ご あ い さ つ 東日本大震災から4年が経過しましたが、被災した当JA施設については、 復旧も順調に進み、平成26年度は、ガス・食材センターや矢吹ATMをは じめ、中畑ATMとコイン精米機を移転、中畑給油所は、県道沿いに新築移 転として矢吹中央給油所としてオープンいたしました。今後も事業推進の拠 点として、利便性の向上と組合員の負託に応えられるよう努めてまいります。 また農業関連では、2月の豪雪災害、7月の局地的な大雨、8月の降雹等 と異常気象に見まわれましたが、特に雪害によるハウスの復旧には、行政と 合わせJAも支援を行い営農再開に努めました。米価については、2年続き の豊作基調などで在庫量が多くなり、近年に例のない低価格となり農家所得 が大きく減少しました。更には、TPP交渉は依然として予断の許されない 状況にあり、原発事故以来、未だ風評被害は払拭されず将来への不安を抱え、 農業の取巻く環境は、厳しい状況が続いております。 このような中、新たな協同の創造3か年計画「第4次かがやきプラン」2 年目として、JA独自の取組策と国の新しい制度を導入し、農業所得の向上 を目指した生産・販売戦略を実践してきました。特に3本の矢プロジェクトとして農産物直売所「みりょく満点物語」 、植物工場 「みりょく満点やさいの家」 、畜産センターを拠点とした畜産振興など事業展開を加速させ、地域農業の活性化を図ってまいりま した。 「みりょく満点物語」は、農家所得向上を第一に考えた事業運営で、開店以来50万人以上のお客様が来店され、レストラ ン「山ぼうし」 、ミルク工房を含め、前年度を上回る実績を上げることができました。 平成27年度は、地域農業の新たな振興策として3本の矢プロジェクトにプラス1「水田活用確立プロジェクト」を立ち上げ、 新たな稲作への挑戦に取組むとともに、米価の調整機能として大きく期待されている飼料用米の生産・調整・出荷・利活用まで現 状課題の対策と実証に取り組んでまいります。 また、平成27年度は、JA東西しらかわが誕生して15年目の節目にあたり、9月には、記念式典、記念講演、記念旅行、記 念誌、様々なイベント、有名歌手による歌謡ショーなどを行ってまいります。 平成28年3月1日に県南地区4JA(すかがわ岩瀬、あぶくま石川、しらかわ、東西しらかわ)の合併を目指し協議を進めて おります。新JAの名称も「夢みなみ農業協同組合」に決定され、 「県南地区JA合併基本構想」を基調とした合併事業計画(案) の策定等の具体化作業と新JAの組織・事業運営の規範となります定款・諸規程案の策定作業に取組み、名称も含め10月の合併 総代会に提案してまいります。 TPPはじめ農協改革など予断を許さない状況が続きますが、JA事業の総合力を生かし、地域から選ばれるJAを目指し農業 者の所得増大、地域の活性化を基本目標とした自己改革に取り組んでまいります。 今年も私どものJAの事業内容等についてまとめた「2015年版ディスクロジャー誌」を作成いたしました。 今後とも、組合員の皆様をはじめ、関係機関のご指導、ご協力をお願い申し上げ、ご挨拶といたします。 2015年6月 東西しらかわ農業協同組合 代表理事組合長 鈴 木 昭 雄 JA東西しらかわの 経営理念・運営方針 はじめに JAがめざす経営理念、運営方針等は次の通りです。役職員すべてがこれら の理念等にもとづいて行動し、組合員の負託に応えることはもちろんのこと、 JAに課せられた社会的使命を果たしていくものです。 私たちのめざすもの(JAの理念) −輝く未来への道しるべ− "瑞穂の国"を支える、食と農の発展に貢献します 未来につづく、地球にやさしい暮らしを応援します 協同組合の基本的な価値に基づいて行動します 輝く未来へのみちしるべ 21世紀の輝かしい未来に向かって、未知の世界を切り開き、農と暮らしの創造を築き上げ、 そのめざすべき未来への方向性を生み出していくための道標を、JAが担って行くという意味。 JA運営の方針 アクアくん (長男) ウッディーくん (次男) 1.組合員・地域の多様なニーズにいつもしなやかに応えて いきます 2.自主・自立の基本に立ち情報を明らかにし、健全経営に つとめます 3.新世代に対して魅力ある活動を展開し、組織の活性化を はかります 4.長寿社会の到来に向け、健康で心豊かな暮らしづくりを 目指します 5.JA運動をにない信頼される 人づくりのために、教育を徹底 します 選ばれる JAへ バベルくん (三男) JA東西しらかわのマスコットです JA東西しらかわの 経営方針・経営管理体制 経営方針 ◆営農・経済事業部門 地域の環境と実態に即した農業振興に努め、多様な担い手づくりと多彩な産地づ くり、消費者の視点に立った安全・安心な農畜産物の生産と提供に取り組みます。 当JAでは、市町村と連携し、認定農業者の育成や集落営農の推進、農業生産法 人や特定農業団体の設立の推進を図ります。さらに、販売力の強化と営農経済渉 外員の活動の充実、流通コストの低減等に取り組み、農家所得の向上を図ります。 ◆信用事業部門 組合員・利用者の満足度向上を目的とした事業展開を図り、「農業と地域に貢献 できる地域金融機関」として、より「便利」でより「安心」なJAバンクをめざ します。この目標の達成に向け、信頼されるJAを徹底的に追求した活動を展開 し、収益力の向上と顧客基盤の拡充を図るとともに、事業推進体制の強化に取り 組みます。 ◆共済事業部門 JA共済は、地域に根ざした農業協同組合の共済事業として、組合員等利用者一 人ひとりのライフサイクルやライフスタイルに応じた「ひと、いえ、くるま」の 生活総合保障を提供し、地域における満足度・利用度NO.1をめざします。 経営執行体制 ◆経営執行体制 当JAは農業者により組織された協同組合であり、正組合員の代表者で構成され る「総代会」の決定事項を踏まえ、総代会において選出された理事により構成さ れる「理事会」が業務執行を行っています。また、総代会で選任された監事が理 事会の決定や理事の業務執行全般の監査を行っています。 各協力組織・生産者の意見・要望をJA運営に速やかに反映させるため、組合の 業務執行を行う理事には、女性部からの登用のほか、青年部及び生産者連絡協議 会の代表を参与として登用しています。 また、信用事業については専任担当の理事を置くとともに、農業協同組合法第30 条に規定する常勤監事及び員外監事を設置しガバナンスの強化を図っています。
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