遠隔講義システム (Remote teaching support system) 仕

遠隔講義システム
(Remote teaching support system)
仕
様
書
国立大学法人山口大学
平成 27 年 7 月
目
次
頁
Ⅰ.仕様書概要説明
1
調達の背景及び目的
2
2
調達物品名及び構成内訳
2
3
技術的要件の概要
2
4
その他
3
Ⅱ.調達物品に備えるべき技術的要件
(性能・機能に関する要件)
4
(性能・機能以外に関する要件)
7
別紙
・機器設置図
8
1
Ⅰ. 仕様書概要説明
1
調達の背景及び目的
山口大学大学院技術経営研究科は,経済成長著しいアジア,特に ASEAN 各国をメイ
ンフィールドとして活躍する技術経営人材「アジアイノベーションプロデューサー」
を育成するため,体系的かつアジア標準となる教育プログラムおよび教育拠点の構築
を目指している。本調達設備を導入することにより,ASEAN 諸国からの留学生が学ぶ
本学宇部教室と,
日本人社会人学生が学ぶ広島教室,
福岡教室とを密接に連携させた,
“共に学ぶ場”を形成することが実現され,相互の意見交換により新たなアイデアを
創発し,ASEAN 諸国や日本の現実のニーズに基づいたビジネスプランの作成や商品企
画など,課題解決型のクロスボーダー型 PBL を実践する教育環境の整備が整う。
また,アジアにおける技術経営教育のコンソーシアムの設立,アジアにおける技術
経営の標準カリキュラムの整備,また,試行的に実施するクロスボーダー型 PBL に対
する評価や意見聴取にも本調達設備は大きな役割を担っている。
2
調達物品名及び構成内訳
遠隔講義システム 1 式
(構成内訳)
(1) 遠隔講義制御装置
・・・・
4式
(2) カメラ装置
・・・・
4式
(3) 映像表示装置
・・・・
4式
(4) 液晶プロジェクタ
・・・・
2式
以上 搬入,据付・配線,設置工事および調整を含む。
3
技術的要件の概要
(1) 本調達物品に関する性能、機能及び技術等(以下「性能等」という)の要求要件(以
下「技術的要件」という)は、「Ⅱ.調達物品に備えるべき技術的要件」に示すとお
りである。
(2) 技術的要件はすべて必須の要求要件である。
(3) 必須の要求要件は本学が必要とする最低限の要求要件を示しており、入札物品の性
能等がこれらを満たしていないとの判定がなされた場合には不合格となり、落札決定
の対象から除外する。
(4) 入札物品の性能等が技術的要件を満たしているか否かの判定は、本学「遠隔講義シ
ステム」技術審査職員(以下「本学技術審査職員」という)において、入札物品に関
する技術仕様書その他の入札説明書で求める提案資料の内容を審査して行う。
2
4
その他
4-1 仕様に関する留意事項
(1)
入札物品に関しては、入札時点で製品化されていることを原則とする。ただし、
入札時に製品化されていない物品で応札する場合は、技術的要件を満たすことが可
能な旨の証明書、説明書、製造計画書、図面、納期に間に合うことの根拠を十分に
説明できる資料及び確約書等を提出すること。
4-2 導入に関する留意事項
(1) 導入機器の納入期限は平成27年11月30日(月)とする。
(2) 導入スケジュールについては、本学担当者と協議し、その指示に従うこと。
4-3 提案に関する留意事項
(1) 提案する際は、提案機器が本仕様書の要求要件をどのように満たすか、あるいは
どのように実現するかを要求要件ごとに具体的かつわかりやすく、資料または根拠
データ等を添付する等して説明すること。従って、審査するに当たって提案の根拠
が不明確、説明が不十分(本仕様書の技術的要件に対して、単に「”できます。”、”
有します。”」といった回答の提案)で技術審査に重大な支障があると本学技術審
査職員が判断した場合は、要求要件を満たしていないものとみなすので、十分に留
意して作成すること。
(2) 提案された内容等について、問い合わせやヒアリングを行うことがあるので、誠
実に対応すること。
(3) 提出資料等に関する照会先を明記すること。
(4) 提案資料等は、日本語で 3 部提出すること。
3
Ⅱ. 調達物品に備えるべき技術的要件
(性能・機能に関する要件)
本システムは,山口大学常盤キャンパスの D 講義棟 403 室、大学院技術経営研究科広
島教室第 1 教室及び福岡教室第 2 教室の 3 室でそれぞれ行われる講義及び、山口大学常
盤キャンパス大学院技術経営研究科棟 105 室で行われる会議をリアルタイム,かつ双方
向的に映像および音声を提供するため,遠隔講義制御装置 4 式,カメラ装置 4 式,映像
表示装置 4 式,液晶プロジェクタ 2 式から構成され,以下の性能及び機能を満たしてい
ること。
1. 遠隔講義制御装置は,装置本体と多地点接続用ソフトウェアで構成され以下の要件を
満たしていること。
1-1 装置本体は,以下の要件を満たしていること。
1-1-1
ITU-T H.320 および H.323 端末方式に対応した端末装置であり,遠隔講義シ
ステムの中でインターネットを介して,映像と音声を送受信できる機能を有してい
ること。
1-1-2
手元の無線式リモコンの操作により、講義室に設置されたカメラと遠隔地の講
義室に設置された講義室前方カメラを操作できる機能を有していること。
1-1-3
講義室の前側と後側に設置するカメラの表示を切り替える機能を有している
こと。
1-1-4
1080/60p フルハイビジョン映像を送受信する機能を有していること。
1-1-5
H.239 デュアルストリームにより,カメラ映像 1920×1080/30p と講義用パ
ソコン映像 1920×1080/30p を同時に送受信する機能を有していること。
1-1-6
LAN ポートを 2 個以上有していること。
1-1-7
無線式リモコンの操作により遠隔地講義室への接続及び IP 接続ができる機能
を有していること。
1-1-8
カメラ映像入力端子を,2 系統以上有していること。
1-1-9
講義用パソコンを接続するため,ミニ D-SUB を 1 系統以上有していること。
1-1-10 モニタ出力端子を 3 系統以上有していること。
1-1-11 マイク入力端子を 4 本以上有し,エコキャンセラーおよびオートノイズリダク
ションの機能を有していること。
1-1-12 画像符号化方式は,H.261, H.263, H.263+, H.263++, H.264 に対応している
こと。
1-1-13 音声符号化方式は G.711,G.722,G728,MPEG-4ACC に対応していること。
1-1-14 遠隔カメラコントロール方式は,H.281 に対応していること。
1-1-15 通信機能は,1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T に対応していること。
1-1-16 本体に USB メモリーを挿入して講義を録画できる機能を有していること。
1-1-17 1-1-16 の録画は Mp4 形式とし,画質は HD720p 以上であること。
4
1-2 多地点接続用ソフトウェアは以下の要件を満たしていること。
1-2-1
2
1 台を親機として 6 拠点以上の同時接続が出来ること。
カメラ装置は,講義室前方カメラと講義室後方カメラで構成され,以下の要件を満た
していること。ただし、大学院技術経営研究科棟遠隔講義室については講義室前方カ
メラのみで構成されること。
2-1 講義室前方カメラは,受講中の学生を撮影するため以下の要件を満たしているこ
と。
2-1-1 1-1 遠隔講義制御装置からの操作で動作する機能を有していること。
2-1-2 解像度はフルハイビジョンであること。
2-1-3 広角 70 度以上,光学 12 倍以上のズーム機能を有していること。
2-1-4 オートフォーカス機能を有していること。
2-1-5 露出機能は,オートであること。
2-1-6 水平±100 度以上、垂直±25 度以上のパン・チルト機能を有していること。
2-1-7 オートホワイトバランス及び逆光補正機能を有すること。
2-2 講義室後方カメラは,講師と講義室前方の映像表示装置に表示される映像を撮影
するため,講義室後方の天井部に設置し以下の要件を見満たしていること。
2-2-1 1-1 遠隔講義制御装置からの操作により動作する機能を有していること。
2-2-2 解像度はフルハイビジョンであること。
2-2-3 広角 65 度以上,光学 30 倍以上のズーム機能を有していること。
2-2-4 オートフォーカス機能を有していること。
2-2-5 露出機能はオートであること。
2-2-6 水平±170 度以上,垂直+90 度/−20 度以上のパン・チルト機能を有しているこ
と。
2-2-7 ノイズリダクション機能を搭載していること。
2-2-8 表示モニターや講義室前方映像が適切に撮影できる位置に設置すること。
3. 映像表示装置4台は以下の要件を満たしていること。
3-1 1-1 遠隔講義制御装置から受信された映像,外部入力装置からの映像を表示できる
性能と機能を有していること。
3-2 D 講義棟 55 型,技術経営研究科棟,広島教室および福岡教室は 65 型の液晶デ
ィスプレイであること。
3-3 画素数は,1920×1080 ピクセル以上であること。
3-4 入力端子は,HDMI 端子を 3 系統以上有していること。
3-5 1-1 遠隔講義制御装置から送信された映像を 6 画面以上に分割表示する機能を有
5
していること。
3-6 大型ディスプレイ専用の可動式スタンドにて講義室前方に設置すること。
4. 液晶プロジェクタは以下の要件を満たしていること。
4-1 広島教室に設置する液晶プロジェクタは以下の要件を満たしていること。
4-1-1 3LCD 方式液晶プロジェクタであること。
4-1-2 明るさは,3000 lm 以上 4000 lm 以下であること。
4-1-3
VGA(640×480 ピクセル )から WUXGA(1920×1200 ピクセル )までのデー
タ画像を投写できること。
4-1-4
HDMI 入力端子を有していること。
4-1-5 100 インチ,ハイビジョン対応(16:9)の電動巻上式スクリーンを有している
こと。
4-1-6 天井の指定された場所に設置すること。
4-2 福岡教室に設置する液晶プロジェクタは以下の要件を満たしていること。
4-2-1 3LCD 方式の超短焦点液晶プロジェクタであること。
4-2-2 明るさは,3000 lm 以上 4000 lm 以下であること。
4-2-3
VGA(640×480 ピクセル )から WUXGA(1920×1200 ピクセル )までのデー
タ画像を投写できること。
4-2-4 HDMI 入力端子を有していること。
4-2-5 100 インチ,ハイビジョン対応(16:9)の電動巻上式スクリーンを有している
こと。
4-2-6 天井の指定された場所に設置すること。
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(性能・機能以外に関する要件)
1
設置条件等
1-1 設置場所
・山口県宇部市常盤台 2-16-1
山口大学常盤キャンパス D 講義棟 403 室
・山口県宇部市常盤台 2-16-1
山口大学常盤キャンパス大学院技術経営研究科棟 105 室
・広島県広島市中区立町 2-23 野村不動産広島ビル 4F
大学院技術経営研究科広島教室第 1 教室
・福岡県福岡市博多区博多駅東 2-4-17 第 6 岡部ビル 7F
大学院技術経営研究科福岡教室第 2 教室
1-2 設置条件
1-2-1 温度及び湿度の条件として、空調設備以外の特殊な冷却装置等を必要としないこ
と。
1-2-2 運搬時に分解・解体等の特殊な作業を必要としないこと。
1-3 搬入、据付、配線、調整等
1-3-1 本システムの搬入、据付、調整、ラベリング及びこれらに付帯する工事(一次側
電源設備及び空調設備は除く)はすべて受注者の負担でこれを実施すること。なお、
システムの搬入、据付、配線、調整、ラベリング、ソフトウェアのインストール、
設定及びこれらに付帯する工事の実施に当たっては、協議の上、本学担当者の指示
に従うこと。
1-3-2 本システムについて、ソフトウェアの設定、システムの設定及び各機器個々の動
作確認、ネットワーク上の動作確認を行うこと。
1-3-3 導入については、業務に支障のないよう配慮し計画的に行うこと。また、本学施
設に損傷を与えないよう十分な注意をするとともに、受注者が必ず立ち会うこと。
1-3-4 本調達の対象となる全ての講義室の遠隔講義システムの間で、本仕様書の要求す
る接続及び遠隔操作の確認を全て行い、調整・動作確認終了後、引渡しとする。
1-3-5 導入作業中に、本仕様に無い不具合、不良箇所が発見された時は、本学と供給者
が協議して速やかに対応すること。
2
保守体制等
2-1 機器が正常に作動するように1年間は無償で点検、調整を行うこと。
2-2 障害時において、連絡を受けてから(土、日、祝祭日、年末年始を除く)24時間以
内に現場、電話等にて対応が出来る体制であること。
2-3 納入検査確認後1年間は通常の使用により故障した場合の無償修理に応じること。
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3
その他
3-1 機器の運用管理に必要な操作マニュアルは、それぞれの機器について日本語版
紙媒体で1部とpdfファイルで提供すること。
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