グラム陰性桿菌 のBicyclomycin耐 性 とR因 子 深 田 志 計 実 ・横 田 健

グ ラ ム 陰 性 桿 菌 のBicyclomycin耐
深 田 志 計 実 ・横
性 とR因
田
子
健
順 天堂大学医学 部細菌学教室
(昭 和50年11月27日
は
Bicyclomycinは
じ
め
siella 423,
に
藤 沢 薬 品 工 業 株 式 会 社,中
に お い てStreptomyces
培 養 液 か ら発 見,精
示 す と お り,ア
sapporonensis
ATCC
bilis 703お
21532の
便 か ら 得 たP.
ミノ酸 が 二 重 に 環 状 結 合 した 特 異 な化 学
定 性 やinvivoに
お け る 感 染 治 療 効 果,吸
収,排
こ の 薬 剤 は グ ラ ム 陰 性 桿 菌,と
spp., Salmonella
のMICを
示 し,現
308,
bacter
338を
(cml,
coli,
に12.5∼25μg/ml
50μg/ml以
AB
spp.,
Proteus
も 見 出 さ れ て い な い が,
mirabilis,
の な か に は 少 数 な が ら400μg/ml以
自 然 耐 性 株 が 見 られ る0本
自 然 耐 性 がR因
Citrobacter
spp.
上 のBicyclomycin
coli W
mtl,
ラ ム陰 性 桿 菌 に
こおけ
関
の耐 性 マ ー
Bicyclomycin(BCM)は
子 に
ご取 り込 ま せ る こ とが で き る か ど う
被 験 菌 株:Bicyclomycin自
Fig. 1
Chemical
structure
Klebsiella
420,
of bicyclomycin
床材
Kleb-
2
coli
一 製 薬 株 式 会 社,東
(CM,藤
(TC,日
沢 薬 品 工 業 株 式 会 社,
本 レ ダ リ ー 株 式 会 社,東
田 薬 品 工 業 株 式 会 社,
sulfate(SM,武
田),お
よ び
使 用 直 前 に滅 菌 蒸 留 水 に 溶 か し
て 使 用 した 。
centration
然 耐 性 株 と し て,臨
408,
coli CSH
よ びE.
his, lac, gul,
最 小 発 育 阻 止 濃 度 の 測 定:Minimum
材 料 お よ び 方 法
料 か ら 分 離 し たKlebsiella
thr, leu, pro,
sulfate(KM,武
mycin耐
カ ー を 既 知 のR因
E,
し たE.
III/2(nal)お
acid(NA,第
京),Kanamycin
大 阪),Streptomycin
して
使 用 した 。
大 阪),Tetracycline
しBicyclo-
fi-ts)9)を
用 いた 。
性 ま た はstreptomycin
Klebsiella
str, arg
xyl)を
100
性 の 受 容 菌(recipient)と
B),
係 が あ る か ど うか を 検 討 す る と と も に,も
か追 求 した 結 果 を 示 す も の で あ る。
Citro-
し て は,R
た はRtsl(kan,
3630 (F-, mal)を
met
1157 (F-,
mal,
337,
318とCitro-
供 与 菌(donor)と
京),Chloramphenicol
る伝 達 性 薬 剤 耐 性 を 支 配 す る 染 色 体 外 遣 伝 因 子7))と
性 に 伝 達 性 が 認 め ら れ な い な ら,そ
P. mirabilis
Citrobacter
tet, str, snl, fi+)8)ま
nal,
P. mira-
使 用 した 。
薬 剤:Nalidixic
報 告 は こ れ ら のBicyclomycin
子(Rplasmid:グ
336,
耐性 を平板選択法 で人工的 に 付 与
(F-,
702,
与 実 験 中 の サ ル の糞
312,
ま たBicyclomycin耐
さな い。 上 記 の菌 種 の 野 外 分 離 株 の な か に は 今 の と こ ろ
Klebsiella
P. mirabilis
は 染 色 体 性 のnalidixicacid耐
用 の ど の抗 生 物 質 と も交 叉 耐 性 を 示
上 の 耐 性 株 は1株
mirabilis
Citrobacter
既 知 のRplasmidの
もつE.
くにEscherichia
spp.等
701,
よ びBicyclomycin投
bacter
お け る抗 菌 活
泄 等 に つ い て は す で に 報 告 さ れ て い る3∼6)。
Shigella
P. mirabilis
央研 究所
製 さ れ た 新 抗 生 物 質1)で,Fig・1に
構 造 を 有 す る2)。 こ の 物 質 のinvitroに
性,安
受 付)
(MIC)の
inhibitory
con-
測 定 は 日 本 化 学 療 法 学 会 法10)に 準 じ
た 平 板 法 で お こな った 。
BCM耐
性 伝 達 の 可 能 性 の 検 討:BCM自
Klebsiella,
Pnmirabilisま
イ ヨ ン11)37℃,1夜
2NA突
spp.のLブ
振 盈 培 養 液0.1mlとE.
然 変 異 耐 性 株 のLブ
新 鮮Lブ
然 耐 性 の
た はCitrobacter
イ ヨ ン1.1mlを
coli CSH
イ ヨ ン 培 養 液1mlお
混 合 し,37℃
よび
で20∼24時
間
振 盪 培 養 し た 。 こ の 混 合 培 養 液0.1mlをNA100μg/
mlお
よ びBCM50∼200μg/mlを
寒 天 平 板 上 に 塗 布 し,37℃
性 のE.coliCSH2がBCM耐
含 有 す るMacConkey
で1夜
培 養 す る と,NA耐
性 を 受 け取 っ た 時 だ け
集 落 形 成 が 見 ら れ る は ず で あ る 。 も し,BCM耐
Klebsiella,
P. mirabilisま
た はCitrobacterが
NA耐
性 で あ る こ と が わ か っ た 時 に は,recipientと
て,E.
coli
CSH2(nal)の
代 りにE.
coli AB
を 使 用 し,1,000μg/mlのSMと50∼200μg/mlの
C12H18N207
M.W.
302.28
性 の
同 時 に
BCMを
含 むMacConkey平
板 で 選 択 した 。
し
1157 (str)
CHEMOTHERAPY
494
ま たRplasmidの
種類 によっては同一種間 の 伝達 に
く らべ 異 種 間 の 伝 達 が 著 る し く悪 い 場 合 も あ
で,Klebsiellaか
ら のBCM耐
り得 る の
性 伝 達 を 検 討 す る場 合 に
はrecipientと
し てE.
coli
性 のKlebsiella
III/2も
使 用 して 実 験 を お こな った 。
BCM耐
(nal)の
他 にNA耐
性 マ ー カ ー の 既 知 のRplasmid補
伝 達 可 能 性 の 検 討:野
420株
plasmidを
CMま
TC,
SM,
SA
性 をE.
coli CSH2
っ て 伝 達 し た 時,BCM耐
かreplica法
R tslか
celi W
接合 によ
らKlebsiella
408ま
coli W
た はKlebsiella
伝 達 し,安
作 っ た の ち,こ
にRplasmidsを
よ びE.
れ ら か らE.
再 伝 達 し た 時BCM耐
3630/
423にR
℃
tsl plasmid伝
と し,E.
100お
coli
よ びR
性 がR
plasmids
3630/R+か
らKlebsiellaへ
を400μg/mlのBcMと50μg/mlのCMの
験
上 の 高度 耐 性
れ らの 高 度 耐 性 菌 をdonorと
して使用
のKlebsiellaの
なか でNo.420株
高 度 耐 性 で あ る ば か り で な く,CM,
SA, ABPCに
は
TC, SM,
も耐 性 を 示 す い わ ゆ る多 剤 耐 性 株 で,も し
性 を 運 ぶRplasmidが
存 在 す る とす れ ば,こ
くに詳 細 に検 討
した 。
然 耐 性Klebsiellaか
へ のBCM耐
BCM高
性 伝 達 の検 討:Table
度 耐 性Klebsiellaか
らE. coli CSH2
2に
らEcoliへ
で24時
Plasmidを
(nal)
示 す とお り,
のBCM耐
性
間 行 な って もす
べ て 陰 性 に お わ り,こ れ ら の菌 がBCM耐
性 を 運 ぶR
有 す る 可 能 性 は 少 な い。 ま たrecipientと
てE.
然 耐 性Klebsiellaの
時 もTable
1 臨 床 材 料 か ら 得 たBCM自
1
BCMに
績
成
性 は高 く,接 種 菌
性 伝 達 の 可 能 性 を 検 討 す る 実験
伝 達 の 試 み は 混 合 培 養 を37℃
両 方 を
天 を選 択 平 板 と して 選 択 した 。
実
Table
のR
420,
す る こ とに した 。
2 BCM自
達 の 実 験 に 際 し て はexconjugants
含 むMacConkey寒
を示 した の で,BCM耐
に お い て は,こ
のBCM耐
な って も400μg/ml以
の株 が 持 っ て い る 可能 性 が 高 い の で,と
達 の た め の 混 合 培 養 温 度 は27
w
tsl伝
よ びNo.408株
BCM耐
の 伝達 に
ご伴 っ て 移 動 す る か ど う か 検 討 し た 。
な おR
種 で は 感 受 性 菌 の2
coli
2 (nal)
対す
の 耐 性 を示 す に す ぎな い 。 こ れ に 対 し,No.
定 し たexconjuCSH
の 他 に対
401, No. 410
は接 種 菌 量 が 少 くな る とBCMに
こ れ ら の6株
100お
た はRtslplasmidを
gantsを
(nal)に
他 薬 剤 に対 す る 感 受 性:Table
性KlebsiellaのBCMそ
る 耐 性 度 は 低 下 し,10kcells/ml接
∼4倍
が104cells/mlに
の菌か ら
1976
す る 耐 性 度 を 示 した 。 表 に 見 る とお り,No.
No. 423お
性 が 同時 に
ご伝 達 さ れ るか ど う
3630/R
のBCM耐
に 対 す るR
で し らべ た 。
ま たE.
対 す るMICと
1に6株
性Klebsiella
4剤
も っ て い る こ と が わ か っ た の で,こ
た はTC耐
BCMに
お よびNo.412株
助 にご よ る
外 分 離 のBCM耐
が た ま た まCM,
100ま
CSH2
MAR.
coliの 代 りにNA耐
性 のKlebsiellaを
3にご示 す とお り,BCM耐
し
使 用 した
性の伝達は認め ら
れ な か った 。
Resistance
patterns
of bicyclomycin-resistant Klebsiella
isolated
from patients
Table 3
Trial for conjugative transfer of bicyclomycin-resistance
from Klebsiella to BCMsKlebsiella
* μg/ml
* μg/ml
Table 4
Table 2
Trial for conjugative
mycin resistance from
CSH 2 (nalr)
*
Mac
Conkey
and
50∼200
plates
μg/ml
containing
of
NA.
Trial for conjugative transfer of bicyclomycin-resistance
from naturally
isolated
BCMR-Proteus
mirabilis
to E. coli CSH 2
transfer of bicycloKlebsiella to E. coli
(flair).
100
μg/ml
BCM
*
Mac
Conkey
and
100
μg/ml
plates
of
containing
NA.
200
μg/ml
of
BCM
VOL.
24
NO.
CHEMOTHERAPY
3
3BCM自
然 耐 性P.mirabilisお
らのBCM耐
性 伝 達 の 検 討:Table
分 離 さ れ たP.
mirabilis
た 結 果 を 示 し た が,こ
らBCM耐
3株
て も,NAとTCで
よ びCitrobacterか
4に
は臨床材料 か ら
のBCM耐
性伝達を検討 し
の 場 合 も 伝 達 は 認 め ら れ ず,こ
性 がRplasmid上
れ
に あ るか も知 れ な い とい
さ ら にBCM40mg/kgを30日
間 連 続 経 口投 与 し た
サ ル の 糞 便 中 か ら得 たBCM耐
Table
5に
spp.
4株
性 のP.
か ら のBCM耐
示 す と お り,す
R (cml,
420はBCM高
ら べ た 。Table
性伝達 補助の
度 耐 性 で あ る ほ か に,
plasmidを
有 す る こ とを 見 出
のRplasmidをE.
に 伝 達 し た 時BCM耐
2株,
性伝達 の 試 み も
よ るBCM耐
tet, str, sul, amp)
し た 。 そ こ で,こ
mirabilis
べ て陰 性 に終 って い る。
4 既 存 のRplasmidに
検 討:Klebsiella
選 択 し て も このRplasmidは10-2
∼10-3/donorの
さ れ た が,こ
BCM耐
頻 度 でE.
れ らのexconjugants各
coli CSH2
(nal)
示 す と お り,NAとCMで
選択 し
Table 5 Trial for conjugative transfer of bicyclomycin-resistance from BCMR
P. mirabilis*
and Citrobacter*to E. coli CSH2 (nalr)
々100コ
性 を 同 時 伝 達 さ れ た もの は1コ
らにNAとBCMで
plasmidがE.
の うち
も 無 か った 。 さ
選 択 す る とexconjugantが
420か
全 く
ら そ れ の も つR
coliに 伝 達 さ れ た 時 に もBCM耐
動 は 無 く,BCM耐
性 の移
性 マ ー カ ー がRplasmidに
よって
と り込 まれ る可 能 性 は 少 い こ とが 示 さ れ た 。
ま た,R-のBCM高
度 耐 性Klebsiellaにfi+型
R 100ま た は 温 度 感 受 性 でfi-型
伝 達 し,こ れ らをE.
もTable
coli CSH2
のR
の
tsl plasmidを
(nal)に
7に 示 す とお り,BCM耐
再 伝 達 した 時
性 が 伝 達 性 を 獲 得す
る とい う事 実 を 認 め る こ とは で き な か っ た 。
性 が 同 時 に 伝 達 され るか ど うか し
6に
coliに 伝 達 され る こ とが 確 認
認 め られ な い の で,Klebsiella
う危 惧 は 否 定 さ れ た 。
Citrobacter
495
考
察
藤 沢 薬 品 工 業 株 式 会 社 に お い て 開発 さ れ たBCMは
既
存 の どの よ うな抗 生 物 質 と も交 叉 耐 性 を 示 さ ない だ け で
な く,現 在 の と ころE.
spp.の
coli, Shigella spp., Salmonella
自然 分 離 株 の な か に
ご50μg/ml以
上 の 耐 性 を示
す もの は な か っ た 。
今 回,Klebsiella
mirabilisの
spp., Citrobacter spp.お
よ びP.
自然 分 離 株 の な か に 少 数 認 め ら れ るBCM
高 度 耐 性 株 のBCM耐
性 が 接 合 に よっ て 他 の菌 株 に 伝 達
さ れ るか ど うか し らべ た が,そ
の 証 拠 は 得 られ な か っ
た。
さ ら にBCM高
*
strains
were
administered
**
Mac
Conkey
and
50∼100
isolated
BCM
plates
μg/ml
from
per
of
monkeys
plasmidを
BCM高
os.
containing
of
feces
100
μg/ml
BCM
NA.
Table 6
Trial for cotransfer of bicyclomycin-resistance with conjugative
R plasmids from
Klebsiella 420 to E. coli CSH 2(nalr)
度 耐 性Klebsiellaにfi+型
plasmidを
せ,そ
度 耐 性 のKlebsiellaで
た ま た まR
も っ て い る こ とが 見 出 さ れ た 株,あ
伝 達 した 株 か らE.
の 時BCM耐
るい は
ま た はfi-型
coliにR因
のR
子 を再伝達 さ
性 が 同時 伝 達 され るか し らべ た が,
結 果 は 陰 性 に 終 った 。 この こ とは 現 在 分 離 さ れ るKleか
siellaやCitrobacterのBCM耐
くは 染 色 体 性)で,R因
にBCMを1カ
月 間 経 口投 与 した サ ル か ら分 離 さ れ た
Klebsiella, Citrobacter,
非 伝 達 性 で,E.
性 は 非 伝 達 性(お そ ら
子 とは 無 関 係 と思 わ れ る。 さ ら
P. mirabilisのBCM耐
coliのBCM耐
性 株 はlつ
性 も
も見 出 さ れ
な か っ た 事 実 は,現 時 点 に お い て は この薬 剤 が 広 く応 用
* μg/ml
され た と して も そ の耐 性 菌 が 急 激 に増 加 す る危 険 は 少 い
こ と を示 して い る。
Table 7
Trial for mobilization
of bicyclomycinresistance from naturally isolated BCMR Klebsiella to E. coli CSH 2(nalr) by known conjugative R plasmids
現 在Shigella,
Salmonella等
に は 多剤 耐性株が増加
し,病 原 大 腸 菌 が 従 来 知 られ て い る特 定0抗
か らENTplasmid12)(腸
原型 のもの
管 毒 素 産 生 プ ラス ミ ッ ド)を も
つ も の に 多 様 化 しつ つ あ る の で,こ れ らの菌 種 に 全 く自
然 耐 性 株 が 認 め られ ず,し
ろ無 関 係 なBCMは
か もRplasmidと
た と え そ のMICは
今の とこ
あ ま り小 さ くな
くて も,腸 管 感 染 症 の経 口治 療 薬 と し て期 待 し得 る もの
CHEMOTHERAPY
496
の1つ
MAR.
で は な か ろ うか 。
tissuedistribution.
ま
と
601,
め
5)
藤 沢 薬 品 で 開 発 さ れ たBicyclomycinは
物 質 と 交 叉 耐 性 を 示 さ ず,自
spp.,
Salmonella
spp.に
他 の 既 存 抗生
然 分 離 のE.
coli,
Shigella
mirabilis,な
spp.お
よ びP.
6)
mirabilisとCitrobacter
Plasmidと
性 株 に 既 知 のRplasmidsを
に 変 化 す る こ と は な か っ た の で,こ
ー が 簡 単 にRplasmidに
性が伝達 性
文
SAKA,
H.
cin,
a
and
SAKAI
new
8)
S. MAENO,
Bicyclomycin,
NISHIDA,
25:
M;
&
M.
a
elucidation
Antibiotics
S.
Y.
25:
569∼
576∼581,
MINE,
activity.
III.
In
HASHIMOTO
new
and
T.
KUWAHARA:
antibiotic,
AKIBA,
&
acyl
vitro
J. Antibiotics
and
II.
11)
in
25:
vivo
S. GOnew
antimicro-
582∼593,
NISHIDA,
S. GOof
bicyclo-
with
Antibiotics
KOYAMA,
27:
of
1972
NISHIDA, M; Y. MINE, T. MATSUBARA, S. GoTO & S. KUWAHARA: Bicyclomycin,
a new
antibiotic.
IV.
Absorption,
excretion
and
Y.
On
of
benzyl456∼462,
12)
Y.
&
Y.
associated
with
chia
J. Bact.
of
the
resistant
Microbiol.
celi.
HIROTA:
clo-
4:
T.;
Recombination
Y.
219∼
Escheri-
1962
R. MORI
&
a
resistance
resistance
factor
factor.
T.
thermoand
J. Bact.
a
98:
1969
LENNOX,
小 発 育 阻 止 濃 度(MIC)測
23:
E.S.:
1:
the
190∼206,
L.I.
L.L.
sensitive
of
&
Vibrio
Imm.
Pl.
1955
BRUNTON,
&
hamster
enterotoxines
genetic
bacteriophage
T.C.
A.G.
monophosphate
Chinese
In fect.
by
REBHUN
adenosine
rapid,
1975
of linked
host
R.L.;
NAITMAN,
1∼2,
Transduction
of
GUERRANT,
of
in
between
kanamycin
drug
fertility
R
902∼910,
KANAMARU,
日 本 化 学 療 法 学 会:最
Cyclic
Cenjugal
factor
84:
AKIBA:
celi.
J.
resistance
YOKOTA,
: a
drug
Jap.
S. KIMURA
mechanism
multiple
Shigella.
SUGINO,
tion
ISSHIKI,
the
1960
Virology
a
K.
characters
1972
MATSUBARA,
J.
1974
M.
定 法 。Chemotherapy
derivatives.
Bicyclomycin,
J.
expe-
menkeys.
cross-reactivity
FUKUSHIMA:
863∼873,
Y.
antibiotic.
Shigellosis
Antigenicity
its
T.;
T.
multiple
isolation
J. Antibiotics
976∼983,
Jap.
sensitive
Bicyclomy-
I. Taxonomy,
10)
Structural
4)
M.KOH-
IMANAKA:
antibiotic.
T;
MINE:
bial
H.
AOKI,
1972
KAMIYA,
TO
&
H.
for
Therapeutic
rhesus
S. NONOYAMA,
and
S. FUKA-
ADACHI:
in
S. KUWAHARA:
227,
9)
MIYAIRI,
characterization.
575,
3)
献
N.
Y.;
&
nes
の薬剤の耐性 マー カ
と り込 ま れ る 危 険 は 少 い と 考
T;
27:
development
え られ た 。
MIYOSHI,
594∼
1974
&
入 れ て こ れ を 再 伝 達 し て もBicyclomycin耐
T.
bicyclomycin
penicillin.
無関係で あった。
さ ら にBicyclomycin耐
25:
S. NONOYAMA,
&
induced
mycin
spp.のBicyclo-
度 耐 性 株 の 耐 性 形 質 は す べ て 非 伝 達 性 でR
J.
of
MINE,
TO
7)
2)
Y. MINE,
KOBAYASHI
rimentally
らび に こ の薬 剤 を 実 験 投 与 中 の サ ル か ら分
離 さ れ たP.
1)
M.;
M.
An, tibiotics
ま た 臨 床 材 料 か ら 得 ら れ たKlebsiella
mycin高
NISHIDA,
efficacy
られない。
Antibiotics
1972
DA,
は 現 在 の と ころ 耐 性 株 は認 め
J.
1976
ovary
in
vitro
cholerae
10:
and
cell
320∼327,
alterna-
morphology
assay
and
SCH-
GILMAN:
for
Escherichia
1974
the
VOL.
24
NO.
CHEMOTHERAPY
3
NATURAL
BICYCLOMYCIN
497
DRUG RESISTANCE
IN BACTERIA
HAS NO RELATION
WITH
TO
CONJUGATIVE
R PLASMIDS
SHIGEMI FUKADA and
Department
of Bacteriology,
School
Tokyo
TAKESHI
of Medicine,
113,
YOKOTA
Juntendo
University,
Japan
Bicyclomycin, devised by Fujisawa Pharmaceutical Co., Ltd., Osaka, showed no cross resistance with
other known antibiotics,and no natural bicyclomycin-resistant strains were confirmed in clinical isolates of Escherichia coli, Shigella spp. and Salmonella spp.
Attempt was all unsuccessful to transfer the bicyclomycin resistance from small number of clinical
isolatesof Klebsiellaspp. and Proteus mirabilisto various strains of drug-sensitive E.coli and Klebsiella.
Furthermore, the bicyclomycin resistance was also-transmissiblein P.mirabilis and Citrobacter isolated
from monkeys to which bicyclomycin was orally administered daily for one month.
Cotransfer of the bicyclomycin resistance was also unsuccessful by conjugative R plasmids (fi+andfitypes) from R+bicyclomycin resistant Klebsiellato E. coli strains, indicating that the risk of integration of the bicyclomycin resistance marker is not prominent into DNA of conjugative R plasmids.