ともすみ Vol.19 - 都市共生社会研究分野

第7巻㻌 第2号㻌
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。
目次:ᴾ
第1回 シネマde人 2
権開催しました
公開シンポジウ
2
ム:LGBTとその家
族を支える
夏休みのカリフォ
ルニア訪問
3
認知症ケアと要介
護認定システムに
ついて討議・交流
3
2015年度後期公開 4
授業のお知らせ
2016年度冬季入試 4
発行日㻌 2015年10月22日㻌
イスタンブールでの学会発表ᴾ
ᴾJapan Anthropology Workshopᴾ
2015年8月31日から9月6日まで、ト
ルコのイスタンブールに、学会のため
行 っ て き ま し た。学 会 は JAWS
(Japan Anthropology Workshop)と
いうもので、日本を研究対象とする文
化人類学者のための小さな学会です。
会場はボアズィチ大学で、ボスポラス
海峡の絶景を見渡せる場所にあり、約
70名弱ほどの参加がありました。
私 は、Technologies of Gender/
Sexuality and Ploblematization of
Human Ontology in Japanというパネ
ルに参加し、そこで同性間カップルの
生殖医療について、今後日本でどのよ
うな問題が生じる可能性があるのかに
つ い て 発 表 し ま し た(タ イ ト ル は、
Reproductive Medicine and the Homosexual in Japan)。レ ズ ビ ア ン
カップルが様々な
生殖医療の手段を
用いて同性間で子
供を生み育てる
ケースが日本でも
少しずつ見受けら
れるようになって
き ま し た が、ゲ イ
男性間での生殖医
療の利用について
の社会学的研究
は、まだほとんど進んでいない状況で
す。私は、iPS細胞を利用した男性間
での生殖が今後「もし」可能になった
場合、どのような問題が生じる可能性
があるのかについて、国家による家族
政策との関係から発表しました。学会
に参加している人はほとんどが外国人
で、日本人はおそらく1割ほどだった
ように思います。外国人研究者は日本
語が非常に流暢で、ディスカッションの際
も日本語と英語を交えながら行いました。
学会そのものも大変有意義ではありまし
たが、この学会で運営のお手伝いをしてい
るボアズィチ大学の学生さんから会場で声
をかけられ、彼がボアズィチ大学でLGBT
の学生サークルを立ち上げたということを
話してくれました。トルコをはじめとする
イスラム教国では、LGBTに対する偏見が
根強く残っていると言われていますが、そ
のような状況の中で学生サークルを作るの
は、なかなか難しかったのではないかと推
察されます(例えば、トルコでは、今年過
去最大規模のLGBTパレードがありました
が、警官隊がパレードに向けて放水し、パ
レードを強制解散させるという事件があり
ました)。私に話しかけてくれた彼は日本
語の勉強をしているそうで、近いうちに日
本の大学に留学すると言っ
ていました。
さて、イスタンブール。
想像していた以上に美しい
ところでした。学会最終日
は、ボスポラス海峡を渡る
船の上での夕食会がありま
した。しかし、最後の最後
に な っ て ト ラ ブ ル 発 生!
空港で財布をスられてしま
いました。お土産を買おう
として財布を出そうとしたとき、ないこと
に気がつきました。空港の警察に行っても
航空会社のカウンターに行っても埒があか
ず。帰りの飛行機では機内食も食べずにふ
て寝していました。幸い、現金がほとんど
入っていなかったのが救いでしたが。ま
あ、こんなこともありましたが、トルコは
もう一回行ってみたい国の一つです。
(新ヶ江章友)
第7巻第2号
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第回 シネマFG人権 開催しました!
2015年8月29日(土)13時から、大阪市立大学
人権問題研究センターによる主催、創造都市研究
科都市共生社会研究分野共催で、梅田サテライト
101教室にて、第1回「シネマde人権」が開催され
ました。今回の「シネマde人権」は、三上智恵監
督の「標的の村」を上映、その後、大阪市立大学
都市文化研究センター研究員の高崎章裕さんにミ
ニレクチャーをいただき、その後出
席者により議論を行うというかたち
で開催されました。
「標 的 の 村」は も と も と、2012
年9月にテレビ朝日系列で放映され
たドキュメンタリーでしたが、視聴
者からの「多くの人に見てもらいた
い」という熱い思いに応える形で、
追加取材と再編集をして2013年に
制作・公開されることになった作品です。日本に
あるアメリカ軍基地・軍用施設の74%が集中する沖
縄。日 本 政 府 は 沖 縄 の 負 担 を 軽 減 す る と い い つ
つ、沖縄県東村に新型輸送機「オスプレイ」のヘ
リパッド(発着所)建設をすすめようとします。
「オスプレイ」は事故率が高い極めて危険な輸送
機。住民が住んでいる場所のすぐそばに建設する
ことに断固として反対運動を起こした沖縄県東村
の人々に対して、反対運動を萎縮・分断させるた
め、国は反対住民を相手どって「通行妨害」で訴
えるという暴挙に出ます。
本土ではほとんど報道されない東村住民のヘリ
パッド建設反対運動について、映画は人々の思い
を含めてていねいに紹介します。「なぜに沖縄に
対して軍事基地を集中させる必要があるのか」
「なぜに沖縄にだけ負担を強い続ける
ことに疑問を持たないで(本土の)私
たちはいられるのか」について、この
映画は強く問いかけてくるのです。
一人で映画をみるのではなく、映画
のあとの専門家による解説と自由な
ディスカッションを通して、「日本の
安全保障」といったときの「日本」と
は誰のことなのか、何を守ろうとして
いるのか、平和と人権について考える契機となり
ました。なお、「シネマde人権」は次回は12月に
セクシュアルマイノリティの社会運動をめぐって
の 映 画「UNITED IN ANGER」を 観 る 予 定 で
す。今後ともご注目ください。(古久保さくら)
公開シンポジウムᴾ
「‾‹‴⁆とその家族を支える−⁀⁂⁁ができることは何か」‒
2015年7月15日(水)の18:30〜20:30に、大阪市立大学梅田サテライト105教室にて、公開シンポ
ジウムを開催しました。シンポジウムでは、2014年に『カムアウトする親子:同性愛と家族の社会学』
(御茶ノ水書房)という本を出版された三部倫子さん(日本学術振興会特別研究員PD、専門:家族社会
学)と、三部さんが長年調査をされてきたNPO法人「LGBTの家族と友人をつなぐ会」の青山さん(仮
名)からお話を伺い、研究者がNPOで調査研究することが、NPOの活動そのものにどのように生かされ
るのかについて議論しました。当日は、遠方は九州からの参加もあり、またLGBT当事者やその親の方の
参加もありました。運営側も含め約30名弱の参加で、盛会でした。
まずは、青山さんにLGBT当事者とその家族を支えるNPO活動をなぜ始められたかについてお話いた
だきました。青山さん自身、自分のお子さんからゲイだとカミングアウトされた経験のある方で、その
とき「一人ひとりの生き方を大切に、お互いが違いを認め合って、つながることができる社会を作りた
い」という強い思いから、2006年にNPOを設立したということでした。自分の子を理解したい、守って
あげたいという、青山さんの親の気持ちがとてもよく分かりました。現在は、神戸を本拠地としなが
ら、東京、名古屋、福岡でも活動をされているとのことです。子どもからカミングアウトされた場合、
親はLGBTに関する情報があまりに不足した社会で生きているため、自分の子が病気ではないかと悩んだ
り、自分を責めたり、社会からの疎外感を感じることがあるということですが、同じ境遇にいる親同士
が交流していくことで、自分のもっていたLGBTに対する様々な「誤解」が解きほぐされていくという話
をされました。
次に、三部さんは、以上のような取り組みをされているNPOで、どのようにフィールド調査を行い、
その調査がどのようにNPOへと還元されたのかについて発表されました。先ほど述べた通り、三部さん
は本を出版されていますが、それは博士論文がベースとなっています。このような本という形でNPOの
活動が研究者によって文字化されることで、NPOの青山さんは「自分たちの活動を客観的に振り返るこ
とができてとてもよかった」とおっしゃっていました。三部さんのお話は、NPOで調査をしている都市
共生社会研究分野の学生にも大変役立つもので、調査者がNPOとの信頼関係を構築していくことが、調
査者にとっても、NPOにとっても、重要であることが確認されました。(新ヶ江章友)
第7巻第2号
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夏休みのカリフォルニア訪問:草の根レベルの熱意を実感
夏休みに、ロサンゼルスとサンフランシスコを
訪れた。
ロサンゼルスでは、NPOで働く二人の友人に、
それぞれの団体の現状や扱う課題について聞くこ
と が で きた。ひと つ は 1979年 に 設 立 さ れた ソー
シャルサービスの団体で、もうひとつは83年設立
のリーガルアドボカシー団体だ。ビルの一室をオ
フィスとして借りてスタートしてから30年。とも
に自社ビルならぬNPOとしてビルを保有し、幅広
い事業を実施するようになっていた。
すべてのNPOがこのように発展できるわけでは
ない。とはいえ、営利企業でも難しいことが、な
ぜ、アメリカでは可能なのだろうか。団体を長年
引っ張ってきたリーダーの存在も大きいが、やは
り税制を含め、NPOが発展できる基盤の強さだと
改めて感じた。
到着から3日目、サンフランシスコに移動。翌日
の夜、市内で行われた、ある集会に参加した。旧
日本軍のいわゆる慰安婦問題に関して、サンフラ
ンシスコ市・郡議会に、旧日本軍の行為を非難す
るとともに、慰安婦のために祈念碑を建設するこ
とを求める決議案が提出されていた時だ。
この決議案の成立を求めている個人や団体の
「作戦会議」には、アジア系の活動家以外にも、人
権団体の関係者の姿もあった。会議の会場は、警
察の会議室。地域に開かれた警察、という印象を
強く受けた。会議の場では、同様の決議案を採択
した他市の関係者らと連絡も取りながら進める場面
も見られ、各地の運動が連携しながら進められてい
ることを示唆していた。
なお、この決議案は、7月22日、サンフランシス
コ市・郡議会で満場一致で採択された。ただし、
市・郡は建設用地を提供するが、祈念碑の建設の費
用はださない。建設を求める個人や団体は、募金活
動を展開。すでに2000万円ほどが集まっていると
いう。
サンフランシスコでのメインの目的は、教育格差
が広がる中で、アメリカの教育行政や学校、NPO
などがどのように対応しているのかについて団体を
訪問し、聞き取り調査をすることだ。国立教育政策
研究所が科研費を獲得、その資金で行われた調査で
ある。訪問先は、NPO5ヶ所、学校2ヵ所、大学1ヵ
所のあわせて8ヵ所。詳細は別の機会に報告するつ
もりだが、低所得者児童の学力不足を補っていこう
とする草の根レベル
からの熱意を強く感
じることができた。
(柏木宏)
オークランドのチャー
タースクール(QYLVLRQ
$FDGHP\訪問中の視察団 9月15日~20日㻌 南京市と江蘇省の2市を廻る㻌
認知症ケアと要介護認定システムについて討論・交流
今回の訪中は、当大学院の留学生3名が同行。小規
模介護事業所の経営者1名も同行した。南京市と江蘇
省社会福利服務協会の副会長の引率のもと南京市と鎮
江市、常州市の施設を見学し、当地の民政局の担当者
も交えた討論・交流を行った。
南京市では、認知症ケア実施施設(青龍山老年康复
中心、心貼心老年服務中心、祖堂山施設、瑞海博康复
護理院)の見学と認知症ケアの現状と課題について討
論・交流を行った。また、南京市社会福利服務協会と
要介護認定制度について日中の比較・討論を行うこと
が できた。江蘇省の鎮江市、常州市の二つの市の施
設(九久老年康复中心、信緑康護理院、鎮江市社会福
利院/夕陽紅社会福利中心、堤唐老年康楽中心、常州
市社会福利院、紅日老人ホーム)を見学。ここでは、
「養老」と「医療」を融合・統合する政策を進めてい
る現状について勉強。
日中の医療と介護(=養老)の相互の関係に
ついて、その歴史的経過と考え方の相違につい
て討論・交流ができた。
今回、南京市建業区の高級マンション住宅地
で、広島で学んだという若者が立ち上げた「南
京首家長者居家服務」を見学できた。文字通り
日本式の小規模グループホームであった。巨大
施設で量的にサービス確保を考える中国の「養
老事業」の大勢の中で、実験的な異質の事業展
開に感心した。 なお、同行した中国の留学生には、研究の大
きな刺激になったと思われ、また、小規模事業
所の経営者の同行は、中国側と論議・交流する
上で有意義であった。(水野博達)
第7巻第2号
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㻌 㻌 㻞㻜㻝㻡年度後期㻌
㻌
㻌
㻌
〒530-0001
大阪市北区梅田1-2-2-600
大阪駅前第2ビル6階
大阪市立大学大学院
創造都市研究科
都市共生社会研究分野
㻌 㻌 㻌 公開授業のお知らせ㻌
㻌
大阪市立大学大学院創造都市研究科は、社会人向け大学院で
す。都市共生社会研究分野では、都市の抱える諸問題について多
面的理解を深め、人権・共生・市民社会・NPOをキーワードに、
問題解決にアプローチしています。都市共生社会研究分野にご関
心をお持ちの方、入学をご検討いただいている皆様、下記の期間
中に授業の一部を公開いたいます。一度、授業を体験してみませ
んか︖場所はJR北新地駅真上、大阪駅前第二ビル6階、大阪市立
大学創造都市研究科(梅田サテライトキャンパス)です。メール
でご連絡の上、お越し下さい(連絡先:[email protected])
-
分
野
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ミ
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シ
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共生社会実現のための
エンパワメント
Empowerment
Toward
Co-existing Society
ホームページもご覧ください。㻌
http://www.co-existing.com㻌
都市共生社会研究分野ワークショップ
当該分野の第一人者をお招きして、特定の課題と現場の取り組
みについて学び、質疑・討議を行う創造都市研究科の中でも、最
も特色あるプログラムです。
11月10日 「闇から光へ:知ることから生まれる活動」
NPO法人マザーハウス代表 五十嵐弘志氏
11月24日 「LGBTの老後」
NPO法人グッド・エイジング・エールズ代表 松中権
12月1日 「日本における同性婚推進のための取り組み」
NPO法人EMA日本・理事 島田彩氏
12月22日 「喫茶という出会いの場を通した高校生支援実践」
オフィス・ドーナツ・トーク代表 田中俊英氏
※いずれも火曜 18:30~21:20、108教室
地域福祉社会学
今年度の地域福祉社会学では「苦悩(サファリング)」をキーワードに、患者や医療者など異なった文
化に生きる人々が「苦悩」を通してどのように理解し合うかを、テキストの読解とディスカッションを通
して学びます。(新ケ江 章友)
11月21日 医者の抱える苦悩 11月28日 理学療法士の抱える苦悩
12月5日 グループディスカッション(医療者の苦悩) 12月19日 貧困問題と生活保護
※いずれも土曜 10:30~11:20、108教室
年度入試冬季)のご案内
2016年度入試(冬季)は下記の予定で行われます。
10月26日に公表いたしますので、出願に関する詳細
は、ウエブサイトにてにご確認ください(http://
www.gscc.osaka-cu.ac.jp/index.html)。
修士課程 2016年2月12日(金)または13日(土)
博士課程 2016年2月20日(土) 入試説明会
入試説明会を創造都市研究科(梅田サテライトキャン
パス)で次の通り実施いたします。
2015年10月28日水・11月11日水いずれも18:30より
2015年11月28日土15:30より
上記以外にも、当分野主催のシンポジウを企画してい
ます(終了後に入試説明を行います)。日時はウエブ
サイトをご覧ください(http://co-existing.com/)。
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