平成27年度入札・契約制度の見直し等の概要 平成27年3月 京田辺市建設部 1.前金払及び中間前金払の支払限度額の撤廃 建設業者の資金調達の円滑化を図り、工事品質の確保及び下請業者への適切 な支払に寄与するため実施している建設工事の前金払及び中間前金払について、 地域の建設業を取り巻く経営環境が依然として厳しい状況にあることを踏まえ、 これまで設けていた支払限度額(上限額)を撤廃します。 【現行】 ・前金払 契約金額の40%以内、かつ1会計年度1億5千万円を限度 ・中間前金払 契約金額の20%以内、かつ1会計年度7千5百万円を限度 ↓ 【改正後】 ・前金払 契約金額の40%以内 ・中間前金払 契約金額の20%以内 ※支払割合については、従前と変更ありません。なお、債務負担行為等の複 数年度にまたがる工事における前金払等については、各会計年度の出来高予 定額に対して行います。 ◆平成27年4月1日以降に請求を行うものから適用。 2.最低制限価格の事後公表への移行 公共工事の品質確保の促進に関する法律(品確法)の改正に伴い、発注者の 責務とされたダンピング受注の防止のための必要な措置として、これまで事前 公表としていた最低制限価格の公表時期を事後公表に移行します。公表につい ては、入札結果とともに行います。 ◆平成27年4月1日以降に入札公告及び指名通知を行う工事から適用。 これに併せて、庁内のコンプライアンス対策の一環として、発注 関係課(入札担当課及び工事・業務等担当課)の執務室への有資格 業者等の出入りを制限します。カウンター内へ無断で立ち入ること はできません。名刺配り等の営業活動も同様です。 コンプライアンス対策については、 「5.指名停止措置要領の改正」 もご確認ください。 3.工事費内訳書の提出義務付け及び調査の厳格化 本市においては、これまで予定価格が250万円以上の建設工事の入札にお いて、工事費内訳書の提出を求め、調査を行ってきましたが、公共工事の入札 及び契約の適正化の促進に関する法律(入契法)の改正に伴い、すべての建設 工事の入札において、工事費内訳書の提出を求めることとし、調査を厳格化し ます。有効な内訳書が提出されない場合、その入札は無効となります。 ◆平成27年4月1日以降に入札公告及び指名通知を行う工事から適用。 ※詳細は、別紙「入札時における工事費内訳書の提出について」及び「建設工 事の入札時における工事費内訳書の取扱いについて」参照。 4.社会保険等未加入対策の実施 建設業における労働環境を改善するため、本市においても、国をはじめ全国 的に進められている社会保険等(健康保険、厚生年金保険及び雇用保険のすべ て)の未加入対策を実施します。 平成27年4月1日以降の建設工事の入札に参加する者に必要な資格として、 社会保険等への加入(法令の規定により適用を除外されている者を除く。)が必 要となります。 平成27年度に実施する一般競争入札においては、入札参加資格確認申請書 を提出する時点で、加入の有無について経営事項審査記載事項等により確認を 行います。 なお、平成28・29年度の建設工事競争入札参加資格審査申請(指名願い 定期受付)より、平成28年1月1日時点で社会保険等に加入していない建設 業者は、資格審査申請できません。 5.指名停止措置要領の改正 最低制限価格の事後公表への移行等を踏まえ、有資格業者等が市が発注する 工事等について、非公表とされている情報を不正に入手しようとしたときの措 置を新たに規定します。この場合、18か月間の指名停止措置とします。 6.測量・建設コンサルタント業務等における最低制限価格制度の 導入 測量・調査・設計等委託業務に係る成果品が公共工事のコストや品質等に大 きな影響を及ぼすことから、品確法改正の趣旨を踏まえ、委託業務においても 品質等の低下を招く恐れのある低価格受注を適切に排除するため、最低制限価 格制度を導入します。なお、最低制限価格の公表時期については、建設工事と 同様、事後公表とします。 ◆平成27年4月1日以降に入札公告及び指名通知を行う業務等から適用。 ※詳細は、別紙「測量・建設コンサルタント業務等における最低制限価格制 度について」及び「京田辺市測量・建設コンサルタント業務等における最低 制限価格制度取扱要領」参照。
© Copyright 2024 ExpyDoc