解析結果報告書 御所属 医療法人○○会 ○○病院 データシート データセット 採用解析手法 解析分類 No. ## - ## 御名前 ○○研究用データシート ○○ ○○ 先生 データ数 (N) 50 提出日 #### / ## / ## 有意水準 (p) 0.05 病態区分 (名義変数) 検査値 X (連続変数・正規性有) 一次元配置分散分析 (one-way ANOVA) 多重比較検定 [ボンフェローニ法] (Bonferroni Post hoc test) 比較解析-横断型, 主項目:1 点, 群数:3 群, 単変量 御依頼内容と解析手法 御依頼内容: 病態区分により、この検査値 X に有意な変化はあるのだろうか? とくに、病態 C で検査値 X が高くなるのだろうか?(メールより頂いた本文) 解析仮説: 3 群間(病態区分)での検査値 X の値に違いがあるか。 また、各群間での検査値 X の値に違いがあるか。 解析手法: 3 群間での検査値 X の差を検定する目的で、一元配置分散分析を使用。その後、結果に基づき、各群 間での検査値 X の差を検定する目的で多重比較検定を使用する。 解析結果報告 解析結果: :一元配置分散分析により、病態区分による検査値 X の平均値に有意な差があると 認められた。(p<0.001)[ Table 2 ] ○②-1:多重比較検定により、病態 A と C の平均値に有意な差が認められた。 (p<0.001)[Table 3] ○②-2:多重比較検定により、病態 B と C の平均値に有意な差が認められた。 (p=0.002)[Table 3] △②-3:多重比較検定により、病態 A と B の平均値に有意な差は認められなかった。(p=0.286) ○① ※ ○:統計的に仮説を立証できているもの △:直接関係はないもの ×:仮説を立証できなかったもの 御依頼内容への返答: 検査値 X における病態区分の影響を分析するために一元配置分散分析を行いました。その結果、検査 値 X に対する病態区分の有意な影響が認められました(p<0.001)。さらに、Bonnferroni を用いた多 重比較により、 「病態 C」と「病態 A、B」の間に有意な平均値の差があり、病態 C では検査値 X が有 意に高くなることが認められました。 株式会社サティスタ 医療統計部 1 結果への考察: 1) 今回の解析により、病態 C では検査値 X が高くなることが証明されましたが、本研究の別解析(#### / ## / ## 報告分)より、 “検査値 X が年齢と関連性があること(有意な相関) ”が認められているた め、 「群間の年齢の偏りによる影響を受けているのではないか」という指摘を受ける可能性がありま す。そのため、 「年齢の影響をなくした(年齢因子調整)解析」を行ってみてはいかがでしょうか(年 齢因子を共変量とする共分散分析(ANCOVA)など) 。 2) 今回の病態が、背景的に A から C に向かって順に病状が悪くなるものだとすると、Trend Analysis 等を用いて傾向性の検討することにより、病態 A から C に向かって検査値 X が順次上がっていくこ とが統計的に立証することも可能です。 解析結果図表 図 1:各病態群の検査値 X (mg/dl) 20 * * 15 検 査 10 値 A 5 0 A n=13 4.6 ± 2.1 B n=19 6.7 ± 2.4 C n=18 10.8 ± 4.7 病態 グラフは平均値と標準誤差を表示している。一元配置分散分析により、p < 0.001 が示 されている。*:多重比較検定(ボンフェローニ法)により有意(p < 0.05)が示され ている項目。 株式会社サティスタ 医療統計部 2 解析結果詳細 Table 1: 使用データシートの基本データ 病態 A B C 総和 データ数 13 19 18 50 平均値 4.62 6.68 10.83 7.64 標準偏差 2.14 2.40 4.71 4.18 Table 2: 一元配置分散分析の結果 修正モデル 切片 病態 誤差 総和 修正総和 平方和 319.84 2646.35 319.84 535.68 3774.00 855.52 自由度 2 1 2 47 50 49 F値 14.03 232.19 14.03 平均平方 159.92 2646.35 159.92 11.40 有意確率 <0.001 <0.001 <0.001 Tabel 3: 多重比較検定の結果 比較対象 病態 vs 病態 A B C B A C C A B 平均値の差 標準誤差 -2.07 -6.22* 2.07 -4.15* 6.22* 4.15* 1.22 1.23 1.22 1.11 1.23 1.11 有意確率 0.286 <0.001 0.286 0.002 <0.001 0.002 95%信頼区間 下限 上限 -5.09 0.95 -9.27 -3.17 -0.95 5.09 -6.91 -1.39 3.17 9.27 1.39 6.91 採用手法:ボンフェローニ法。*:平均値の差が 0.05 水準で有意である。 担当者 ### ## 株式会社サティスタ 医療統計部 3
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