平成25・26年度 高大連携高校生防災教育推進事業「高校生防災セミナー」実践活動報告 取組のテーマ 平成25年度の取組 「自助・共助・公助の実現のために」 具体的な取組 初年度は「防災セミナー」に参加するに当たり、知立市安心安全課を訪問し、アド バイスを仰ぎ、今後の活動のための協力をお願いした。初年度の取組として、セミナ ①計画性 ー参加者で生徒の防災意識を確認するためのアンケートを実施するとともに、AE D・起震車・応急処置の体験を実施した。そして、防災セミナーで学んだこととアン ケート結果を模造紙にまとめ生徒が集う「コミュニティーホール」に掲示するなどの 活動を行った。 ②主体性 セミナー参加生徒が主体となり、全校生徒の協力を得ていく。教員は、全面的にサ ポートをする。 ③対 象 全校生徒 ④連 携 知立市安心安全課 6月 つどい「文化的行事(文化祭にて)」時にAED体験 ・AED体験、緊急時持ち出し袋等の展示「保健委員・運動部代表1名」 7月 知立市役所「安心安全課」訪問 ・知立市の防災の取り組みを聴取、ハザードマップ受取 9月 避難訓練時における「起震車体験」 防災意識アンケートの実施 10月 防災意識向上のための広報活動 11月 防災意識アンケート結果報告 ⑤内 容 つどい AED 体験(6月) 広報活動 安心安全課訪問(7月) 起震車体験(9月) 防災アンケート結果報告 取組のテーマ 平成26年度の取組 「学校から地域へ広げよう防災の輪」 具体的な取組 二年目は、初年度のアンケートを参考に「防災・減災」の意識を高めるためには「広 報活動を重視することと、地域との連携を模索」することが必要と考えた。計画は、 「地域のハザードマップを作ろう」「防災についての知識を深めよう」「地域に広げよう防 災の輪」を活動目標とし①本校生徒の居住市町のハザードマップを作成し、生徒の居住 ① 企画性 地の危険度を知らせる②AED実習の実施③地域との連携を図る④全校生徒・職員に 対し、防災・減災についての催し⑤防災・減災の広報活動の実施⑥防災の知識を養う ための取組⑦避難訓練の工夫⑧防災リーダーの知識を広めるための活動⑨広報活動の 一環として、防災・減災の知識を広める⑩生徒の防災意識の変化を確認するアンケー トの実施⑪12月25日に「防災セミナー」において、高校生防災フォーラムの開催 ⑫「防災・減災」の全国大会「ぼうさい甲子園」に応募 ② 主体性 ③ 対 象 ④ 連 携 防災セミナー参加生徒 教員はサポート、生徒の協力 本校生徒、職員 長篠町住民 知立市安心安全課 長篠町 ① 本校生徒の居住市町のハザードマップ・「防災・減災」の資料と白地図集めを知立市 安心安全課から各市町に依頼、居住生徒が受け取りに行った。その後集めた資料を基 に、本校独自のハザードマップを作成した。作成したハザードマップを「知立東のつ どい文化的行事(他校では、文化祭)」にて、生徒の居住地に学年カラーのシールを貼 ってもらうことで、生徒の居住地の危険度を知ってもらった。その時生徒の反応は大 きく「防災・減災」に興味・関心を示している様子がうかがえた。 ⑤ 内 容 ①ハザードマップ作り ①ハザードマップ(シール貼り) (知立・刈谷・安城) ② 同じく知立東のつどい文化的行事にて、AED講習会(保健部企画)を実施した。多 くの有志で参加する生徒に混じり、保護者も参加していた。 ③ 地域との連携を図るため、本校所在の長篠町区長との話し合い(安心安全課の協力 を得て)を実施し、今後の連携について意見交換をした。 ④ 全校生徒・職員を対象とし、防災・減災の意識を高めるため名古屋大学大学院教授 福和伸夫先生を招き講演を実施した。 ② AED講習会 ③長篠区長との意見交換 ④福和伸夫教授による講演会 ⑤ 防災新聞を発行し、教室掲示をするとともに回覧板を利用し長篠町民への配布を実 施した。なお防災新聞は、5月(地震)・7月(水害)・9月(液状化)・11月(実践編)・ 1月(避難)を発行した。 ⑤防災新聞「5月 地震」 「9月 液状化」 「7月 水害」 「11月実践編」 「1月 避難」 ⑥ 防災の知識を養うため、ESD大学生リレーシンポジウムに参加し優秀賞受賞した。 ⑥ESD 大学生リレーシンポジウム「発表」 「パネルディスカッション」 「優秀賞受賞」 ⑦ 避難訓練(保健部企画)は、シェークアウトに参加し、知立市安心安全課職員による 講義を実施した。濃煙ハウス体験を計画しが、天候が悪く中止され残念であった。 ⑧ 愛知県防災局危機管理課から依頼があり、11月15日に「知立市自主防災リーダ ー研修」で「防災・減災」の取組を発表した。 ⑦避難訓練(安心安全課の講義) ⑧自主防災利リーダー研修会発表 ⑨ 11月17日に広報活動の一環として、今までに学んだことと活動してきたこと を全校生徒に報告した。 全校生徒に向けて発表した内容の一部 ⑩ 生徒の第2回「防災・減災」に関する調査アンケートを初年度と同じ内容で実施し、 「防災・減災」に対する意識の変化を比較し、2年間の活動成果を確認した。生徒 の「防災・減災」に関する知識が高まったことで、目的のひとつが果たせた。しか し、「防災・減災」に興味・関心があり更に高校生は地域のために働くべきと言いな がら、自分自身は活動に参加することに関しては、男子の平均は60%を切り女子は 70%を越える程度であった。 ⑩防災減災の資料、ハザードマップ、アンケート結果展示 ⑪高校生防災フォーラム「発表」 ⑪ 12月25日、名古屋大学「減災館」にて最後の「防災セミナー」があり、高校生 防災フォーラムが開催された。本校は、数校の代表校の中の1校として選ばれ、午前 中に本校の取組を発表し、午後は代表校が、数箇所に分かれての発表で司会をした。 高校生防災フォーラム「司会」⑫ぼうさい甲子園「発表」 「取材」 ⑫ 1月11日、9月に応募した防災未来賞「ぼうさい甲子園」の「新人賞」を受賞す ることになった。これまでの「防災・減災」の取組を整理して応募したが、①の本校 独自のハザードマップ作成、③の地元長篠町区長との意見交換、⑤の防災新聞を回覧 板を使い回覧したことなどが評価されたと聞いている。表彰は、兵庫県公館で行われ、 新聞社の取材を受けるなど盛大であった。
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