平成27(2015)年10月13日発行 東京都高等学校美術工芸教育研究会 担当:徳永(大江戸)・森田(本所)・西田(一橋) 若松(桐ヶ丘)・ 中西(両国)・望月(多摩) 『鑑賞教育プロジェクト』 報告者:本所高校 森田真理子 場所 トーリン美術予備校 秋葉原校 指導 NPO 法人 ARDA 小口弘史氏・近藤乃梨子氏 「東京」という環境をいかしてできるこ と・美術館、企業と連携し、鑑賞教育を 進めることができるのではないかと考え、 今春、『鑑賞プロジェクト』を立ち上げまし た。 美工研の会員が鑑賞教育の指導技術 を上げることを目的とし、現在の最終的 な目標は「教員ではなく、高校生がファシ リテーターとなり小中学生に指導するこ と」です。 その第一歩として、第一回実技研修『鑑賞教育』を行いました。 申し込み希望が定員を大幅に超え、皆さんの鑑賞 教育への関心の高さが伺えました。 今回は、アートカードによる指導技術を体験。グル ープごとに熱心に話し合い、授業での実践について 検討。「楽しかったです」「またやりたいです」との声も 多く、2学期以降、授業で実践してくださるという方々 もいらっしゃいました。 「アートには生きる力を育む力がある。」という小口 氏の言葉が多くの場で実現される事を望みます。 <第 66 回定通芸術祭展示部門>定時制通信制課程 23 校が集まり、「美術」「写真」「書道」部門の展示を 行います。 期日 平成 27 年 11/8(日)~12(木) 9:30~17:00(最終日は14:00まで) 会場 豊島区 ターナーギャラリー (大江戸線 落合南長崎駅・西武池袋線 東長崎駅) 次回、第3回研究協議会は 10月23日(金)16時、 都立福生高等学校の美術室 です。 ふるって参加しましょう! 陶芸研修 報告者:武蔵野北高校 渡邊大作先生 開催時期 :8 月 4 日~8 月 6 日 場 所 :茨城県笠間市奥田製陶所 研修時間 :1 日 6 時間程度 講 師 :奥田 達雄氏(陶芸家) Q:学んだ内容について教えてください。 電動ろくろによる陶芸製作(菊練り、作陶、削り までで、施釉は作陶所に色を指定して任せる) Q:参加してみた感想をお願いします。 プロの実際の製作を目の前で見られるのは大 変勉強になりました。また直接指導もしてもらっ て、自分の持っている悪いクセを見直すことが できました。自分の学校にも陶芸施設があるの で、帰ってからより研鑽したいと思いました。 Q:来年参加してみたいなという方に一言! 宿泊と伴うということで、通常の研修ではできないレベルの情報交換ができることはこの陶芸研修の大きな魅力の 一つだと思います。また事前に申請をうまくやっておけば、全額出張で行かれるので(私は今年全額出張で行きまし た)副校長や、企画室長と相談してみるといいですね。 木工研修 報告者:文京盲学校 西村留美先生 開催時期:8 月 25 日 場 所:阿佐ヶ谷美術専門学校 研修時間:8時間程度 講 師:渡辺征明氏(M Works) Q:学んだ内容について教えてください。 木工の基礎について、木材の種類と特徴、種類に応じた加工の仕方に使用する道具等について、パワーポイントを 使用したレクチャーが最初にあり、その後、実技が始まりました。木工テーマは「安全でシンプルで木の魅力が伝わ るもの作り」~電動工具やのみ等を使わず、のこぎりとカンナで作るティッシュボックス作り、カンナの刃の調整の仕 方、カンナのかけ方の練習から始め、のこぎりの切り方、ボンドによる固定、紙蝶番での蓋付け等、基礎から丁寧に 指導していただきました。 Q:参加してみた感想をお願いします。 あまりにもカンナをかけるのが楽しすぎて(感触も香りも最高)、先の工程になかなか進めませんでした(削りすぎま した)。どんな失敗をしても、いやな顔一つせず、常に笑顔で全力でフォローして下さる渡辺先生に教師の理想像を 見ました(とても真似できません)。 Q:来年参加してみたいなという方に一言! 私はほぼ全ての工程で、渡辺先生が「こんな失敗をしないように気を付けてくださいね」と事前に注意しておいてくれ た失敗事例を見事に実践しましたが、そのおかげで生徒が失敗しそうな状況をフォローする技まで、学ぶことができ ました(非常に迷惑・・・)。でも(私のように)木工なんて苦手だなあ、大変そうだなあと思っているような生徒でも楽し く作れる木工の技を優しく教えて下さる研修です。 古典技法研修 報告者:足立高校 柴田 有歌理先生 開催時期:8 月 17 日~19 日 場 所:創形美術学校 研修時間:1 日 7 時間 講 師:工藤 礼二郎 先生 Q:学んだ内容について教えてください。 フェルメールの「天秤を持つ女」の部分模写を、混合技法で描きました。基本的な混合技法の技術に加え、下地に 最適な画材や大型キャンバスの張り方のコツなど、指導に役立つ知識を多く教えていただきました。 Q:参加してみた感想をお願いします。 油絵をきちんと描いたことがなく、古典から学んでみたいと思い参加したのですが、非常に分かりやすい内容で参加 して良かったと思っています。最後に完成した作品を並べた時は、それぞれの個性が絵の表情に出ていて、とても 見応えがありました。 Q:来年参加してみたいなという方に一言! 久しぶりに絵を描くことに集中出来る、素敵な3日間です。夏季休暇中の息抜きのつもりで、ぜひ参加してみてくださ い。 油絵研修 報告者:片倉高校 大道 法子先生 開催時期:8 月 25 日 場 所:阿佐ヶ谷美術専門学校 研修時間:13:30~16:00 講 師:甲斐光省先生 Q:学んだ内容について教えてください。 キャンバスの張り方から下描きまでの基本的な内容。キャンバスを張った後、画用紙にモチーフをスケッチしたもの をキャンバスにトレースする。その後白とブラウンのみで下描きを行うところまで。 Q:参加してみた感想をお願いします。 油絵が専門でない人にとっては、すごくわかりやすかったので、入門としてよい内容であった。ただ、時間が短かっ たので、最後まで完成させられなかったことが少し残念。また、油絵を学んでいた先生にとっては少し物足りない内 容だと感じた。授業で指導するための参考になり、良い経験をさせてもらった。 Q:来年参加してみたいなという方に一言! 油絵って何を使ってどう描くのかを知らない人にとっては、すごく役に立つ内容なので参加してほしい。また、午前中 にクロッキーも同時に行っておくと、手が慣れてくるので制作しやすくなると思う。時間が短いので素早く行うことをお 勧めする。ぜひ、安心してご参加ください。 HP・Facebook 中央展の事務連絡締め切りは9月25日で した。まだの方お急ぎください! 展示計画→世田谷泉高校 出品内訳→福生高校 役割分担→東大和高校 数少ない美術・工芸科。 情報交換を行っていきましょう! ・「東京都高等学校美術工芸教育研究会HP」 http://tokyo-bikouken.net/ ・Facebook 「東京都高等学校美術工芸教育研究会」
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