議事録 - 福島県立美術館

平成26年度福島県立美術館運営協議会議事録
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開催日時
平成27年3月3日(火)13:30~15:00
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開催場所
県立美術館会議室
3
委員数
10名
4
出席委員数
10名
5
議
題
(1)
運営協議会会長及び副会長の選出について
(2)
平成26年度事業実績について
(3)
平成27年度事業計画(案)の概要について
(4)
福島県立美術館の運営等について
(5) その他
6
議
事
福島県立美術館長挨拶
(1)
運営協議会会長及び副会長の選出
平成28年1月1日付けで委員が改選されたので、福島県立美術館運営協議会
条例第4条に基づき、委員の互選により全員一致で会長に遠藤俊博委員、副会長
に坂本節子委員を選出した。
会長が挨拶の後、議長として議事を進行した。
(2)
平成26年度事業実績について
平成26年度事業の概要について、事務局が資料に基づき説明を行った。
質疑等
酒井昌之委員:新地町で開催した移動美術館は、どのような作品を展示した
のか。
事
務
局:開催地と協議し、「ルノアール、ピカソなど」海外名作の絵画
等を展示した。
貝沼幹夫委員:コレクション・クッキング展は、これまでの名画鑑賞とは違
う新しい試みであった。美術館としてどのような評価をしたのか。
事
務
局:今まで事業として関わっていなかった方にも参加してもらう趣
-1-
旨で事業を実施した。参加者のアイデアを念頭において事業を展開
した。今後、アイデアに対する事業展開の可能性もあることはプラ
スだったが、マイナス面としては、観覧者数が少なかった。
事業の周知と理解を図る工夫が必要だった。
コレクション・クッキング展では、作品がスムーズに展示され流
れがあるなどとても良い試みだった。成果はすぐに出るものではな
いので、今後につなげていきたい。
高橋
聡委員:観覧者数について、昨年以前に比べても観覧者数が減ってき
ているが、美術館としてどう考えているか。
館
長:観覧者数が減少しているのは、誰もが来る展覧会の開催ができ
ていないから。開館30周年という節目の年に美術館の健在をアピ
ールするわかりやすい展覧会の開催をしたかったが、予算的に無理
だった。企画展については、予算上、以前は6本開催していたが、
現在は4本となっいる。 このため、特集展示を加えながら事業を
工夫している。老若男女に入館いただけるような展覧会を開催する
のは難しかった。
斎藤美保子委員:県立美術館はワイエスやモネなど洋画が見られたが、近年
は、プライスコレクションや小川千甕展など日本画の展覧会の開催
となっている。美術館のコレクションが洋から和にシフトしている
のか。
館
長:西洋美術も充実させていきたい。日本の戦後、現代美術が顕
在化してきている。西洋に関する関心が薄れたわけではない。
清水眞砂委員:河野保雄コレクションは、今後の活用を期待する。
県立美術館で高校生の参加による思い切った事業ができないかな
と思う。世田谷美術館でも小中高生の鑑賞会を行っている。コレク
ション・クッキング展で高校生を巻き込むのは大変だったのでは。
参加した高校生の反応をお聞きしたい。
事
務
局:勉強と部活動で大変忙しいにもかかわらず、高校生が予想以上
に応募してくれて25名の参加を得た。
初めは、何をして良いかわからなかったので、こちらで手取り足取
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り教えた。作業を進めていくうちに、自分たちから展覧会の作品に
ついて作家や関係する人に話を聞いてみたいと、関連する事業を作
り出していった。高校生が関わることで県立美術館としても得られ
るものが多かった。
番匠あつみ委員:コレクション展には当校の生徒1名が参加した。部活、勉
強が忙しく参加できない日が多かったようだ。子どもたちが県立美
術館という場でいろいろな経験をすること、関われることが良かっ
たと思う。今後も高校生が関われる事業の企画実施を要望する。
今年度、ワークショップに参加して制作された作品が企画展示室
に展示された。このことで、普段美術館に来る機会がなかった保護
者の方々にも美術館に足を運んでいただくことができた。
星眞智子委員:福島県の次世代の心を育てるという意味で、意義のある事業
であった。
山口
功委員:入館者数について、平成24年度から小中学生が少なくなっ
ているが、その要因は何か。
事
務
局:小中高生の入館料は無料化しており、統計上は無料招待等に
計上している。
社会教育課:小中高生の入館者の割合は、ちひろ展の観覧者数 16,362 名の内
15.4 %、コレクション展が 4,329 名の内 35.8 %、小川展が 2,699 名
の内 9.2 %となっている。
(3)
平成27年度事業計画(案)の概要
事務局が資料に基づき、平成27年度の事業計画(案)及び空調設備改修工事
に伴う休館について、説明を行った。
清水眞砂委員:空調設備等改修工事では、収蔵庫の作品を移動するのか。
事
務
局:収蔵作品の移動をせずに施行する。
遠藤俊博会長:移動展での作品は何点か。
事
(4)
務
局:県立博物館での展示では60点としている。
福島県立美術館の運営等
県立美術館の運営等に対する意見交換等を行った。
貝沼幹夫委員:美術館としてのボランティアの活用を考えてほしい。
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世田谷美術館でのボランティアはどのような活動をしているのか。
清水眞砂委員:世田谷美術館でのボランティアは緩やかな集まり。小中学校の
鑑賞授業でボランティアが一緒に観ていくというところから始まって
いる。
星眞智子委員:冬の季節に西会津町から県立美術館までやって来るのは、とて
も大変。地元の小中高生たちに県立美術館の作品を見せたいので、西
会津地域での移動美術館の開催も希望する。会津、喜多方方面にはバ
スを利用しなければ行けない。
遠藤俊博会長:会津方面には美術館などの子どもたちの社会教育の場が少な
いので配慮されたい。
事
務
局:移動美術館を開催する際には、ボランティア活動による支援を
お願いする場合もある。移動美術館では入館者が増えている。
震災後は、いわき市、南相馬市、新地町と浜通りで開催している
が、他の地域での開催も検討したい。
遠藤俊博会長:県立美術館として、移動美術館を県内すべての地域で開催す
るよう要望する。
議長:以上で議事を終了するが、本日示された意見を活かして美術館の運営をさ
れたい。
以上をもって、平成26年度福島県立美術館運営協議会を午後3時に閉会した。
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