College 05 07 08 09 11 12 13 14 15 17 18 21 22 23 Techno l og y,Toyo ta 02 03 高専の近況と高専を取り巻く社会の動き 4副校長紹介 特集:地方創生プロジェクト 豊田高専の地域活性化推進事業 みんなでつくろう!ドミタウン! 豊田高専に入学して 寮祭 ロボカップ世界大会 2015 新留学生紹介/新留学生歓迎会 フォトカレンダー(2・3・4月) フォトカレンダー(5・6月) 長期海外留学体験 豊田市ダービーシャー派遣プログラム 高専体育大会報告/高専体育大会体験記 体験入学 新任教職員紹介 教員グローバル人材育成力強化プログラム 研究最前線 加藤弓枝研究室 フォトカレンダー(7月・8月・9月) of 01 巻頭言: Institute 地方創生 CONTENTS 2015.10.21 National ௹িৈ௧ઁਾ 116号 第 巻頭言 高専の近況と高専を取り巻く社会の動き た か い 豊田工業高等専門学校長 よ し あ き 髙井 吉明 この広報が発刊される頃には、 九州・沖縄で行われる平成27年度全 国体育大会の結果も概ね出揃っている頃かと思います。 この原稿を書 いている今日は、地区大会の開始に先立ち、選手壮行会が行われまし た。 多くのクラブの学生諸君が優勝を目指して活躍してくれる事を祈っ て、 昨年度の優勝トロフィーを返還しました。 さて、 高専が創設されて50年が経過し、 また社会のグロ−バル化に伴 い、 高専の在り方が政府、 産業界で活発に議論されるようになりました。 このような状況を考えて、 最近 の広報の巻頭言では、 今後の高専に関する議論について、 お知らせしてきましたが、 前回の広報に引き 続き、 高専を取り巻く状況をご紹介します。 現在、 政府の中教審では、 教育再生実行会議や、 精力的に12回開催された 『実践的な職業教育を行 う新たな高等教育機関の制度化に関する有識者会議』 の提言を受けて、 高専機構の内田理事 (仙台高 専校長) も含めて総勢27人の委員からなる 『実践的な職業教育を行う新たな高等教育機関の制度化 に関する特別部会』 が組織されています。 そこでは有識者会議の提言のまとめがなされ、 「社会・経済の 変化に伴う人材需要に即応した質の高い職業人の育成」 を担う 「新たな高等教育期間の制度化」 が一 つの審議事項となっています。 またこれより先に、 「高等専門学校を考える議員連盟 (会長:河村建夫衆議院議員、 事務局長:八木て つや衆議院議員) 」 が結成され、 豊田高専を含む幾つかの高専の校長がヒアリングを受けました。 さらに、 「高等専門学校の充実に関する調査研究協力者会議 (座長:東工大学長) 」 も発足し、 高専機 構の内田理事 (仙台高専校長) が参加しています。 勿論、 高専機構の中にも 「高専将来像の具体化に関するWG」 が設置され、 全国5つに分けられた各 ブロックから何人かの校長が参加し、 議論しています。 一方、 大学も含む形で、 「理工系人材育成に関する産学官円卓会議 (共同座長:トヨタ自動車会長, 豊 技大学長) 」 「 、職業実践力育成プログラム」 認定制度」 も創設され、 社会人の学び直しを含む人材育成 に向けた様々な取り組みがスタートしています。 このように、 青少年人口の減少に加えて、 予算削減も含めて、 高専を取り巻く環境は今後ますます厳 高専制度に対する見直しの 『風』 が吹いている今が、 行政法人 しいものになることが予想されるなかで、 としての高専機構の在り方、 新たな7年制高専の可能性など、 高専制度を議論する丁度良い機会となっ ています。 高専の進む道はどんなものになるか分かりませんが、 実習や実験を中心にした5年間一貫の 実践的、創造的且つ全人的教育を行う高専に対する企業の高い評価というこれまでの実績を踏まえ て、 新たな高専が今後も社会・人類に貢献し、 明るい未来に繋がるよう、 期待しています。 01 National Institute of Technology, Toyota College 2015 副校長紹介 「全国の高専が取り組んでいる課題」 つ か も と 教務主事 電気・電子システム工学科教授 た け ひ こ 塚本 武彦 引き続き教務主事(教務担当副校長) を務めることになりましたので、宜しくお願いします。 全国の高専が最近取り組んでいる課題について説明します。 まず、他高専や他機関との連携を密にするために、 各高専の行事日程を合わせようとしています。 これに伴い、本校では今年度から夏休みを8月上旬から9月中旬ま での期間に変更しました。 次に、在校生の皆さんには直接影響はありませんが、平成28年2月の学力入試からマークシート方式が採用されます。最後に、国立 高専機構は、産業界や大学関係者との協力関係の下に、高専卒業生が社会及び産業界で活躍するために、教育の量から質保証への転 換を図るモデルコアカリキュラム (試案) を策定しました。 これは、すべての学生に到達させることを目標とする最低限の能力水準・修 得内容を提示するものです。現状では、例えば生物や地学など一部の分野を本校ではカバーできていません。そこで、 すべての目標を 達成するための新カリキュラムを構築し、 来年度の1年生から適用する予定です。 「今こそ人生に種を蒔こう」 あ ん ど う 学生主事 情報工学科教授 ひ ろ や 安藤 浩哉 今年度から学生主事(学生担当副校長)を務めることになりました。学生の皆さんの身体の安全と心身の健康を 大切にしながら、交通安全指導、 クラブ活動や学生会活動の支援を行ないたいと考えています。 どうぞよろしくお 願いします。 学生の皆さんには、講義・演習・実習・実技の時間やクラブ活動・学生会活動の課外活動を通した友人・先輩・後輩・教職員との関わり の中で、真実を胸に刻み、 共に未来を語り合うような学生生活を期待しています。 『蒔かぬものは生えない。手入れをして育まなければ、 たわわな収穫は見込めない。』 と、田畑の恵みは教えてくれます。人も同じで、 様々な活動に関心を持ち 人やモノとの出会い や 気づき を数多く経験している人は多くの『種』 を持っており、それらの種を大切に育 んだ人が後に 『実り豊かな収穫の時期』 を迎えるのだと私は考えます。 人のもつ可能性を信じて、 是非、本校在学中に多くの種を蒔いてほしいと思います。 「豊田高専の寮務主事とは」 た か つ 寮務主事 一般学科教授 ひ ろ あ き 髙津 浩彰 今年度から寮務主事を務めることになりました。 豊田高専の寮務主事になって4ヶ月近くが過ぎようとしています。 全国で最も寮生数の多い教育寮の運営をサポート できることは、 とても光栄なことと思っております。 豊田高専の学生寮は、 50年間もの長い間教育寮としての存在を 維持してきました。 そこでの生活を通して学生は、 自主自立の精神を養い様々な能力を伸ばしてきました。 今後も変わることなく、 エンジニ アとして活躍できる学生を少しでも多く育成できるように、 教職員と学生が協力して学寮を運営していきたいと思います。 みなさまには学 寮教育を理解していただき、 ご協力していただけますようお願い申し上げます。 「産学官連携」と「地域貢献」 い な が き 総務主事 情報工学科教授 ひ ろし 稲垣 宏 今年度から総務担当副校長を務めることになりました。 「社会との連携」 や「研究の推進」 を含む「学校の管理運 営全般の企画立案」 を担当します。 どうぞよろしくお願いいたします。 さて、総務担当の役割の一つである 「産学連携」 と 「地域貢献」 は、地域密着型の高等教育機関である 「高専」 に とって、社会的使命であるといえます。以前より、本校は、 この分野において、独創的かつ効果的な取り組みをいくつも成功させており、 全国の高専を牽引してきました。今も、全国各地から視察に来られますが、その際には、 できるかぎりの時間を割いて、本校の活動を紹 介しています。 われわれの経験や工夫が少しでも役に立てば幸いです。 今後も、全学の総力を結集し、 「地域の知の拠点」 として 「地域に愛され、地域に頼られる」高専にしていきたいです。 「教職員もうれし い」 「学生もうれしい」 「社会もうれしい」 という 「三方良し」 (近江商人の心得) を目指し、みんなで知恵を絞っていきましょう。 02 特 集 地方創生プロジェクト 豊田高専の地域活性化推進事業 や ま し た 地域活性化推進本部長 環境都市工学科 教授 せ い ご 山下 清吾 本校創立以来、多くの企業や官公庁の技術者として、日本全国や国際的な舞台で活躍する人材を輩出してき ました。しかし、近年、地元県内で活躍する、創造性を兼ね備えた人材の育成にも力を入れてきています。本科 卒業生、専攻科修了生ともに就職学生の半数が地元に就職し地域の発展向けて活躍の場を拡げています。豊田市だけをとってみて も、道路、水道、都市計画など社会基盤を支える部で50名もの豊田高専卒業生が技術職員として勤務しています。機械、電気、情報関 連産業においても地元企業で、社内のリーダーとして活躍している卒業生は数百名を数えます。また、在校学生も、防災・環境・まち づくりなどのボランティア活動に積極的に参加して、 実践的教育の成果を卒業する前から発揮し、地域に貢献しています。 一方、豊田市では平成17年に7市町村の大合併が実現し、面積で愛知県全体の2割を占め、西三河山間部のほぼ全域が含まれる こととなりました。その結果、工業都市のイメージとは正反対の「一部過疎市町村」を持つ地域となりました。豊田高専では、学校の 持つ教育と研究資源をフルに活用し、学校を挙げて、西三河山間部の豊かな自然資源を地域活性化に繋げるべく、地域自治体、団体、 住民も巻き込んで、教育、研修、指導、製作を通して、機械、電気、情報通信、土木、建築のすべての分野で、地域活性、再生に貢献してい くために平成24年度からの2年間の準備期間を経て、平成26年度から学内に地域活性化推進本部を創設するに至りました。現在 は推進本部付教員5名と、 「ものづくりセンター」の技術職員の皆様の協力で活動を行っています。 地域活性化推進本部の活動としては以下の4項目に分類することができます。 1 ●自然エネルギーを利用する小規模発電システムの地域住民講座 近年の環境保全活動や再生可能エネルギーへの全国的な注目とも相俟って、 自然エネルギーによる発電は山間地域でコミュニティの活性化の核に位 置づけられてきています。 本校では、 水力、 バイオマスによるエネルギー創出を継続的な地域産業育成に繋げるため、 地域発展を担う人材と技術力の向 上自体を再生可能なものにしていくことを目的としています。 平成26年度から実施の 「地域活性化マイスター養成講座」 は地域住民を対象に小水力発 電システムの設計と製作、 森林資源管理で排出される間伐材を積極利用するスターリングエンジンによるバイオマス発電原理と実習を行っています。 2 ●地域コミュニティを支えるソフトインフラとしての参加型GISの開発と教育 地域の課題に対して対策を考える上で基盤となる地理情報データベースの構築を図ります。地域の住民が 自ら地域の情報を収集し、データベースに情報を付加できるシステムを構築し、さらに、地理情報データ ベースを活用し、地域の情報を管理、分析、検索、予測が可能になるようなシステムの開発を行います。ま た、システムの運用を行えるユーザーの育成を図ることは、地域コミュニティの持続可能性を支えるソフ トインフラとなり得るものと考えられます。一般市民への研修は平成28年度からを予定しています。 3 ●地域コミュニティ防災システムの構築 防災や減災には地域コミュニティの活動が欠かせません。 そこで、 高専の教職員がファシリテーターとなり、 豊田市の過疎化が進む中山間部を対象にコミュニティ形成を支援するワークショップを行います。 具体的に は、 地域にある防災・減災資源、 災害時避難所の役割、 仮設住宅におけるコミュニティケアなどについて、 地域 住民と議論を交わすととともに、 日頃から実践できる防災に関するコミュニティ活動を提案します。 さらに は、 地域にある集会所や廃校などの既存スペースを利用して防災拠点を兼ねたコミュニティ活動の拠点を地 域住民とともに計画・設置していきます。 平成27年度 地域小規模発電実習 4 ●専攻科や本科での教育活動を通しての次世代人材の養成 専攻科で平成26年度から開講された 「地域小規模発電」 等の 「地域社会基盤工学」 に関連する新設科目を地域活性 化推進本部付教員が積極的に担当しています。 また、 本科学生を中心として全学科学生から構成される 「東海北陸 高専小水力発電コンテスト」 の顧問教員団として若い学生諸君の自然資源活用活動を側面から援助しています。 本校の地域活性化推進事業は、まだ2年目を迎えたところです。若手教職員の協力と学生さ んの参加を得て、今後ますます盛り上げていかねばなりません。本校5学科すべての学生諸君 が力を発揮する分野がありますので、興味ある諸君の積極的な参加を待っています。 平成25年度 コンテスト 2連クロスフロー水車 03 平成26年度 マイスター養成講座 バイオマス発電実習 むなかけ 平成24年度コンテスト 胸掛水車 National Institute of Technology, Toyota College 2015 平成24年度コンテスト 学生水車製作作業 みんなでつくろう!ドミタウン! た な か 寮務主事補 一般学科講師(地理) け ん さ く 田中 健作 「ドミタウン」 とは、 本校学生が考案した 「ドミトリー(寮)」 と 「タウン (まち) 」 を組み合わせた造語です。 本校学生が、 地域の様々な世代 の住民と交流をする場 「ドミタウン」 をつくり、 寮生活で培ってきたノウハウを活かして地域活性化や子育て支援に携わりたい、 という ものです。 昨秋、 このドミタウン構想が 「新☆豊田市誕生10周年記念事業:平成26年度 学生発⇒豊田市まちづくり提案∼ミライのフ ツーを目指そう∼」 において 「優秀賞」 を受賞しました。 (詳細は前号115号p.12を参照) さっそく今年に入り、 豊田高専では、 二十数名規模の学生・教職員によるドミタウン実行委員会を立ち上げ、 ドミタウン構想の実現化 に向けて動き始めました。 今年度は、 豊田市セカンドスクール事業 (子ども農山村体験授業) の一環として、 笹戸温泉周辺において、 「みん なでつくろう!ドミタウン―豊田高専のお兄さん・お姉さんたちと遊んで学ぼう!」 を8月後半に2回ほど開催することになりました。 1泊2日のスケジュールで、 学習時間帯や朝体操など寮の日課を取り入れつつ、 里山散策などの自然体験を行います。 この8月のドミタウンを成功させるべく、 ドミタウン実行委員会は、 地元の方々との交流を通じて準備を進めてきました。 6月までの 活動を以下に記します。 4月19日、 ドミタウンの活動拠点となる、 豊田市笹戸にある旧 「きよみ旅館」 の大掃除を地元関係者の方々とともに行いました。 5月17日、 地元農家さんに営農指導をいただき、 地元休耕地において、 キュウリ、 ゴーヤ、 ナスの苗植え等を行いました。 野菜の支柱に は付近で切り出した竹を用いました。 この畑の野菜は、 8月ドミタウンにて収穫し、 いただく予定です。 昼食には、 学生手作りのカレー を、 炊き立ての地元産ミネアサヒとともにいただきました。 大変美味しく、 鍋も釜もすぐに空になりました。 6月7日、 地域清掃 (道路草刈り) のお手伝いをしました。 地元の皆さんとの新しい交流の場となりました。 その後、 8月ドミタウンの目 玉でもある木曽馬に乗せていただきました。 昼食には、 地元とゆかりのある方に旅館前にて焼いていただいた五平餅をいただき、 味噌味 と醤油味ともに美味しかったです。 午後には、 5月と同じ畑にて、 地元農家さんのご指導のもとトウモロコシの種をまきました。 その後、 学生作成のドミタウン看板を設置しました。 なお、 6月17日には、 学生数名が放課後を利用して、 5月に植えたキュウリとナスを収穫し ました。 7月以降の活動については、 別途ご報告させていただきます。 6月末現在、 学生が物品の購入や8月ドミタウンの企画内容の策定など を順次進めています。 学寮やクラブ活動等でこういった準備作業に手馴れており、 頼もしい限りです。 最後になりましたが、 本年度の活動において、 笹戸地区の住民の皆様をはじめ、 豊田市役所、 豊田市おいでん・さんそんセンター、 NPO 法人とよた都市農山村交流ネットワーク等、 各方面からの多大なるご支援とご協力をいただいております。 ここに記して深く感謝申し 上げます。 ドミタウンのロゴ(デザイン:環境都市工学科5年 青山慎一郎さん) セカンドスクールのチラシ 笹 戸 全 景:写 真 中 央 右 の 山 腹にある 「 笹 戸ハウス」の 下 方に見え2階 建て (灰色瓦)が「旧きよみ旅館」 4月の様子:地権者の方とともに不要 な家財道具を運び出しました。撮影は 矢作新報の新見氏。 5月の様子:休耕地に活力が戻りまし た! 6月の様子:道路沿いの草刈りに汗を 流しました! 04 豊田高専に入学して 好奇心を学ぶ! 高専の授業 私とロボコン 機械工学科 1年 電気・電子システム工学科 1年 す ず き りゅう せ い み や ざ き よ し の 鈴木 琉世 宮崎 芳野 豊橋市立五並中学校出身 春日井市立高森台中学校出身 高専は5年間在学する学校です。ここでは実践力と知識を 私は高専ロボコンAチームに所属しています。ロボコンとは 両方バランスよく合わせ持った技術者を育てる場所です。 ロボットコンテストの略で、毎年決まったルールで全国のチー 僕は自動車について興味があったので、機械工学科に入り ムと競うものです。この学校にはAチームとBチームがあり、 ました。機械工学は、機械の設計や製造、技術開発といった工 それぞれで活動しています。私たちのチームは、とても楽しく 学上の応用・実践を目指す学問です。もちろん基礎を学んだ て穏やかな時間の流れる優しい雰囲気のチームです。どちら 上で応用をしていくので、しっかりとした知識、実践力を学ぶ のチームも良い結果が出せるよう、4月頃から大会に向けて ことができます。 本格的な活動を始めています。その後は、こうよう祭や校内 豊田高専では、オフィスアワーがあります。先生方が決めら れた時間に各部屋にいるので、その時間内であれば授業内で 分からなかったことや、もっと知りたいことを気軽に聞きに 行けます。 ちょうど私が入部することになった翌日に、今年のルール が発表されました。今年はロボットが輪投げに挑戦します。入 部してすぐに、宿題としてアイディアを10個考えてくるように 聞いて学ぶ講義だけではなくて、多くの実験や実習などを 重ね、沢山の失敗例や成功例をより追求していきます。そして 実際に機械などを動かしたりすることで、感覚、感性を磨き、 ものづくりの重要性を肌で感じ、技も磨くことができます。 工業生産額第1位の愛知県の中でも「ものづくりの地」の豊 田市を地元にもつ本校で、専門技術を学んでいます。そして、 社会に貢献していこうと日々の授業、勉強を全学生が頑張っ ています。 卒業後も、ここで学んだことを活かしていけば、最先端技術 言われた時は焦りましたが、先輩たちだけでなく、私たち1年 生にも、チャンスをもらえたのだと思い、一 生 懸命 考えまし た。まだ、私のアイディアが採用されることはありませんが、考 え続けていれば、いつか誰も思いつかないような斬新なアイ ディアが浮かぶかもしれないので、わくわくします。 今はチームの回路班として、はんだごてやパソコンと格闘し ていますが、少しずつ慣れてきました。11月の大会に向けて、 少しでもチームの役に立てるようにこれからもがんばりたい と思います。 に対応して行けると思います。 高専生活の充実は 部活動とともにあり ロボコンにも参加するので、ますます忙しくなります。 豊田高専には多くの部活があり、そのどれもが魅力に満ち満ちています。豊田高専に おいて、多くの部活動は学生一人一人の自立心によって成り立っています。入学したばか りの僕の目に映る部活はどれも魅力的で、 活気とやる気に満ち溢れていました。 中でも僕が惹かれたのは、コンピュータ部でした。せっかく高専に入ったのだから何 か他の学校ではできないことをやりたいと考えていた僕にとって、部活動でプログラミ ングをし、仲間と互いに高めあっていくという環境が貴重ですばらしいものに見えたか らです。もちろん始めは今までしたことのないプログラミングができるか、先輩や同級 生の部員と仲良くできるか、 部活動は厳しいのか、など多くの不安がありました。 しかし今はコンピュータ部に入部して、優しい先輩や面白い仲間に恵まれ、毎日が充 実しています。部活というと運動部に目が行きがちだと思いますが、高専の恵まれた環 境の中で自分の好きなことに打ち込める文化部も素晴らしいものなので、ぜひ一度目 情報工学科 1年 さ か ぐ ち た か し 05 を向けてほしいと思います。 自分の興味、関心のあることを部活で学べるというのは、高専の特色の1つであると 坂口 孝志 思うので、恵まれた環境に感謝し、これからも学業だけでなく部活動を通して多くの知 小牧市立光ヶ丘中学校出身 識、経験を積み、実り多き高専生活を送りたいと思います。 National Institute of Technology, Toyota College 2015 部活を通して 成長できたこと 豊田高専には、運動部、文化部ともに多くの部活動があります。どの部活に入るか迷っ ていた時期もありましたが、私は水泳部に入ることに決めました。なぜ水泳部に入った かと言うと、中学校の時に入りたかったのですが、水泳部がなかったからです。 入部したての頃は、初心者同然の私にとって毎日の練習はとても辛いものでした。水 泳部をやめて他の部活に入ろうかと思った時もありました。しかし、そのような時に聞い たある言葉が私の支えとなりました。それは、 「あきらめるのはいつでもできるが、あきら めないのは今しかできない」という言葉です。この言葉のおかげで私は水泳を諦めずに 続けることができました。それから間もなく始まった初めての大会。とても緊張して失敗 もたくさんありましたが、良い経験となりました。多くの人に支えていただいたおかげだ と思っています。 高専の先輩や先生方は本当に良い方で、厳しくするところは厳しく、優しくするところ 環境都市工学科 1年 ふ く い ち は は優しく接してくださるおかげで、私たち学生は部活をすることだけでなく様々なこと る 福井 千晴 を諦めることなくやり遂げ、成長することができます。これほどがんばろうと思ったこと は、高専に入るまではありませんでした。高専に入って本当に良かったと思います。 豊川市立南部中学校出身 Enjoy 豊田高専生! 豊田高専専攻科 に入学して 建築学科 1年 建設工学専攻 専攻科1年 た か ぎ ま お こ い ず み ゆ き 高木 麻央 小泉 友希 静岡県富士宮市立大富士中学校出身 鳥取県米子市立東山中学校出身 豊田高専の学生寮は寮生が中心となって運営している寮 専攻科に入学して、3ヶ月がたちました。私は、鳥取県にあ です。また、寮 の 規模が日本一大きい寮でもあります。です る米子高専で本科時代を過ごし、豊田高専へ推薦入学しまし が、学生の意見が反映しやすく、とても快適に過ごすことがで た。専攻科は人数が少ないので、馴染めるか不安でしたが、温 きる寮だと感じています。そんな豊田高専の寮の魅力を二つ 紹介します。 一つ目は朝体操です。この体操では、低学年寮生が全員グ ランドで体操をします。この体操は豊田高専オリジナルの伝 統のある体操です。朝から声を出し、体を動かすことで爽やか かく迎えてもらえたので日々楽しく過ごしています。豊田高 専は海外留学経験者が多く、経験者の貴重な話はとても興味 深いです。また、寮生が多いことから寮祭も大規模で、一般の 方も参加でき、 にぎやかで楽しかったです。 な一日を迎えることができます。また、体操が終わった後は、 私が専攻科に入学した大きな理由は、自分に合った学習形 寮生がネタを披露したり、班長が面白く週目標を発表してく 態を得ることができるからです。豊田高専専攻科では、一般 れたりするので、朝から楽しい気持ちになれます。 科目は多学科の専攻科生と授業を受け、専門科目はそれぞれ 二つ目は完全学習時間帯です。学習時間帯は、午後八時か の専門分野の先生方の研究室で授業を受けます。建築学科 ら十時半までで、そのうち九時から十時は完全学習時間帯で 生は私を含め3人なので、マンツーマンに近い教育を受ける す。この学習時間帯は静かな環境の中で集中して勉強に取り ことができます。発言もしやすく、議論し合って授業が進んで 組むことのできる時間です。分からないことがあっても、すぐ に友達や班長、指導寮生に質問ができます。友達と教えあうこ とで互いに学力を高められ、時には良きライバルとして勉強に 取り組むことができるので、学習にとって最高の環境です。 他にも寮祭や階パーティなどの楽しいことが沢山あり、寮 いくので、理解度も高まっていると思います。 また、専攻科生になると学校内での特別研究だけでなく、 学会への出席および発表ができます。より専門性を高め、社 会に出るための基盤を固めるとともに、専攻科へ進学したか に入って本当に良かったと思います。みなさんも寮に入って らこそ、得ることができるチャンスを大事に生活していきたい 豊田高専生生活をenjoyしてみませんか? と思います。 06
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