ガンテツパイル® - ガンテツパイル工法

ガンテツパイル
®
鋼管ソイルセメント杭
NETIS
登録番号 KT-980188-V
ガンテツパイル工法協会
http://www.gantetsu-pile.info
ガンテツパイルの工法とは
ガンテツパイルの特長
ガンテツパイル®とは、原地盤にセメントミルクを注入し、攪拌混合して構築される固化体(ソ
イルセメント柱)と外面突起付き鋼管から構成される「鋼管ソイルセメント杭」です。
ガンテツパイル工法は、建設発生土の削減に貢献すべく開発された「低排土型の杭工法」です。
優れた経済性を発揮するガンテツパイルは以下の特長を有しています。
1 公的に認知された工法
高い支持力特性と環境に配慮した工法が評価され、道路橋示方書(H24.3)にも「鋼管ソイルセメント杭」とし
て記載されている工法です。
目 次 INDEX
ガンテツパイル工法とは
ガンテツパイルの施工
8
ガンテツパイルの特長
1
高品質、高能率施工
10
支持力機構
2
環境にやさしい施工法
11
ガンテツパイルの高い支持力特性
3
施工方法の選定、ガンテツパイルの仕様
12
経済性比較
4
配置図
13
(財)
国土技術研究センターによる一般土木工法・技術審査を取得した優秀工法です。
フーチング
杭頭鉄筋
施工時に地盤を緩めないため、周面摩擦力・先端支持力ともに非常に安定した性能が得られ、摩擦杭としても
高い適用性を有する杭工法です。
また、鋼管を応力材として用いているため、巨大地震による大変形に対しても高いじん性を発揮します。
原地盤に直接セメントミルクを注入混合攪拌し、合成杭を構築する工法ですので、杭
施工による発生土量を最小限に抑えることができます。
また、優れた支持力特性により、杭本数を少なくすることで、フーチングを小さくす
ることもでき、建設発生土の軽減に大きく貢献します。
杭
部
長 ︵ 道 路 橋 示 方 書 による 場 合 ︶
長
杭 一 般
管
外面突起付き
鋼管
3 高い構造信頼性
●建設発生土の低減に貢献
鋼
外面突起付き鋼管
︵軟弱層以浅に突起無し鋼管を使用する場合有り︶
中間層
固化体
(ソイルセメント柱)
外面突起付き鋼管と固化体 (ソイルセメント柱)が一体となった合成杭ですので、鋼管径よりも 200 〜 400㎜
大きな固化体径
(杭径)
で上載荷重を支えるため、
大きな支持力を有しています。そのため、
杭本数を少なくでき、
建設費の縮減に寄与します。
4 環境問題に寄与
杭頭部
コンクリート
(道路橋示方書
による場合)
2 高い支持力特性と経済性
スタビライザー
(鋼管の芯ずれ防止)
ロッド
鋼管
●低騒音・低振動
原地盤に構築されるソイルセメント柱が固化する前に鋼管を回転圧入する工法ですの
で、低騒音・低振動で施工できます。
5 高品質・高能率施工
スタビライザー
先端付着金物
杭先端部
支持層︵砂または砂礫︶
共回り防止翼やスタビライザーを備えた攪拌ロッドにより、高品質の固化体の構築がで
き、長尺杭施工においても、鋼管を確実に固化体中央に埋設し芯ずれが発生しません。
独自の施工管理システムにより施工状況(深度、掘進抵抗、支持層)を確認しながら
施工するため信頼性が高く、高能率の施工が可能です。
施工現場の状況に応じて、
TYPEⅠ同時埋設方式・TYPEⅡ後埋設方式の選択が可能です。
鋼管
径
固化
体径
(杭
径)
鋼管の同時埋設
■ご注意とお願い
本資料に記載された技術情報は、製品の代表的な特性や性能
を説明するためのものであり、
「規格」の規定事項として明記
したもの以外は、保証を意味するものではありません。本資料
に記載されている情報の誤った使用または不適切な使用等に
よって生じた損害につきましては責任を負いかねますのでご
了承下さい。
また、これらの情報は、今後予告なしに変更される場合があ
りますので、最新の情報については、各担当部署にお問合わ
せ下さい。本資料に記載された内容の無断転載や複製はご遠
慮下さい。
共回り防止翼
※ガンテツパイル工法は、
平成10年10月に建設大臣認定(東住指発第 459 号)も取得しております。
外面突起付き鋼管
注)TYPEⅠ 同時埋設方式の場合
1
ガンテツパイルの高い支持力特性
ガンテツパイルの高い支持力特性
支持力機構
ガンテツパイルは、地盤にセメントミルクを注入し、攪拌混合して構築される合成杭です。
●施工時に地盤を緩めません。
●突起付き鋼管と固化体
(ソイルセメント柱)が強固に一体化されます。
ガンテツパイル
(鋼管ソイルセメント杭工法)は他の杭工法に比べ、
大きな鉛直支持力が確保できます。
1 ガンテツパイルの先端支持力度
2 ガンテツパイルの周面摩擦力度
地盤の種類
杭先端の極限支持力度(kN/m2)
地盤の種類
最大周面摩擦力度(kN/m2)
1
鉛直支持力
周面摩擦力、先端支持力とも非常に安定した性能を発揮します。
(支持杭のみならず、摩擦杭としても高い適用性を有します。
)
砂 層
150N(≦ 7,500)
砂質土
10N(≦ 200)
2
水平支持力
杭頭荷重が確実に地盤に伝達され、鋼管径より200~400㎜ 大きい固化体径
(杭径)により大きな支持力が確保できます。
砂れき層
200N(≦ 10,000)
粘性土
cまたは10N(≦ 200)
3
曲げ
12000
杭頭鋼管部に作用する荷重の伝達
●鋼管外面の突起により固化体へ伝達され、
固化体の外面から 地盤へ摩擦力として伝達
杭一般部
●鋼管外面の突起と先端付着金物
(内面部)
により、
鋼管と固化体は一体挙動
●固化体外面の摩擦力・先端部の圧縮力として
地盤に伝達
2. 水平支持力
鉛直載荷試験結果
砂 層
8000
250
ガンテツパイル
場所打ち杭
4000
2000
16000
40
N値
50
50
○=支持杭 0
10
250
ガンテツパイル
N値 30
40
50
ガンテツパイル
200
8000
6000
20
粘性土
300
10000
場所打ち杭
4000
2000
0
場所打ち杭
100
0
60
砂れき層
12000
先端支持力度
(kN/m2 )
地震時には鋼管
が高いじん性を
発揮します
30
14000
3. 曲げ
150
●=摩擦杭
最大周面摩擦力度
(kN/m2 )
杭先端部
水平荷重は、
固化体より地
盤に伝達され
ます
ガンテツパイル
200
6000
0
砂質土
300
10000
先端支持力度
(kN/m2 )
1. 鉛直支持力
鉛直載荷試験結果
最大周面摩擦力度
(kN/m2 )
高じん性材料(鋼管)を応力材としており、耐震性・信頼性の高い構造物が構築
できます。
150
場所打ち杭
100
50
○=支持杭 ●=摩擦杭
30
40
N値
50
0
60
杭先端部築造例(杭径 1400、鋼管径 1000㎜の掘起こしカットサンプル)
0
10
20
N値
30
40
50
※道路橋示方書・同解説(H24.3)による場合
2
3
経済性比較(許容変位を緩和した場合の比較設計例)
ガンテツパイルは、高い曲げ剛性と高支持力特性を有する杭であるため、水平変位の制限を緩和し
た設計を行う事で更に経済的な設計が可能となります。
ここでは、道路橋示方書・同解説で示されている、地盤抵抗を非線形モデルとして、水平変位の制
限値を杭径(ソイルセメント杭径)の 3.5%とした場合の設計例を示します。
比較設計結果
設計条件
許容変位を緩和できる杭基礎の条件
橋軸方向
φ 1200 × 12set
鉄筋 SD345-D29 × 24 本
(鋼管ソイルセメント杭:杭径 / 鋼管径)
方向
橋軸直角方向
橋軸方向
20,000
5,400
鉛直力(kN)
12,000
12,000
水平力(kN)
3,300
3,300
モーメント(kN・m)
27,000
34,800
許容押込み支持力 Ra(kN)
○水平載荷試験による杭頭残留変位の結果例(Dsc:1200㎜)
70
粘性土
60
残留変位量
(㎜)
6,000
29,900(設計杭長)
50
40
30
20
6.6%
10
0
2
4
6
8
10
12
14
杭頭ひずみSr/Dsc
(%)
ソイルセメント
1400 1200 1100 1000
柱径:Dsc(㎜)
800
600
4.5
4.9
支持層
N=50
(杭頭変位/ Dsc) 6.7
(%)
以上
1,800
砂質土
4
レ
ベ
ル
1
地
震
時
3910
3600
(61%)
橋軸方向
3590
(61%)
5930
6.6
4.3
6.3
16
橋軸直角方向
4630
(78%)
5930
5220
(88%)
5929
5929
最小軸力 Pmin(kN)
-405
(16%)
-382
(15%)
-809
(31%)
-797
(31%)
-1230
(48%)
-1820
(71%)
許容引抜き支持力 Pa(kN)
-2521
-2521
-2576
-2576
-2578
-2578
149
(71%)
162
(77%)
219
(73%)
2
最大応力度 σ max(N/㎜ )
許容値 σa(N/㎜ 2)
257
(86%)
300
300
12.0
(80%)
水平変位量 δ(㎜)
許容値 δa(㎜)
11.3
(75%)
15.0
方向
レ
ベ
ル
2
地
震
時
3910
橋軸直角方向
橋軸方向
15.0
橋軸直角方向
210
210
14.9
(100%)
253
(91%)
277
14.1
(94%)
15.0
橋軸方向
228
(82%)
277
25.8
(74%)
15.0
29.8
(85%)
35.0
35.0
橋軸直角方向
橋軸方向
橋軸直角方向
橋軸方向:
基礎の耐力照査結果 M = 1420 μ= 1.153 M = 1130
(89%)
(29%)
(68%)
< My = 1603
< 4.00
< My = 1652
μ= 1.28
(32%)
< 4.00
M = 1540
(78%)
< My = 1966
μ= 1.40
(35%)
< 4.00
橋軸直角方向:
応答値の照査結果
μ:応答塑性率
θ:応答変位(回転角)
R = 4360
(51%)
< Ru = 8559
θ= 0.0031
(16%)
< 0.02
R = 5600
(48%)
< Ru =
11623
θ= 0.0086
(43%)
< 0.02
θ= 0.0015
(7%)
< 0.02
R = 4360
(44%)
< Ru = 9802
基礎の決定要因
レベル1地震時の押込み支持力
レベル1地震時の水平変位量
レベル1地震時の応力度
コスト比較
1.00
1.07
0.83
許容変位を緩和しない場合、水平変位量が基礎の決定要因であり、支持力や杭体応力度には
大きな余裕があり、ガンテツパイルの性能を十分に引き出せていませんでした。
○水平載荷試験による杭頭残留変位急増点結果
(建設技術審査証明記載データ)
8,000
N=5
計
算
結
果
※
()
内
は
許
容
値
か
ら
の
比
率
3700
(95%)
橋軸方向
φ 1000/800 × 9set
SKK490-OR t16/11/9
許容変位緩和の効果
0
粘性土
6600
φ 1000/800 × 12set
SKK400-OR t18/11/9
橋軸直角方向
3720
(95%)
最大軸力 Pmax(kN)
N=20
6600
9100
11400
地盤の種類
N=2
6600
8400
杭配置
橋脚柱下端の荷重条件(レベル1地震時)
↓現地盤面
砂質土
許容変位緩和(杭径の3.5%)
許容変位量 15㎜
橋軸方向
●(非液状化時で)杭頭から1/β程度の範囲で軟弱な沖積粘性土層
(N値が5未満の粘性土)の層厚の合計が砂質土層の層厚の合計より大きい場合
●液状化を考慮する場合 ※常時に偏土圧を受けるような橋脚や橋台は適用外となります
地盤条件
ガンテツパイル(鋼管ソイルセメント杭工法)
場所打ち杭
水平変位の制限を緩和した場合、押込み支持力や杭体応力度が許容値の80~90%程度
▶ガンテツパイルの性能を十分に引き出した設計となりました。
杭本数の削減・杭の小径化、フーチングのコンパクト化により、
建設コストの縮減 建設残土の削減が可能となります。
5
経済性比較(摩擦杭の比較設計例)
地盤条件
杭頭中詰め
コンクリート
粘性土
N値 = 4
杭長 L
砂質土
N値 =12
ソイル
セメント柱
外面突起(リブ)付き鋼管
杭一般部
15,000
15,000
10,000
杭頭鉄筋
フーチング
コンクリート
摩擦杭
地盤の種類
常時
地震時
鉛直力(kN)
24,000
20,000
水平力(kN)
3,000
12,000
モーメント
(kN・m)
-1,500
25,000
●先端付着金物の省略が可能
●杭先端部の築造工程の省略が可能
粘性土
N値 =10
施工費・材料費の低減
鋼管径
Dsp
杭径 (設計径)
Dsc
土質名
埋土
シルト質細砂
細砂
シルト質細砂
砂混り細砂
1
2
0
3
シルト混り
細砂
14.00
細砂
15
8,000
11.80
4
砂質シルト
17.80
1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000
最大軸力 Pmax
(kN)
計
算
許容押込み支持力 Ra
(kN)
結
果
最小軸力 Pmin(kN)
※
許容引抜き支持力 Pa(kN)
( )
最大応力度σ
max(N/㎜²)
内
は (場所打ち杭:鉄筋、ガンテツ:鋼管)
許
許容値σ a(N/㎜²)
容
最大応力度σ max(N/㎜²)
値
(コンクリート)
か
ら
許容値σ a(N/㎜²)
の
比
水平変位量δ
(㎜)
率
許容値δ a(㎜)
20
25
8400
8400
レベル1地震時
2010
(30%)
2920
(29%)
常時
レベル1地震時
1740
(90%)
2620
(90%)
3690
5696
6702
10122
1923
2923
1380
-262
(7%)
1690
157
1460
50.9
0
-4940
0
-2371
0
49.3
(25%)
-3993
294
(98%)
200.0
4.0
(50%)
300.0
195
(93%)
140.0
210.0
91.8
(66%)
204
(97%)
140.0
210.0
11.6
(96%)
8.0
4.2
(28%)
88.8
(63%)
12.0
11.4
(76%)
15.0
5.6
(37%)
15.0
14.9
(99%)
15.0
15.0
5.2
(34%)
13.7
(91%)
15.0
コスト比較
1.00
1.22
0.73
▶ガンテツパイルの性能を十分に引き出した設計
断面 2
大幅なコスト縮減が可能
6.0
断面 3
摩擦杭の適用事例
分野
14.0
断面 4
18.0
断面 5
道路橋
設備
6
常時
地震時の応力度
2方向歪ゲージ
29.50
2930
(51%)
地震時の水平変位
鉄道橋
30
レベル1地震時
1820
(49%)
φ 1200/900 L=25.0m 15set
SKK400-OR t15/9
地震時の応力度
20.0
シルト
φ 1200/1000 L=41.5m 13set
SKK400-OR t16/10
基礎の決定要因
歩道橋
5
常時
15000
断面 1
2.0
4,000
10
15000
φ 1200 L=41.5m 15set
鉄筋 SD345-D32 × 24 本
(鋼管ソイルセメント杭:杭径 / 鋼管径)
深さ
(m)
細砂
9.30
15000
摩擦杭とすることで、支持力・応力・変位とも許容値の90%程度に
軸力(kN)
4,000 2,000
土質記号
深度
標高
5
0.90
3.10
3.50
4.80
5.80
標準貫入試験
0 10 20 30 40 50 60
杭配置
摩擦杭の効果
摩擦杭仕様の載荷試験例
(m)(m)
ガンテツパイル(鋼管ソイルセメント杭工法)
支持杭
摩擦杭
橋軸方向
荷重条件
摩擦杭仕様の特長
砂質土
N値 =50
場所打ち杭
支持杭
設計条件
荷重条件(フーチング底面中心)
摩擦杭の構成例
支持杭
比較設計結果(橋台の設計例)
8400
ガンテツパイルは、周辺地盤を緩めない工法であること、これまでの鉛直載荷試験の結果から周面
摩擦力度のばらつきが小さいこと、大きな周面摩擦力度が安定して発揮することが確認されており、
道路橋示方書でも摩擦杭への適用性が高いと評価されています。また、多くの施工実績を有してい
ます。
ここでは、橋台基礎における摩擦杭の設計例を示します。
施工場所
杭径/鋼管径
杭長
島根県出雲市
1000 / 800
43 〜 44m
栃木県佐野市
1000 / 800
25 〜 29m
山形県山形市
1000 / 800
22.5 〜 32m
1200 / 1000
新潟県新潟市
1000 / 800
25 〜 26.5m
佐賀県佐賀市
1000 / 800
20.5 〜 29m
大阪府堺市
1200 / 1000
26 〜 40.5m
北海道苫小牧市
1000 / 800
21.5m
新潟県燕市
1200 / 1000
32 〜 36m
1200 / 1000
北海道釧路市
1000 / 800
15 〜 18.5m
鹿児島県鹿児島市
1200 / 1000
24.5m
埼玉県さいたま市
900 / 700
9m
7
15.0
ガンテツパイルの施工
TYPEⅠ
(同時埋設方式)
TYPEⅠ
(同時埋設方式)施工機械装置
掘削
モーター
外面突起付き鋼管
口元管
スタビライザー付ロッド
攪拌翼
共回り防止翼
(鋼管とロッドの間隔保持)
▼スタビライザー
攪拌翼
鋼管
回転装置
埋戻し土 掘削ロッド
共回り防止翼
掘削翼
1 口元管セット
空掘部
ヤットコ
スタビライザー
掘削翼
2 杭芯セット
外面突起
付き鋼管
固化体 中間層
掘削翼
杭一般部
セメントミルク
注入混合攪拌
吐出口
掘削ロッド
▲掘削攪拌ヘッド
3 固化体築造
鋼管埋設
◀口元管、
ガイドローラー
外面突起付き鋼管
支持層
杭先端部
ガンテツ施工機
4 先端部築造
5 鋼管定着
7 施工完了
6 ロッド、
ヘッド
(口元管引抜き)
引抜き
ガイドローラーの拡大図
ガイド
ローラー
掘削攪拌
ヘッド
注)口元管は、杭施工精度を向上させる目的で設置し、ガイドローラーにより口元管中央に鋼管が埋設されます。
口元管
TYPEⅡ(後埋設方式)
特殊条件でのガンテツパイル施工
外面突起付き鋼管
攪拌翼
共回り防止翼
ヤットコ
埋戻し土 口元管
掘削翼
空掘部
1 口元管セット
2 杭芯セット
セメントミルク
注入混合攪拌
固化体 中間層
3 固化体築造
杭一般部
支持層
杭先端部
4 先端部築造
5 ロッド、
ヘッド
引抜き
6 鋼管建込み
埋設
注)口元管は、杭施工精度を向上させる目的で設置し、ガイドローラーにより口元管中央に鋼管が埋設されます。
8
7 鋼管定着
8 施工完了
(口元管引抜き)
▲高速道路高架橋間狭隘地施工(TYPEⅠ)
▲鉄道線近接施工(TYPEⅡ)
9
環境にやさしい施工法
環境にやさしい施工法
高品質、高能率施工
建設発生土の削減に貢献
1 独自の施工管理システム
施工状況(施工深度、掘進抵抗、支持層)を確認しながら施工するので、信頼性が高く効率的な施工が可能です。
2 スタビライザーによる施工精度確保
3 高品質の固化体
1. 室内配合試験〈START〉
ロッド
ほぐされた状態の発生土
200 400 600 800 1000
10 20 30 40 50
鋼管
発生土の有効利用先(*提案 **実績有)
掘進抵抗値例
杭径・長さ
5
鋼管径
Dsp:1000㎜
10
ガンテツパイルの施工による建設発生土は、セメント安定処理土です。路体、
路床、路盤材料もしくは盛土、埋め戻し土、敷き均し土などに有効利用でき
ます。
なお、ご利用にあたっては、適用先に応じて、室内配合試験や現場発生土の
圧縮強度試験、CBR試験などによりその性状をご確認いただいております。
鋼管の同時埋設
鋼管長さ
Lp:52.50m
15
固化体径
Dsc:1400㎜
20
深度
25
電流値
設置レベル
(m) 30
❶鋼管
上端:4.45m
掘進抵抗値
35
路床・路盤材料 *
撹拌翼
❷鋼管
先端:56.95m
40
50
ガンテツパイル
埋め戻し **
❸固化体
先端:57.65m
45
表層敷均し **
掘削翼
共回り防止翼
空間
空間
・杭体、発生土の強度確認
・実施配合の決定
・発生土利用先の検討
2. 杭の施工
2-1 発生土を釜場に集積
・圧縮試験の実施
・性状確認
・利用先の決定
2-2 バックホウにて釜場から
仮置き場に再集積
・1∼10日程度の養生、固化
2-3 バックホウにて
ほぐし処理を実施
・現場 CBR 試験の実施
・締固め試験の実施
・性状確認
・利用先の決定
コンクリート
路体**
埋め戻し **
3. 発生土を利用先へ運搬
4. 発生土の再利用〈END〉
55
低騒音・低振動で施工可能
60
市街地などの騒音・振動の規制が厳しいところでも、周辺環境に配慮した施工が可能です。
騒音測定例
計画データ
事務所
運転データ
施
工
機
運
計
画
運
施工計画データの作成
施工結果のプリントアウト
現場管理室
施工状況のモニタリング
および記録
転
デ
ー
タ
転
デ
ー
タ
の
読
み
込
み
パイルモニター
100
打撃工法
100
場所打ち杭
(オールケーシング)
90
80
70
施工管理システム例
10
70
場所打ち杭
(オールケーシング)
60
40
ガンテツパイル
通信ユニット
ミキシングプラント
ガンテツパイル施工機
規制値
50
ガンテツパイル
50
打撃工法
80
規制値
60
施工制御装置
90
振動レベル (dB )
施工データ
パソコン
振動測定例
110
騒音レベル (dB-A )
0
0
0
※ガンテツパイル施工時に発
生する残土の性状は泥状を呈
しているがセメント改良土であ
るため、時間経過に伴い硬化
し、数日の養生後バックホウ
でほぐす(一時処理)ことに
より土砂状となります。
スタビライザー
共回り防止翼を装着した掘削攪拌装置による攪拌混合方式により高品質
の固化体(ソイルセメント柱)が築造できます。
残土の有効利用時の適用フロー
鋼管の芯ずれ防止
スタビライザーが鋼管を確実に固化体中央に埋設するので、長尺施工に
おいても鋼管の芯ずれがありません。
また、固化体築造と鋼管の回転圧入を同時に行うので、高能率に施工で
きます。
(TYPEⅠ同時埋設方式)
N値
土質 0 10 20 30 40 50
ガンテツパイルは、原位置土を有効に利用し固化体を構築するため、掘削を要する従来工法に比べ建設発生土が
少なくなります。
40
0
10
20
30
音源からの距離 (m)
40
30
50
11
0
10
20
30
振源からの距離 (m)
40
50
配置図
施工方法の選定、ガンテツパイルの仕様
地盤条件による適用性
TYPE Ⅰ
(同時埋設方式)
施工方法
施工機械
粘
N
性
値
土
TYPE Ⅱ
(後埋設方式)
可
可
10 〜
可
0 〜 10
砂
N
質
10 〜 30
値
土
30 〜
砂 礫
10cm 以内
10 〜 20㎝
100t~135t 三点式杭打機
適用杭径
0〜1
1 〜 10
0.9m ~ 1.7m
玉石
適用
施工長
~70m 程度
施工敷地
幅の目安
~40m 程度
20㎝以上
転 石
土 丹
岩 盤
風化岩
12m
(敷地幅 12m 以下等、特殊条件の場合は要検討)
2
800m
(プラント設備ヤード除く 600m2 以上)
敷地面積
被圧水
伏流水
35
(m)
分布深度、層厚等について要検討
30
可
可
可 分布深度、層厚等について要検討
可 分布深度、層厚等について要検討
可
可 分布深度、層厚、混入量等について要検討
不可
不可
可
不可
可
可
可
補助工法が必要
補助工法が必要
支持層が土丹の場合は要検討
支持層が岩盤の場合は要検討
ガンテツパイルの仕様
外面突起付き
鋼管の標準仕様
突起
分布深度、層厚、N値等について要検討
水頭レベル要検討
流速について要検討
◀外面突起付き鋼管用の鋼帯
突起間隔
(L)
A 断面
鋼管回転装置
キャップ
掘削
ロッド
15
突起幅
(B)
10
発電機
中・上鋼管
ガンテツパイル施工機本体
フレ止め
5
クローラクレーン
セメントサイロ
鋼管運搬車
バックホウ
搬入出可
鋼 管
掘削ロッド
項目
許容差
突起高さ(h)
2.5㎜以上
突起幅(B)
4㎜以上、20㎜以下
突起間隔(L)
30㎜以上、40㎜以下 ただし、スパイラルシーム溶接部を挟んだ突起間隔(Ĺ)
については230㎜以下とする。
突起方向角度(θ)
40度以下
ガンテツパイル
施工機本体
クローラクレーン
敷き鉄板
800
鋼 900
管 1000
1100
径 1200
●
●
●
●
●
●
●
●
●
800
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
900
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
○
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
1300
1400
1500
1400
10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22
●
1100
(㎜)1300
板 厚(㎜)
●
1200
●
12
○
○
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
● 印:SKK400-OR および SKK490-OR 製造可能
○ 印:SKK400-ORのみ製造可能範囲
注)上記以外の寸法の鋼管をご検討の場合は事前に御相談下さい。
1500
水中ポンプ
搬入出可
セメント運搬車
発電機
65m
機械寸法上の離隔
上空部分ではオーガ掘削装置寸法から 1.5m、地上付
近では開閉式振れ止め寸法から 2.0m 程度の離隔が
必要となります。
700
1000
水 槽
2000
開閉式
振れ止め
2000
700
ハイウォッシャー
管理ハウス
オーガ掘削装置
900 1000 1100 1200 1300 1400 1500 1600 1700
50m
薬液
タンク
発電機
近接物からの離隔
外面突起付き鋼管の製造可能範囲
外径
(㎜) 9
全自動プラント
口元菅
敷き鉄板
杭径(ソイルセメント柱径)
(㎜)
薬液タンク
溶接機
狭小ヤードの配置例
鋼帯
杭径(ソイルセメント柱径)と鋼管径の組み合わせ適用範囲
セメントサイロ
管理ハウス
全自動プラント
鋼管
水 槽
水中ポンプ
発電機
バックホウ
掘削攪拌ヘッド
突起方向
角度
(θ)
スパイラル
シーム部
ハイウォッシャー
下鋼管
▼GL
A 断面
突起
25
スパイラルシーム部を
挟んだ突起間隔
(Ĺ)
突起
高さ
(h)
▼外面突起付き鋼管の製造方法
オーガーモーター
油圧シリンダー
20
※被圧水:施工中の孔内は原地盤の比重とほぼ同等のソイルセメントで満たされて
おり、ソイルセメント比重と被圧のバランスを考慮した検討等を十分に行うことで、
被圧地下水に対して抵抗できる場合もあります(施工実績有り)
。
※軟弱地盤:地盤とソイルセメントの比重が同等であるとともに、原位置注入攪拌
混合方式により杭径を維持しながら施工が可能となります。
※杭仕様
(杭径、
杭長)
及び施工地盤条件
(地層構成、
地盤N値)
や施工敷地条件
(敷
地幅、杭頭制限、搬入経路)等を考慮し、施工性・経済性に適した施工方法及
び施工機械を選定することが重要となります。
標準機械配置(施工機械構成)
12m
施工方法による施工条件等
1500
オーガ掘削装置
開閉式振れ止め
2000
※特殊施工条件にてガンテツパイル工法の施工検討を行う場合、杭仕様及び施工地盤条件、配合条件、機械配置条件、周辺環境条件等を考慮し、詳細なデータをもと
に個別の検討が必要となりますのでご相談下さい。
13
ガンテツパイル工法協会
事務局
http://www.gantetsu-pile.info
〒 100-8071 東京都千代田区丸の内 2-6-1 丸の内パークビルディング8F
新日鐵住金株式会社 建材開発技術部内 ☎ 03(3286)3538
株式会社テノックス
〒 108-8380 東京都港区芝 5-25-11 ヒューリック三田ビル ☎ 03(3455)7790
株式会社塩見組
〒 808-0109 福岡県北九州市若松区南二島 3-2-10 ☎ 093(791)3131
日本コンクリート工業株式会社
〒 108-8560
東京都港区芝浦 4-6-14(NC芝浦ビル) ☎ 03(3452)1082
株式会社テノックス九州
〒 810-0001 福岡県福岡市中央区天神 4-1-11 ☎ 092(722)1790
新日鐵住金株式会社
〒 100-8071 東京都千代田区丸の内 2-6-1 ☎ 03(6867)6861
株式会社クボタ
〒 104-8307
東京都中央区京橋 2-1-3 ☎ 03(3245)3259
ガンテツパイル Cat.No.PC631 2015.6 改 ① タ