જ র ޑ 創立八十周年記念 − 富山市友杉 こ ろ と 富 入場無料 電話〇七六(四二九) 五五九五 山 能 楽 堂 富山南総合公園 と き 平成二十七年七月三十一日 (金) 午後一時半開演 − 祝 辞 「第三十五回富山薪能」の開催を心からお祝い申しあげます。 富山県知事 石 井 隆 一 「富山薪能」は、昭和五十六年以来、加賀宝生ゆかりの地、ここ富山県で毎年開催され、今では、富山の 夏の風物詩としてすっかり定着し、多くの県民の皆様に親しまれています。 これもひとえに、大上会長をはじめ、富山県宝生会の皆様、並びに関係の皆様方の長年にわたるご熱意と ご尽力の賜であり、深く敬意を表します。 今日、社会経済情勢が大きく変化し、人と人とのふれあい、ゆとりや生きがいといった心の豊かさが求め られるようになり、芸術文化に対する関心は、ますます高まりをみせています。 このため、県では、関係の皆様のご協力をいただきながら、芸術文化の振興を通じた「元気とやま」の創 造に全力を尽くしているところです。 また、本県では、去る三月十四日、県民の悲願であった北陸新幹線がついに開業しました。県外客の増加 を見据え、富山に行けば多彩で素晴らしい芸術文化が楽しめると感じていただけるよう、今後とも、全国に 向けたPR等に積極的に取り組んでまいりたいと考えています。 こうしたなか、「富山薪能」が開催されますことは、誠に意義深く、その奥深く幻想的な世界は、ご来場 の皆様を必ずや魅了し、深い感銘を与えるものと確信しています。 終わりに、「富山薪能」のご盛況と、富山県宝生会の限りないご発展、関係の皆様方のますますのご健勝、 ご活躍、ご多幸を心からお祈り申しあげます。 −1− 祝 辞 雅 志 富 山 市 長 森 本日、「第三十五回富山薪能」が多くの皆様のご来場のもと、盛大に開催されますことを心からお喜び申 し上げます。 また、本年富山県宝生会におかれましては、創立八十周年という節目を迎えられたところであり、貴会の 皆様方には、薪能をはじめとして能楽大会、謡曲大会などを通して、これまで永きにわたり本市の芸術文化 の振興や伝統文化の発展にご尽力いただいておりますことに対し、深く敬意と感謝の意を表する次第です。 ご承知のとおり、めまぐるしく変化する現代社会においては、人々の価値観や意識の中で、物質的な豊か さよりも精神的な豊かさ、あるいは心の充足を重んずる傾向が一段と強まってきています。 このような中、富山の夏の恒例行事として毎年開催されております富山薪能は、多くの市民の皆様が古典 芸能の神髄に触れる絶好の機会であり、 「個性豊かな文化・歴史を守り育てるまちづくり」を進めておりま す本市にとりましても、誠に意義深いものと存じます。 ご出演の皆様方には、日ごろの研鑽の賜物であります優美で幻想的な能の舞をご披露され、ご来場の皆様 を大いに魅了されますことをご期待申し上げますとともに、今後も本市の芸術文化の振興に一層のお力添え を賜りますようお願い申し上げます。 終わりに、富山薪能のご盛会と、開催にあたり多大なご尽力を賜りました富山県宝生会のますますのご発 展並びに、関係の皆様方のご健勝、ご活躍を心からお祈りいたします。 −2− ごあいさつ 富山県宝生会 会 長 大 上 紀 美 雄 本日、恒例の富山県薪能が第三十五回目を迎え、開催するに当たり一言ご挨拶申し上げます。 まず、関係各位のご協力によりまして本年も開催できますことは、創立八十周年の記念すべき年を迎えま した当会にとりましても、誠に喜びに耐えない次第です。 富山薪能は、昭和五十六年に当会が企画立案し、富山市が昭和二十年八月一日の富山大空襲の犠牲者を慰 霊して行っている「富山まつり」の前夜祭として行われてきたのが始まりです。 今日では、多くの県民や市民に親しまれ、富山県の夏の風物詩としても定着して参りました。これも偏に、 皆様のご協力とご支援はもとより、富山県及び富山市そして財団法人富山市民文化事業団のご後援と、報道 各社のご協力のお陰であると、茲に深く感謝申し上げます。 さて、今年は念願の北陸新幹線が開業し、富山県にとっては百年の大業が実現した年であります。しかし、 一方では経験したこともない自然災害が頻発し、戦争とは違った身辺の危険を感じる時代になりました。 幸いにして今年も、わが国の誇る伝統芸能である能楽や狂言を、宝生流、観世流並びに和泉流の先生方の ご出演によって、富山能楽堂で開催することになりました。 最後になりましたが、開催に当たり会員諸氏並びに関係各位のご協力に感謝を申し上げてご挨拶といたし ます。 −3− 番 組 第 一 部 シテ 塚 シテ 松 シテ 開 辺 葉 子 本 作 平 本 一 郎 孝 二 ツレ 橋井 八重子 シテ 沢 シテ 梶 七 宝 王 人 川 珠 希 連 吟 (宝生流) 巴 祇 海 禅師曽我 大 江 山 むつみ 田 勲 坂 正 之 ワキ 能村 ワキ 黒 ワキ 黒 地謡 地謡 真 部 妙 子 尾 崎 秋 子 九里 須賀子 多賀 ヒフミ 佐野川 諭 増 山 正 紀 泉 基 子 黑 㟢 和 江 地謡 弘 一 雄 次 之 上 石 長 平 嶋 義 喜 昭 政 孝 地謡 指中 真由美 二上 千恵子 雨 池 裕 子 高 田 秀 和 嶋 崎 田 林 田 地謡 大 宮 徹 源 浩 橘 茂 脇 坂 清 志 山本 芙紀子 小 浅 吉 山 川 谷 田 端 誠 之 之 信 俊 平 勲 −4− 檀 柏 俊 鉢 風 崎 寛 木 雪 田 茂 堀 田 定 廣 ツレ 寺 子方 上田 多津子 篠 川 厚 子 高 寺 利 夫 高田 喜久子 金次郎 シテ 加野 ツレ 中 林 善 一 ツレ 鎌仲 昭一郎 シテ 本 井 尚 身 東 良 子 伊 ツレ シテ 才 木 市 郎 ツレ 司 辻 正 幸 竹 清 シテ 上田 万里子 ツレ 長 島 睦 子 シテ 栄 茂 川 源 景 姥 ツレ 津 山 ワキ 新 井 耕 喜 山 登 ワキツレ 向 下 重 次 岡 泰 雄 山 本 茂 表 美智子 田 中 光 男 西 島 和 子 ワキ 濱 ワキ 竹 地謡 地謡 本 田 勲 米 田 陽 子 滝 林 悦 子 伏 大 森 狩 鍛 治 宣 子 河 原 裕 子 杉本 さち子 水 口 裕 子 伊 東 素 子 吉 池 澤 斉 竹 浜 田 一 子 朝 野 隆 雄 本田 美保子 大 安 本 澤 悦 良 榮 慶 子 一 一 夫 政 宗 藤 顕 芳 明 一 郎 昭 子 秀 夫 茂 敏 明 良 信 簑 厚 行 高 田 哲 才 田 幸 葊 田 田 井 藤 沢 川 土 川 武 東 岱 栄 一 今 枝 康 男 花 木 進 一 地謡 福村 八三郎 高 見 邦 雄 野 中 義 夫 芳 尾 晴 喜 坪 田 繁 樹 崎 野 野 野 彦 裕 一 一 地謡 地 萩 平 上 一 義 喜 泰 地謡 田 中 悦 子 西 沢 要 安 部 敏 子 脇 森 田 野 地謡 −5− 若 連 吟 杜 善 知 鳥 (午後四時) 盛 占 川 裕 實 (観世流) シテ 古 シテ 佐々木 剛 宮 英 作 山 下 幸 子 クルイ 向 山 登 クセ 砂 田 洋 子 武田 ますえ 朝 野 隆 雄 キリ 土 井 孝 三 表 美智子 クセ 仕 舞 (宝生流) 草 紙 洗 花 筺 安 宅 実 藤 歌 蝉 丸 善 知 鳥 書 増 山 正 紀 独 吟 (宝生流) 願 地謡 佐 今 中 原 數 川 悟 前 坪 義 隆 松 下 覚 小 西 康 子 石黒 せつ子 大 澤 浩 美 川田 有紀子 久 保 ミ ツ 宮 本 紀 子 子 子 子 子 鶴 山 進 小 塩 祐 仁 和 公 陽 登 地謡 藤 川 田 田 地謡 山 崎 健 髙 橋 右 任 藪 克 徳 舘 聖 地謡 澤 野 村 口 靖 於 宏 治 大 佐 島 水 澤 永 靖 橋 右 任 克 徳 口 純 治 永 由 明 純 地謡 大 髙 藪 水 −6− (午後四時五十分) 第 二 部 上 砂 山 崎 健 舘 聖 (宝生流) 仕 舞 高 葵 波多野 晋 山 本 博 通 仕 舞 (観世流) 女 郎 花 風 松 船 宝 生 和 英 舞 囃 子 (宝生流) 岩 大鼓 小鼓 飯嶋 六之佐 住 駒 幸 英 太鼓 笛 地謡 地謡 麦 谷 暁 夫 片岡 憲太郎 地謡 下 川 西 坪 克 由 右 哲 弘 義 徳 於 任 也 覚 悟 通 隆 澤 永 靖 村 明 宏 克 徳 口 純 治 松 數 小 前 野 橋 谷 大 島 藪 水 藪 佐 髙 木 −7− 小 衣 水 宗 治 西 弘 通 (観世流) 舞 囃 子 羽 和合之舞 塚 狂 言 狐 シテ 佐 野 玄 宜 田 謙 吉 能 坂 清 火入れの儀(午後六時) 熊 殿 ワキ 間 荒 宝 生 和 英 橋 右 任 後見 髙 太鼓 笛 麦 谷 暁 夫 片岡 憲太郎 地謡 木 谷 哲 也 水 口 純 治 大 澤 永 靖 舘 聖 麦 谷 暁 夫 片岡 憲太郎 地謡 笛 太鼓 生 敏 郎 大鼓 飯嶋 六之佐 小鼓 住 駒 幸 英 後見 若 能 村 祐 丞 島 憲 鍋 大鼓 飯嶋 六之佐 小鼓 住 駒 幸 英 井 亮 吉 附 祝 言 (午後七時五十分終了予定) 野 村 崎 克 徳 由 於 明 宏 健 大 澤 浩 美 山 本 博 通 波多野 晋 川田 有紀子 藪 佐 島 山 −8− ■演目解説 狐 塚 て危難を払うために置いてあるのだという。仏も武器によって悪 って尋ねると、この辺りは山賊夜盗が横行するので、それに備え そこには仏像などはなく、夥しい武具が並べられており不審に思 る者のために回向してくれと頼まれ、僧の庵室へ案内されます。 【あらすじ】 都から東国へ下る旅僧(ワキ)が美濃国赤坂に差し かかった時、所の僧(前シテ)に呼び止められ、今日が命日の或 りあげてしまいます。 これはてっきり狐の仕業と決めつけた太郎は、次郎を鳴子縄で縛 いるところへ、闇の向こうから声がして次郎冠者だと名乗ります。 ので、暗くなるにつれ心細くなり、狐に化かされないかと怯えて 興じるが、夜になると悪い狐が出てきて人を化かすと聞いていた 先に一人で田へ向った太郎冠者は、鳴子を使い、昼間は鳥追いに 【あらすじ】 豊作を喜ぶ主人は、鳥が田を荒らすのを防ぐため、 狐塚という田へ鳥追いに行くよう太郎冠者と次郎冠者に命じます。 (きつねづか) 魔降伏を願うことを物語るなか、夜も更けていつしか僧形も庵室 そこへ、酒を持って慰労に来た主人も、狐が化かしに来たもの と思い込んだ太郎は、次郎同様に縛りあげ、二人を青松葉でいぶ 狂言 も消え去り、元の草叢に戻ります。〈中入〉 しつけます。しかし、太郎が鎌を借りに行くため目を離した間に、 (くまさか) 先程の庵主は、さては名立たる盗賊・熊坂長範の霊であったか と悟った旅僧が読経を続けていると、そこへ夜風激しい中を突い 縄を解いた二人は戻った太郎を倒します。ところが、それをなお 熊 坂 て長範の亡霊(後シテ)が、昔の姿で長薙刀を引っ担ぎ現われま も狐の仕業と思う太郎が追い込むという話です。 能 す。そしてその昔、ここで奥州へ下る金売吉次一行を襲った時の までそれらしく見えてしまうという教訓を含んでいます。 【みどころ】 狐は人を化かすという先入観が、必要以上に警戒心 を起こし、思い込みというのは恐ろしいもので、ありもしない物 有様を再現し、その折、かの牛若丸がこの一行に付添っていると は知らず、その牛若丸に散々に翻弄され深手を負って落命した無 念を物語りつつ、夜明けとともに松ヶ根の陰に姿を消してゆくの でした。 狐は実在したのではなく、人間心理の隙間に存在しており、苦 労をねぎらうために折角訪れた主人が、自分の不用意な一言で縛 られてしまうという筋立ては、現代にも通じることで、考えてみ 【みどころ】 この能は、若き日の九郎義経が盗賊の頭領熊坂長範 を討ち取る武勇譚です。舞台に牛若丸は登場せず、熊坂の亡霊が 無念の有様を物語るという、夢幻能の構成になっています。 ると恐ろしい作品といえるかもしれません。 4 庵室に向き合う二人の僧が創りあげる4〈前場〉の静と、薙刀を 使って激しい動きを見せる〈後場〉の動との対比が、鮮やかに浮 き彫りされている能です。 なお、古くは本曲を「幽霊熊坂」ともいい、同材による類曲に 「烏帽子折」がありますが、こちらは別名「現在熊坂」と称して いたようです。 −9− ● ⑦ 地図番号⑬ 以下、本日の出演曲目(宝生流分)の出演 番組順♢ に、ゆかりの謡蹟を略記。 (連吟 富山喜雲会) ともえ 巴 富小矢部市埴生 ゆかりの地・○ 倶利伽羅峠古戦場跡 に諸説あり。その一つが晩年終焉の地は越 巴は、一旦は信濃へ戻るが、その後の消息 く近江の粟津にて自害。命運共にしてきた れも束の間、逆に追われる身となり武運拙 平家討伐の令旨で北陸路を駈け上り征夷 大将軍にまで昇りつめた義仲だったが、そ 木曽義仲の愛妾・巴御前をシテとした能で 唯一の女修羅物。巴の薙刀捌きが見所の曲。 | 翁揮毫の巴 塚 が あ る。 また、巴塚 の近くに葵 御前(この 地で討死) の葵塚も建 っている。 − 10 − 1 中だとする伝承である。福光にも松村謙三 倶利伽羅峠古戦場雑木林の中(H13.9. 25撮影) 越後 ● ⑤ | 巴御前の「巴塚」 ⑨ 越中 ⑮ ● ⑯ ● ⑥ 上越 糸魚川 新潟 ② −今年の薪能番組は創立80周年を記念して 越路 4 県にゆかりの曲を主体に構成した− 地図番号とゆかりの曲名 ⑰ ⑱ ⑲ 加賀 ⑳ ① 檀 風 ② 大 江 山 ③ 禅師曽我 ④ 柏 崎 ⑤ 竹 雪 ⑥ 海 人 ⑦ 山 姥 ⑧ 鉢 木 ⑨ 善 知 鳥 ⑩ 景 清 越前 富山 ● ⑩ 金沢 ⑪ 藤 ⑫ 俊 寛 ⑬ 巴 ⑭ 願 書 ⑮ 草 紙 洗 ⑯ 歌 占 ⑰ 祇 王 ⑱ 安 宅 ⑲ 実 盛 ⑳ 熊 坂 蝉 丸 花 筐 福井 高岡 ● ⑧ ● ⑫ ⑪ ● ● ●⑬ ⑭ ① 北陸(越路)4 県の謡蹟を訪ねて ③ 長岡 ● ④ ぎ 地図番号⑰ (連吟 花月蔦由会) おう 祇 王 | あ ま 海 人 地図番号⑥ (連吟 睦月会) ぜん じ そ が 禅師曽我 地図番号③ く がみ (連吟 祥雲会) じょう 平清盛の寵愛を一身に受けていた白拍子 の祇王(近江国出身)が、後に加賀から上 海中深く潜り、龍宮から面向不背の宝珠を 主軸とした母性愛物語。殊に、死を決して を題材に、海女の珠取り伝説と女人成仏を 房前浦志 ど本じ曲の舞台は讃岐国(香川県) 度寺で、この霊場に伝わる志度寺縁起絵図 金城山雲洞寺 る。 典 拠 は〝 曽 我 物 語 〟 で、 能 作 者 宮 増 は、 底本を題材に約三十曲も創作したといわれ ある。 本曲は、かの有名な曽我兄弟仇討事件の 後日譚で、数多い曽我物のいわば最終曲で 雲高山国上寺 新燕市分水町国上 ゆかりの地・○ こく じ 洛してきた仏御前の出現により寵を失い、 取り戻すという母(房前大臣の母)の〝玉 五郎・十郎兄弟には御房丸(長じて禅司 坊)という弟があり、母の再婚先の縁で越 と じ ぎ にょ 妓(祇)王・妓(祇)女屋敷跡碑 母刀自や妹祇女と共に故郷へ戻り隠棲。後 の段〟の件は圧巻である。ここに紹介する 後最古の寺・国上寺(良寛修業の寺として ふさざきのおとど めんこう ふ はい には仏御前も同じ運命を辿るというお馴染 謡蹟は本曲の後日譚で、実は母は志度浦で も有名)に預けられ国上禅師となる。仇討 とされている。 くだり みの物語。 絶命したのではなく、尼となってこの塩沢 訳本によっ 近くに良寛佗居の五合庵あり(H17.6.3往訪) た。 八歳であっ で自害、十 義理と人 情との狭間 れる。 伊東九郎祐宗に捕らえられ、鎌倉へ護送さ に隠栖し生を終え、子の房前大臣が母の庵 | 祇王と仏御前との相舞が見せ場。なお観 世流等に「仏原」という同工異曲がある。 新南魚沼市塩沢町雲洞 ゆかりの地・○ | 国上寺本堂 ふさざきのうら し 4 事件の後、頼朝の命で差し向けられた養父 | 室の跡に雲洞寺を建てて菩提を弔うた所だ 4 小松市原町 (仏が原) (H15.7. 13撮影) 〝 ぎ わ う 〟 と な っ て い て、 義・ 祇・ 妓 な ど て異字が当 に せん び てられてい る。 雲洞寺境内・海女の塚石 福 | (先妣尼公の墓と呼ぶ由) ○福井市西藤島三郎町 3 典拠は平家物語巻第一第5句〝祇王〟第 6 句〝 祇 王 出 家 〟 。 底 本( 平 仮 名 本 ) で は 石小松市原町 (異説あり) ゆかりの地・○ | 祇王・祇女屋敷迹の石碑 − 11 − 2 おお え 地図番号② (連吟 富山荀宝会) やま 大江山 新新潟市西蒲区岩室和合 ゆかりの地・○ じ だん 地図番号① (連吟 青謡会) ぷう 檀 風 | かしは ざき 地図番号④ (連吟 富山濤朋会) まひの事〟を典拠としている。(正中の変) 争乱期を記述した 本 曲 は 南 北 朝 時 代すの けともちゅうりく くま わか 「太平記 」巻第二〝 資朝誅戮 并びに 阿新翔 前場が越後国柏崎で、後場は信濃国善光 寺。 しゃく た話。 かされ馴染み深い物語である。 果たすという物語。その檀風城(雑太城と た資朝の子梅若は城主を刺殺し、仇討ちを によって処刑される。父を尋ね渡島してい かし仏の加護により旅の途中、善光寺にて 報告。奥方は狂乱し、子を求めて出弄。し 嘆に暮れ出家。家臣がこれを在郷の奥方に 柏崎領主の柏崎某は、訴訟のため鎌倉へ 上り、滞在中に病死。同行の子・花若も悲 佐渡は能大 母子再会し喜び合うという狂女物。後段の る。 墓と供養塔があ 柏崎親子三人の 名文名調のクセ舞が見所の曲。香積寺には、 さわだ も)の跡に阿仏房妙宣寺が建てられている。 佐渡・阿仏坊(未訪) この怪物酒呑童子の生誕地が楞厳寺(近 くの砂子塚とする説もある)で、幼名を外 岩室村和合(H1 7. 6.3往訪) 夫十八代続 く本間家の 本拠地でも ある。 柏崎権頭勝長墓碑(香積寺内) 戸隠山・比叡山にも籠もるが、最後は大江 山に棲みついたと伝えられている。 資朝の墓などがある妙宣寺 道丸といい十一歳で修行に入り、国上山・ に建つ。 出典は詳らかではなく、巷説に拠ったも のと思われる。香積寺は柏崎権頭勝長邸址 | 元弘の変で鎌倉幕府方に敗れた日野資朝 は佐渡に流罪となり、国府本間山城(檀風 にゅう 曹洞宗飯涌山香積寺 新柏崎市西本町三丁目 ゆかりの地・○ はん ざんこう じ 柏 崎 | 丹波国大江山に棲む怪物(鬼)を、源頼 光はじめ家来の四天王らが退治したという | 城)に預けられたが、終には城主本間三郎 日蓮宗本山妙宣寺 新佐渡市真野町阿仏坊 ゆかりの地・○ 6 武勇伝説で、童話劇としても幼児期から聞 楞厳寺 りょう ごん | 典拠は「御伽草子」の中の〝しゅてん童 子〟や「大江山絵詞」などを基に創作され 7 | 曹洞宗楞厳寺 − 12 − 5 しゅん 地図番号⑫ (連吟 氷見宝生会) かん 俊 寛 富小矢部市宮島久利須 ゆかりの地・○ 平家物語などから取材した曲。京都鹿ヶ 谷山荘での平家転覆の謀議発覚事件で、成 経・康頼と共に鬼界ヶ島へ配流された俊寛 が、他の二人は赦免を得て帰洛するも、赦 免状に名前の洩れた俊寛一人が残され、こ の地で果てるというもの。歌舞伎でも〝平 家女護島〟の愁嘆場など夙に有名な人気曲 の一つである。 その配流の地が、実は鬼界ヶ島ではなく、 越中路の山奥であったという異説が、小矢 部の宮島峡奥地に伝わっている。滝之社神 ている。尤 として残っ などが遺蹟 殿と俊寛手植の大杉や俊寛屋敷跡の俊寛塚 宮島峡別所の瀧之社神殿 宮島峡久利須の俊寛塚 はち の 鉢 木 き 地図番号⑧ (連吟 政宝会) | 佐野源左衛門常世之碑 富黒部市三日市 (桜井) ゆかりの地・○ 9 | 零落しても信義を貫く武士道精神を主題 とした曲。戦前は修身で教わった武人・佐 野源左衛門常世と執権北条時頼との忠義譚 である。 一所不住の旅僧(実は時の執権時頼)が、 雪深い寒夜に難渋し、ある荒屋に一宿を乞 い主人は秘蔵の梅桜松の鉢木を焚いて暖を 勧めてくれた。その折、いざ鎌倉!という 時には真っ先に駆けつけると、主人(常世) は忠誠を語る。 時至り、言葉に違わず馳せ参じた忠義に、 時頼は痛く感じ入り、加賀に梅田・越中に 桜井・上野に松枝の三箇荘を与え、一宿一 飯の恩義に報いた。 この時与えられた越中桜井庄に常世の碑 が建っている。因に加賀梅田庄は金沢市梅 田町とて菅原神社に梅田の里の碑あり。また、 加賀市南郷町が梅田庄とする説もある。 地図番号⑤ (連吟 富山蔦由会) たけ の ゆき 竹 雪 10 は哀しい。 に一寺を建 己が屋敷跡 門は剃髪し、 後日譚と して、左衛 レ) 、そして継母(役ナシ)、五人の相剋図 主人の直井左衛門(ワキ)と息子月若(子 方) 、 離 別 し た 妻( シ テ ) と 同 行 の 娘( ツ みと考えさせられる逸曲である。 鋭く染み込み、人としての有り様をしみじ の業を描いたこの作品は、心の奥底に深く 藤を素材とし、逃れることのできない人間 を背景に、親族間の生々しい愛と憎悪の葛 端 的 に 言 え ば 継 母 子 の 悲 哀 物 語 で あ る。 が、越後という北国の暗く厳しい冬の風土 中戸山真行寺 新上越市 (旧直江津) 中央 ゆかりの地・○ | 立したのが 今の真行寺 とされる。 − 13 − | (H27. 6. 1 3撮影) | 浄土真宗本願派・中戸山真行寺 (直江左衛門真行の邸址) も類似の伝 承は全国に 数 多 あ り、 能登金剛の 大原神社も 俊寛隠栖の 佐野源左衛門常世之碑 | 址とする説 がある。 (H13. 10. 9撮影) 8 かげ きよ 地図番号⑩ (連吟 連合喜扇会〈福岡〉) | やま 地図番号⑦ ( 連吟 魚津蔦由会) うば 山 姥 | そう 地図番号⑮ | 連合喜扇会 〈富山〉) ( 仕舞 し あらい 草紙洗 | (供養碑) 景清塚 山姥の山廻りでよく知られる本曲は、民 間伝承を巧みに劇化したもので、能を祖と 山姥洞・山姥神社など 主から盗歌の疑いをかけられた小野小町が、 本曲は小町物(現行は五曲)の一つであ る。宮中清涼殿での御歌合わせで、大伴黒 ○富山市八尾・猿丸の墓 小町も黒主も六歌仙の一人だが、曲中で 悪智恵の働く黒主を指して、猿丸大夫の亜 雪冤するという創作譚。 富 剛勇をもって聞こえた平家の武将・悪七 兵衛景清についての、平家滅亡後の後日譚 し、歌舞伎・文楽・地唄舞・清元等にも取 る。 流に過ぎぬと小町が責める箇所がある。古 せつえん 山姥の曲舞で有名になった京の遊女百万 山姥(ツレ)が、北陸路を経て善光寺詣の クセ 途 中、 こ の 上 路 の 里 で 本 物 の 山 姥( シ テ ) こうとう 心境を吐露する〝松門〟の謡や、往時の武 しころ 勇伝〝錣引き〟の語りあり、永遠の袂別を 今集の真名序にも〝大伴黒主之歌、古猿丸 富山県八尾町小井波(昭54.6) るという。 承されてい た由縁が伝 にもそうし 金沢や八尾 各地にあり、 ど、 全 国 りの神社な や 居 址、 縁 物でその墓 が伝説の人 大夫は仰々 そもそも 大夫之次也〟と記されているが、この猿丸 猿丸太夫の墓 金沢市笠舞、居住址という 問答のすえ、 シテはツレ に舞の奥儀 を示しつつ、 六道輪廻の 山廻りの辛 さを訴えな がら消え失 せるのであ る。 猿丸神社 する話。 けいせい この景清については、俗に景清伝説(傾 城)伝説として虚構の物語が全国各地に流 布しており、町村地区山室神社向いにある 景清塚もその 一つであろう。 由縁は定かで はない。 第1 8代宝生宗 山姥神社の鳥居と詞 山姥の里に建つ石碑 10.9撮影) 家上演記念柱 (H13. に出会い、あれこれ仏教哲理を含む難解な 老いた勾当となり日向の藁屋で落魄の身 で い る 景 清 の 許 へ、 娘 人 丸 が 尋 ね て く る。 で、平家物語〝弓流事〟を題材として、父 石金沢市笠舞・猿丸神社 ゆかりの地・○ 13 黒主の入筆した草紙を洗って潔白を証明し、 | り入れられている世阿弥元清作の名曲であ 新糸魚川市青海町上路 ゆかりの地・○ 12 娘再会の悲劇的な再会の心情を絡ませた曲。 富富山市町村地区 ゆかりの地・○ 景 清 | 景清塚(供養碑) − 14 − 11 町村・わかくさ保育園もみじの家横(H26.1. 30撮影) はな 地図番号 あ 地図番号⑱ ( 仕舞 青謡会) たか 安 宅 さね もり 実 盛 地図番号⑲ ( 仕舞 花月蔦由会) クセ 石小松市安宅町 ゆかりの地・○ 石加賀市篠原町古戦場 ゆかりの地・○ 福越前市粟田部・花 筐 公園 ゆかりの地・○ ほか 首洗池・手塚山・実盛塚 の 安宅の関所址 あじ ま 同市池泉町・味真野神社 じょう びと 倶利伽羅の合戦で敗退した平家軍は、越 前篠原まで退いた後、再び合戦を挑むも敗 うん 本曲の梗概については、巷間に広く知悉 のことであり省略するが、曲中で弁慶が読 北。そこには義仲の生命の恩人ながら平家 句 実 盛 )。 ま さ に〝 あ な いのち 雲上人と里女との隔てない恋を美しく描 写した狂女物。武烈帝崩御により、味真野 み 上 げ る〝 勧 進 帳 〟 は、 後 述 す る「 木 曽 」 お お あとべのおう じ に雌伏の男大迹邉皇子が皇位継承者となり、 がんじょ かいしゃ 死 し た 砂 丘〝 手 塚 山 〟 、遺骸を埋葬した墓 所作と相俟って、普く人口に膾炙している。 家物語巻第七第 に殉じて毅然と節操を貫いた老武将、長井 るという譚。 謡 蹟 に 関 し て は、〝 義 経 記 〟 に 拠 る と、 義 経 主 従 逃 避 行 で〝 安 宅 の 関 〟 通 過 の 後、 ちょう による石碑が建つ。また、味真野神社は皇 くだり 所〝実盛塚〟等、この地には実盛の謡蹟は くら だに ご しょ (H15. 7. 1 3撮影) 能作者はこ うした挿話 加賀市篠原古戦場(H15.9. 18撮影) を素材とし て創作した ものであろ う。 実盛塚 越中〝如意の渡〟でも渡守に咎められ、打 実盛の生国は越前国坂北郡。墨染の黒髪 を 洗 い 流 し た と い う〝 首 洗 池 〟、 実 盛 が 討 64 子 の 鞍 谷 御 所 跡 で あ り、 継 体 天 皇 を 祀 る。 ちゃく 安宅住吉神社裏 (H14. 9. 25撮影) 種々残っている。 っている。 安宅関址碑 擲したことを主君に詫びたとする件があり、 継体天皇(男大迹皇子・鞍谷御所跡) 境内に謡曲花筐発祥之地の大きな石碑も建 皇子生誕地とされる花筐公園に岡太神社 があり、境内には流儀十七世家元宝生九郎 あまね 別当斎藤実盛の悲壮なる討死があった (「平 | の〝願書〟と同様、三読物として重い習物 多数 | である。 16 この地で寵愛の照日前に文と花筐を形見に | 残された。皇子は即位して継体天皇に。妃 きょう | は狂女となって後を追い至難の恋を成就す 15 むざん兜の下のきりぎりす〟 (芭蕉)である。 か がたみ ( 仕舞 連合喜扇会〈石動〉 ) クルヒ | また、松羽目物の歌舞伎「勧進帳」の出 現により、仁智勇の日本人魂がその派手な 花 筐 | 味真野神社 − 15 − 14 ふじ 地図番号⑪ うた うら 地図番号⑯ せみ まる 地図番号 福鯖江市 (旧宮崎村)蝉口 ゆかりの地・○ ( 仕舞 睦月会) 蝉丸の墓・蝉丸の池 蝉 丸 石白山市三宮町 (旧鶴来) ゆかりの地・○ 百人一首・逢坂の関でよく知られる蝉丸。 延喜帝の第四皇子で生来盲目の蝉丸(ツレ) ( 仕 舞 花謡会) キリ 白山比咩神社・歌占の滝 と、姉・逆髪(シテ)も狂女という、障害 歌 占 興玉神社の元神職渡会の 伊勢国二見ヶ浦 某が、神に御暇を告げずに廻国に出掛けた ある二人が共に捨てられ、哀れな人生を背 そこきよ み し づ たごのうら く いし を も ふじ る舞を舞わせるのが本曲の特徴。越中を舞 かげなすうみ の う。 素 性 不 詳 の 人 物 だ が、 「今昔物語」で おきたま 神罪により、一度地獄に墜ちる。が、三日 負って放浪の末、偶然逢坂山で邂遇するも ちりば 後に蘇生。また旅に出、歌占を生業とした の ってゆくのである。 宮崎村蝉口(H26. 10. 10撮影) 越中国主大伴家持の万葉歌を主体に、古 歌を鏤めて藤花を賞で、優雅な藤の精によ 台に据えた唯一生粋の地場物曲である。 渡世のうち、偶々白山麓の滝の前で、幼く のの、それも束の間再び離別、あとに暗澹 な み あまね は 琵 琶 の 名 手、「 平 家 物 語 」 に は 延 喜 帝 第 四の宮として、その名が見える。 の地である由。 蝉丸の墓 郷土の普く知られた謡蹟なれば、記述も 簡潔にしておきたい。 今は謡蹟の駒札も立っている(H25.9. 10撮影) さかがみ 、この地方は一帯の入海で、多枯浦と 昔 ふせのみづうみ か布施湖と称する湖水に囲まれていて、現 して別れた我が子と歌占のおかげで再会す | 代 と は か な り 様 相 は 異 な っ て い た。 な お、 ( 仕舞 政宝会) クセ | たる寂寥感だけが残るという悲哀の名曲。 19 る。白髪が逆立つ狂乱状態のなかで〝地獄 | 白山比咩 神社は全国の白山神 社の本宮、 加賀一の宮であり、歌占の滝は同神社発祥 25撮影) 白山比咩神社(H14.9. 富氷見市下田子藤波神社 ゆかりの地・○ | 当 時〝 剣 社 〟 と 称 し た 藤 波 神 社 に は、〝 藤 18 伝承では、琵琶を抱え各地流浪の果てに 辿り着いて没したのが、この宮崎村だとい 藤 | 奈美乃 影成海之 底清美 之都久石乎毛 のクセ舞〟を舞うのであるが、やがて狂い たま と ぞ あが み る 珠等曽吾見流〟の家持卿歌碑が建っている。 醒めて父子は打ち連れて伊勢の故郷へと帰 | 田子浦藤波神社 − 16 − 17 う と う 地図番号⑨ がん 地図番号⑭ ( 独 吟 富山喜雲会) じょ 願 書 くま さか 熊 坂 ( 能 地図番号⑳ 佐野玄宜 〈蔦玄会主宰〉 ) シテ 石加賀市加賀 近く ゆかりの地・○ 福 ○あわら市金津 近く ( 仕舞 富山濤朋会) 埴生護国八幡宮 熊坂長範は、石川五右衛門と並んで歴史 上の代表的な盗賊とされるが、伝説的な人 にゅう 埴生八幡の加護によっ 木曽(源)義仲が て越中砺波山に陣取った平維盛が率いる平 物 で 能 で は 本 曲 と「 烏 帽 子 折 」 に 登 場 し、 キリ 悪党とも義賊とも評価は区々、原典は「義 底本は平家物語巻第六条第 句〝木曽の 願書〟で、義仲が陣中で祐筆の智将・大夫 い が、 この長範の出自は勿論定かではな く しれ 曲中に〝加賀の国には熊坂の長範究竟の痴 もの 経記」など。 禅定を終えた旅僧を介して、生前に着して 坊覚明に命じて書き上げ、埴生八幡の神前 者〟とあり、加賀と越前の国境に牛ノ谷峠 きょう いた麻衣の片袖と蓑笠を託し、生家に残る に献じて読み上げた願書。流儀では安宅の もない。 10. 10撮影) 加賀熊坂 加賀I・C近く(H26. 出没すると伝わるが、古蹟らしきものは何 を出身地とする説が伝承され、今も亡霊が を挟んで熊坂という集落があって、この地 として埴生八幡宮に保管されている。 物〟として重く扱われる。原本は今も什宝 じゅう ほう 〝勧進帳〟、正尊の〝起請文〟と共に〝三読 は を捕獲して生計を立てていた猟師が亡者と 家の大軍を、世に名高い火牛の計をもって 〝鵜飼〟と共に三執心物 本 曲 は〝 阿 漕 〟 といわれるもの。陸奥国外の浜で、善知鳥 なった後、生前行った殺生の罪により地獄 | 10. 10撮影) 越前熊坂 金津I・C近く(H26. 妻子に自分の追善供用を頼むという〝亡霊 能の舞台は前場が越中立山絡み、後場が メインの陸奥の生家。猟師の亡霊が、立山 I・C I・C 富小矢部市埴生 ゆかりの地・○ | を 根 城 と し た 大 盗 賊 の 最 後 を 描 い た 尾 能。 22 「 熊 坂 」 は 美 濃 国 の 赤 坂・ 青 墓・ 垂 水 辺 り | 28撮影) 埴生護国八幡宮と駒札(H14.6. 回向譚〟 。 硫黄の噴煙で荒涼とした谷(S42.8) 63 富立山町室堂地獄谷 ゆかりの地・○ | 打ち破り大勝。その経緯を題材にした能「木 21 曽」から一部〝願書〟だけを取り出したもの。 | の苦患に苦しむ凄惨な姿を見せる曲である。 善知鳥 | 地獄の間断なき責苦を嘆き、僧に助けを 求めながら亡霊は消えてゆくのである。 地獄谷 − 17 − 20 創立80周年 第 35 回 富 山 薪 能 賛助・協賛 − 18 − − − 金 井 昌 一 滑 川 漁 F 港 A前 X☎ 四四 七七 五五 おいしいを簡単に 食のプランナ 取締役社長 −− − − − 本 社 富山市赤江町四 二九 電話 四三二 一一二五 FAX 四四一 二九四四 市場工場 富 山 市 掛 尾 町 三 八 〇 番 地 電話 四九五 二〇九三 豊田工場 富 山 市 豊 田 四 一 七 番 地 一 電話 四三八 四五〇五 (株) 〇八 四八 九〇 四〇 ︵ 代 ︶ 安電 心子 のエ 健ネ 康ル かギ ま ぼ水 こ使 用 − 19 − 酒の肴に お祝いに な ら・・・ 忘れられないおいしさ─あなたへ、あしたへ。 株式会社 〒939−3552 富山市水橋肘崎482−8 2 0120−108−063 見学ホール U-mei館 ギャラリー http://www.umekama.co.jp − 20 − !! ࠞ ࣃ ɬ ೯ ɥ ᅰ ɬ ഢ ɥ ā ā ā āɂ āɈ āൎ ሇ ණȥ ۊɣ ଜഽ ޏȩ Ʌɬ ਇߔ ॷɍ ȱ ɀ Ȟ ȧ ȹ Ȟ アール・タチバナ株式会社 富山市二口町1丁目9番地の2 TEL 076(491)6330 FAX 076(491)6355 http://tachibana-group.jp/ ISO9001-ISO14001取得 阪神グループ CM制作 新聞広告 印刷物 企画制作 求人関係 雑誌広告 本 社/〒939-8211 富山県富山市二口町5丁目2番地の7 Tel.076-491-6644 Fax.076-491-6647 E-mail: [email protected] 阪 神 容 器 株 式 会 社 阪神化成工業株式会社 ファ ー マ パ ック 株 式 会 社 代表取締役会長 高田 真 代表取締役社長 高田 順一 URLhttp://www.hansin.co.jp/ 東京支社/〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-34-3 − 21 − 北銀リース株式会社 本社:富山市荒町2番2 1号 (北銀荒町支店ビル) TEL:076−425−4155 支店:高岡、金沢、福井、札幌 不 動 産 売買/仲介 賃貸/管理 堤地所株式会社 富山市中央通り 1 丁目 6 番 8 号 (セプラビル 4 階) TEL(0 7 6)425−2426 FAX(0 7 6)425−2428 支 店:高岡・金沢 福井・東京 − 22 − お稽古の「間を」とって 「まを」でコーヒーを どうぞ ! 会 長 千 田 則 行 理 事 長 小 林 茂 太 富山市新根塚1−9−4 5 BNKビル2F BBT富山テレビ横 謡曲関係の御用命は ミ ヤ コ 楽 器 店 八 四二 富山市総曲輪二 TEL ︵〇七六︶ 四二一 三一三五 FAX ︵〇七六︶ 四九一 六九一六 定休日 水曜日 − − − − へ 酒 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(0766)44−7000 【富山営業所】富山市大泉東町1−4−25 TEL (076)425−2622 【名古屋オフィス】名古屋市北区八龍町1丁目19番地 レジデンス藤1A TEL (052)325−7520 栄寿司も応援してるよ ટ 主宰 大 坪 喜美雄 代表幹事 増山 正紀 ࡈ ܀ ޏ 社長 石 黒 幸 造 シャリの上には富山湾の幸 いっぺん食べにこられ ヨイイタサン 富山市新園町30−6 TEL 24−4513 主宰 大 坪 喜美雄 富山市布市新町二五二 三羽環方 ટ ࡈ ಲ ޏ − 26 − 正 絹 袴・裃 謡曲用 化合繊 紋 付 お気軽にお問いあわせ下さい。 廣部商事株式会社 カバン・角帯・長襦袢 〒6 0 4 ‐ 0 0 2 4 京都市中京区衣棚通御池上ル 電 話(0 7 5)2 2 1−8525 FAX(0 7 5)2 2 1−8526 売店・京都観世会館内 主宰 川 上 政 平 自宅 魚津市北鬼江三五三 三 電話 〇七六五 二四 七八六六 ၣ ޏ − − − 東京・東海・大阪・北陸・滋賀 富 山 濤 職分 前 朋 田 ɕ Ƞ 晴 会 啓 表美智子方 電話 ︵〇七六六︶ 五九 二〇一七 連絡先 射水市白石三八七 ɂ Ƞ ȥ Ȟ − 27 − − 総合ビルメンテナンス・通信システム・商事・旅行 立 山 連 峰 の 見 え る 宿 呉羽山温泉元湯★政府登録国際観光旅館(登録2 3 5 6号) 〒930−0138 富山市呉羽町7538番地 TEL(076) 431−5551 FAX (076) 431−5555 URL http : //www.tomikan.co.jp/ 富山市中野新町1−2−10 TEL(076) 421−0551 証券投資 本 店 富山市中央通り2-4-9 TEL076-423-8331㈹ 堤町支店 富山市堤町通り1-3-3 TEL076-425-1110㈹ 黒部支店 黒部市新牧野206 TEL0765-52-2200㈹ 総合解体工事業 ・一般土木工事業 ・産業廃棄物処理業 株式会社 総合建設業 県知事許可 第799号 森 崎 代表取締役会長 森 勝 喜 代表取締役 岡 本社 富山市向新庄町三丁目7番22号 TEL 076−451−4563 FAX 076−451−8296 URL 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