ヴィークル と現代の芸術

記 号 学 会分科会 「運ぶ」もの と し て の ヴ ィ ー ク ル 概 念 第 三 回 研 究 会
ヴィークルと 現代 の 芸術
2015 年 7 月 12 日(日)13 時開場
於・京都大学(吉田キャンパス)文学部新館第6講義室
13:30〜15:00/研究発表
伊藤京平(立命館大学)
「アフォーダンスとは何か」
大崎智史(神戸大学)
「音声の可視化
−トーキー移行期における
映像表現の変容をめぐって」
15:10〜17:00/特別トーク企画
とんぼせんせい(イラストレーター)
須藤絢乃(美術家/フォトグラファー)
「ヴィークルと現代の芸術」
司会 加藤隆文(京都大学)
本分科会〈「運ぶ」ものとしてのヴィークル概念〉は、記号を「ヴィークル」と言い換えることを提案し、これ
までの活動を通して、
「生命」あるいは「流通」、
「リズム」といった、記号過程の動的な性質を明らかにしてき
た。今回は、二名のゲストを招聘し、ヴィークルとしての記号がもつ動的性質が、芸術の世界においてどのよ
うな形で結実しうるのかを検討あるいは構想する。
今回のゲストは、いずれも、人間が生きる上で意識的あるいは無意識的に参照する記号過程のあり方その
ものを問い直す活動を行っている。とんぼせんせい氏は、シンプルな三本線から成る笑顔のようなアイコン
をあらゆる図像に追加することで、その図像がこれまで担ってきた記号過程を乗っ取り、
「とんぼせんせい
の作品」として流通させてしまう。須藤絢乃氏は、人が抱く理想を現実化させる作家である。理想が現実化す
るとき、その姿は理想の観念性と現実の具体性あるいは生々しさとの間に横たわる歪みを暴露するが、そう
であるからこそ作品は魅力を増し、記号過程として駆動するエネルギーを得る。お二人の活動や作品、プレ
ゼンテーションとディスカッションをつうじて、今回の研究会では、ヴィークルの「運ぶ」という性質によっ
てもたらされる特異性を、現代の芸術活動という具体例を通して思考する。
会場アクセス
[ JR /近鉄京都駅から ]
市バス 206 または 17 系統、
「京大正門前」もしくは「百万遍」下車(約 35 分)。
[ 阪急河原町駅から ]
市バス 201、31、17、3 系統、
「京大正門前」もしくは「百万遍」下車(約 25 分)。
[ 京阪出町柳駅から ]
東へ徒歩(約 20 分)、または、市バス 201 または 17 系統、
「京大正門前」もしくは「百万遍」下車(約 10 分)。