海外安全対策情報(2014年04月~06月)

在留邦人の皆様へ
2014年7月
海外安全対策情報(2014年4月~6月)
当地での4月~6月までの治安情勢及び一般犯罪は下記のとおりです。
1 治安情報及び一般犯罪
(1) テロ情勢
イスタンブール大市内で発生した爆弾(未遂も含む)事件は3件、火炎瓶投擲事件は
5件でした。
爆弾事件は昨年と比べ、減少傾向で推移しておりますが、今期は押収事件が2件、手
榴弾爆発事件が1件発生しました。
また、メーデーや5月にマニサ県で発生した大規模炭鉱事故、6月にディヤルバクル
県で発生したデモ隊射殺事件に抗議するデモが過激化し、火炎瓶投擲事案も発生しまし
た。
(2) 一般犯罪
イスタンブール大市内スルタン・アフメット地区(旧市街地区)等の観光地において、
邦人旅行者が現地トルコ人(またはトルコ以外の国籍を装うトルコ人)から日本語・英
語等で話しかけられ、各種被害に遭うケースが散発しています。
(イ)悪質絨毯店、カード詐欺
悪質な絨毯店に言葉巧みに誘い込まれて高額な商品を購入させられる、支払いの際
にクレジット・カードを複数回使用させられ、身に覚えがない買物代金を架空請求さ
れる等の被害が発生しています。また、過去には、女性旅行者が店内の人気のないと
ころに誘い込まれ、猥褻行為被害に遭った事例もあります。
見知らぬ者の誘いに安易に乗らず、支払の際には確実に支払代金を確認することが必
要です。
今期は、
絨毯店カード詐欺・・1件
高額絨毯購入・・・・1件
が発生しています。
(ロ)ぼったくりバー
言葉巧みに、いわゆる「ぼったくりバー」に連れて行かれ、高額な飲食代金を請求
されるケースが発生しています。
飲食の際には、必ず価格表を確認してから飲食することが必要です。
今期は、
ぼったくりバー被害・・・1件
高額料金バー・・・・・・2件
が発生しています。
2 殺人・強盗等凶悪犯罪
(1) 強盗
被害情報はありませんでした。
(2) 殺人
被害情報はありませんでした。
3 イスタンブール大市内でのテロ・爆弾事件等発生状況(報道ベース)
(1)4月5日、午後11時30分頃、キャウットハーネ市(イスタンブールヨーロッ
パ側)サダバドゥ警察署前において、黒のブルカを纏った女性 1 名(DHKP/C 構成員)
が所持する鞄から爆発物が発見・押収されました。
(2)5月1日、メーデーに関連し、イスタンブール大市内で142名が警察に身柄を
拘束され、手製爆弾 8 個が押収されました。また一部で警官隊に向けて火炎瓶が投擲さ
れました。
(3)5月22日、ゲジ公園デモで犠牲となったベルキン・エルヴァン氏死亡事件、大
規模炭鉱事故に抗議するデモ隊が、オクメイダヌ地区で警官隊に火炎瓶を投擲しました。
警官が発砲し、付近のジェムエヴィで葬儀に参列していた男性(30)が頭部に銃弾を受
け死亡した他、デモ隊が使用した手榴弾が爆発し、男性 1 名が死亡しました。
(4)6月4日、午後 6 時 30 分頃、ガーズィーオスマンパシャ市内オスマンベイ通りに
おいて、無人の市バスに火炎瓶が投擲され、バスが全焼する事件が発生しました。
(5)6月8日、バージュラル市内で数百人規模のデモが発生。デモ隊は PKK のオジャ
ラン首領の写真、PKK の旗を掲げ、警官隊に向けて火炎瓶を投擲しました。
(6)6月8日、ディヤルバクル県内でジャンダルマによりデモ隊参加者2名が射殺さ
れた事件に抗議して、オクメイダヌ地区、ガーズィーオスマンパシャ市内、カドキョイ
市内でデモが発生しました。オクメイダヌ地区ではデモ隊側が無人の市バスに向かって
火炎瓶を投擲し、市バスが炎上しました。
4 誘拐・脅迫事件等
被害情報はありませんでした。
5 日本企業の安全に係わる諸問題
関係情報はありませんでした。
在イスタンブール日本国総領事館
領事班・警備班
TEL:90-212-317-4600(代)
FAX:90-212-317-4604