広域水道常任委員会記録 平成27年1月26日 神奈川県内広域水道企業団議会 広域水道常任委員会記録 1 開催日時 平成27年1月26日(月) 14時15分~15時42分 2 開会場所 第3委員会室 3 出 委 員 長 中村省司 副委員長 はまのまさひろ 委 員 齋藤健夫 委 員 赤井かずのり 委 員 田野井一雄 委 員 斉藤伸一 委 員 大山しょうじ 委 員 大島 委 員 坂本 委 員 沼沢和明 長 川口正寿 席 者 茂 4 委員外議員 議 5 議事説明者 企 業 長 古尾谷光男 副企業長 林 総務部長 森屋 技術部長 市川 事務局長 井上佳子ほか書記2名 明 6 事務局職員 7 議事日程 第1 剛 秀樹 学ほか関係職員 付託事件の審査 議案第1号 平成26年度神奈川県内広域水道企業団水道用水供給事業会計補 正予算(第2号) 議案第2号 平成27年度神奈川県内広域水道企業団水道用水供給事業会計予 算 第2 業務状況関係の調査 - 1 - ○中村委員長 ただいまから、広域水道常任委員会を開会いたします。 これより日程第1「付託事件の審査」及び日程第2「業務状況関係の調査」を行います。 おはかりいたします。委員長といたしましては、日程第1及び日程第2について一括し て当局から説明を聴取し、質疑を行い、資料要求があれば委員会として当局に要求したの ち閉会し、次回2月5日に再度質疑を行ない、日程第1については採決と考えております がご異議ございませんでしょうか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○中村委員長 ご異議がないようですので、そのように決定させていただきます。 これより日程第1「付託事件の審査」を行います。 議案第1号平成26年度神奈川県内広域水道企業団水道用水供給事業会計補正予算第2 号、議案第2号平成27年度神奈川県内広域水道企業団水道用水供給事業会計予算につい て議題といたします。 なお、今後の当委員会で当局の説明は、着席にて行ってください。 それでは、当局の説明をお願いいたします。 ○森屋総務部長 それでは、着席のまま失礼をいたします。 右肩に5と振ってございます広域水道常任委員会資料「平成26年度補正予算第2号案 の概要」をご覧ください。 平成26年度補正予算第2号について、その概要をご説明いたします。 「補正の内容及び規模」でございます。「1の補正の内容」をご覧ください。このたびの 補正は、大きく3つの補正内容から構成されております。まず1つ目は、東日本大震災を 契機とする東京電力福島第一原子力発電所事故に係る、企業団から東京電力株式会社に対 する第4回損害賠償請求につきまして、同社からの損害賠償金を受け入れるための補正で ございます。補正の内容といたしましては、収益的収入の特別利益、その他特別利益にお きまして、1億1,698万余円を増額補正するものです。2つ目は、次の(3)において説 明いたします、平成26年度施設更新等整備事業費に減額が生じることに伴い、財源更正 を行うものでございます。内容といたしましては、資本的収入の企業債におきまして、7 億3,900万円を減額補正するものであります。次に3つ目ですが、西長沢浄水場次亜活 - 2 - 性炭建屋建築工事の工期に遅れが生じ、同工事を含む関連工事の平成26年度の出来高に 減額が生じることとなったため、資本的支出の一般建設改良費を減額補正するものであり ます。減額補正の額は、14億2,624万余円であります。 下の表「2の予算規模及び財源内訳」の中央太枠をご覧ください。「平成26年度補正第 2号」の、財源内訳のうち(a)と記載しております、特別利益で、1億1,698万余円 の増額。こちらが東京電力株式会社からの損害賠償金受け入れに伴う増額補正でございま す。さらに(b)と記載しております、企業債で、7億3,900万円の減額。こちらが施 設更新等整備事業費減額に伴う財源更正による減額補正でございます。また、支出のうち (c)と記載しております、資本的支出の一般建設改良費で、14億2,624万余円の減 額。こちらが平成26年度工事出来高減に伴う減額補正でございます。また、表、下段の 財源内訳ですが、特別利益における増額分と企業債における減額分をあわせますと財源の 減少分が6億2,201万余円となりますが、支出が14億2,624万余円の減額となっ ておりますので、財源全体での減額が支出の減額と一致するように、財源として予定して おりました自己資金を8億422万余円減額し、結果、平成26年度補正予算第2号後の 予算規模は、748億9,957万余円となる予定です。 2ページをご覧ください。 続きまして「資金収支」でございます。増減額欄をご覧ください。特別利益により損益 で1億1,698万余円、一般建設改良費の減により資本的収支差額で6億8,724万余 円、平成26年度補正予算第2号全体では8億422万余円の資金収支の改善となりまし た。この結果、平成26年度の補正予算第2号後の累積資金残高は、中央太枠の最下段の とおり、86億9,986万余円となるものでございます。 補正予算第2号案についての説明は以上でございます。 引き続きまして、右肩に6と振ってございます広域水道常任委員会資料「平成27年度 予算案の概要」をご覧ください。表紙を開いていただきますと「目次」でございます。「平 成27年度予算の枠組み」から、「財政計画との比較」までの項目にわたって内容を整理し てございます。 1ページをお開き願います。「平成27年度予算の枠組み」でございます。平成27年度 におきましては、現行の「かながわの水道用水供給5か年事業計画」の最終年度を迎えま すことから、同計画に掲げました施策の総仕上げを行いますとともに、次期事業計画の策 定に向けた準備を進めてまいります。具体的には、県民・市民の皆様の生活基盤と社会経 - 3 - 済活動を支えるため、5か年事業計画の3つの柱「安全・防災・環境」の施策に積極的に 取り組んでまいります。また、総人件費の抑制を基調としながら、業務量に応じた職員数 を確保するとともに、業務の効率化を図りながら事業を着実に実施してまいります。さら には、水源水質検査の効率化を図ることなどを目的として、4構成団体との緊密な連携の もと、平成27年4月に「広域水質管理センター」を立ち上げます。下の表は、予算の枠 組みを体系化したものであります。後ほどご覧ください。 続きまして2ページをご覧ください。まず、「平成27年度予算規模」でございます。表 の中央太枠、平成27年度予算額欄の支出をご覧いただきますと、収益的支出が464億 6,400万円、資本的支出が287億2,000万円で、合計751億8,400万円とな っております。前年度と比較いたしますと、11億4,200万円の減額、率では1.5パ ーセントの減となっております。 財源といたしましては、料金収入ほかがございます。料金収入につきましては、前年度 に比較して給水量が減少することなどから、1億2,100万円減額の456億5,300 万円となっております。また、その他、構成団体繰入金1億3,500万円、企業債41億 1,700万円、補助金5億5,300万円、出資金13億400万円ほかをもって財源と いたしております。 続いて「業務の予定量」でございます。 まず、①の「年間総供給量及び一日平均供給量」でございます。 年間総供給量は、5億2,972万余立方メートルで、これを平成27年度は閏年度でご ざいますので年間日数366日で割った一日平均供給量は144万余立方メートルを予定 しております。次に、②の「主要な建設事業」でございます。5か年事業計画に基づき取 水施設などの更新工事等を実施いたします。 続きまして3ページをお開き願います。 「平成27年度予算での重点的な取り組み」でございます。「平成27年度予算での重点 的な取り組み」といたしまして、まずは5か年事業計画の3つの柱「安全・防災・環境」 に関する重点的な取り組みの内容を掲げてございます。まず、1の「安全 安定した供給 体制を持続させるための施策」でございます。①として「施設老朽化対策の着実な実施」 で、事業費は78億3,526万円でございます。これは、創設事業で建設した施設に加え、 相模川水系建設事業第1期で建設した施設についても稼動開始から10年以上が経過して おり、5か年事業計画に基づく修繕及び更新改良により、老朽化対策を推進するものでご - 4 - ざいます。更新工事で59億8,569万円、修繕工事で18億4,957万円計上してお ります。次に、②として「管路保全対策の着実な実施」で、事業費は1億2,731万円で ございます。まず、「管路整備基本構想の策定」でございます。平成25及び26年度に実 施の「管路整備基本構想検討業務委託」における検討を踏まえまして、4構成団体と協力 しながら管路整備基本構想を策定してまいります。次に、「電食・マクロセル腐食防止装置 設置工事」でございます。これは、地中に埋設された水道用鋼管の電食及びマクロセル腐 食の防止措置を講じ、管路の延命化及び漏水等の未然防止を図るものでございまして、内 径1,650ミリメートル導水管及び藤沢・矢指調整池について実施をいたします。次に、 「導・送水管補修材の備蓄」でございます。これは、企業団の主要管路であります、相模 原ポンプ場から相模原浄水場着水井に至る内径2,800ミリメートル導水管について、漏 水時に早期の復旧を図るため、内面バンド6組を調達するものであります。4ページをご 覧ください。③として「品質向上に向けた水質管理の強化」で、事業費は1億1,302万 円でございます。これは「安全で良質な水道用水の供給に向けた取り組み」として、総ト リハロメタン濃度低減化対策等について、継続的な取り組みを実施し水道用水の品質向上 を図るものでございます。 次に、2の「防災 災害に強い用水供給システムを実現するための施策」でございます。 ①として「地震対策の推進」で、事業費は27億385万円でございます。まず、「浄水場 等耐震補強工事及び設計業務委託等」でございますが、構成団体へのバックアップ機能を 強化するため、主要施設の耐震化率100パーセントを目標に、供給停止による影響度の 高い施設から順次補強工事を実施するものでございます。平成27年度は、取水施設では 社家ポンプ場沈砂池及び調圧水槽、浄水施設では相模原浄水場浄水池及び沈でん池、送水 施設につきましては淵野辺調整池ほかの耐震補強工事を実施します。これらは、平成32 年度まで国から採択を受けております国庫補助事業の一環として進めてまいります。また、 設計業務委託等では、西長沢浄水場沈でん池他4件の耐震補強設計業務委託等を実施いた します。次に、②として「危機管理対策の充実」で、事業費は6億1,907万円でござい ます。まず、「非常用発電設備の強化」でございます。これは、停電時においても確実な電 源確保を可能とするために実施するものであり、平成27年度は、相模原浄水場及び西長 沢浄水場の非常用発電設備のガスタービン化を図ります。 次に、「災害時における関係機関との連携強化」の取り組みでございます。災害協定に基 づく大規模用水供給事業体との合同訓練の実施や、県、流域市町村等が共催で実施する災 - 5 - 害訓練への参加などにより、災害時対応の連携強化を図ります。 続きまして、3の「環境 環境に配慮した用水供給システムを実現するための施策」で ございます。まず、①として「高効率機器の導入」で、事業費は1,989万円でございま す。具体的には、相模原浄水場送水ポンプ設備更新設計業務委託でございます。これは、 ポンプ設備の省エネルギー化を実施するため、既設の高架調整池用の送水ポンプ設備の更 新及びVVVF化に向けた取り組みを進めいくものでございます。5ページをお開き願い ます。②として「省エネルギー化の取り組み」でございます。矢指・相模原における小水 力発電の運用及び伊勢原・西長沢・綾瀬・相模原の各浄水場などの太陽光発電設備の運用 により、CO2削減を見込んでおります。 次に、4の「経営基盤の強化」でございます。累積欠損金につきましては、平成25年 度決算を反映した26年度当初予算において5億7,739万円でありましたが、平成26 年度補正予算を反映した平成27年度当初予算において解消し、23億5,868万円の利 益を予定しております。なお、累積欠損金につきましては、財政計画上、平成27年度で の解消を見込んでいたものを、経営改善等を講じることにより平成26年度での解消を目 標としておりました。しかし、平成26年度からの会計制度の見直しによる引当金の計上 義務化等、現行財政計画の策定時には想定しなかった費用が発生した結果、当初の計画ど おり平成27年度において解消する見込みとなったものでございます。次に、②の「健全 な財務体質の維持・強化」についてであります。施設更新計画事業に対する起債充当率に つきましては、建設改良工事の財源とする企業債への依存度を平成23年度以降毎年度段 階的に2.5パーセント引き下げ、財務体質の改善を図ってまいりましたが、前年度予算で 5か年事業計画の目標であります50パーセントを達成し、平成27年度はこれを維持す るものであります。次に、「企業債残高の逓減」でございます。平成27年度中に153億 円の企業債借入残高を減少させることにより、平成26年度末残高1,759億円を、平成 27年度末には1,606億円とする予定でございます。次に、③として「総人件費の抑制 を基調としたなかでの、業務量に応じた職員数の確保」を掲げております。職員数につい ては、総人件費の抑制を基本としながら、業務量に応じた適正な常勤職員数の確保を図っ てまいります。 6ページをご覧ください。5の「広域水質管理センターの円滑な稼動に向けた取り組み」 でございます。企業団及び4構成団体は、水源水質検査の一元化や水質事故の対応強化を 図るため、平成27年4月に広域水質管理センターを立ち上げることといたしました。企 - 6 - 業団は、当該センターの実施主体として、その円滑な稼動に向けた取組みを進めてまいり ます。なお、概要につきましては、後ほど「業務状況関係」のなかで改めてご説明申し上 げます。 次に6の「その他」でございますが、「PCB処理費用の引当金への計上」でございます。 微量PCB汚染 廃電気 機器 等については処分が可能となったことから、保管PCBの処 分計画を策定し、処分費用を予算計上いたします。一方、高濃度PCBについては、環境 省から処分開始の通知があり次第処分できるよう、将来発生が見込まれる費用について引 当金に計上するものでございます。「処分計画」といたしましては、微量PCB処理費用と して、平成27年度に1,790万余円、平成28年度に7,260万余円を予算計上し、 高濃度PCBについては平成38年度までに処理するための費用6,787万余円を引当 金対応で計上する予定としております。 7ページをお開き願います。「平成27年度予定供給水量及び給水料金」でございます。 平成27年度予定供給水量は、各構成団体からご提出いただきました受水計画に基づいた ものであります。上の表は事業別年間予定供給水量で、下の表は構成団体別年間予定供給 水量でございます。まず、上段の平成27年度の事業別の予定供給水量では、直営事業・ 寒川事業の合計で、年間5億2,972万余立方メートルで、対前年度に比べ3.7パーセ ントの減を予定しております。内訳といたしましては、直営事業分では年間3億9,926 万余立方メートルで、対前年度7.2パーセントの減、寒川事業分では1億3,045万余 立方メートルで、対前年度8.7パーセントの増を予定しております。次に、下の表で構成 団体別/年間予定供給水量を掲げてございます。神奈川県では、年間1億9,901万余立 方メートルを予定しており、対前年度との比較では1.7パーセントの増となる予定でござ います。横浜市においては、年間2億349万余立方メートルを予定しており、対前年度 との比較では10.4パーセントの減となる予定でございます。川崎市においては、年間1 億892万余立方メートルを予定しており、対前年度との比較では1.0パーセントの減と なる予定でございます。横須賀市においては、年間1,829万余立方メートルを予定して おり、対前年度との比較では3.4パーセントの増となる予定であります。なお、欄外に※ 印で示してありますとおり、財政計画上の平成27年度の予定供給水量は5億2,912万 余立方メートルであり、予算ではそれを上回る供給水量を予定しております。 8ページをご覧ください。用水供給料金収入の事業別内訳を上に、下には構成団体別の 内訳を記載してございます。ただいまご説明したとおり、供給水量では、直営事業分が減 - 7 - 少する一方で、寒川事業分は増加しており、上の表において、直営事業の増減額の計の欄 で3億3,021万余円の減、また、寒川事業については、2億922万余円の増となって おり、合計では1億2,098万余円減収の456億5,258万余円となっております。 構成団体別の内訳につきましては、後ほどご参照ください。 9ページをお開き願います。「収益的収支」でございます。収益的収支につきましては、 10ページをご覧ください。収益的収入につきましては、対前年度当初予算比3.5パーセ ント減の500億216万余円を予定しております。事業運営の主要財源である用水供給 料金は456億5,258万余円で、収益的収入に占める割合は、91.3パーセントとな っております。その他の主な収益的収入のうち、構成団体繰入金は、1億3,500万円を 予定しております。繰入金の算定基礎となります、企業債利息が年々逓減傾向にあること から、前年度に比べまして5,800万円の減額となっております。また、長期前受金戻入 につきましては、補助金等により取得した固定資産の減価償却相当額等の収益化を行うも ので、後ほど説明いたします減価償却費の補助金償却分と相殺されるものであります。 次に、「収益的支出」でございます。収益的支出は、対前年度当初予算比7.2パーセン ト減の464億6,351万余円を計上しております。これを大別いたしますと、職員費 29億4,076万余円、物件費その他159億2,216万余円、減価償却費等212億 1,815万余円、支払利息等46億7,813万余円等となっております。内訳でござい ますが、職員費については、総人件費の抑制を図りまして、前年度と比較して6.9パーセ ント、2億1,956万余円の減となっております。物件費その他につきましては、対前年 度比3.0パーセントの増となっております。ただし、供給水量が減少するなか、物件費等 の生産コスト全体では増加傾向にあります。要素別ではそれぞれ増減要因がございます。 これについては後ほどご説明をいたします。次に、減価償却費等でございますが、前年度 と比較して1.8パーセント、3億8,441万余円の減額となっております。減価償却費 につきましては、例年と同水準の逓減傾向で推移しております。次に、支払利息等につき ましては、元利均等償還による利息の逓減が大きく、前年度と比較して11.9パーセント、 6億3,265万余円の減となっております。特別損失につきましては、平成26年度は、 会計制度の変更に伴い退職給付引当金の計上義務化が行われたことから多額の計上となっ ておりますが、平成27年度については、当年度増額分のみでありますので、97.6パー セント、25億5,828万余円の大幅な減額となっているものでございます。 次に、損益でございます。表の下から2段目の損益は、前年度比122.9パーセント増 - 8 - の、28億1,909万余円の純利益を見込んでおります。表の最下段をご覧下さい。累積 損益でございます。累積損益については、平成26年度当初予算の段階では累積欠損金と なっておりましたが、平成27年度末の累積損益は、23億5,868万円の利益を見込ん でおります。10ページの表の下の円グラフは、平成27年度予算の収益的収入及び支出 の要素別構成比を表したものでございます。後ほどご参照願います。 続きまして11ページをお開き願います。11ページから12ページまでは、主な収益 的支出の経年の推移を表したグラフを掲載してございます。11ページの上のグラフは、 給与費の推移を、下の表は、職員数の推移を示したものでございます。後ほどご覧くださ い。続きまして12ページは、物件費その他の推移でございます。棒グラフの伸びをご覧 下さい。直近の4ヵ年、平成23年度から費用が増加傾向となっております。まず、委託 料につきましては、欄外に注記がありますように、寒川事業委託料を除いた委託料の推移 を示しております。ここでは委託料は前年度から予算ベースでほぼ横ばいとなっておりま す。 先ほどご覧いただいた、資料10ページの表中の委託料は、寒川事業委託料が含ま れておりますので、増減額欄記載の2億7,997万余円の増は、主に寒川事業委託料の増 による影響でございます。次に、修繕費におきましては、対前年度1億3,884万余円の 増となっております。これは、老朽化の進行等を背景に、従前先送りしてきた修繕対象に ついて安全・安心な水道水の安定供給という観点から精査し、結果、平成26年度に比し て増額となったものでございます。動力費につきましては、水量が減少しているものの、 電力料金に含まれる燃料費調整額や再生可能エネルギー発電促進賦課金が増加傾向にあり、 363万余円の増加となっております。平成23年の震災以降、電力料金の値上げ等が大 きく生産コストを引き上げることとなっております。薬品費については対前年度1億94 万余円の減となっており、主に活性炭使用予定量の減が要因となっております。ダム管理 費でございますが、三保ダムにおける堆砂対策の強化、また、宮ヶ瀬ダムにおきましては 老朽化対策の強化等により、対前年度2,624万余円の増加となっております。12ペー ジの下のグラフは、減価償却費等及び支払利息の推移でございます。支払利息につきまし ては、元利均等償還方式を多く採用していることから、年々逓減傾向を示しております。 減価償却費につきましては、補助金等により取得した固定資産については、その補助金相 当部分を圧縮する、いわゆる「みなし償却」を行うことが可能でありました。これを採用 するか否かは、各事業体が任意で選択できることとなっておりましたが、企業団はこれを 採用し減価償却を行ってまいりました。会計制度の変更に伴い、みなし償却制度が廃止さ - 9 - れたことにより計上することとなった、補助金等により取得した固定資産の減価償却相当 額等、グラフではオレンジ色で示しておりますが、この額が平成26年度から付加されて おります。この補助金償却分は、収入側の長期前受金戻入と相殺されるものであり、これ を除きますと、減価償却費等も逓減傾向にあります。 続きまして13ページをお開き願います。資本的収支でございます。資本的収支につき ましては、14ページの表を用いてご説明させていただきますので14ページをご覧くだ さい。まず、表の中段の資本的支出をご覧ください。資本的支出は、対前年度当初予算比 9.4パーセント増の287億2,036万余円を計上しております。この内訳は、一般建 設改良費99億8,243万余円、企業債償還金187億2,298万余円、国庫補助金返 還金1,495万余円となっております。一般建設改良費は、前年度比で43.1パーセン ト、30億548万余円の増となっております。企業債償還金は、相模川水系建設事業(第 1期)に係る企業債の償還が進んだことにより、4億8,237万余円の減額となっており ます。次に、国庫補助金返還金でございます。平成26年度の国庫補助金収入に係る消費 税相当額の返還金でございまして、前年度と比較いたしますと、579万円の減額となっ ております。次に、出資金返還金でございますが、平成26年度は宮ヶ瀬ダム建設工事負 担金の精算還付があり、これに伴って構成団体から受けていた出資金の返還を行ったため 5,000万円を計上しましたが、平成27年度は該当がございません。 次に、資本的支出の財源であります資本的収入でございます。資本的収入は、対前年度 当初予算比33.5パーセント増の60億691万余円を予定しております。この内訳は、 企業債41億1,700万円、補助金5億5,314万余円、出資金13億395万余円と なっております。企業債収入は、前年度と比較いたしますと12億8,700万円増額とな っております。これは、起債充当率を前年度同様50パーセントに基本を置くなかで、一 般建設改良費の増加に伴い企業債借入も増額となったものでございます。次に、補助金は、 前年度と比較しますと3億5,127万余円増額しておりますが、施設耐震化事業補助金の 増によるものでございます。次に、出資金は、構成団体の一般会計からの出資金でありま して、元金償還金に充当する財源でございます。前年度と比較しますと1億6,404万円 減少しております。これは、対象となる企業債償還金が減少したことによるものでござい ます。次に、資本的収支差額でございます。資本的収支差額は、227億1,345万余円 の収入不足となっております。この不足額につきましては、過年度分損益勘定留保資金等 をもって補てんすることとしております。14ページの表の下のグラフは、平成27年度 - 10 - 予算の資本的収入及び支出の要素別構成比を表したものでございます。後ほどご参照願い ます。 続きまして15ページをお開き願います。一般建設改良費の事業費と財源の構成表を掲 げてございます。一般建設改良費は、まず、施設更新等整備事業費95億488万余円を 計上しております。その主な内容は、平成27年度での重点的な取組みでの主な事業でご 説明した内容となっております。次に、施設負担金につきましては、神奈川県に管理を委 託しております三保ダムの建設改良費に係る企業団負担分でございます。神奈川県との協 議を踏まえまして、1億8,274万余円を計上しております。次に、固定資産購入費につ きましては、前年度比83.5パーセント、1億6,396万余円の減となっておりますが、 この要因は、平成26年度にありました大型物件の購入が平成27年度には計上されてい ないことによるものであります。また、事務費につきましては、施設更新等整備事業を担 当する職員30名分の人件費等でございまして、2億6,248万円を計上しております。 以上、一般建設改良費合計で、99億8,243万余円の予算額といたしております。 一方、その財源でございます。まず、企業債の発行につきましては、施設更新等整備事 業費のうち起債対象事業費の50.0パーセントにあたる41億1,700万円を予定して おります。次に、補助金につきましては、淵野辺調整池ほかの耐震化事業等に交付されま す国庫補助金として、5億5,314万余円を予定しております。また、不足する財源53 億1,228万余円につきましては、自己資金を予定しております。15ページ下のグラフ は、企業債償還金の推移を表したものでございます。後ほどご参照願います。 16ページをご覧ください。「資金収支」でございます。まず、平成26年度当初予算額 の欄をご覧ください。最下段(B)の平成 26年度末の累積資金残高でございますが、 当初予算では、65億6,897万余円と見込んでおりましたが、平成26年度補正予算に よる改善額を加味いたしますと、平成26年度末の累積資金残高は、太枠の平成27年度 予算額欄最上段(A)のとおり、86億9,986万余円となる見込みであります。 次に、平成27年度の資金収支でありますが、損益で28億1,909万余円、損益勘定 留保資金として172億4,077万余円、消費税資本的収支調整額として7億1,807 万余円のそれぞれのプラスに対し、資本的収支差額の227億1,345万余円をマイナス すると、差し引きマイナスの19億3,551万余円となる予定でございます。その結果、 平成26年度末累積資金残高と平成27年度の資金収支を合わせますと、平成27年度末 累積資金残高は、67億6,435万余円となる予定でございます。 - 11 - 次に、「その他」の「1債務負担行為」でございます。これは、施設更新等整備事業費に ついて、新たな債務負担行為を定めようとするものでございます。取水施設の更新工事で は「社家ポンプ場監視制御設備改良工事」、浄水施設では「相模原浄水場非常用発電設備更 新工事」他、送水施設では「綾瀬浄水場送水ポンプ所制御設備改良工事」他、これらにつ いて債務負担を設定するもので、件数合計で11件、限度額合計で51億5,100万円で ございます。内訳は記載のとおりでございます。 次に、2の「一時借入金の限度額」でございます。平成27年度におきましては、現在 のところ、期中の運転資金に不足を生じる想定をしておりませんが、備えといたしまして、 一時借入金の限度額を50億円と設定しようとするものでございます。 最後に17ページをご覧ください。平成27年度予算における財政計画との比較でござ います。まず、中央二重線の黄色の部分、累積損益につきましては、平成27年度予算で は、財政計画と比較して8億4,038万余円減少し、23億5,868万円の利益となる 予定でございます。次に、下から2段目の累積資金残高につきましては、平成27年度末 では、財政計画と比較して10億8,335万余円改善し、67億6,435万余円となる 予定でございます。 平成27年度予算(案)の概要についての説明は以上でございますが、ただ今ご説明い たしましたように、水需要の減等により料金収入が減になっていること、修繕費等施設の 老朽化対策費用や動力費の増大等のなかでも、企業団の使命であります「安全・安心な水 道水の安定供給」を着実に推進するための予算(案)を、構成団体との協議を経て取りま とめたものでございます。ご審議のほどよろしくお願いいたします。 ○中村委員長 以上で説明が終わりました。 引き続き、日程第2「業務状況関係の調査」を行います。 それでは、当局の説明をお願いいたします。 ○森屋総務部長 右肩番号7番の広域水道常任委員会資料「業務状況関係の調査」をご覧ください。 1 の供給水量の実績等と2のかながわの水道用水5か年事業計画の進捗状況については 市川技術部長から、3の次期事業計画の検討状況についてから7のがんばる地域交付金に ついては私から説明させていただきます。 ○市川技術部長 - 12 - それでは、1ページをご覧ください。1の供給水量の実績等でございます。平成26年 度第3四半期までの供給水量の実績などでございます。はじめに、アの供給水量実績でご ざいますが、平成26年度の予算供給水量は、5億5,035万余立方メートルで、このう ち第3四半期までの供給水量を4億1,925万余立方メートルと見込んでおりましたが、 供給水量の実績は、3.4パーセント減の4億487万余立方メートルとなりました。 なお、第4四半期の予定を含めた平成26年度における総供給水量は、予算供給水量に 対し、3.1パーセント減の5億3,311万余立法メートルとなる見込みでございます。 平成26年度第3四半期までの構成団体別供給水量実績を表にお示しいたしました。 次に、イの企業団施設の洪水警戒体制でございます。河川の洪水時にあたっては、横浜 地方気象台から小田原市にございます飯泉取水管理事務所及び海老名市にございます社家 取水管理事務所の所在地域に対し、降雨に関する注意報又は警報が発せられた場合や堰の 流入量等に応じて、3区分の警戒体制をもって対応しております。平成26年度第3四半 期までの配備実績は、飯泉取水管理事務所において、第1警戒体制が3回、第2警戒体制 が1回、社家取水管理事務所において、第1警戒体制が7回、第2警戒体制が2回ござい ました。 2ページをご覧下さい。かながわの水道用水供給5か年事業計画の進捗状況でございま す。安全・安心な水道用水を安定的に供給するため、計画期間を平成23年度から27年 度とした「かながわの水道用水供給5か年事業計画」に基づき、安全・防災・環境を柱と した各施策に取り組んでまいりました。平成27年度の予算を踏まえた計画最終年度の進 捗状況は、概ね計画どおりとなってございます。表右に、各施策の進捗率をお示しいたし ました。平成27年度末における主要施設の耐震化率は、浄水施設32.9パーセント、配 水池36.7パーセント、ポンプ所90.9パーセント、管路の耐震適合率は、89.0パー セントとなっています。 以上が、私からの報告となります。 ○森屋総務部長 続きまして、1枚おめくりいただきまして3ページをご覧ください。 3「次期事業計画の検討状況について」でございます。 まず、「かながわの水道用水供給ビジョン」の検討状況でございます。「かながわの水道 用水供給ビジョン」につきましては、①東日本大震災を踏まえた課題への対応を図ること ②国が「新水道ビジョン」を策定したこと③平成27年度でフォローアップ後5年が経過 - 13 - すること、これらを踏まえ、現在、内容の見直しを図るべく検討を進めております。 また、次期「5か年事業計画」及び「財政計画」の検討状況でございます。現行「5か 年事業計画」及び「財政計画」の計画期間が平成27年度までであることから、現在、次 期計画の策定に向けて作業を進めております。計画の内容については、構成団体の水道事 業管理者等で構成される、神奈川県内広域水道協議会運営委員会の下部組織である「計画 担当者会議」及び「財政計画に関する連絡会議」等において、今年度から構成団体と具体 的に協議をはじめたところでございます。計画につきましては、議会に早期に報告できま すよう、今後とも構成団体と精力的に協議してまいります。 続きまして、4「広域水質管理センターの設置について」でございます。概要でござい ます。神奈川県、横浜市、川崎市、横須賀市の水道事業者及び神奈川県内広域水道企業団、 「5事業者」でございます。平成22年8月の「神奈川県内水道事業検討委員会」の報告を 受け、水質管理センターの設置について協議を重ねた結果、平成26年11月末までに、 次の基本的な事項を確認したところでございます。目的でございます。目的として2つ掲 げております。1つは、水源水質検査の一元化でございます。5事業者共通の水道水源に ついて、定期的な水質検査を一元的に実施(共同で処理する)こととし、検査地点、項目 等を見直すとともに、水質検査結果を共有化するなど、従前の水質監視水準を低下させる ことなく、効率化を図ることとしております。2つ目に、水質事故の対応強化でございま す。水源に係る水質事故が発生した際に、現地調査などの初動対応を一元的に実施し、水 質事故への迅速な対応を図ることとしております。 次に、実施する業務の内容でございます。業務内容といたしましては、1相模川及び酒 匂川水系の水源域における水質検査及びその結果に関する評価。2相模川及び酒匂川水系 の水源域で発生した水質事故の対応。3水源域の水質に係る調査・研究。4検査結果等の 5事業者の情報共有に係る対応となっております。 次に、業務の実施主体及び位置づけでございます。実施主体は企業団とし、位置づけは、 4構成団体に係る水道用水供給事業を担い、相模川と酒匂川の水源監視を従来から行って いる企業団が、4構成団体の業務を受託することとし、業務開始日は、平成27年4月1 日を予定しております。 次に、実施体制でございます。企業団の「水質管理センター」を「広域水質管理センタ ー」に名称変更し、(3)に記載しております業務を行います。また、水質事故時の迅速な 対応を図るため、相模川上流域は県企業庁谷ケ原浄水場が、酒匂川流域は企業団飯泉取水 - 14 - 管理事務所が、サテライト機能を担うこととしております。なお、(3)に記載しておりま す業務を行うために必要となる増員分は、4構成団体から職員を派遣するとともに、緊急 時には4構成団体が必要な応援協力を行うこととしております。広域水質管理センターを 設置するにあたり、現段階では4構成団体の新たな費用負担は生じないものと考えており ます。 続きまして、5ページをご覧ください。5「川崎市に対する公金支出差止請求訴訟につ いて」でございます。本件訴訟の概要並びに経過につきましては、この間、議会への報告 を行ってきたところでありますが、平成24年4月11日からこれまでの間、計15回の 口頭弁論が行われており、次回、第16回は、平成27年3月18日に予定されておりま す。第16回の口頭弁論では、原告が、被告及び補助参加人の主張に対する反論を行う予 定であります。本件訴訟への対応については、引き続き、訴訟の棄却に向けて構成団体と 連携して対応を図ってまいります。また、今後とも経過につきましては、逐次、議会へ報 告してまいります。 続きまして6ページをご覧ください。6「給与改定について」であります。当企業団の 給与につきましては、「職員の給与については、生計費、同一又は類似の職種の神奈川県、 横浜市、川崎市及び横須賀市の職員並びに民間企業の従事者の給与、経営の状況その他の 事情を考慮して定める。」と規定されております。平成26年度の国、構成団体の人事委員 会勧告又は改定結果の状況を一覧表として記載しておりますが、企業団では、これらを踏 まえ、現在労働組合と交渉を行い、勤勉手当支給月数の0.15月増については妥結し、そ の他については継続交渉をしているところでございます。 給与改定につきましては、平成 26年4月に遡って適用される給与水準の0.3パーセント引上げや、勤勉手当支給月数を 年0.15月引上げること等と併せて、平成27年度から適用される給与水準を平均2.0 パーセント引き下げるための給与制度の総合的な見直しを図るものとして、一括して労使 交渉を行っております。平成26年度から適用される部分に係る増額分につきましては、 給料、地域手当、通勤手当及び期末・勤勉手当などの増額分として約2,700万円を見込 んでおりますが、職員費の執行残により対応が可能であることから、決算において整理す ることで考えております。一方、平成27年度から適用される部分に係る減額分につきま しては、国の人事院勧告でも経過措置として現給保障を行っていることから、平均2.0パ ーセントの減額分は見込まず、現給保障を行うことを想定して平成27年度予算には計上 を行っております。 - 15 - 続きまして7ページの7「がんばる地域交付金(地域活性化・効果実感臨時交付金)に ついて」であります。がんばる地域交付金の概要でございます。がんばる地域交付金は、 景気回復の効果を全国に波及させるため、景気回復が波及していない財政力の弱い市町村 が行う、地域活性化に向けた事業に対し支援することを目的として、国が平成25年度補 正予算(第1号)において創設した制度でございます。企業団への交付金の収入に当たり ましては、現行制度上、一部事務組合に直接交付される枠組みが整備されていないため、 構成団体である横浜市、川崎市及び横須賀市が策定する実施計画に基づき、当該団体を経 由して一般会計繰出金として交付されることとなっております。企業団の対象事業につい ては、国の平成25年度補正予算(第1号)によって措置された平成26年度水道施設整 備費補助に係る施設耐震化事業が対象となっております。交付予定額については、同事業 に係る地方負担額4億373万余円を横浜市、川崎市及び横須賀市の配分水量により按分 した各団体の負担額に各々の財政力指数を乗じた合計金額1,472万余円を予定してお ります。交付金の収入に係る予算措置等でございますが、その取扱いにつきましては、横 浜市、川崎市及び横須賀市と協議した結果、横須賀市は平成26年度に、横浜市及び川崎 市は平成27年度に予算措置を行うこととなりました。横須賀市分につきましては、3月 の横須賀市議会における予算補正の議決後に、企業団として当該交付金の収入に係る補正 をすることとなりますが、企業団議会閉会中のため、企業長専決によって行う予定として おります。なお、この補正予算の対応につきましては、次回開催されます企業団議会に報 告いたします。 業務状況についてのご説明は以上でございます。 ○中村委員長 以上で説明が終わりました。 これより、日程第1及び日程第2について質疑を行います。 質疑のある方は、順次ご発言願います。 ○赤井かずのり委員 給水量について伺います。予算の概要の7ページに構成団体別年間予定供給水量があり、 これによりますと平成26年度と27年度比較と言うことで、神奈川県が1.7パーセント の増、横浜市が10.4パーセントの減、川崎市1.0パーセントの減、横須賀市が3.4パ ーセントの増、合計で3.7パーセントの減なっておりますけれど、業務状況関係の資料1 ページでは供給水量の実績ということで平成26年度の第3四半期までの実績までしかな - 16 - いわけですが、これをみますと神奈川県では予定に対し97.6パーセント、横浜は94. 8パーセント、川崎市は98.3パーセント、横須賀市は97.4パーセントで、神奈川県 の場合でマイナス2.4パーセントです。ところが先ほどの27年度年間予定供給水量につ いてはプラス1.7パーセント、横浜は94.8パーセントということはマイナスの5.2パ ーセントですがマイナス10.4パーセントということで川崎市はマイナス1.7パーセン トですがマイナス1.0パーセントということ、横須賀市はマイナス2.6パーセントとプ ラス3.4パーセントでここらの考え方が違うなと思うのですが、27年度の予算を建てた 根拠を聞きたい。 ●秋元水運用所長 業務状況の1ページの数字については第3四半期までの供給水量の実績の表であります。 この表の数字ですが26年度第3四半期までの、予定供給水量に対しましての供給水量実 績がどう変わったかという表になっております。予算の概要の7ページの表でございます が、26年度の予定供給水量に対しまして27年度の予定供給水量がどう変わったかを表 しております。先ほどのすべてがマイナスとなっている表でございますが、実際の水量の 合計がマイナスであったということでございます。27年度の予定供給水量の根拠でござ いますが、構成団体からの申し込み水量で決めることになっております。水量につきまし ては構成団体の工事によって大きくかわります。 ○赤井かずのり委員 各構成団体からの申告ということで数字についてはわかりました。横浜市は大幅に減少 しています。これには何か理由があるのですか。 ●秋元水運用所長 横浜市がマイナス10.4パーセントの数字については、工事に関係しております。26 年度に行いました工事で、企業団の受水量を増やして対応していた工事がございましたが、 進捗が順調にであったため1か月早く工事が終わったということで水量が少なくなったと いうことでございます。また、27年度はこのような工事が無いということで、大きく水 量が減っているものです。 ○赤井かずのり委員 予定供給水量は構成団体からの申告ということを明記しておいたほうがよいのかなと思 っております。またマイナス10パーセントの動きというものは、説明をどこかで書いて おいたほうがよいと思います。先ほどの説明ではなかったので。 - 17 - 実績ということでは予定供給水量に対して3.1パーセントの減になる見込みだという ことでしたが、5年ほどの推移はどのようになっているのか、それを踏まえて今後は、ま あ相当減ってくるかと思うのですがどのように考えますか。 ●秋元水運用所長 給水量の推移でございます23年度は5億4,714万立方メートル、24年度は5億9, 286万立方メートル、25年度は5億8,946万立方メートルここまでが実績でござい ます。26年度以降は予定供給水量ですが5億5,035万立方メートル、27年度は5億 2,972万立方メートルとなっております。傾向としましては平成24年度以降構成団体 の工事が多くなりまして24年度には過去最大を記録しております。26年度からは序々 に収束し減少傾向になっております。各構成団体の需要者への配水量は総じて減少傾向に ありますので、今後もその傾向が続くものと考えております。 ○赤井かずのり委員 26年度は、5億5,035万立方メートルと言いましたが、実績は5億3,311万立 方メートルだと思いますが、総供給水量が減ってきているということでよろしいですか。 ●秋元水運用所長 平成26年度の数字は予定供給水量を申し上げました。 ○赤井かずのり委員 予定供給水量も減るということで今後の対応はどうするのですかを聞きたいのです。 ●平部経営企画室長 平成28年度以降の話でございますが、ただいま構成団体と財政計画を締結すべく協議 を進めているところでございます。その中で構成団体から向こう5年間の水量の見込みを いただくことになっています。その見込みに基づきまして企業団では費用がどれほどかか るかを割り込んで、1立方メートルあたりの料金単価を定めていきたいと思っております。 ○赤井かずのり委員 割り込んでいって回収費用はそのままなので、料金を上げざるを得ないのではないかと こんなふうに考えられますが、その辺の事については今後また聞くということにいたしま す。 途中で言葉がわからなかったのでお聞きします。電食マクロセル防止装置のマクロセル 腐食は何でしょうか。 ●依田設計課長 - 18 - マクロセル腐食とはコンクリート構造物を貫通する鋼管に起こる電気腐食でございます。 企業団では平成16年ころからマクロセル腐食による漏水が確認されております。近年、 計画的に対策を講じているものであります。電食とは、鉄道からもれる電流によっておこ る近傍の腐食のことです。従いまして鉄道横断部などに計画的に対策を講じてございます。 ○大山しょうじ委員 平成27年度の予算の資料に5ページに、経営基盤の強化とあり総人件費の抑制を基調 としたなかでの業務量に応じた職員数の確保とあります。平成27年度予算での常勤職員 数は対前年度で14名の増となっています。この間、人員の抑制に努めてきたと聞いてお りますが、平成27年度の人員についての考え方についてお聞かせ願いますか。 ●大江総務課長 職員数につきましては、これまで正規職員と併せまして、経験豊富な再任用職員を活用 しながら組織のスリム化、業務の効率化を取り組み、5か年事業計画で掲げた目標の達成 に向けてまいりました。しかし、再任用職員が計画において予定した職員数との間に乖離 が生じていること、土木職員を中心に技術系職員について確保できてこなかったというこ とでございます。そういった事情のなかで引き続き安定供給を確実に継続していく職員数 を確保するものとして現行5か年事業計画の最終年度である平成27年度に人員の抑制を 含め、総人件費の抑制を基調とした中で退職者の補充を行おうとする採用を予定したもの です。 ○大山しょうじ委員 民間企業でも採用は活発で、横浜市でも土木職の採用は厳しいと聞いておりますが、企 業団では職員の確保のためにどのような取り組みを行っているのかお聞きします。 ●大江総務課長 職員の確保は技術系職員を中心に大変難しい状況でございます。また、企業団の知名度 という点でも積極的な取り組みが必要だということで、今年度は職員の出身大学の学校訪 問や技術系の県立高校の校長会へ出向きまして採用の案内のさせていただくなどいたしま した。また、企業団の業務を直接見ていただくということで、企業団施設での施設案内や 採用の説明会を新たに行いました。結果としては昨年度より100名程度多い方に採用試 験を受けていただいたということがございました。 ○大山しょうじ委員 平成27年度は、土木職の確保として理解しますが、今後の人員についてどのように考 - 19 - えているのかお聞きします。 ●大江総務課長 平成27年度については5か年事業計画の中での採用ということでございますが、今後 につきましては引き続きまして人員の抑制、また、総人件費の抑制ということを基調とし ていくということで構成団体との協議を踏まえて適正な人員、必要な人員を確保してまい ります。 ○大山しょうじ委員 人員に関しまして過去数年間の退職者数と再任用者数がわかる資料をいただきたいので すが、委員長よろしいでしょうか。 ○中村委員長 ただいま、大山委員より資料要求がありましたが、当局では内容を把握できましたか。 ●森屋総務部長 把握できました。 ○中村委員長 おはかりいたします。大山委員より要求のありました資料につきましては当委員会とし て資料要求することでご異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ声あり) ○中村委員長 ご異議がないと認め、そのように決定いたしました。当局におかれましては、次回まで に本職あてに提出願います。ほかに質疑はございませんか。 ○沼沢和明委員 業務状況関係の2ページに5か年事業計画の進捗状況が書かれています。この中で浄水 施設32.9パーセント、配水池36.7パーセント、ポンプ場90.9パーセント、管路は 89.0パーセントが耐震化率ということですが、進捗率は96パーセントということで順 調であると思っています。 浄水施設と配水池の次の5か年計画に盛り込む計画はどのようになっていますか。 ●小池浄水計画課長 耐震化につきましては、企業団でも喫緊の課題となっております。今、ご指摘のありま した浄水施設、配水池は4割程度になっております。企業団の4つの浄水場のうち2箇所 が終わっているという状況でございます。今後につきましては平成35年までに費用のか - 20 - かる耐震化事業は完了したいという考え方でございます。また、個別の事情といたしまし ては、耐震化工事にあたり水運用をとめる必要が出てくるということで構成団体と協議を して決めていきたいと考えております。 ○沼沢和明委員 平成35年までということでありましたが、次の5か年計画を策定中ということで、こ の5か年計画に盛り込まれる耐震化率はどの程度ですか。 ●小池浄水計画課長 次の財政計画は平成32年までを予定しておりますが、浄水施設、ポンプ場を100パ ーセント、送水施設を84パーセントまで持っていこうと考えております。 ○中村委員長 ほかに質疑はありませんか。 (な し) ○中村委員長 ほかにないようですので、質疑は以上で終了いたします。 おはかりいたします。 これより日程第1及び日程第2については、本日はこの程度にしたいと思いますがご異 議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○中村委員長 ご異議がないと認めそのように決定いたしました。 よって、次回引き続き調査を行います。 次回の委員会は、2月5日午後2時から、当委員会室にて開催いたしますのでご了承願 います。 なお、開催通知につきましては、ただいまご出席の皆様には省略させていただきます。 これをもって広域水道常任委員会を閉会いたします。 誠にご苦労様でした。 - 21 - 広域水道常任委員会記録 平成27年2月5日 神奈川県内広域水道企業団議会 広域水道常任委員会記録 1 開催日時 平成27年2月5日(木) 14時5分~14時15分 2 開会場所 第3委員会室 3 出 委 員 長 中村省司 副委員長 はまのまさひろ 委 員 齋藤健夫 委 員 赤井かずのり 委 員 斉藤伸一 委 員 大山しょうじ 委 員 大島 委 員 沼沢和明 員 坂本 席 者 明 4 委員外議員 議 長 川口正寿 5 欠 委 員 田野井一雄 委 6 議事説明者 企 業 長 古尾谷光男 副企業長 林 総務部長 森屋 技術部長 市川 事務局長 井上佳子 席 者 7 事務局職員 8 議事日程 第1 剛 茂 秀樹 学ほか関係職員 ほか書記2名 付託事件の審査 議案第1号 平成26年度神奈川県内広域水道企業団水道用水供給事業会計補 正予算(第2号) 議案第2号 平成27年度神奈川県内広域水道企業団水道用水供給事業会計予 算 第2 業務状況関係の調査 - 1 - ○中村委員長 ただいまから、広域水道常任委員会を開会いたします。 本日、田野井委員と坂本委員が欠席しておりますので御了承願います。 これより日程第1「付託事件の審査」及び日程第2「業務状況関係の調査」を行います。 はじめに委員会の運営についておはかりいたします。 委員長といたしましては、前回に引き続き日程第1及び日程第2について質疑を行い、 日程第1「付託事件の審査」について採決というように考えておりますがご異議ございま せんでしょうか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○中村委員長 ご異議がないと認めます。 お手元に、前回委員会として要求した資料を配布してございます。 当局に資料についての説明を求めます。 ○森屋総務部長 お手元に、前回の常任委員会で要求のございました、職員の退職者数及び採用者数につ いて取りまとめたものをお配りいたしました。 平成17年度以降の常勤職員の退職者及び採用者の推移を職種別に表してございます。 職種は、事務職、土木職、電気職と機械職をまとめた設備職、化学職と生物職をまとめた 水質職に区分してございます。 常勤職員数につきましては、浄水場、取水所における勤務体制や事務職の配置等を見直 しまして平成26年度の常勤職員数合計は平成17年度と比較しまして132名29.7 パーセント減の313名、職種別では事務職70名、土木職38名、設備職171名、水 質職34名となっております。常勤職員総数につきましては5か年事業計画に掲げており ました職員数を基本として採用を行ってきたところでございますが、前回の常任委員会で もご説明いたしましたが、土木職などは東日本大震災以降、雇用が活発になったこと等に より平成25年度、平成26年度と退職者に比べ採用者の確保が出来ない状況でございま した。 また、再任用職員につきましても当初予定していた職員数との間に乖離が生じ、平成2 6年度におきましては、予定再任用職員の約7割にとどまっているということでございま す。 - 2 - このような中、平成27年度予算案は、常勤職員で対前年度予算に比べ14名増となっ ておりますが、今後とも総人員及び総人件費を抑制するという考えを堅持する中、業務量 とのバランスを考慮するとともに、構成団体との協議を踏まえながら必要な人員の確保に 努めてまいりたいと考えてございます。 説明は以上でございます。 ○中村委員長 以上で資料の説明が終わりました。 ただいまの説明、並びに前回説明のありました日程第1及び日程第2について質疑を行 います。質疑のある方は、順次ご発言願います。 ○大山委員 前回、資料を要求させていただきました。 前回も人員の確保についていろいろお聞きしましたが、この資料を見るとそのとおりだ ということがわかります。 特に土木職について平成25、26年度は退職者数との補充が出来ていない厳しい状況 だということです。 来年度以降の技術者の採用の方針など前回の委員会で説明ありましたが、今後とも努力 していただきたいということを要望として申し上げて終了いたします。 ありがとうございました。 ○中村委員長 他に質疑はございませんか。 (なし) ○中村委員長 他にないようですので、質疑は以上で終了します。 おはかりいたします。 これより日程第1「付託事件の審査」について採決を行いたいと思いますが、挙手採決 とすることにご異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○中村委員長 ご異議ないと認め、これより採決いたします。 議案第1号、平成26年度神奈川県内広域水道企業団水道用水供給事業会計補正予算第 - 3 - 2号について、原案のとおり可決することにご賛成の方は挙手をお願いいたします。 (総員挙手) ○中村委員長 総員挙手により、可決すべきものと決定いたしました。 ○中村委員長 次に、議案第2号、平成27年度神奈川県内広域水道企業団水道用水供給事業会計予算 について、原案のとおり可決することにご賛成の方は挙手をお願いいたします。 (総員挙手) ○中村委員長 総員挙手により、可決すべきものと決定いたしました。 ○中村委員長 おはかりいたします。日程第2「業務状況関係の調査」については、今回の調査をふま え水道用水供給事業について、さらに議会閉会中、調査を継続することにいたしたいと思 いますので、議長あて申し出ることにご異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○中村委員長 ご異議ないと認め、そのように決定いたしました。 以上で、本日の議事日程は、すべて終了いたしました。 本委員会の審査結果報告書及び閉会中継続調査申し出書の案文については正副委員長に ご一任願います。 これをもって広域水道常任委員会を閉会いたします。 まことにご苦労さまでした。 - 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