改善された低コスト土壌水分センサーのキャリブレーションと評価

A
Applic
cation Note
改善され
れた低コ
コスト⼟
⼟壌⽔分セ
センサー
ーのキャリブレー
ーション
ンと評価
Calibrattion and Evaluatio
on of an Improve
ed Low-Cost Soil M
Moisture Sensor
Colin S. Campbell
C
l, Gaylon S. Campb
bell, Douglas R. Co
obos, and
d Lauren L. Bissey
y
要旨
ーザーが⼊⼿可
可能でなければ
ばならない。本研究の⽬的は
本
は、
ユー
農地及び芝⽣
⽣の灌漑スケジ
ジュールには⼟
⼟壌⽔分センサ
サー
低価
価格 SMS の開発と試験であ
あり、また灌漑
漑市場での使⽤
⽤
(SMS)が必要
要で、そのセン
ンサーは精度、信頼性、低コスト
可能
能性を評価する
ることである。
が要求される
る。市場には多
多数の SMS があるが、これ
れら分
野での要求⽔
⽔準を満たして
ていないため、使⽤が限られ
れてい
背景
景
る。商業的灌漑
漑事業に提案するにふさわしい⾼品質測定が
⻑年
年にわたり、現場での⼟壌⽔
⽔分モニターには数多くの⼿
⼿
でき、且つ安
安価なセンサー
ーに対する需要
要が存在する。本研
法が
が使⽤されてき
きた。初期の⽅
⽅法としては、⽔分量推定に
に
究の⽬的は、新型で低コス
ストの SMS が、⽔分量と電
電気伝
は、電気抵抗や低
低周波静電容量
量測定が⽤いら
られてきた。こ
異なる様々な⼟
⼟壌で、如何に
に測定されるか
かを
導度(EC)の異
ら技術は⽔分量
量と相関がある
るが、⼟壌の塩
塩分や構造に影
影
れら
検証する事、また現場での
の耐久性を検討
討することにあ
ある。
響さ
されている。全般的に灌漑市
全
市場で⼟壌⽔分
分センサーが概
概
砂、沈泥質壌⼟
⼟、粘⼟質⼟壌
壌間、また幅広
広い
試験された砂
して
て信⽤されてい
いないのは、これらタイプの
のセンサーの低
低
EC でも、SMS はキャリブレーションに差は⾒られなかっ
信頼
頼性に原因があ
あると思われる
る。
た。現場試験
験では、測定期間を問わず良好な信頼性を⽰し
た。新型 SMS は、⼟壌⽔分
分測定と灌漑計画に有⽤なツー
ルであると⽰
⽰唆された。
⼟壌
壌バルクの誘電
電率を測定し、⼟壌の体積含
含⽔率(VWC)
を推
推定する為、その測定結果を
そ
を⽤いるセンサ
サーが、⼈気を
を
博し
しつつある。こ
これまで、エレ
レクトロニクス
ス分野での、作
作
動原
原理の理解・向
向上及び改善、超過作業によ
よって、市場向
向
序論
淡⽔は、何代
代にも渡って確
確実に利⽤出来
来るよう、注意深い
管理が要求さ
される有限資源
源である。淡⽔を流し込む最⼤の
⽤途の⼀つが
が灌漑で、商業
業⽤地、ゴルフ
フコース、住宅の芝
⽣と庭で実施
施されている。⽔資源保護の
のカギは、植物⽔の
需要量及び利
利⽤可能な⼟壌
壌⽔量を元にし
した意思決定で
であ
けに
に低価格で性能
能の優れた、数
数多くのセンサ
サー設計が産み
み
出さ
された。今⽇、⾼品質で低価
価格のセンサーが利⽤可能に
に
なっ
ったことにより
り、センサー⽤
⽤途が⾮常に拡
拡がり、研究で
で
の地
地理空間のモニ
ニタリングから
ら農地、芝⽣で
で改善された灌
灌
漑管
管理まで拡がっ
っている。
る。植物から
ら損失する⽔量
量の推測は⼤き
きく進歩したが
が、灌
誘電
電率センサーは
は、⼀般的には
は⼆種類が利⽤
⽤可能である。
漑ツールとし
しての⼟壌⽔分
分測定の実⾏は
は遅れている。良好
⼀⽅
⽅は電気インパ
パルスが⼟壌中
中の⼀定距離の
の伝送路を通
な精度及び安
安定性と、必要
個所全てで使⽤できるような、
低価格を併せ
せ持つ⼟壌⽔分
分センサー(SM
MS)の需要があ
ある。
⻑年の間、⼟壌⽔分の計測
⼟
測技術は、灌漑市場で利⽤されて
きた。しかしな
ながら、通常⽤
⽤途への適⽤は
はなかなか進ま
まず、
それはある種
種のセンサーの
の場合測定品質
質の悪さが、また他
のセンサーの
の場合⾼価であ
あることが理由
由であろう。⽣き延
びていくには
は、SMS は精度
度良く、信頼性
性があり、エン
ンド
アイネ
ネクス株式会社
社
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過す
するのに要する
る時間を計測し
し、もう⼀⽅は
は、⼟壌が誘電
電
性で
であるキャパシ
シターのインピ
ピーダンス成分
分を測定する。
最初
初のタイプのセ
センサーは、時
時間領域と呼ば
ばれている(時
間領
領域反射率計ま
または TDR;時
時間領域透過率
率計または
TDT
T) 。第⼆の区
区分に属するの
のは、周波数領
領域センサーと
と
も呼
呼ばれ、それは
は固定周波数で
で使⽤されるた
ためである。し
かし
し、頻繁に多く呼ばれるのは「キャパシタン
ンスセンサー」
であ
ある。
1
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時間領域セン
ンサーは、本質的に周波数領域センサーよりも
この
の式は、⽔分量を決定する様
様々なパラメーター中の不確
確
良質あるいは
は精度が⾼いと
と信じられてい
いる場合がある
る。こ
定要
要素に対する、予測される⽔
⽔分量の感度を
を決定するため
め
れには、いく
くつかの理由が
がある。通常、時間領域センサー
に使
使⽤可能である
る。計算はいか
かなるパラメーターの組み合
合
は、キャパシ
シタンスセンサ
サーより⾮常に
に⾼価であり、価格
わせ
せでも可能であ
ある。説明⽬的
的の為、表 1 の公称値が選
の
を通じて⾼精
精度を⽰す傾向
向にある。また
た、キャパシタンス
択さ
された。これら
らの値を⽤い、表 1 から感度
度が⽰された。
センサーは 1 世紀以上試さ
されている⼀⽅
⽅で、時間領域
域法
量
シンボル
ル
公称値
感度 1
バルク誘電率
バ
Εb
10
-5
⽔の誘電率
εw
80
8.5
鉱物の誘電率
鉱
εm
4
16.2
かさ密度
ρb
1.3
16.2
粒⼦密度
ρs
2.65
-16.4
はまだ使⽤さ
されるようにな
なって 30 年も
も経っていない
い。初
期のキャパシ
シタンスセンサ
サーには多くの
の限界があった
たが、
その限界も現
現代エレクトロ
ロニクスの技術
術とより良い理
理論
の理解によっ
って本来なら解
解決できたにも
もかかわらず、本⼿
法はその初期
期の経験のせい
いで未だに悪い
い印象が残って
てい
るのかもしれ
れない。
2 種のセンサ
サータイプの性
性能に違いが存
存在するという
う認
識の理由がな
なんであるにせ
せよ、時間領域センサー御⽤達が
それら商品を
を売り込みたい
いが故、その認識は⽀持され
れ後押
1
感度は、予測される体積⽔分
分率の1%変化
化で実際に⽰さ
さ
れる
る%変化を指し
します。
しされる。そ
そして、これら
らの主張は、周波数領域と時間領
域センサーの
の相対的⻑所に
に関する議論の
の絶好の論拠を
を与
かさ
さ密度が精度
度に及ぼす影
影響
える。
⼟壌
壌のかさ密度は
は⼤きく異なる
る。農業で⽤い
いられる典型的
的
鉱物
物⼟壌では、か
かさ密度は 0.8
8 から 1.8 g cm-3 で、80%
%
精度
ほど
ど異なる。有機⼟壌及び地質
質⼯学的⽤途で
での⼟壌の場合
合、
誘電性センサ
サーは⽔分量を
を検知しないが
が、⼟壌のバル
ルク絶
その
の幅はさらに広
広くなる。鉱物農業⼟壌の範
範囲を考えると
と、
縁誘電率を検
検知する。それ
れ故、2 つの要素が精度の決定に
式 2 では 0.8 から
ら 1.8 g cm-3 において 0.05 m3m-3 の⽔
⽔
関連している
る。それらは、センサーがバルク誘電率を決定
分量
量の変化が予測
測できる。独⽴
⽴の密度測定が
がなく(誘電性
する精度、及び
びバルク誘電率と⼟壌⽔分率の関係の精度で
⽔分
分センサーの場
場合も同様)、密
密度のみ不確定
定であると考
ある。後者を
を初めに考慮す
すると、典型的な誘電混合モデル
える
るならば、鉱物
物や農業⽤⼟壌
壌での⽔分率の
の精度は
を⽤いて精度
度を分析できる
る。
±2..5%である。有
有機及び圧密⼟
⼟壌の場合、誤
誤差はさらに
⼤き
きくなる。如何
何なる誘電性セ
センサーも、⼟壌タイプに関
⼟
関
わら
らず絶対精度が
が 1%である、という主張は
は明らかに誇張
張
(1)
表現
現である。鉱物誘電率及び粒
粒⼦密度の不確
確実性に対する
る
誘電率、x は体積
積分率、及び下付きの b, a,
a m
ε は⽐絶縁誘
感度
度は、かさ密度に⼟壌固相特
特性の変化に起
起因する総合的
的
及び w はバル
ルク、空気、鉱
鉱物及び⽔を⽰
⽰す。空気の誘
誘電
不確
確実性が加わっ
った場合と同様
様であると表 1 で⽰される。
率は 1 で、⼟
⼟壌鉱物の誘電
電率は 3 から 16
1 であるが、4 と
いう値が通常
常⽤いられる。1 - xw - xm を xa で置き換え
⽔の
の絶縁誘電率
率が精度に及
及ぼす影響
られる。また、
、⼟壌中のバル
ルクと粒⼦の⽐
⽐率を xm で表
表す。
⾃由
由⽔の絶縁誘電
電率は、室温で
で約 80 である
る。この誘電率
率
ρb/ρs は測定
定誘電率から⽔
⽔分量を求める
る式である。
は、温度上昇に伴
伴い 0.5%/C の
の割合で減少す
する。⽔誘電
の 8.5% の誤差
差によって、体
体積⽔分率 20%の予想⽔分
分
率の
(
(2)
アイネ
ネクス株式会社
社
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率で
で 1%の誤差を
をもたらす。この
の程度の⽔分率
率では、±20C
C
2
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の温度変化に
によって予想⽔
⽔分率は±1.2%
%のみ変化し、
、ほ
され
れたモデルとし
して考えること
とで、理解可能
能である。抵抗
抗
とんどの⽬的
的の場合無視で
できる程度であ
ある。この誤差は⽔
の電
電気抵抗は、⼟
⼟壌のバルク導
導電性に⽐例す
する。そして、
分率が⾼くな
なると⼤きくな
なるが、温度測定するセンサ
サーは
キャ
ャパシターの静
静電容量は、⼟
⼟壌のバルク誘
誘電率に⽐例す
す
多く、適正にキ
キャリブレーションされるのでこの影響はた
る。⼟壌の導電性
性が無視できる
るほど⼩さけれ
れば、誘電率測
測
いてい無視で
できる。
定は
は時間領域、周
周波数領域どち
ちらも容易で⾼
⾼精度である。
導電
電性増加につれ
れ、移動時間測
測定の為に分析
析する、減衰す
す
「結合⽔」が⽔誘電率
率に及ぼす影響
響
る TDT
T
及び TDR
R 波形は、特に⾼周波で顕著
著に減衰する。
「結合⽔」が
が TDR 及び TDT
T
センサーに
に影響を及ぼす
すこ
とがある。結
結合⽔の絶縁誘
誘電率は、緩和
和周波数 15GH
Hz 以
下では⽐較的
的⼀定である。但し、結晶⽔
⽔は(例えば氷
氷)、
数 kHz 下がる
るだけで誘電率
率が⾼くなる。
。⽔の結合⼜は
は構
造は、特定の
の周波数で誘電
電率に⼤きく影
影響する。⼟壌鉱物
及び有機物に
に吸収された⽔
⽔は⾃由ではな
ない。それは様
様々な
範囲の結合エ
エネルギーを有
有し、多くの TDR
T
及び TD
DT セ
ンサーが作動
動する周波数(⾼
⾼ MHz から低
低 GHz 領域)以下に
⽔の緩和周波
波数を下げるの
のに⼗分な場合
合もある。
アル
ルゴリズムによ
よってある程度
度まで、波の開
開始・終了点を
を
より
り分け可能であ
あるが、最終的には信号の識
識別が不可能と
と
なる
る。導波管を短
短くし、ある程
程度の信号を得
得るものもある
る
が、⾼周波数の減
減衰は推定バル
ルク誘電率を⾮
⾮常に⼤きくす
す
るた
ため、この影響
響は正しい⽔分
分率測定を⽬的
的として、補償
償
され
れなければなら
らない。これら
らの問題は、E
EC が 2 dS/m
以上
上の孔隙⽔で典
典型的に発⽣す
する。農業⽣産
産は、この 10
倍以
以上の EC を持
持つ⼟壌で⾏わ
われることもあ
あるため、この
の
限界
界は深刻である
る。
結合⽔の精度
度に及ぼす影響
響は、有機物の少ない地の荒い⼟
壌では無視で
できるが、⾼粘⼟質⼟壌では実質的過⼩評価に
つながる。何故ならキャパ
何
パシタンスセン
ンサーは、⼟壌⽔が
凍結しない限
限り、誤差が問題
題とならない低周波数で作動す
るためである
る。凍結した⼟
⼟壌では、両タイプのセンサ
サーは
凍結⽔のみを
を「⾒る」。
周波
波数領域法でも
も、⼟壌 EC に悪
悪影響を及ぼす
す恐れがある。
また
た、信号を実数
数と虚数に分け
けるサンサーも
もある。実数部
部
分は
は、キャパシタンスと抵抗に対する虚数部
部分に帰因して
て
いる
る。⼟壌の EC 増加は、これ
れらセンサーにとって問題で
で
はな
ない。何故なら
ら、前述の⼆種
種成分を別々に測定するから
ら
であ
ある。しかし、ほとんどのキ
キャパシタンス
スセンサーはこ
こ
他の影響は、結合⽔の緩和
和周波数が温度
度依存性で、⾼周波
れら
ら⼆種成分を分
分離出来ず、抵
抵抗成分がキャパシタンスと
と
TDR 及び TD
DT センサーで
で測定された場
場合、バルク誘
誘電率
して
て加えられ、相当の誤差をも
相
もたらす。キャパシターのイ
イ
の温度依存性
性が通常より⾼
⾼くなることで
である。また、低周
ンピ
ピーダンスは周
周波数と共に減
減少し、⼀⽅、 抵抗(虚数
波センサーは
はこの影響を受
受けない。
い。周波数増加
成分
分)は周波数の影
影響を受けない
加は、それ故、
誘電
電率に⽐べ⼟壌
壌導電性の⽐較
較影響を減少さ
させる。誘電性
性
セン
ンサーの周波数
数が⾼くなるほ
ほど、⼟壌塩分
分が測定値に影
影
バルク絶縁
縁誘電率が精
精度に及ぼす影
影響
表 1 より、1%
%の⽔分率精度
度が要求されるバルク誘電
電率の
精度は 5%で
である。これは
は⽔分率によって異なり、飽和⼟
壌では約 3%
%、乾燥⼟壌で
では約 10%とな
なる。時間領域
域及
びキャパシタ
タンスセンサー
ーは、この要求を満たすのに何ら
問題はないが
が、そこには落
落とし⽳が存在
在する。最も深
深刻な
のは、周辺の誘
誘電率を正確にサンプリングするセンサ
サー能
⼒及び、塩を含
含有する⼟壌の導電効果からキャパシタンス
を離すセンサ
サー能⼒である
る。サンプリングの問題は後
後述す
るが、塩の問
問題は、⼟壌が抵
抵抗とキャパシターが直列接続
アイネ
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0
響を
を与えなくなる
る。無塩⼟壌で
では、1-10 MH
Hz の範囲の周
周
波数
数で、⼗分に良
良好な誘電率測
測定ができるが
が、⾼塩分では
は
⾼周
周波数が必要で
である。6 MHz EC で作動す
する Decagon
EC--10 及び EC-2
20 センサーは
は、約 1 dS/m
m まで影響を
を
無視
視できる。70 MHz
M で作動す
する⾼周波セン
ンサーでは、約
約
10 dS/m まで塩の
の影響を無視できる。孔隙⽔
⽔の EC がそ
の閾
閾値を超えても
も、⽔分率と共
共に出⼒変化す
するが、出⼒か
か
ら計
計算される誘電
電率は真の⼟壌
壌誘電率ではな
ない。この⾒か
か
け誘
誘電率は、問題
題とする特定⼟
⼟壌ではキャリブレーション
ン
3
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cation Note
可能だが、EC
C が 2%/C に及ぶ温度影響
響では、強い正の温
際、どちらのセンサーであっても全く同じシ
シミュレーショ
度応答を⽰す
す。
ソフトを使⽤す
する。
ンソ
時間領域及
及び周波数領
領域センサーの
のサンプリン
ン
セン
ンサーの研究
究及び現場評
評価
グ体積
ラン
ンダムに選定さ
された 5 台の商
商業⼟壌⽔分セ
センサー
誘電性⼟壌⽔
⽔分センサーの
の⼤きな弱点は
は、サンプリング体
(EC
C-5, Decagon
n Devices, Incc., Pullman, WA)が、キャ
積に起因する
る。時間領域及
及び周波数領域
域センサーは、セン
リブ
ブレーションと
と評価に選定さ
された。4 種の
の鉱物⼟壌(砂
サー表⾯に最
最⼤の電界を有
有するセンサー
ー周囲の電界を
を形
丘砂
砂、パターソン
ン砂壌⼟、パロ
ロース沈泥質壌
壌⼟、ヒュース
ス
成する。そし
して、センサーから距離が離れると共にその強
トン
ン⿊⾊粘⼟) を広範囲に渡る
を
る⼟壌タイプの
の代表として
度が減少する
る。周辺物体の
の誘電率増加は
は、センサー表
表⾯周
選定
定した。(表 2))⼟壌を⼟壌粉
粉砕機で粉砕し
し、⼤きな塊を
を
囲の電界を激
激しく破壊する
る。影響する電界中の⾼誘電
電率ま
ほぐ
ぐし均⼀に詰め
めた。広範囲の
の⼟壌塩分を得
得られる様、追
た低誘電率領
領域は、電界形
形状を⾮線形状
状に歪め、測定され
加⼯
⼯程を実施した
た。始めに、~
~1 to >15 dS
S/m の EC 値
た誘電率を電
電界中の材料の
の平均誘電率と
と異なる値にす
する。
を有
有する数種の溶
溶液を調整した
た。⼟壌は⼩分
分けされ、その
の
センサーと感
感知される物体
体間の空隙は、測定される誘
誘電率
後溶
溶液が選択され
れた⼟壌に加え
えられ、⼟壌導
導電性が異なる
る
に⼤きな誤差
差をもたらす。液体中の測定
液
は困難ではないが、
試料
料を作成した。溶液が加えら
られた⼟壌は、 加熱炉で乾
乾
⼟壌は⾮常に
に困難である。時間領域型装置では導波管の形
燥さ
され、また粉砕
砕し、飽和抽出
出物を実際の⼟
⼟壌 EC 測定に
に
状とサイズに
によって、またキャパシタンスセンサーではキ
使⽤
⽤した。(U.S.S
Salinity Labo
oratory Staff, 1954) 試験、
ャパシタープ
プレートの形状
状とサイズによ
よって、それぞ
ぞれの
キャ
ャリブレーショ
ョン及び評価プ
プロセス中(下記参照)、⼟壌
壌
センサータイ
イプで影響する
る体積が決定さ
される。これらは⼀
サン
ンプルは蒸留⽔
⽔で濡らして加
加熱炉で乾燥し
し、塩度が⽐較
較
⽅のセンサー
ー設計を他⽅と
と異なるように
にさせるが、影響す
影
的⼀
⼀定となるよう
うに調製した。
る体積は時間
間領域かまたは
は周波数領域に
に依存しない。⼟壌
中での何れか
かのセンサーの
の性能をモデル
ル化しようとす
する
表 2. 分取及
及び試験に⽤い
いられた⼟壌の
の分取分及び分
分取前の導電性
性
⼟
⼟壌
砂
沈泥
粘⼟
---------------kg kg-1----------------
の導電率
元の
dS
S m-1
砂丘砂
0.8
87
0.03
0.03
0.04
0
砂壌⼟
パターソン砂
0.7
79
0.09
0.12
0.34
0
パロース沈泥
泥質壌⼟
0.0
03
0.71
0.26
0.12
0
ヒューストン
ン⿊⾊粘⼟
0.13
0.34
0.53
0.53
0
⼟壌中での
のセンサーキ
キャリブレーシ
ション
センサーは、Starr 及び Paltineanu
P
によって推奨され
れた
器に
に詰める。⼟壌
壌を均⼀に詰め
めるよう注意し
し、測定の偏り
技術を採⽤し
しキャリブレー
ーションした( 2002)。本⼿法の
を防
防⽌した。セン
ンサーから値が
が読み取られた
た後、⼩円柱を
を
詳細な記載は
は、Cobos によ
よって与えられ
れている( 200
06)。
⽤い
い体積⽔分率(V
VWC) が得ら
られ、また乾燥
燥加熱炉と秤量
量
これを簡潔に
に述べると、まず⾵乾⼟壌をセンサー周囲の容
計を
を⽤い質量⽔分
分率が得られた
た(Topp 及び Ferre,
F
アイネ
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Applic
cation Note
2002) 。次に
に、⼤きい容器
器に⼟壌を投⼊
⼊し、既知体積
積の
穀物
物の必要性によ
よって異なる。転倒ます形⾬
⾬量計(解像度
⽔とよく混ぜ
ぜ、元の容器のセンサー周囲にこの⼟壌を詰め、
1 mm)が埋設され
m
れたセンサー上
上に設置され、
、灌漑の時期
⽔分率を測定
定した。これは
は⼟壌タイプ及
及び導電性別に
に 4、
と量
量が記録された
た。センサーは
は全育成期を通
通じてモニター
ー
5 回繰り返さ
され、センサー出
出⼒と VWC の相関が得られた。
され
れ、灌漑に対す
する信頼性、感
感度及び⻑期安
安定性が調査さ
さ
⼟壌のタイプ
プと導電性がセ
センサー出⼒に
に及ぼす影響を
を特
れた
た。
定するために
にデータがプロ
ロットされた。
結果
果と考察
統計分析
数種
種の導電性レベ
ベルにおける 4 種の⼟壌(表
表 2)での標準
統計的優位性
性を特定するた
ため、各キャリブレーションから
EC--5 センサー5 台のキャリブ
台
レーションを図 1 に⽰した
た。
のデータはそ
それぞれ特有な
なものと考えら
らる。即ち、それぞ
試験
験された全ての
のセンサー間で
では、センサー間の⼤きなば
ば
れの測定され
れた導電性と⼟
⼟壌⽔分率は、特定タイプの⼟壌
らつ
つきは⾒られな
なかった(データ
タなし)。各⼟
⼟壌タイプ/導
導
での組み合わ
わせである。⼟壌
壌タイプ/EC
C の組み合わせ
せは、
電率
率の組み合わせ
せ間のキャリブ
ブレーションの
の傾きを統計
従属変数とし
しての⽔分率と
と独⽴変数とし
しての導電性、また
的⽐
⽐較すると、12 のキャリブレーションカーブの内 11
共分散分析で
で⽐較した。共分散分析は
共
PROC GLM を⽤い
には
は⼤きな違いは
はなかった(表 3)。 興味深い
いことに、⼤
実施した (SA
AS Institute, 2006)。それぞれのセンサ
サーは
きく
く異なる傾きは
は 0.7 dS/m の
の飽和抽出 EC のパロース⼟
⼟
観察の複製を
を表し、取扱いの影響を表すものではないと考
壌で
で、試験された
た 3 種のパロー
ース⼟壌中、中
中間の導電率
えられる。何
何故なら、同⼀
⼀タイプの⼟壌
壌でのセンサー
ーは、
を持
持つサンプルで
であった。⼟壌
壌タイプや導電
電率が、これら
ら
主要なばらつ
つき源ではない
いからである(デ
データは⽰され
れて
の違
違いに影響して
ているとは思わ
われない。
いない)。
の
、それぞれの⼟
⼟壌タイプ/E
EC の
PROC GLM の推定機能は、
組み合わせで
でのキャリブレ
レーションカー
ーブの傾きを⽐
⽐較
するために⽤
⽤いられる。
センサーの
の特性表⽰
精度に関して
て、混同される⼟壌因⼦を推定する感度は
は既に
討論されてい
いる。しかしな
ながら、メーカー提出のキャリブ
レーション式
式が、典型的な⼟壌条件での実際の体積⽔
⽔分率
と、いかに⽐較
較されるかを特
特定する必要が依然としてある。
これを試験す
するため、EC--5 及び Theta
aProbe (Mode
el
ML2, Delta-T Devices, Cambridge,
C
U
UK)
が製造ロッ
ット
からランダム
ムに選択され、砂、沈泥質壌
壌⼟、粘⼟、培
培養⼟
で試験された
た。その結果、直接、測定された体積⽔分率と
⽐較した。
現場評価
3 台の EC-5 センサーが微細
セ
細な砂壌⼟中の商業ジャガイモ
畑で、それぞれ
れ 15, 30 及び
び 60 cm の深さに設置され
れた。
この畑はセン
ンターピボット
ト灌漑を⾏って
ており、その頻
頻度は
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Applic
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図 1. 導電率
率別(カッコ内に
に表⽰)に 4 種の鉱物⼟壌中
種
中で、70MHz で使⽤した
で
5 台の⽔分率セ
台
ンサーのキャリブレーショ
ンデータ
表 3.それぞれの
3
の⼟壌タイプ/
/導電率(EC)の
の組合せでの傾
傾きと統計的⽐
⽐較
⼟壌タイプ
溶液
液 EC (dS m-1)
キャリブ
ブレーションカ
カー
ブの
の傾き(x 10-4)*
*
砂
0.65
9.8a
砂
7.6
9.9a
パタ
ターソン
5.3
10.3a
パロ
ロース
1.5
10.3a
砂
2.2
10.5ab
パタ
ターソン
0.52
11.9ab
パタ
ターソン
0.83
12.1ab
パロ
ロース
0.2
12.5ab
パタ
ターソン
1.7
12.7ab
0.53
12.8ab
0.7
13.4b
ヒュ
ューストン⿊⾊
⾊
パロ
ロース
* 同じ⽂字
字が記された傾
傾きは⼤きくは
は異ならない (p < 0.01)
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異なる塩度で
でのキャリブレ
レーションカー
ーブ間で⼤きな
な違
を⽰
⽰唆している。図 2 は 3 種の
の培養⼟でキャ
ャリブレーシ
いがみられな
ないことは、類似
似周波数で使⽤したセンサ
サーで
ョン
ンされた同じ 5 台の EC-5 セ
センサーを⽰し
している。セン
ン
の知⾒を考慮
慮すると、驚くべきことでは
はない。(Campbell,
サー
ー出⼒は、R2 が 0.977 の際
際に、重量測定
定で得られた
1991) 初期タ
タイプの セン
ンサー(EC-20
0, Decagon
体積
積⽔分率で直線
線的に相関され
れる。培養⼟の
の混合や導電率
率
Devices, Inc
c.)での類似試
試験では、⼟壌タイプによってキ
に関
関わらず、試験
験された何れの
の培養⼟にも、同じキャリブ
ブ
ャリブレーシ
ションに⼤きな
なばらつきが観
観察され
レー
ーション式が使
使⽤可能とデー
ータは⽰してい
いる。培養⼟の
の
(Campbell, 2001)。図
2
1 のデータは、センサーが鉱物⼟
キャ
ャリブレーショ
ョンは
壌で使⽤され
れる場合はキャ
ャリブレーショ
ョンが必要ない
い事
違い
いにより、鉱物
物⼟壌とは異な
なる。
図 2. 各種混合培養
養⼟での 5 台の
の EC-5 センサ
サーのキャリブ
ブレーション
上記
記の通り、かさ
さ密度の⼤きな
な
飽和抽出 EC 値はカッコ内に表⽰
t
EC-5 及び
び ML2 の試験は
は、実際の VW
WC
Testing on the
は現
現場の何れかの
のセンサーで取
取得可能という
う事が、これら
ら
とメーカーの
のキャリブレー
ーションによっ
って得られた値
値と
デー
ータから⽰唆さ
される。しかし
しながら、1% VWC という
⼀致した(図 3)。両センサーの全⼟壌に対する標準偏差は、
精度
度の規格は、現場はもちろん
ん研究室の条件
件でも困難とい
い
であった(EC-5
5 及び ML2 につきそれぞれ、
⾮常に良好で
う事
事は明らかであ
ある。
0.0089 及び
び 0.013 m3 m-3)。
m
精度の良い⽔分率デ
データ
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図 3. 実際の
の VWC とメーカーキャリブ
ブレーションを⽤い計算され
れた VWC(a) 砂 (b) 粘⼟ ((c) 沈泥質壌⼟
⼟ (d) 培養⼟
⼟
商業ジャガイ
イモ畑に設置さ
されたセンサー
ーは、育成期全
全体で
が、穀物が成熟す
するに従い、根
根が地中深くに
に伸び、灌漑が
が
信頼性ある安
安定な結果を⽰
⽰した(図 4)。図 4 は、ある部分
多く
くなり、両深さ
さでの⽔分率は
は同様になる。深さ 60 cm
の季節でセン
ンサーが多量の
の灌漑及び穀物
物成熟サイクル
ルの
での
の⽔分率はシー
ーズンを通じて
て⾮常に⼀定な
なので、根はこ
こ
重要段階での
の乾燥期に、如
如何に反応した
たかを⽰してい
いる。
の深
深さからさほど
ど⽔を吸収せず
ず、⽔もこの深
深さまで移動し
し
深度別の⽔使
使⽤量変化によ
よると、穀物が⽐較的若い場合に
ない
いことを⽰唆し
している。
は、深さ 15c
cm での⽔分率
率は深さ 30cm
m のそれより低
低い
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図 4. セン
ンターピボット
ト灌漑のジャガ
ガイモ畑の育成
成期を通じた⼟
⼟壌⽔分及び灌
灌漑データ
燥及び湿潤期の
の⽔分率と灌漑
漑データの部分
分集
図 5 は、乾燥
度が
が深いほど悪化
化した。60 cm
m 深さのセンサ
サーでは、灌
合を⽰してい
いる。これらの
のデータは、⽔分率センサーの各
漑⽔
⽔はセンサー応
応答にあまり問
問題なかったが
が、全体の変化
化
灌漑操作に対
対する相対感度
度を⽰す。灌漑によって各深
深さで
は⽔
⽔分率の増加で
であり、深度の
の浅いセンサー
ーで⾒られる、
⽔量増加して
ているのは明ら
らかである。但し、
但
相対感度は深
急激
激な⽔分率上昇
昇とその後の減
減少とは異なっ
っている。
図 5. 各灌漑操作に対
各
対する SMS 反応を⽰す、灌
反
灌漑ジャガイモ
モ畑の部分集合
合データ
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Applic
cation Note
結論
Methods.
M
SoilScience Society of America, Inc.,
SMS キャリブ
ブレーションは
は、試験された
た数種の鉱物⼟
⼟壌
Madison,
M
WI.
及び培養⼟に
には⼤きく影響
響を受けなかっ
った。この知⾒では、
⽐較的経験の
の浅いユーザー
ーでも、無処置の⼟壌にセンサー
pp, G.C., and T.P.A. Ferre
e. 2002. The Soil Solution
n
Top
を設置し正確
確な⼟壌 VWC 測定が可能で
であることを⽰
⽰唆
Phase. p. 417
7-1074. In J.H. Dane, and
d G.C. Topp
している。こ
これは特に重要
要な知⾒であり
り、なぜなら、こも
ed.) Methodss of Soil Anallysis: Part 4 Physical
(e
ことがほとん
んどのモニター
ー、制御⽤途で
では、未知の⼟壌組
Methods.
M
Soil ScienceSociety of America, Inc.,
織へのセンサ
サー設置を物語
語っているから
らだ。さらに、⼟壌
Madison,
M
WI.
または灌漑⽔
⽔による塩度条
条件の変更はセ
センサー測定に
にほ
S. Salinity Lab
boratory Stafff. 1954. Dia
agnosis and
U.S
とんど影響を
を与えない。
im
mprovement of saline and
d alkali soils.. USDA
この分野での
の過去のセンサ
サーの失敗を考
考慮すると、これは
Handbook
H
60 ed. U.S. Gov
vernment Priinting Office,,
⾮常に重要な
な品質である。さらに、メーカーキャリブ
ブレー
Washington,
W
D
D.C
ションは、研究
究レベルで試験
験された全ての⼟壌で精度良い
測定を成し遂
遂げた。ジャガイモ畑での全期間に及ぶ灌漑及
び VWC 測定
定は、SMS が頑
頑健であり、灌
灌漑操作から予
予測
されるように
に応答すること
とを⽰している
る。
参照⽂献
Campbell, C.S.
C
2001. Re
esponse of th
he ECH2O So
oil
Moisture Probe
P
to Varriation in Watter Content, Soil
Type, and
d Solution Ele
ectrical Cond
ductivity
[Available
e at
http://ww
ww.decagon.com/appnote
es/echo_ana
alysi
s.pdf.
electric-Properties and
Campbell, J.E. 1990. Die
Influence of Conductiv
vity in Soils at
a One to 50
z. Soil Sci So
oc Am J. 54(2
2):332-341.
Megahertz
brating ECH2O
O Soil Moistu
ure
Cobos, D.R.. 2006. Calib
Sensors [A
Available at
http://ww
ww.decagon.com/appnote
es/echocal.p
pdf.
a
I.C. Paltineanu. 2002
2. Methods fo
or
Starr, J.L., and
Measurem
ment of Soil Water
W
Conten
nt: Capacitan
nce
Devices. p.
p 463-474. In
I J.H. Dane
e, and G.C. Topp
T
492-01 ©20
009 Decagon
n Devices, Inc.
I
All
134
(ed.) Meth
hods of Soil Analysis:
A
Parrt 4 Physical
righ
hts reserved
d
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