4月 - 東白川村

東白川村地域おこし協力隊
活動報告書
平成 27 年 4 月号 刀祢 いくみ
今回は、私が主に携わっている村の振興事業『フォレスタイル』の仕事について、報告したい
と思います。フォレスタイルは、国内産の木材をふんだんに使って家を建てたいと願う街の人と
村の工務店さんたちとをつなぐ役割をしています。もちろん、村でもフォレスタイルを介して建
築していただいたお客様はいらっしゃいますが、多くは近隣の市町や遠く名古屋市をはじめとす
る愛知県内各所など広範囲に渡ります。
本来であれば、巡り会う可能性は限りなく少ないお客様とつながる最初の接点、それはインタ
ーネットです。最近では、生活のあらゆる場面でネット検索をする機会が増えています。何か分
からないことがあれば、調べたいことがあれば、様々な情報を得られます。マイホームを考える
今どきの 30~40 代ご夫婦にとって、ウェブ検索からはじまる家づくりは、ごく自然に受け入れ
られているように感じます。先日、こうしたウェブでのリサーチ力が発揮されて、生まれた素敵
な出会いから建築されたお住まいにお邪魔する機会に恵まれました。
家主様ご夫婦には、全介護を必要とするお子様がいらっしゃり、家づくりには特別な思い入れ
がありました。今はもちろんですが、10 年後も 20 年後もご家族が明るく快適に暮らすことので
きるお住まいを希望されました。とはいえ、住まいづくりにおいても、介護という面においても
分からないことばかりです。そのような要望に応えてくれる建築事務所を探すべく、インターネ
ットを駆使されたそうです。たどり着いたのが、フォレスタイルの登録建築事務所のひとつとい
うご縁で、今回村の工務店が家づくりをお手伝いすることになりました。
お客様のお話を伺っていて感じたのは、
「住まい手」と「つくり手」の思いが見事に積み重なり
幸せな家づくりが実現したということでした。建築事務所にはこれまでの経験と知識があり、お
客様には見えていないところにも目が行き届いていました。機能の面だけではなく、デザインや
雰囲気など感覚的なものも合致するところが多く、全面的に委ねることができたそうです。家づ
くりは、暮らしづくり。住まう人がどのような暮らしをしていくか…その第一歩をお手伝いする
建築という仕事の一端に関われていることを幸せに思います。
当初は、特に希望されていたわけではないものの、東白川の工務店とつながったことで、木が
ふんだんに使われたお住まいになったと喜ばれていました。木の温もりが感じられる空間を好ま
れる方はたくさんいらっしゃるものの、なかなか実際の住まいづくりに取り入れられにくい現実
があります。良質な木材がたくさんあるのに、その魅力が伝わることなく埋もれてしまっている
のはもったいない限りです。
「届けたい人」と「受け取りたい人」を橋渡しできればと思います。