県 土 木 部 の「設 計 ・調 査 及 び測 量 業 務 標 準 歩 掛 」の 橋 梁 定 期 点 検 業 務
積 算 基 準 で積 算 し なければなりません。この 橋 梁 の 費 用 は通 常 の約 2倍 となります 。
Q2-4
単価適用日はどうなりますか?
もし市町村とセンターが依頼書と受諾書をやりとりしている間に,単価の改訂があったときの積算
の扱いはどうなりますか?
A 地 域 一 括 発 注 の積 算 設 計 書 は,各 市 町 村 ごと に積 算 し たも のの合 冊 です。
各 市 町 村 の設 計 書 は,実 施 年 度 に,その市 町 村 から提 出 された「点 検 等 業 務 依 頼
書 」 の 日 付 を 単 価 基 準 日 として,積 算 しま す。
仮 に ,1つの地 域 一 括 発 注 において,各 市 町 村 の 新 旧 の単 価 基 準 日 が 混 在 す ること
になっ た場 合 でも,閲 覧 設 計 書 には 各 市 町 村 の単 価 基 準 日 が明 示 され るので混 乱 は
生 じませ ん。
Q2-5
橋梁以外の道路施設も依頼することができますか?
A 協 定 書 は,道 路 法 施 行 規 則 第 4条 の5の2に規 定 するトンネル等 (トンネル、橋 その他
道 路 を構 成 す る施 設 若 しくは 工 作 物 又 は道 路 の附 属 物 のう ち、損 傷 、腐 食 そ の他 の
劣 化 その他 の異 状 が生 じた場 合 に道 路 の構 造 又 は 交 通 に大 きな支 障 を 及 ぼす おそ
れ があるも の)を対 象 としてい ます。要 望 があれば,将 来 的 に対 応 可 能 です。
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平成27年3月11日
3 市町村と技術センターの契約手続きについて
Q3-1
地域一括発注は協定方式となっていますが,このメリットは?
A 第 1の 目 的 は,市 町 村 の 事 務 (設 計 ,積 算 ,入 札 ,契 約 )の負 担 軽 減 ,第 2の 目 的 は,
事 務 処 理 のスピ ードアップです。
Q3-2
同様の契約形態をとっている業務がありますか?
A 次 のよう な類 似 例 がありますが,地 域 一 括 発 注 は 新 規 の制 度 なので,完 全 に一 致 する
前 例 はありません。
国,県,市町村等が共同で事業を実施するケース
道路改良工事に際して,踏切部分の工事を JR 九州に委託するケース
道路改良工事に際して,河川管理者等に委託するケース
Q3-3
協定方式であっても,センターと契約は「随意契約」になりますか?
A 地 方 自 治 法 施 行 令 第 2 3 4条 によれば,地 方 公 共 団 体 の「売 買 ,賃 借 ,請 負 その他 の
契 約 は,一 般 競 争 入 札 ,指 名 競 争 入 札 ,随 意 契 約 又 は せり売 りの方 法 により締 結 す
るものと する」となっ ていま す。
「随 意 契 約 とは,競 争 の 方 法 をと らないで,任 意 に特 定 の者 を選 定 してその 者 と契 約
を 締 結 する方 法 をいう 」(工 事 事 務 の手 引 き P72)。
つ まり,競 争 の方 法 をとらないで(協 定 などの 方 法 )に より,特 定 の者 と契 約 を締 結 すれ
ば ,随 意 契 約 に該 当 します。
Q3-4
随意契約の理由はどうすればいいでか?
A 地 方 自 治 法 施 行 令 第 167条 の2第 1項 第 1号 を 適 用 すれば, 次 各 号 の金 額 以 下 で
あれば,特 別 の理 由 は要 りません 。
工事又は製造の請負
250万円
財産の買入れ
160万円
物件の借入れ
80万円
財産の売払い
50万円
物件の貸付け
30万円
前各号に掲げるもの以外のもの 100万円
委 託 は「 前 各 号 に 掲 げるもの以 外 」に該 当 し ます。
Q3-5
100万円を超える随意契約の理由は,どうすればいいですか?
A 地 方 自 治 法 施 行 令 第 167条 の2第 1項 第 2号 を 適 用 すれば, 「不 動 産 の買 入 れ又 は
借 入 れ 、普 通 地 方 公 共 団 体 が 必 要 と する 物 品 の 製 造 、修 理 、加 工 又 は納 入 に 使 用
させ るため必 要 な物 品 の売 払 いその 他 の契 約 でその性 質 又 は目 的 が競 争 入 札 に適
しないものを するとき」として,次 の理 由 をあげれば十 分 です(鹿 児 島 県 契 約 規 則 施 行
指 針 )。
......
「国 ,他 の地 方 公 共 団 体 その他 公 共 団 体 ,公 益 社 団 法 人 又 は公 益 財 団 法 人 と直 接
契 約 を締 結 す る場 合 」
Q3-6
契約書のない業務委託は法的に問題ないですか?
A 地 方 公 共 団 体 が私 法 上 の契 約 を締 結 する場 合 は,民 法 の 規 定 が適 用 され ます 。
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平成27年3月11日
地 域 一 括 発 注 の契 約 は,民 法 の 典 型 契 約 のうち,第 656条 の「法 律 行 為 で ない事 務
の委 託 契 約 」 (準 委 任 契 約 )に分 類 されます。
民法の規定
「委 任 は、当 事 者 の一 方 が法 律 行 為 をすることを 相 手 方 に 委 託 し 、相 手 方 がこれを承
諾 することに よって、その 効 力 を生 ずる」(民 法 第 643条 )。
「この節 の 規 定 は 、法 律 行 為 でない事 務 の委 託 について準 用 する」( 民 法 第 656 条 )。
「隔 地 者 間 の契 約 は、承 諾 の 通 知 を発 し た時 に成 立 する」(民 法 第 526条 )。
具体
協 定 書 は,「約 款 」又 は「 申 込 の誘 引 」と言 われるものであり,これ自 体 では 契 約 は成
立 しませ ん(内 田 貴 著 民 法 ⅡP 31)。
市 町 村 が 提 出 する様 式 1 の「点 検 等 業 務 依 頼 書 」が委 託 であり,当 センターが返 信 す
る様 式 2 の「点 検 等 業 務 受 諾 書 」が承 諾 で す。
そし て,当 セ ンターが受 諾 書 を発 し た日 に契 約 が 成 立 しま す。
受 諾 書 が 契 約 書 の内 容 となりますので,完 了 実 績 報 告 や会 計 検 査 の 3号 調 書 は,こ
の日 を当 初 契 約 日 としてください。
契 約 内 容 に変 更 が生 じ た場 合 は,様 式 3の「調 査 委 託 事 項 通 知 書 」とこれの 委 託 料
調 書 が,変 更 契 約 書 の内 容 になります。
Q3-7
協定書等に収入印紙を貼る必要がありますか?
A 鹿 児 島 税 務 署 に確 認 し たところ,「地 域 一 括 発 注 は 発 注 代 行 業 務 で あり,事 務 委 任
契 約 に該 当 すると判 断 されるので,協 定 書 、依 頼 書 、受 託 書 とも 不 課 税 になる」という
回 答 を頂 きまし た。つまり,収 入 印 紙 を 貼 る必 要 は ありま せん 。
Q3-8
市町村がセンターに前払金を支払う必要がありますか?
A 地 域 一 括 発 注 の協 定 書 には,前 払 金 の定 めはありません。
協 定 書 細 則 の 第 9 条 は,乙 (センター)は、甲 (市 町 村 )に対 して前 払 金 を 請 求 すること
ができる。この場 合 において、前 払 金 の額 その他 必 要 な事 項 は、甲 及 び乙 が協 議 し て
定 める,と規 定 し ています 。
今 の ところ,コンサ ルタントへの前 払 金 は,当 センタ ーの 自 主 財 源 で賄 いますので,市
町 村 に前 払 金 を請 求 す る予 定 はありません(将 来 はわかりませんが)。
なお,繰 越 事 務 に関 連 して,市 町 村 がセンターに前 払 金 を 支 払 う ことで,年 度 内 の精
算 額 と繰 越 額 を確 定 したいという 要 望 があれば,希 望 の額 をお知 らせください。 その額
で請 求 い たしま す。
4 発注形態について
Q4-1
地域一括発注は,1件当たり,何市町村程度で実施するのですか?
A 現 在 のと ころ,地 域 振 興 局 (又 は支 庁 )単 位 で1件 の地 域 一 括 発 注 を 予 定 していま
す。
多 工 区 に 分 割 すると ,診 断 者 が 多 くなって評 価 の バラツキ が大 きくなるので ,一 定 数
(5 0橋 程 度 )以 上 の ロット にまとめて発 注 します。
1つ の地 域 振 興 局 (又 は 支 庁 )の 橋 梁 数 が100程 度 を 超 え た場 合 は,複 数 の工 区 に
分 割 すること があります。ただし ,この場 合 でも,1つの市 町 村 が 複 数 の工 区 にまたがる
ことがない ように 配 慮 します。
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また,1つ の市 町 村 の橋 梁 数 が100程 度 を超 え た場 合 ,当 センターは 複 数 のコンサル タ
ントに発 注 しますが ,市 町 村 と当 センターの契 約 は1つです。
Q4-2
1つの地域振興局で,1つの市町村しか点検・診断の依頼がないときはどうなりますか?
A 地 域 一 括 発 注 の主 たる目 的 は市 町 村 支 援 ですので,1つの 市 町 村 でも 実 施 いたしま
す。
Q4-3
点検・診断を依頼する年度は数年先ですが,今,協定書を締結することができますか?
A いつで も締 結 す ることができます。協 定 書 に は有 効 期 限 がありませんので,点 検 ・診 断
の依 頼 は,いつでもすること ができます。
Q4-4
数年分の点検を,前もって,依頼することができますか?
A でき ます 。対 象 橋 梁 の一 覧 表 と箇 所 図 を提 出 してくだされ ば,各 年 度 の予 算 規 模 に
合 わせ て,当 セ ンターで橋 梁 を選 択 し,計 画 的 に点 検 ・診 断 を 実 施 いたします 。
5 業務の内容について
Q5-1
市町村とコンサルタントとの関係はどうなりますか?
コンサルタントとの打合せに市町村が同席することはないのですか。また、調査業者からの協議
や報告は、その都度,センターより市町村へ行われるのですか?市町村に意見等を求めることが
ありますか?
A コンサル タントからの協 議 や報 告 は,随 時 ,市 町 村 に報 告 します。
地 域 一 括 発 注 は,市 町 村 支 援 を 主 たる目 的 とし ていますが,道 路 管 理 者 としての主
体 は 市 町 村 に ありま す。
道 路 管 理 者 の 判 断 や意 見 が必 要 なときは,コンサルタントとと もに協 議 に伺 います 。
Q5-2
跨道橋,跨線橋等の場合に,橋梁下の管理者との協議は誰がするのですか?
A 市 町 村 が当 センター に依 頼 することができる業 務 は,点 検 等 業 務 の 「発 注 の 代 行 及 び
技 術 的 支 援 」です ( 協 定 書 第 2条 )。
「発 注 の代 行 及 び 技 術 的 支 援 」の具 体 的 な内 容 は,細 則 第 3条 及 び第 4条 に明 記 さ
れています 。
..
. ..
そのほ か,市 町 村 か ら特 に 依 頼 のあっ た事 務 に つい ては,地 域 一 括 発 注 とは 別 の 契
..
約 で ,協 議 により受 託 す ることも 可 能 です(同 条 第 4項 )。
しかし ,当 センター は,道 路 管 理 者 の道 路 法 上 の権 限 を 代 行 する こと はできま せん。
道 路 管 理 者 が 他 の管 理 者 (他 の道 路 管 理 者 ,鉄 道 事 業 者 等 )と協 議 すべき事 項 に
...
ついては ,道 路 管 理 者 が地 域 一 括 発 注 の依 頼 前 に,協 議 を 済 ま せて下 さる ようお願
いしま す。
..
従 いまして,他 の管 理 者 等 との協 議 が 未 了 で現 場 に入 れない橋 梁 については ,残 念
ながら,協 議 が終 了 するまで,受 託 をお断 りすることになりま す。
Q5-3
近接目視の方法として,橋梁点検作業車が必要かどうかの判断はどうなっていますか?
A 桁 下 が5m以 上 あるか,高 所 作 業 車 も対 応 できない状 況 であれ ば,橋 梁 点 検 作 業 車 が
必 要 となります 。一 般 的 な橋 梁 では,BT -200という 規 格 の橋 梁 点 検 作 業 車 を 使 用 し
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ます。BT-20 0で 近 接 目 視 ができない 橋 梁 につい ては,コンサルタントと協 議 し ,適 正 規
模 の ものに変 更 し て対 応 します。
6 成果品について
Q6-1
点検・診断の成果品の内容はどうなっていますか?
...
A 「道 路 橋 定 期 点 検 要 領 」は,付 図 (部 材 番 号 図 ), 点 検 表 記 録 様 式 (その1)及 び(そ の
2)を 必 須 の 成 果 と指 定 しています。
これは ,その橋 梁 及 び部 材 の 最 弱 点 (アキレス腱 )を 示 すだけですので ,実 務 上 の 情 報
とし ては 不 足 し ています。
その ため,当 セ ンターは独 自 の 点 検 簿 を定 め,コンサルタントに作 成 を指 示 し ています
(特 記 仕 様 書 第 9 条 の別 表 ) 。
これは 点 検 表 記 録 様 式 に載 らなかったワースト2位 以 下 の箇 所 を含 む記 録 で,最 弱
点 を 抽 出 し た根 拠 を示 す バックデータであるとともに ,5年 後 の 比 較 に活 用 できる資 料
となりま す。
Q6-2
点検・診断の成果品の検査はどうするのですか?
A 当 センター が コンサ ルタントに 発 注 するときの特 記 仕 様 書 は 次 のようになっていま す。
第14条(管理者確認検査)
本 業 務 の 履 行 期 限 は、平 成 27年 6月 30日 とする。ただし、受 注 者 (コンサルタント )は、
成 果 品 の 案 を平 成 27年 6月 15日 までに、発 注 者 に提 出 しなけれ ばならない。
2 施 設 管 理 者 (市 町 村 )は、成 果 品 の案 につい て確 認 検 査 (以 下 「管 理 者 確 認 検
査 」という。)を 行 う。
3 担 当 技 術 者 ( コンサルタント)は、管 理 者 確 認 検 査 に立 ち会 わなければならない 。
4 受 注 者 (コンサルタント )は、管 理 者 確 認 検 査 において不 合 格 となり、又 は補 正 を
命 ぜ られ たときは、遅 滞 なく当 該 措 置 を 行 わなけれ ばならない。
具体には次の手順になります
1 コンサ ル タント は,成 果 品 の 案 を 履 行 期 限 前 に,当 センターに 提 出 します。
2 当 セ ンターは成 果 品 の案 のチェックを行 います。
3 チェック 完 了 後 ,当 セ ンターは 成 果 品 を市 町 村 に納 品 します。
4 市 町 村 の 完 成 検 査 は ,当 セ ンターが受 検 しますが,コ ンサルタントも 同 席 し ます。
5 市 町 村 の 完 成 検 査 が 完 了 するまで(最 後 まで),コンサルタントが対 応 し ます 。
Q6-3
点検・診断の成果品の保管はどうなりますか?
A 当 センター の 「橋 梁 点 検 支 援 システム」に加 入 しているかどう かで,以 下 の違 いがありま
す 。橋 梁 点 検 支 援 システムに 加 入 し てか ら,地 域 一 括 発 注 を依 頼 されるほう が, 手 間
の面 も,費 用 の面 でも断 然 ,お得 です。
加入している市町村の場合
地 域 一 括 発 注 を受 注 し たコンサルタントは,点 検 ・診 断 の結 果 をこの システムに直 接 ,
入 力 し ます 。従 っ て,市 町 村 の 手 間 を一 切 要 せず,データの 蓄 積 が完 了 し ます 。デー
タの入 力 手 数 料 ,保 管 料 も 無 料 です。
加入していない市町村の場合
当 セ ンター は ,点 検 ・ 診 断 の成 果 品 を,紙 及 びCDで市 町 村 に納 品 しま す。
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平成27年3月11日
後 年 ,市 町 村 が橋 梁 点 検 支 援 システムに加 入 して,点 検 ・診 断 の結 果 を入 力 すると
き,市 町 村 職 員 が 手 入 力 する場 合 は無 料 ですが,セ ンターに依 頼 すると有 料 となりま
す。
7 補助金等について
Q7-1
点検・診断の地域一括発注の委託料は,社会資本整備交付金事業で対応可能ですか?事務経
費も含めてよいですか。
A 【県 道 路 維 持 課 の回 答 】
通 常 の定 期 点 検 業 務 と同 様 に ,地 域 一 括 発 注 で行 う点 検 業 務 も防 災 ・安 全 交 付 金
の基 幹 事 業 として実 施 す ることがで きます。
事 務 経 費 については,業 務 委 託 上 の必 要 な指 導 ・監 督 経 費 であるという 性 質 上 ,交
付 金 の対 象 として計 上 す ることは 可 能 であると考 えますが ,従 来 の消 耗 品 の 購 入 等 に
充 てる 補 助 事 業 の 事 務 費 と混 同 しないためにも,交 付 金 の 申 請 上 は委 託 費 に含 めて
申 請 すべきと考 え ます。
Q7-2
補助金等の交付決定通知前に,地域一括発注を依頼することはできますか?
理論
補 助 金 等 とは 、「国 が特 定 の事 務 、事 業 に 対 し 、国 家 的 見 地 か ら公 益 性 があると認
...
め、そ の事 業 の実 施 に資 する ため 、相 当 の反 対 給 付 を 受 けないで 交 付 する給 付 金 」と
定 義 されています (道 路 局 所 管 補 助 事 務 提 要 P1)。
交 付 決 定 とは ,補 助 金 交 付 申 請 に対 する審 査 完 了 の 通 知 で あり,これにより申 請 者
が補 助 金 の交 付 を 受 けることが 可 能 に なりま す(同 P45)。つまり,交 付 決 定 日 は,交 付
を 受 ける権 利 が発 生 する日 に過 ぎま せん 。
交 付 決 定 前 に 発 注 契 約 をしてはならないという 制 限 はありません。
ただし ,契 約 の 財 源 の大 部 分 を 補 助 金 とし ている市 町 村 の場 合 ,市 町 村 側 の規 則 に
よって,交 付 決 定 前 に契 約 を締 結 することを制 限 し ていることが ありま す。
(予 算 執 行 の財 源 の裏 付 けとし て,交 付 決 定 まで 待 つという趣 旨 )
協定書の日付
交 付 申 請 の前 に準 備 行 為 をすることには 全 く制 限 が ありま せん (第 3回 メンテナンス会
議 ) 。ですから,平 成 26年 度 中 であっても, 協 定 書 を締 結 することができます。
依頼書の日付
. . ..
市 町 村 の 予 算 が成 立 し たら,交 付 申 請 の 前 であっても, 様 式 1の「点 検 等 業 務 依 頼
書 」を 当 セ ンター に提 出 すること ができ ます。
なお慎 重 に処 理 し たい場 合 は, 様 式 1-2の「停 止 条 件 付 点 検 等 業 務 依 頼 書 」を 提 出
す ることがで きます 。これは 交 付 決 定 の 通 知 が あった時 点 から有 効 となる 依 頼 で す。予
定 どお り交 付 決 定 が あれば,別 に 必 要 となる手 続 きはありません。
受諾書の日付
..
当 セ ンター は ,市 町 村 の希 望 する日 付 (例 えば交 付 決 定 日 の翌 日 )で様 式 2 の「 点 検
等 業 務 受 諾 書 」を 提 出 します。
Q7-3
様式1-2の「停止条件付点検等業務依頼書」とは,どういうものですか?
A 停 止 条 件 とは ,条 件 が成 就 し た時 か ら効 力 を生 じる 条 件 で す(民 法 第 127条 第 1項 )。
例 えば ,市 町 村 が,国 か ら補 助 金 等 の交 付 決 定 が ある ことを停 止 条 件 として依 頼 書 を
提 出 し た場 合 ,交 付 決 定 があったときに依 頼 書 が 有 効 となります。もし ,その年 度 に交
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平成27年3月11日
付 決 定 がなかったときは,当 センターとの契 約 自 体 が生 じませんし,キャンセ ル料 も発
生 しませ ん。
8 事務経費について
Q8-1
技術センターは事務経費を何に使うのですか?
A 当 センター は 平 成 26 年 度 から,地 域 一 括 発 注 及 び橋 梁 補 修 に関 する市 町 村 支 援 事
業 の ために ,専 従 職 員 2 名 を 確 保 して対 応 してい ます。メンテナンスサイク ルを持 続 的
に回 し てゆくためには人 件 費 ,旅 費 等 のための 恒 久 財 源 が 必 要 ですので,ご 理 解 のほ
ど ,よろし くお 願 いします 。
Q8-2
変更契約があった場合の事務経費はどうなりますか?
...
変更契約額が増額または減額になった場合でも当初のままなのでしょうか?
...
A 事 務 経 費 は設 計 額 を基 準 としています。コンサルタントとの契 約 額 では ありません。
コンサル タント 間 の価 格 競 争 が 激 化 して低 価 格 入 札 (叩 き合 い )になった場 合 でも ,通
常 の 価 格 帯 による 契 約 で あっても ,業 務 の監 督 に要 する人 件 費 ,旅 費 等 は 同 じです
ので,価 格 競 争 の影 響 のない設 計 額 を基 準 としてい ます。
なお,変 更 契 約 があった場 合 の 事 務 経 費 は ,変 更 設 計 額 が基 準 になります。増 額 に
なっても ,減 額 になっ ても 変 更 します。
Q8-3
事務経費の率の根拠はどこにありますか?
A 「国 土 交 通 省 所 管 補 助 金 等 交 付 規 則 」(平 成 12年 総 理 府 ・建 設 省 令 第 9号 ) の別 表
を 準 用 しています。
Q8-4
事務経費の率は県の7%でなく市町村の6.5%になるのでは?
A 補 助 事 業 の事 業 主 体 が市 町 村 である場 合 ,工 事 場 所 は市 町 村 内 に限 られ ,原 則 と
して市 町 村 外 への 転 勤 等 もないことか ら, 事 務 費 (旅 費 ,人 件 費 等 )の率 が県 より0. 5%
少 ない 6.5% に なっていると思 われます。
地 域 一 括 発 注 の事 務 を 行 う 当 センターは,県 と 同 等 の給 与 体 系 を準 用 し,県 内 全 域
を 活 動 エリアとしています 。従 って,県 の 率 を準 用 し ています。
Q8-5
今後の事務経費の考え方を教えてください。
A 平 成 27 年 2月 26 日 ,当 セ ンターは 地 域 一 括 発 注 の 第 1号 を 発 注 しまし たが,実 際 のと
ころ, 1件 の地 域 一 括 発 注 に,どれだけの事 務 経 費 (人 件 費 ,旅 費 等 ) がかかるのか,
まだ 把 握 し ていないところです。
本 県 は,南 北 6 00 Kmの県 土 に 多 くの離 島 があり,必 要 な事 務 経 費 が全 国 平 均 よりも
多 くかかる特 殊 性 を抱 えています。
です から,これ らの 要 素 も考 慮 しなが ら,今 後 ,地 域 一 括 発 注 の実 績 を 積 み 上 げ ,妥
当 な水 準 を検 証 し たいと思 いま す。
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