科目名 トライボロジー

科目名
講義コード
B5005801
開講学期
7
単位数
2
トライボロジー
英文科目名
担当教員
Tribology
教授 奥宮正洋
メール
okumiya
授業の目的・方針
目的:相対運動をして相互に影響しあう二表面、ならびにそれに関連する諸問題と実際についての化学と技術であるトライボロジー
について学ぶ。ものづくりの現場では、機械の設計に始まり、部品の生産や組立、機械システムの運転やメンテナンス、そし
てそれらの製品のリサイクルに至るまで、あらゆるところにトライボロジーは深く関与している。機械システムの省エネルギ
ー化や地球環境への負荷低減へのトライボロジーの活用法についても解説を行う。
授業の達成目標(この授業科目終了時において達成すべき重要な目標)
①固体の表面と接触を理解している。
②摩擦を理解している。
③境界潤滑を理解している。
④摩擦とトライボ試験を理解している。
⑤粘性・潤滑剤・流体潤滑を理解している。
⑥すべり軸受の潤滑理論を理解している。
ディプロマポリシーに基づく学習・教育目標〔対応する授業の達成目標〕
―
◎
(ⅰ)十分な工学基礎の知識を修得し、それを工学分野の学習、研究に適用する能力
(ⅱ)機械システム、電子情報および物質工学の各分野の基礎知識とこれらの内少なくとも1分野の専門
知識・技術ならびにそれらを応用する能力
〔
〕
〔①~⑥〕
―
(ⅲ)目標を把握し、解決策を立て実行する問題解決能力
〔
〕
―
(ⅳ)物事に対して幅広い見方、考え方ができ、技術者の果たすべき役割と社会的責任を理解する能力
〔
〕
―
(ⅴ)日本語による的確なコミュニケーション能力および英語による基本的なコミュニケーション能力
〔
〕
成績評価の方法〔評価対象となる授業の達成目標〕
定期試験 80%〔①~⑥〕
、宿題 20%〔①~⑥〕
授業時間外の学習〔準備学習等〕および学習上の注意事項
・ 「授業計画」に示した内容について、テキストの該当部分を予習すること。
・ 宿題以外にも当日講義した内容に関する演習問題を配付するので必ず解いておくこと。
※履修しておくことが望ましい科目
「流体基礎」
、
「金属材料工学」
、
「機械加工学」
、
「加工プロセス工学」
教科書
村木正芳著「図解 トライボロジー 摩擦の化学と潤滑技術」
(日刊工業新聞社)、2007 年 ISBN 4-526-05797-7
適宜プリントを配布する。
参考書
バウデン・テイバー(著)
,曽田範宗(訳)
「固体の摩耗と潤滑」
(丸善株式会社)
、1961 年 ISBN 4-621-03713-7
佐々木信也ほか著、
「はじめてのトライボロジー」
(講談社)2013 年 ISBN 4-06-156522-7
橋本 巨著、
「基礎から学ぶ トライボロジー」
(森北出版株式会社)
、2006 年 ISBN 4-627-66591-0
授業計画
回
テーマ
内容
トライボロジーとは、潤滑状態と摩擦係数
範囲(章、ページ番号)
1
トライボロジーの意義
2
固体の表面と接触
3
摩擦(1)
摩擦の法則、摩擦の主要因、表面膜の効果
p.35~p.46
4
摩擦(2)
スティックスリップ現象、摩擦面温度、転がり摩擦
p.46~p.62
5
境界潤滑
化学結合と分子間力、境界潤滑膜、混合潤滑
p.63~p.80
6
摩擦とトライボ試験
摩耗の分類、焼付き、トライボ試験
p.81~p.99
7
粘性(1)
粘性の定義と単位、粘性−温度特性、粘性−圧力特性
p.101~p.110
8
粘性(2)
粘性の測定法、粘性による軸受けの摩擦抵抗
p.110~p.123
9
潤滑剤
潤滑油、グリース、固体潤滑剤、添加剤
p.125~p.145
10
流体潤滑理論
流体の性質と流れに働く力、レイノルズ方程式
p.147~p.161
11
すべり軸受けの潤滑理論(1)
すべり軸受けの種類、スラスト軸受けの潤滑理論
p.163~p.172
12
すべり軸受けの潤滑理論(2)
ジャーナル軸受けの潤滑理論、流体潤滑の限界
p.172~p.184
13
軸受け圧力分布の数値解析法
無限幅斜面平面・有限幅ジャーナル軸受の圧力分布、
p.185~p.207
14
弾性流体潤滑(1)
弾性流体潤滑(EHL)理論、線接触に対する EHL 理論
p.209~p.219
15
弾性流体潤滑(2)
EHL 膜厚分布、トラクション
p.219~p.233
16
定期試験
表面形状、表面層の構造と性質、弾性接触と接触圧力、
塑性接触と真実接触面積
授業オフィスアワー(曜日・時間帯・場所等)
・授業時間前後(休憩時間)
p.1~p.10
p.11~p.33