空間多重伝送を支える光ファイバと光デバイス
Optical Fibers and Optical Devices for Space-Division Multiplexing
松尾昌一郎
（株）フジクラ 光ファイバ開発部 部長
要旨：
マルチコアファイバ（Multi Core Fiber, MCF）やフューモードファイバ（Few Mode Fiber,
FMF）を用いた空間多重伝送技術は，光ファイバ１本当たりの伝送容量を飛躍的に拡大可
能な技術として研究が進められている．いくつかの相反する特性を満足させつつ，ファイ
バ一本当たりの伝送容量を拡大するために，種々の構造の MCF や FMF が提案されている．
最近では，2 つの技術の融合させたフューモードマルチコアファイバ（Few Mode Multi
Core Fiber, FM-MCF）に注目が集まっている．また，これらのファイバを用いた空間多重
伝送システムを構築するには，増幅器，入出力デバイスおよびファイバ接続といった周辺
技術の確立が不可欠である．
本講演では，MCF, FMF および FM-MCF の開発状況について紹介した後，主としてフュ
ーモード伝送に関する増幅および入出力デバイスの課題，現状について紹介する．

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