2015年 - 神戸大学国際コミュニケーションセンター

海外外国語研修
外国語教育システム論コース
Study Abroad Program
Systems in Second Language Education
本センターでは、英語・独語・仏語・
外国語教育システム論コースでは、外国語教育の基礎を担う言語学、心
理学、言語表象作品分析など関連領域の学際的知見を援用して研究を行
い、それらを有機的・総合的に連関させることで、外国語教育のシステム
の研究・実践にあたることができる有為の人材養成を行います。本教育研
究分野では、特に、
(i)
言語学、心理学など関連諸分野の知見に基づく学際的
な言語教育研究 (ii)幅広い言語文化・表象作品の言語教授法への応用と
方法論研究 (iii)IT 教育システムなど言語教育環境整備に関わる実践的
研究 (iv)言語教育を取り巻く文化的・社会的環境基盤要因に関わる研
究 (v)教育現場における教育指導実習などの活動支援の 5 点を重視して
研究指導を行っています。
中国語の初級から中級レベルに対応
した短期海外研修を実施していま
す。研修生は、現地で生活をしながら
外国語を学び、教室では得られない
生きた言葉や異文化に触れることに
よって、外国語能力を伸ばすだけで
はなく、外国語学習に対する意欲も
高めています。
海外外国語研修の行き先別参加者数
大学 年度 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015
メルボルン大学
34
25
−
−
グリフィス大学
−
−
27
オークランド大学
−
−
−
合計
−
−
−
-
59
−
−
25
29
90
171
−
30
28
30
-
88
ハワイ大学
−
−
−
−
−
26
−
-
26
ワシントン大学
22
31
−
39
40
38
34
22
226
グラーツ大学
17
15
14
14
15
13
17
14
119
フランシュ・コンテ大学
9
−
−
−
−
−
−
-
9
リヨン・カトリック大学
−
−
−
18
21
21
20
15
95
北京外国語大学
9
7
6
9
8
8
6
10
63
91
78
47
80
114
159
167
151
合計
グローバル人材育成推進事業
担当教員の紹介
加藤 雅之
島津 厚久
856
国際文化学部、発達科学部、法学部、経済学部、経営学部)を
取組部局とする「問題発見型リーダーシップを発揮できる
グローバル人材の育成」構想が、平成 24 年度に文部科学
省の経済社会の発展を牽引するグローバル人材育成推進
事業に採択されました。
■グローバル英語コース
本センターでは、平成 25 年度より、取組部局の新入生
を対象に、1 年次後期から 2 年次前期にかけて、春休みの
短期海外研修を含む、グローバル英語コース(Global
English Course)という新しいプログラムを提供してい
ます。
本コースでは、TOEIC IP/TOEFL ITP のスコア等に基
づいて選抜された上位 20% の学部 1 年生が、外国人教員
1 年前期
一般コース
5月
TOEIC /
TOEFL
テスト
による
クラス分け
6学部生
Faculty
外国語教育コンテンツ論コース
■全学共通教育
Contents in Second Language Education
国際コミュニケーションセンター所属教員は、神戸大学の学士課程において、全学共通教育の語学科目を
担当しています。現在所属している 14 名の教員の内訳は、英語 9 名、ドイツ語 2 名、フランス語 1 名、中国
語 2 名となっています。他にも 5 名のネイティブ教員(英語 3 名、ドイツ語 1 名、フランス語 1 名)がセンター
所属の特任・特命教員として共通教育の語学科目を担当しています。
授業以外にもセンター所属教員は、語学研修・特別クラス・プレゼンセミナー・ライティング指導など、
神戸大学の学生に特化した様々な授業外支援プログラムの企画・運営を行い、神戸大学全体の語学力向上
に日々努めています。
The School of Languages and Communication (SOLAC) is the organization responsible for foreign
language education at Kobe University. SOLAC is primarily charged with developing and delivering
innovative curricula and methodologies to support the university's language courses.
The school also provides language related assistance to the wider university community through its
Language Hub room, CALL rooms, short-term study abroad programs, and the Kobe University Academic
Language and Communication Support (KALCS) program. In addition, SOLAC plays an active role in
conducting research and education at the postgraduate level in the fields of language, culture, and
communication through its Master's and Doctoral programs in the Graduate School of Intercultural
Studies.
1 年後期
春休み
Global
English
Mastery
(特別編成クラス)
約 170 名
海外短期研修
Griffith
University
髙橋 康徳
短期
英語研修
(神戸)
将
来
の
長
期
留
学
GEM
クラス
約1300名
一般コース 1,050名
によって英語で行われる授業を 1 年間履修して、学部が
廣田 大地
■外国語教育セミナー
各部門ごとに毎年一度、学外から講師を招き外国語教育について、多方面から理
解を深め、研鑽をするため、地域の人たちにも開かれた外国語教育セミナーを行っ
ています。たとえば、これまでに次のようなテーマでセミナーが開催されました。
「グローバル人材育成を目指したタブレット型端末の活用とコンテンツ」
「グローバル世界で活躍できる人になるための海外留学」
「学生を大化けさせる外国語教育とは」
■外国語授業ピアレビュー
教員間でお互いの授業方法の向上のための意見交換を行う場所として、毎年外国語授業ピアレビューを開催しています。担当
を約 10 ~ 15 分にまとめたものを見せつつ、他の参加者に授業の概要を報告し、その後参加者全員で気楽に悩みや情報の交換を
石川 慎一郎
行うようにしています。
教授 Shinʼichiro ISHIKAWA
担当言語:英語
研究キーワード:応用言語学、コーパス言語学、計量的言語分析
研究領域:応用言語学の観点から、コーパスを使った英語・日本語の言語分析・教
材分析・語彙習得などを主として研究しています。
教授 Harumi KASHIWAGI
木原 恵美子
講師 Yasunori TAKAHASHI
■短期集中セミナー
夏季・春季休業中に、取組学部の学部生を対象
に、TOEFL セミナーと Writing セミナーを開講し
ています。
本セミナーでは、5 名以下の少人数制、対話型形
式、英語のみで進行する授業を提供しています。異
なる学部・学科の学部生が受講するので、受講生
は普段の授業では受けられない刺激を受けながら
Tim GREER
講師 Daichi HIROTA
Gábor PINTÉR
KALCS
Kobe University, Academic Language and Communication Support
■KALCS とは?
KALCS
(Kobe University Academic Language and Communication
Support)は、卒業生・社会からの寄付を原資とする「神戸大学基
金」の補助を得て、国際コミュニケーションセンターが平成 22
年度より提供している英語支援プログラムです。近年では年間
700 名近い利用者を集めるようになり、神戸大の看板教育プロ
横川 博一
特任・特命教員の紹介
マリアン
本センターには他にも以下の特任教員が全学共通
教育等の語学教育担当として所属しています。
准教授 Asako FUKUOKA
教授 Hirokazu YOKOKAWA
担当言語:英語
研究キーワード:外国語の獲得・処理・学習、言語情報処理の自動化
研究領域:英語教育学・心理言語学。第一言語および第二言語の認知処理メカニズ
ムとその授業実践への応用可能性を探ることが主な研究テーマです。
以下のようなサービスを提供しています。
■KALCS チュートリアル
教員・院生を主たる対象に、英語論文校正や英語学会発表プレゼン
の個別指導を行っています。担当者は学術会での活動経験を持つネイ
教授 ティム・グリア
ティブインストラクターです。1 回 60 分で自由に予約することがで
グレゴリー
ショルト
Gregory SHOLDT
特任准教授
担当科目:英語文章表現、英会話上級、専門基礎
英語、英語リーディングⅡ・Ⅲ、英語オーラルⅡ・
Ⅲ、英語アドバンストC
ブルーノ
バニュウ
Bruno VANNIEU
Marian WANG
担当科目:仏語IB・IIB、仏語 SB、仏語 IV、フ
ランス語会話 I・II ほか
特任准教授
担当科目:英語文章表現、英会話上級、専門基礎
英語、英語リーディングⅡ・Ⅲ、英語オーラルⅡ・
Ⅲ、英語アドバンストC
シュテファン
トゥルンマー
Stefan TRUMMER
特任教授
担当科目:独語IB・IIB、独語 SB、独語 IIIA、
独語 IV、
ドイツ語会話ほか
エレン
特任教授
ウアン
レッティグ = ミキ
Ellen RETTIG - MIKI 特命助教
担当科目:英語リーディングⅡ・Ⅲ、英語オーラ
ルⅡ・Ⅲ、英語アドバンストC
きます。KALCS オフィスでの指導のほか、学内全キャンパスでの出張
指導、さらにはスカイプを通じた遠隔指導にも対応しています。
■KALCS プレゼンセミナー/ライティングセミナー
しゅんやく
朱 春躍
准教授 ガーボル・ピンテール
担当言語:ドイツ語
研究キーワード:ドイツ語圏文学、物語論
研究領域:作家イェリネクを中心に、オーストリア現代文学・演劇を対象とし、厄災の
記憶と想起、視覚芸術と書字芸術との関わり、テクストの身体性などを研究しています。
の向上と大学の研究活動の国際化の推進を目指す KALCS では
担当言語:英語
研究キーワード:会話分析、第2言語使用
研究領域:言語表現とそれを用いる人との関係に関心を持っています。会話分析を
始めとし、質的調査方法を使用し、第二言語語用論を専門にしています。
しゅ
担当言語:英語
研究キーワード:音韻論、音声学、音声コーパス
研究領域:理論的・統計的手法を用いて、音声体系の構造と言語音に対する聴覚の
特徴を分析・記述しています。
准教授 Emiko KIHARA
担当言語:英語
研究キーワード:認知言語学、構文文法
研究領域:認知文法の観点から英語の文法現象を観察し、L1 の英文法のメカニズム
や L2 の英語学習プロセスの分析・記述研究を行っています。
担当言語:フランス語
研究キーワード:フランス文学、フランス語教育学
研究領域:ボードレールを中心とした近代フランス詩学を言語学的観点から記述す
ることを目標としています。フランス語 ICT 教育研究にも取り組んでいます。
福岡 麻子
定める外国語スタンダードの達成を目指します。
英語を英語で学んでいます。
Faculty Development
者はまず当該年度後期の 15 回の授業のうちの 1 回を指定し、授業を録画してもらいます。カンファレンスにおいては、その録画
担当教員の紹介
担当言語:英語
研究キーワード:教育工学、ヒューマン・コンピュータ・インタラクション
研究領域:CG キャラクタや AR 等を取り入れた外国語学習環境構築に関する研究
を行っています。
担当言語:中国語
研究キーワード:音響分析、音韻理論
研究領域:中国語学、音声学、音韻論。中国語諸方言の声調に関する現象を音声学・
音韻論の観点から研究しています。
2 年前期
PSA
クラス
FD研修
グラムの 1 つに成長しました。神戸大学の構成員の学術英語力
Global English Course 250 名
Pre-Study
Abroad
(留学準備クラス)
約 80 名
外国語教育コンテンツ論コースでは、新時代の外国語教育の創造に主体
的に参画できる人材育成を目指し、外国語教育の内容・方法・展開に関わ
る研究を総合的に行っています。本コースでは、言語学(コーパス言語学・
認知言語学・語用論・音声学・文法学)と教育学(授業論・指導法・教育工学)
の学問的基盤をふまえつつ、特に、教育現場での実践的展開を見据えた研
究に精力的に取り組んでいます。本コースにおいて、外国語教育を取り巻
く諸問題に多面的にアプローチする能力を身に付けた修了生は、国内外の
教育機関等で活躍しています。本コースでは、学部時代の専門にかかわら
ず、外国語教育を通して社会のグローバル化に貢献しようとする意気込み
にあふれた学生の受験を歓迎します。
柏木 治美
教授 Atsuhisa SHIMAZU
担当言語:英語
研究キーワード:アメリカ文学、英語表現
研究領域:アメリカ現代文学。中でもユダヤ系アメリカ文学で、特に小説家バーナー
ド・マラマッドの長・短編小説を「表現」の観点から読み解こうと試みています。
Project for Promotion of Global Human Resourse Development
神戸大学の人文系・社会科学系の文系6学部(文学部、
教授 Masayuki KATO
担当言語:英語
研究キーワード:国際英語、World Englishes、English as a Lingua Flanca
研究領域:国際英語・ELF の観点から、英語の共通性と多様性を分析するとともに、
グローバル化時代におけるコミュニケーションのあり方を研究しています。
センター所属教員と教育内容の紹介
学部生を主たる対象に、プレゼンおよびライティングの入門指導を
教授 Chunyue ZHU
担当言語:中国語
研究キーワード:音声学、外国語教育
研究領域:音声学、外国語教育。言語音声を生理的、物理的、心理的諸側面から研究し、
外国語の発音をいかに効率よく教えるかを検討しています。
西出 佳代
講師 Kayo NISHIDE(平成 27 年 10 月着任予定)
担当言語:ドイツ語
研究キーワード:ルクセンブルク語、記述言語学
研究領域:1984 年にドイツ語方言からルクセンブルク大公国の「国語」へと昇格を果たした
ルクセンブルク語の体系記述を目指し、他のゲルマン語と対照しながら研究を進めています。
大和 知史
提供しています。ネイティブのインストラクターが指導にあたります。
希望者は授業の空き時間に 1 回 40 分間の指導を 4 回にわたって受け、
5 週目に修了発表・修了エッセイ作成を行います。
■神戸大学英語プレゼンテーションコンテスト
Kobe University English Presentation Contest、略して KUEPCON と呼ばれて
います。これまでに5回の開催を重ね、2015 年度には第6回大会を開催予定
です。
「神戸大学による地域貢献」といった課題テーマに対し、時間をかけて準
備を行い、練習を重ねて大会に臨みます。狭義の英語力だけではなく、論理的
思考力・批判的思考力などを総合的に評価するユニークなコンテストで、グ
ローバルな舞台で活躍を目指す神大生の登竜門として定着しつつあります。
准教授 Kazuhito YAMATO
担当言語:英語
研究キーワード:英語発音指導、プロソディ、語用論的能力の育成
研究領域:英語教育の中でも、英語発音指導を主な研究テーマとし、学習者の英語音
声の使用実態の把握、指導への応用などを主に研究しています。
■ポスター印刷サービス/文庫貸出サービス
このほか、ポスター印刷サービスや、各種学習教材などの貸し出しも行って
います。
学会発表ポスターの印刷は相当の経費がかかりますので、無償での印
刷サービスは大学院生に好評を博しています。