がん哲学外来研修センター ニュースレター No48

がん哲学外来研修センター ニュースレター No.48 発行:NPO 健康工房 SAKU(2015.2.11)
「さっぽろがん哲学外来」の近況
留萌郡小平町
柏木哲夫著「人生の実力」を読み合う!
中里 準治
小諸市
布山 政文
2 年前の 2013 年 8 月にスタートした「さっぽろがん哲
2月7日(土)の午後2時。佐久平と浅間山を一
学外来」は今年で 3 年目に入ります。2 ヶ月に 1 回、札幌
望の下、がん哲学外来研修センターでの学びカフェ
の中心部にあるサロンで例会を開いていて、出席者は 16
は和やかな内にも“生と死”を考える真剣なもので
名~20 名の間です。会の進め方としては当方でお願いし
した。話題提供者の小林さんが要点を簡潔にまとめ
た講師陣による講演を主体に行い、
終了後に参加者による
た「第一章 悲しみが人を成長させる」を輪読後、
懇談・相談をするという形です。
今を感謝しつつ、生きて来られた想いを皆さんが語
講演テーマはがんに限らず、武術の話(心と体の関係を
られました。身の引き締まる思いでした。また、宗
武術の礼式という形から考える)やジェンダーと医療(生
教の意味は?のテーマも興味深いものでした。一人
物的な性差以外の女性的要素<ジェンダー>が医療では
の方が「十分に泣いた人と、あまり泣かなかった人」
重要)といった示唆に富むお話をしていただいており、勉
という、この本のコピーを用意され、悲しみに出会
強し、リフレッシュし、自由に意見を出しあうという柔ら
った時、思いきり泣いた人の方が立ち直りが早いと
かくて為になる会を目指しています。今年、2015 年はま
教えられました。しかし、その方は、ある状況で泣
ずは 2 月 21 日予定の例会で今年の進め方について皆で意
く暇もなく深い悲しみに出会われ、今もその辛さを
見交換をして今年の動き方を決めていこうと思っていま
抱えて居られるとの事です。
す。4 月 19 日には樋野先生の講演会(武士道出版 115 周
貴重な時間と出会いに感謝です。大勢の女性の中
年記念・新渡戸稲造とがん哲学)を市内のホテルで行いま
に男性は二人…、温かく茶菓でもてなして下さりあ
す。この催しは仲間である「札幌がん哲学カフェ(スヴェ
りがとうございました。
ンソン札幌サロン)」との共催となっており、まだまだ活
なお、次回のカフェ(3月7日)は引き続いて読
性度が低い札幌でのがんに関する支え合い活動の共助協
書会の予定だそうです。柏木先生と樋野先生との対
力の輪が広がっていくきっかけになればと願っています。
談集「使命を生きるということ」を読みあって学び
たいとのお知らせがスタッフからありました。
5月23日(土)には「第6回がん哲学外来研修
NHK 報道首都圏
2015.2.6(金) 19:30~
~患者を支える対話の力~
会&交流会」が企画され、柏木哲夫先生を講師にお
呼びして「屋根のないホスピスの町フェスタⅡ」を
テーマに開催されるとか。当日は樋野先生のお話も
聞けるというビッグなイベント、今から楽しみにし
ております。
がん哲学外来もあるということです。
「佐久ひとときカフェ」恒例のジャズダンス(指導は
土屋芳美さん)
。座ったまま出来るのも好評です。
川崎市立井田病院
西 智弘 医師
樋野先生「対話で心が開きます」
第5回がん哲学外来コーディネーター養成講座
◇ 日時:5月30日(土)~31日(日)
◇ 会場:クロス・ウェーブ梅田(大阪市)
がん哲学外来研修センター
〒385-0046 佐久市前山 321-3
(クアハウス内)
Tel:0267-63-5369
mail:[email protected]
柳田邦男氏「人生は“物語”ですね」
カフェの広がり・全国マップ