Cortex-A9/Exynos 4412 4 コア 1.5GHz

株式会社日新テクニカ
Cortex-A9/Exynos 4412
4 コア 1.5GHz
関連資料とソースはこちらからダウンロードします
http://kanebebe.dip.jp/download/Cortex-A9-4412-DVD/
2015/2/26
copyright@2013-2015
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1
株式会社日新テクニカ
修正履歴
修正日
修正内容
2015/02/26
Android 環境でハードウェアを制御する。
2015/02/24
Android の USB ドライバをインストールする。
2015/1/14
1. Linux を添加する
2. Android のアップデート
2013/9/13
初作成
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2
株式会社日新テクニカ
第一章 Tiny4412 ボードの概要 ........................................................................................... 5
1.1
Tiny4412 のブレッドボード .................................................................................. 6
1.2
Tiny4412 の拡張基板 ............................................................................................. 7
第二章 Androidの初体験 ..................................................................................................... 7
2.1 Androidのボタン......................................................................................................... 7
2.2 加速度センサーでスクリーンが自動的に回転............................................................ 8
2.3 SDカードへアクセスする ........................................................................................... 8
2.4 MP3 の再生................................................................................................................. 8
2.5 ボリュームの調整....................................................................................................... 9
2.6 録音 .......................................................................................................................... 10
2.7 有線LAN .................................................................................................................. 11
2.8 無線WiFi .................................................................................................................. 11
2.9 HDMIでテレビへ出力 .............................................................................................. 13
2.10 ビデオの再生.......................................................................................................... 14
2.11 バックライト .......................................................................................................... 15
2.12 シリアルポート, LED, PWM, ADC, ボタン, I2Cのテスト.................................... 17
第三章 SDカードでFlashを更新する ................................................................................ 17
3.1 ボードの起動モード ................................................................................................. 17
3.2 ハイパーターミナル ................................................................................................. 18
3.3 ブート用のSDカードを作る..................................................................................... 20
3.4 imagesファイルをSDカードにコピーする ............................................................... 24
3.5 SDカードでNANDを更新する.................................................................................. 26
第四章 Androidの開発環境................................................................................................ 27
4.1 Ubuntu12.04.2 64bitをインストールする................................................................ 27
4.2 UbuntuでAndroid開発用のツールをインストールする ........................................... 27
4.3 クロス・コンパイル・ツールのインストール.......................................................... 28
4.4 Androidのソースコードのインストール................................................................... 29
4.4 Androidカーネルのコンパイル .................................................................................. 30
4.5 Androidソースのコンパイル...................................................................................... 30
4.6 Android環境のアプリの開発...................................................................................... 31
4.7 USBドライバをインストールする ............................................................................. 31
4.8 ハードウェアを制御する .......................................................................................... 39
4.9 USB CDCデバイスを制御する................................................................................... 39
4.10 USBシリアルCAN変換器を制御する ....................................................................... 42
4.11 USBCAN I絶縁変換器 .............................................................................................. 43
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3
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第五章 Linuxの初体験 ....................................................................................................... 46
第六章 Linuxの開発環境 ................................................................................................... 47
6.1 開発環境の構築 ........................................................................................................ 47
6.2 Linuxのソースコードのインストール ...................................................................... 47
6.3 Linuxのカーネルをコンパイルする.......................................................................... 47
6.4 イメージファイルを作る.......................................................................................... 47
※ 使用されたソースコードはhttp://nissin-tech.com/からダウ
ンロードできます。
※ この文書の情報は、事前の通知なく変更されることがあり
ます。
※ (株)日新テクニカの書面による許可のない複製は、いかなる
形態においても厳重に禁じられています。
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4
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第一章 Tiny4412 ボードの概要
Cortex-A9 4 コアを採用したサムソン(SAMSUNG)社の Exynos4412 を搭載して、周波数 1.5GHz。
携帯 Galaxy S3 のプロセッサーと同じです。
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5
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1.1 Tiny4412 のブレッドボード
Item
プロセッサー
Description
z
Cortex-A9 4コアを採用したサムソン(SAMSUNG)社のExynos4412、周
波数1.5GHz。携帯Galaxy S3のプロセッサーと同じです。
z
高性能グラフィックスエンジンMali-400 MP Coreを搭載する。
z
2D/3Dグラフィック加速
z
最高1080P@30fpsのハードウェアデコードヴィデオプレイをサポー
ト、MPEG4, H.263, H.264などのフォーマットをサポート
z
最高1080P@30fpsのハードウェアエンコード(Mpeg-2/VC1)ヴィデオ
入力をサポート
メモリ
DDR3
Flash
4GB
コネクタ
70 Pin 2.0mm space DIP connector × 2
1GB
eMMC
34 Pin 2.0mm space DIP connector × 2
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1.2 Tiny4412 の拡張基板
回路図:
http://kanebebe.dip.jp/download/Cortex-A9-4412-DVD/Schematic-PCB/
第二章 Android の初体験
ボードには Android 4.2.2 がプリインストールされました。カーネルは Linux-3.5 です。6410
と 210 シリーズ用のソフトも 4412 環境に移植されました。
2.1 Android のボタン
ボードには 4 個ユーザボタンがあります。対応している Android ボタンは
K1
Back
K2
Home
K3
Menu
K4
OK
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2.2 加速度センサーでスクリーンが自動的に回転
ボードには加速度センサーを搭載しているために、ボードの空間状態が自動的に感知でき
ます。空間状態によってスクリーンの表示は自動的に回転する。
この機能をディスエーブルすると、Andorid の設定 SettingsÆdisplay でします。
2.3 SD カードへアクセスする
SD カードのディレクトリは「/storage/sd_external/」です。
「ES Filebrower」というソフトをインストールして、ディレクトリ「/storage/sd_external/」
へアクセスしみよう。
2.4 MP3 の再生
Android は自動的に SD カードの MP3 ファイルが認識できます。次は MP3 の再生画面で
す。
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2.5 ボリュームの調整
SettingsÆSound で音声のボリュームを調整する。
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2.6 録音
Android には DroidRecord というソフトがあります。起動させます。
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2.7 有線 LAN
LAN ケーブルでボードと LAN を接続して、DHCP で自動的にインターネットに接続でき
ます。インターネットに接続完了すると、インターネット関連のソフトが全部使えます。
静的 IP アドレスも設定できます。
2.8 無線 WiFi
ボードは USB WiFi モジュールでインターネットに接続できます。
Android の Settings を開いて、
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「WiFi」w を ON に設定すると、周りの WiFi 自動的に探します。
接続したいネットワークを選択して、パスワードを入力する。
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接続成功の様子:
2.9 HDMI でテレビへ出力
HDMI ケーブルでボードとテレビを接続すると、ボードの液晶で表示している画面も同期
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にテレビへ出力します。ビデオを再生すると、音声もテレビで出力します。
2.10 ビデオの再生
SD カードにビデオファイル(MP4、音声 aac)をコピーする。
「Gallery」を開きます。
Gallery は全てのビデオファイルをリストする。
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クリックすると、再生します。HDMI ケーブルでテレビを接続すれば、テレビも同期再生
します。
2.11 バックライト
Android の SettingsÆDisplay を選択して、
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Brightness でバックライトを調整する。
Sleep でバックライトの点灯時間を設定する。
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2.12 シリアルポート, LED, PWM, ADC, ボタン, I2C のテスト
iTest を起動させます。
第三章 SD カードで Flash を更新する
3.1 ボードの起動モード
ボードは二つの起動モードがあります。SD カードでまたは内部 Flash で起動する。スイッ
チ S2 で選択する。
写真
説明
機能
ス イ ッ チ S2 が
正常起動モード
NAND 側 に 設 定
(デフォルトの設
すると、システム
定)
は 内 部
NAND
Flash で 起 動 す
る。
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スイッチ S2 が SD
内部 NAND Flash
側に設定すると、
を書き込む用また
システムは外部
は SD カードでシ
SD カードで起動
ステムを起動させ
する。
る。
3.2 ハイパーターミナル
付属の RS232 ケーブルでパソコンとボードの COM0 を接続して、パソコンでハイパータ
ーミナルを起動させて、ボードの状態監視またはコマンド入力が可能です。
パソコンのメニュー:スタート Æ すべてのプログラム Æ アクセサリ Æ 通信 Æ ハイ
パーターミナルを選ぶと、次の画面が出てきます。
このハイパーターミナルの名前を入力して、"OK"ボタンを押すと。
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使用したいシリアルポートを選んでください。
シリアル通信速度を 115200bps に設定します。フロー制御はなしです。
"OK"ボタンを押すと、設定が完了します。
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3.3 ブート用の SD カードを作る
4GB 以上の SHDC 型の SD カードを用意します。
http://kanebebe.dip.jp/download/Cortex-A9-4412-DVD/tools/SD-Flasher-1328.7z
をダウンロード・解凍して、ツール SD-Flasher.exe を生成する。
マウスの右のメニュー「管理者として実行」でツール SD-Flasher.exe を起動させます。
4412 ボードを選択して、
「Next」ボタンを押します。
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20
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②
①
③
①「Scan」ボタンを押すと、パソコンに挿入された SD カードを探してリストします。探
した SD カード②を選択して、③「ReLayout」ボタンを押します。
再び①「Scan」ボタンを押すと、
SD カードは「Yes」が出ると、処理完了する。
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21
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④
⑤
ブートロードファイル
http://kanebebe.dip.jp/download/Cortex-A9-4412-DVD/images/Superboot4412.bin
をダウンロードする。
④
ボタンでダウンロードされたブートロードファイル Superboot4412 を選択して、
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22
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④
⑤
⑥
⑤「Fuse」ボタンで SD カードに書き込みます。
⑥「Quit」ボタンでツールを閉じて、作った SD カードを安全に取り外する。
作ったブート用の SD カードの確認
作った SD カードを 4412 ボードに挿入する。ボードを SD カードで起動モードに設定し、
RS232 ケーブルでパソコンを接続して、ボードを給電すると、シリアルは次のよう情報を
出力すれば、SD カードの作成が成功です。
普通な SD カードに戻りたければ、
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「ReFormat」ボタンで押します。
3.4 images ファイルを SD カードにコピーする
作った SD カードで「images」フォルダを作ります。
次の URL から、全てのファイルとサブフォルダをダウンロードして、
http://kanebebe.dip.jp/download/Cortex-A9-4412-DVD/images/
作った SD カードの「images」フォルダにコピーします。
「images」フォルダの FriendlyARM.ini ファイルはどのイメージファイル、どの様にボー
ドの Flash に書き込みことを制御する。
FriendlyARM.ini ファイルの内容は:
#This line cannot be removed. by FriendlyARM(www.arm9.net)
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CheckOneButton=No
Action = Install
OS = Android
#書き込みたい OS を設定する。
LowFormat = No
#書き込んだ後、起動できなかったら、「Yes」に変更
VerifyNandWrite = No
LCD-Mode = No
CheckCRC32=No
StatusType = Beeper | LED
################### Android 4.1.2 ####################
Android-BootLoader = Superboot4412.bin
Android-Kernel = Android/zImage
#Android のカーネルのイメージ
# Android の起動コマンド:デバッグ用のコンソールは ttySAC0(COM0)を使用
して、ネットワークの MAC を 1C:6F:65:34:51:7E に設定する。
Android-CommandLine = console=ttySAC0,115200n8 androidboot.console=ttySAC0
ctp=2 skipcali=y vmalloc=384m ethmac=1C:6F:65:34:51:7E
Android-RamDisk =Android/ramdisk-u.img
Android-RootFs-InstallImage = Android/system.img #Android のファイルシステム
# 実装された Flash の容量によって、自動的に userdata を Flash に書き込む。
Android-UserData-4G = Android/userdata-4g.img
Android-UserData-8G = Android/userdata-8g.img
Android-UserData-16G = Android/userdata-16g.img
Android-UserData = Android/userdata.img
################### Android ####################
# Android-BootLoader = Superboot4412.bin
# Android-Kernel = Android4.2.2/zImage
# Android-CommandLine = console=ttySAC0,115200n8 androidboot.console=ttySAC0
ctp=2 skipcali=y vmalloc=384m ethmac=1C:6F:65:34:51:7E
# Android-RamDisk =Android4.2.2/ramdisk-u.img
ホームページ:http://nissin-tech.com
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# Android-RootFs-InstallImage = Android4.2.2/system.img
# Android-UserData-4G = Android4.2.2/userdata-4g.img
# Android-UserData-8G = Android4.2.2/userdata-8g.img
# Android-UserData-16G = Android4.2.2/userdata-16g.img
# Android-UserData = Android4.2.2/userdata.img
################### Linux ####################
Linux-BootLoader = Superboot4412.bin
Linux-Kernel = Linux/zImage
Linux-CommandLine
=
root=/dev/mmcblk0p1
rootfstype=ext4
console=ttySAC0,115200 init=/linuxrc ctp=2 skipcali=y ethmac=1C:6F:65:34:51:7E
Linux-RamDisk = Linux/ramdisk-u.img
Linux-RootFs-InstallImage = Linux/rootfs_qtopia_qt4.img
3.5 SD カードで NAND を更新する
作った SD カードをボードに挿入して、ボードのスイッチ S2
を SD カードで設定して、給電すると、書き込む開始します。
液晶とシリアルポートで書き込み状態を表示する。
書き込み完了すると、電源を切って、ボードのスイッチ S2
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26
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を内部 Flash に設定して、再給電すると、新 Android が起動します。
第四章 Android の開発環境
4.1 Ubuntu12.04.2 64bit をインストールする
次の URL から ubuntu-12.04.2 の DVD イメージファイルをダウンロードして、
http://kanebebe.dip.jp/download/Cortex-A9-4412-DVD/ubuntu-12.04.2-desktop-amd64.iso
パソコンでインストールします。
VMware 環境でインストールしたければ、仮想マシンは 2GB 以上のメモリが必要です。
Android のソースをコンパイルする環境は Ubuntu12.04.2 64bit ですが、
Android のカーネルをコンパイルする環境は Fedora 9/14 をお勧めします。
4.2 Ubuntu で Android 開発用のツールをインストールする
Ubuntu のターミナルを開いて、root ユーザに切り替える。
まず、関連のツールをダウンロードして、解凍する
# wget http://kanebebe.dip.jp/download/Cortex-A9-4412-DVD/tools/ubuntu.zip
# unzip ubuntu.zip
Jdk6 をインストールする。
# cd ubuntu/jdk6/
# chmod 755 install-sun-java6.sh
# ./install-sun-java6.sh
ほかのツールをインストールする。
# cd ubuntu/
# chmod 755 install-devel-packages.sh
# ./install-devel-packages.sh
イメージファイルを作るツールです。
# wget http://kanebebe.dip.jp/download/Cortex-A9-4412-DVD/tools/android_tools.tgz
# tar zxvf android_tools.tgz -C /
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4.3 クロス・コンパイル・ツールのインストール
まず、クロス・コンパイル・ツールをダウンロード・解凍する
#
wget
http://kanebebe.dip.jp/download/Cortex-A9-4412-DVD/Android/arm-linux-gcc-4.5
.1-v6-vfp-20120301.tgz
# tar zxvf arm-linux-gcc-4.5.1-v6-vfp-20120301.tgz -C /
クロス・コンパイル・ツール arm-linux-gcc は/opt/FriendlyARM/toolschain/4.5.1 にインス
トールされます。
クロス・コンパイル・ツールを有効すれば、環境変数を添加する
# gedit ~/.bashrc
ファイルの最後「export PATH=$PATH:/opt/FriendlyARM/toolschain/4.5.1/bin」を添
加する。次のコマンドで環境変数を有効させる。
# source ~/.bashrc
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28
株式会社日新テクニカ
次のコマンドでインストールされたクロス・コンパイル・ツールを確認する。
# arm-linux-gcc -v
この情報が出てきたら、クロス・コンパイル・ツール arm-linux-gcc がインストール成功
されました。
4.4 Android のソースコードのインストール
Android のカーネルとソースをダウンロードして、解凍する
http://kanebebe.dip.jp/download/Cortex-A9-4412-DVD/Android/Android-4.1.2/
「linux-xxx」というファイルは Android のカーネル
「Android-xxx」というファイルは Android のソース
Android のカーネルを解凍する
# tar zxvf linux-3.0.31-20141114.tgz
Android のソース解凍する
# tar zxvf
android-4.1.2-fs-20141114.tar.gz
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29
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4.4 Android カーネルのコンパイル
# cd linux-xxx
# cp tiny4412_android_defconfig .config
# make menuconfig ;必要なら、カーネルを配置する。
# make
コンパイル完了すると arch/arm/boot ディレクトリで zImage が生成されます。生成された
zImage ファイルをブートロード SD カードの zImage を置き換えてボードに書き込める。
4.5 Android ソースのコンパイル
# cd android-xxx
#. setenv
;環境変数の設定、注意“.”の後ろにはスペースがあります。
# make
Android ソースの処理に時間が大変掛かります。マルチプロセッサ環境であれば、make コ
マンドに「-j」オプションを付けて実行すると、コンパイルが並列処理され、時間短縮する
ことができます。
コンパイル完了すると、次のコマンドでイメージファイル system.img と ramdisk-u.img を生
成する
# ./gen-img.sh
生成されたイメージファイル system.img、ramdisk-u.img、userdata-xxg.img をブートロード
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30
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SD カードにコピーして置き換えてボードに書き込める。
4.6 Android 環境のアプリの開発
こちらをご参照ください
http://kanebebe.dip.jp/android.html
4.7 USB ドライバをインストールする
一部のパソコンで Tiny4412 の USB ドライバをインストールすることがエラーになります。
デバイス マネージャを開いて、エラーが見えます。
或いは
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31
株式会社日新テクニカ
エラーがある「Full Android on TINY4412」或いは「SAMSUNG_Android」を選択して、
マウスの右クリックで「ドライバ ソフトウェアの更新」を選択する。
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32
株式会社日新テクニカ
ドライバ ソフトウェアを手動で検索してインストールします。
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33
株式会社日新テクニカ
①
②
① 「 参 照 」 ボ タ ン で
Android
SDK
の
USB
ド ラ イ バ フ ォ ル ダ
「Sdk¥extras¥google¥usb_driver」を選択して、
② 互換性のドライバをインストールするのをクリックする。
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34
株式会社日新テクニカ
①
②
① 「Android Phone」を選択して、
② 「次へ」を押します。
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35
株式会社日新テクニカ
①
②
① 「Guangzhou FriendlyARM, Inc.」を選択して、
② 「次へ」を押します。
①
① 「はい」を押します。
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メール:[email protected]
36
株式会社日新テクニカ
インストール完了の様子。
adb devices コマンドで Tiny4412 が見えます。
ホームページ:http://nissin-tech.com
メール:[email protected]
37
株式会社日新テクニカ
Eclipse で Tiny4412 が見えます。
Eclipse はサンプルを Tiny4412 にダウンロードして実行させる様子。
ホームページ:http://nissin-tech.com
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38
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4.8 ハードウェアを制御する
4412 ボードは豊富な周辺機能があります。Android 環境でこれらの周辺機能がアクセスで
きる。次はサンプルです。
http://kanebebe.dip.jp/download/Cortex-A9-4412-DVD/Android/examples.zip
なかには:
ADCDemo
GPIO_LED_Demo
I2CDemo I2C
LEDDemo
PWMDemo PWM
SDCardDemo SD
SerialPortDemo
WatchDogDemo
AD 変換のデモ
GPIO で LED を制御する
I2C のデモ
LED デモ
PWM のデモ
SD カードのデモ
シリアルポートで通信するデモ
WatchDog のデモ
4.9 USB CDC デバイスを制御する
USB リレー制御ユニット
http://www.nissin-tech.com/2012/03/usb-2.html
この USB リレー制御ユニットが使っている USB シリアル変換器(PIC18G14K50)は CDC
クラスを採用しています。
ホームページ:http://nissin-tech.com
メール:[email protected]
39
株式会社日新テクニカ
まず、Android カーネルをコンフィグ・再コンパイルしてカーネル・イメージを再生成する。
# cd linux-3.0.31
# cp tiny4412_android_defconfig .config
# make menuconfig
Device Drivers の USB support の USB Modem (CDC ACM) support を選択して、
# make
コンパイル完了すると arch/arm/boot ディレクトリで zImage が生成されます。生成された
zImage ファイルをブートロード SD カードの zImage を置き換えてボードに書き込める。
USB リレー制御ユニットを 4412 ボードの USB HOST ポートに挿入して、ボードの
microUSB ポートをパソコンに接続して給電します。
パソコン側で、「コマンド プロンプト」を開いて、
Adb shell
コマンドを入力して、ボードのコンソール環境に入ります。
ボードのコンソール環境で次のコマンドで
# ls /dev/ttyACM*
ホームページ:http://nissin-tech.com
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40
株式会社日新テクニカ
USB リレー制御ユニットのデバイス名(/dev/ttyACM0)が見えます。
Android のアプリのソースコードはこちらです。
http://kanebebe.dip.jp/download/Cortex-A9-4412-DVD/Android/SerialPortCDCDemo.zip
ボードでアプリを実行させる様子です。
USB リレー制御ユニット(/dev/ttyACM0)へ受送信して制御する。
ホームページ:http://nissin-tech.com
メール:[email protected]
41
株式会社日新テクニカ
4412 ボードと USB リレー制御ユニットが一緒に動く様子です。
CQ 出版社の USB-ADC 基板も CDC クラスを採用するので、同じアプリで制御できる。
4.10 USB シリアル CAN 変換器を制御する
USB シリアル CAN 絶縁変換器
http://www.nissin-tech.com/2011/09/usbcan.html
ホームページ:http://nissin-tech.com
メール:[email protected]
42
株式会社日新テクニカ
この USB シリアル CAN 変換器には USB 仮想シリアルチップ CP2102 を実装しています。
出荷の Android カーネルでは既に USB 仮想シリアルのドライバを実装しましたので、USB
仮想シリアルのデバイスを直接使えます。
USB-CAN 変換器を 4412 ボードの USB HOST ポートに挿入して、4412 ボードの
microUSB ポートをパソコンに接続して給電します。
パソコン側で、「コマンド プロンプト」を開いて、
Adb shell
コマンドを入力して、ボードのコンソール環境に入ります。
ボードのコンソール環境で次のコマンドで
# ls /dev/ttyUSB*
USB-CAN 変換器のデバイス名(/dev/ttyUSB0)が見えます。
Android のアプリのソースコードはこちらです。
http://kanebebe.dip.jp/download/Cortex-A9-4412-DVD/Android/SerialPortCDCDemo.zip
USB
CDC
制
御
用
の
ソ
ー
ス
コ
ー
ド
と
同
じ
で
す
が
、
SerialPortDemo¥src¥com¥friendlyarm¥SerialPortDemo¥SerialPortDataProcessView.java ファイル
が使っているデバイス名(/dev/ttyACM0)を/dev/ttyUSB0 に変更してください。
private String devName = "/dev/ttyUSB0";
4.11 USBCAN I 絶縁変換器
USBCAN-I 絶縁変換器(Linux/Android も使える)
ホームページ:http://nissin-tech.com
メール:[email protected]
43
株式会社日新テクニカ
http://www.nissin-tech.com/2013/11/usbcan-ilinux.html
まず USBCAN I の USB ドライバのソースコードを Android カーネルソースにコピーする。
# cp usbcan.c /path/to/Android カーネル/drivers/usb/class
/path/to/Android カーネル/drivers/usb/class の Kconfig ファイルを編集して、次の内容を添加す
る。
config USB_CAN
tristate "USB CAN support"
depends on USB
help
Say Y here if you want to connect a USB device that follows
the USB.org specification for USB CAN devices
to your computer's USB port.
To compile this driver as a module, choose M here: the
module will be called usbcan.
/path/to/Android カーネル/drivers/usb/class の Makefile ファイルを編集して、次の行を添加す
る。
obj-$(CONFIG_USB_CAN) += usbcan.o
Android カーネルのソースに入って、再配置する。
# cd /path/to/Android カーネル/
# make menuconfig
Device Drivers --->USB support ---><*>USB CAN support
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# make
コンパイル完了すると arch/arm/boot ディレクトリで zImage が生成されます。生成された
zImage ファイルをブートロード SD カードの zImage を置き換えてボードに書き込める。
USBCAN I 絶縁変換器を 4412 ボードの USB HOST ポートに挿入して、ボードの
microUSB ポートをパソコンに接続して給電します。
パソコン側で、「コマンド プロンプト」を開いて、
Adb shell
コマンドを入力して、ボードのコンソール環境に入ります。
ボードのコンソール環境で次のコマンドで
# ls /dev/usbcan*
USBCAN I 絶縁変換器のデバイス名(/dev/usbcan0)が見えます。
Android アプリのソースコードはこちらでございます。
http://kanebebe.dip.jp/download/Cortex-A9-4412-DVD/Android/USBCANDemo.zip
Android アプリは JNI でハードウェアをアクセスします。JNI の C/C++ソースコードも提供
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しております。
第五章 Linux の初体験
4412 ボードが搭載された Linux は 2440/6410 シリーズボードとほぼ同じです。
2440 シリーズの説明書:
http://kanebebe.dip.jp/download/kanebebe-download/ARM9/mini2440-manual.pdf
6410 シリーズの説明書:
http://kanebebe.dip.jp/download/ARM11-6410-DVD/mini6410-manual.pdf
ご参照ください。
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第六章 Linux の開発環境
6.1 開発環境の構築
Android の開発環境と同じです。第四章をご参照ください。
Fedora 9/14 をお勧めします。
6.2 Linux のソースコードのインストール
Linux のカーネルとファイルシステムをダウンロードして、解凍する
http://kanebebe.dip.jp/download/Cortex-A9-4412-DVD/Linux/
「linux-3.5-xxxx」というファイルは Linux のカーネル
「rootfs_qtopia_qt4--xxxx」というファイルは Linux のファイルシステム
Linux のカーネルを解凍する
# tar zxvf linux-3.5-xxxx.tgz
Linux のファイルシステム解凍する
# tar zxvf rootfs_qtopia_qt4--xxxx.tar.gz
6.3 Linux のカーネルをコンパイルする
# cd Linux-3.5
# cp tiny4412_linux_defconfig .config
# make menuconfig
;必要なら、カーネルを配置する
# make
コンパイル完了すると arch/arm/boot ディレクトリで zImage が生成されます。生成された
zImage ファイルをブートロード SD カードの zImage を置き換えてボードに書き込める。
6.4 イメージファイルを作る
イメージファイルを作るツールをダウンロードして解凍します。
# wget http://kanebebe.dip.jp/download/Cortex-A9-4412-DVD/tools/linux_tools.tgz
# tar zxvf linux_tools.tgz -C /
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イメージファイルを生成する
# make_ext4fs -s -l 314572800 -a root -L linux rootfs_qtopia_qt4.img rootfs_qtopia_qt4
生成されたイメージファイル rootfs_qtopia_qt4.img をブートロード SD カードにコピー
して置き換えてボードに書き込める。
※ Linux の開発は 2440/6410 シリーズとほぼ同じです。
2440/6410 シリーズのお客様はスムーズに 4412 に移転でき
ます。
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