世界に目を広げて

学校だより
新発田市立赤谷小学校
したに向かって
しこく
平成27年3月9日
くましく
No.440
こにこと
赤谷小の思い出が詰まった閉校記念誌・DVDが出来上がりました。
閉校記念事業の1つである「閉校記念誌」
「閉校記念DVD」がよう
やくできあがりました。たくさんの方々が心待ちにしていたことと思い
ますが、お届けするのが遅くなり大変申し訳ありませんでした。
この閉校記念誌・閉校記念 DVD には、12月7日の閉校記念式典の
様子も取り入れることを考えたため、時間がかかりました。しかし、そ
の分、たくさんの卒業生や地域の皆様、旧職員が集まった式典や惜別の
会についてもお知らせすることができるものとなりました。
赤谷小学校の歴史は、140年に渡る長きものです。それを1冊の記
念誌・DVDに収めることは大変な苦労があったことと思いますが、記念誌部や総務部の皆様のお力により
立派な形にまとめていただいたことに感謝いたします。どちらも手に取れるところに置いていただき、家族
や親戚の方々などで様々な機会にご覧いただきたいと思います。赤谷小学校への思いが湧いてくることでし
ょう。
世界に目を広げて
3月5日、東京で整形外科医をされている小久保亜早子さんをお迎
えしてお話をうかがいました。小久保さんは、大久保先生と学生時代
からの友人で、一度赤谷小学校を訪ねたいと思っていたそうです。
小久保さんは、医師として日本で勤務する一方、NGO の「国境な
き医師団」に所属し、パキスタンやナイジェリアに出かけて、地震後
の医療活動や紛争により負傷した人たちの治療に当たられた経験をも
っています。今回、小久保さんから、両国での医療活動の体験につい
てお話しいただきました。日本とは全く違う環境や社会習慣、医療体制の中で、様々な国籍をもつ医師たち
と協力しながら傷を負った人たちを救っていることに、子どもたちもしっかりと話を聞いていました。そし
て、小久保さんの「医療を受けられない人たちを救いたい」という思いをくみ取っていました。
お話の後、初めて聞くお話に子どもたちは次々と質問し、
「手術にはどのくらい時間がかかるのか」
「今ま
で特に大変だった手術は何か」
「どうして医者になったのか」と問いかけました。長い手術では7~8時間
もかかること、14歳の女の子への手術が大変であったこと、中学生の時に「人の役に立ちたい」と思い医
師を目指したことなど伺い驚いていました。
小久保さんのお話から、世界は日本とは大きく違っていること、そして、日本は恵まれた環境であること
を実感したことでしょう。また、自分の故郷や日本を大事にしながらも、世界に目を向け自分の夢を広げて
いく可能性も広がったのではないでしょうか。様々な人との出会いから、より大きく成長したいという思い
が膨らむことをわたしたちは望んでいます。
思い出の校舎に『感謝』!
子どもたちが企画した「閉校プロジェクト」として、3月2日から6日まで「ありがとう週間」に取り組
みました。今までお世話になった校舎や学校の様々な道具に感謝の気持ちを表すものです。一人一人がお世
話になった場所、お世話になったものに一言書き付箋を貼っていきました。下の写真のように、電気のスイ
ッチやいつも座っている椅子、階段など、学校のあちこちで付箋を見かけます。校舎は何も語らないけれど、
いつも子どもたちを支えてくれていたのですね。子どもたちの心は、
「校舎に感謝!」です。
電気のスイッチに感謝
教室に届けてくれる階段に感謝
毎日座っている椅子に感謝
『百万遍』に寄せていただきました
滝谷新田に古くから伝わる伝統行事である「百万遍」
に、今年も赤谷小学校全校児童が参加させていただき
ました。
「百万遍」は、村の平穏と地域の皆様の息災を祈願し
て行わる行事です。大きな木の玉をたくさんつないだ巨
大な数珠をみんなで回しながら、お念仏を唱えて踊りま
す。また、数珠を綱引きのように引き合って、地域の豊
作も占い、公会堂に集まった大勢の方々に混じって、子
どもたちも汗だくで数珠を引きました。子どもからお年
寄りまで真剣になって数珠を引き、転んでも笑い声が響
く楽しい一時でした。「子どもたちが来てくれると、元気
がもらえる。」と地域の皆さんも喜んでくださいました。
地域に残る大事な行事を一緒に楽しむことができ、子
どもたちにとっても地域への思いが深まる機会となりま
した。