株式会社日新テクニカ Cortex-A9/Exynos 4412 4 コア 1.5GHz 関連資料とソースはこちらからダウンロードします http://kanebebe.dip.jp/download/Cortex-A9-4412-DVD/ 2015/2/26 copyright@2013-2015 ホームページ:http://nissin-tech.com メール:[email protected] 1 株式会社日新テクニカ 修正履歴 修正日 修正内容 2015/02/26 Android 環境でハードウェアを制御する。 2015/02/24 Android の USB ドライバをインストールする。 2015/1/14 1. Linux を添加する 2. Android のアップデート 2013/9/13 初作成 ホームページ:http://nissin-tech.com メール:[email protected] 2 株式会社日新テクニカ 第一章 Tiny4412 ボードの概要 ........................................................................................... 5 1.1 Tiny4412 のブレッドボード .................................................................................. 6 1.2 Tiny4412 の拡張基板 ............................................................................................. 7 第二章 Androidの初体験 ..................................................................................................... 7 2.1 Androidのボタン......................................................................................................... 7 2.2 加速度センサーでスクリーンが自動的に回転............................................................ 8 2.3 SDカードへアクセスする ........................................................................................... 8 2.4 MP3 の再生................................................................................................................. 8 2.5 ボリュームの調整....................................................................................................... 9 2.6 録音 .......................................................................................................................... 10 2.7 有線LAN .................................................................................................................. 11 2.8 無線WiFi .................................................................................................................. 11 2.9 HDMIでテレビへ出力 .............................................................................................. 13 2.10 ビデオの再生.......................................................................................................... 14 2.11 バックライト .......................................................................................................... 15 2.12 シリアルポート, LED, PWM, ADC, ボタン, I2Cのテスト.................................... 17 第三章 SDカードでFlashを更新する ................................................................................ 17 3.1 ボードの起動モード ................................................................................................. 17 3.2 ハイパーターミナル ................................................................................................. 18 3.3 ブート用のSDカードを作る..................................................................................... 20 3.4 imagesファイルをSDカードにコピーする ............................................................... 24 3.5 SDカードでNANDを更新する.................................................................................. 26 第四章 Androidの開発環境................................................................................................ 27 4.1 Ubuntu12.04.2 64bitをインストールする................................................................ 27 4.2 UbuntuでAndroid開発用のツールをインストールする ........................................... 27 4.3 クロス・コンパイル・ツールのインストール.......................................................... 28 4.4 Androidのソースコードのインストール................................................................... 29 4.4 Androidカーネルのコンパイル .................................................................................. 30 4.5 Androidソースのコンパイル...................................................................................... 30 4.6 Android環境のアプリの開発...................................................................................... 31 4.7 USBドライバをインストールする ............................................................................. 31 4.8 ハードウェアを制御する .......................................................................................... 39 4.9 USB CDCデバイスを制御する................................................................................... 39 4.10 USBシリアルCAN変換器を制御する ....................................................................... 42 4.11 USBCAN I絶縁変換器 .............................................................................................. 43 ホームページ:http://nissin-tech.com メール:[email protected] 3 株式会社日新テクニカ 第五章 Linuxの初体験 ....................................................................................................... 46 第六章 Linuxの開発環境 ................................................................................................... 47 6.1 開発環境の構築 ........................................................................................................ 47 6.2 Linuxのソースコードのインストール ...................................................................... 47 6.3 Linuxのカーネルをコンパイルする.......................................................................... 47 6.4 イメージファイルを作る.......................................................................................... 47 ※ 使用されたソースコードはhttp://nissin-tech.com/からダウ ンロードできます。 ※ この文書の情報は、事前の通知なく変更されることがあり ます。 ※ (株)日新テクニカの書面による許可のない複製は、いかなる 形態においても厳重に禁じられています。 ホームページ:http://nissin-tech.com メール:[email protected] 4 株式会社日新テクニカ 第一章 Tiny4412 ボードの概要 Cortex-A9 4 コアを採用したサムソン(SAMSUNG)社の Exynos4412 を搭載して、周波数 1.5GHz。 携帯 Galaxy S3 のプロセッサーと同じです。 ホームページ:http://nissin-tech.com メール:[email protected] 5 株式会社日新テクニカ 1.1 Tiny4412 のブレッドボード Item プロセッサー Description z Cortex-A9 4コアを採用したサムソン(SAMSUNG)社のExynos4412、周 波数1.5GHz。携帯Galaxy S3のプロセッサーと同じです。 z 高性能グラフィックスエンジンMali-400 MP Coreを搭載する。 z 2D/3Dグラフィック加速 z 最高1080P@30fpsのハードウェアデコードヴィデオプレイをサポー ト、MPEG4, H.263, H.264などのフォーマットをサポート z 最高1080P@30fpsのハードウェアエンコード(Mpeg-2/VC1)ヴィデオ 入力をサポート メモリ DDR3 Flash 4GB コネクタ 70 Pin 2.0mm space DIP connector × 2 1GB eMMC 34 Pin 2.0mm space DIP connector × 2 ホームページ:http://nissin-tech.com メール:[email protected] 6 株式会社日新テクニカ 1.2 Tiny4412 の拡張基板 回路図: http://kanebebe.dip.jp/download/Cortex-A9-4412-DVD/Schematic-PCB/ 第二章 Android の初体験 ボードには Android 4.2.2 がプリインストールされました。カーネルは Linux-3.5 です。6410 と 210 シリーズ用のソフトも 4412 環境に移植されました。 2.1 Android のボタン ボードには 4 個ユーザボタンがあります。対応している Android ボタンは K1 Back K2 Home K3 Menu K4 OK ホームページ:http://nissin-tech.com メール:[email protected] 7 株式会社日新テクニカ 2.2 加速度センサーでスクリーンが自動的に回転 ボードには加速度センサーを搭載しているために、ボードの空間状態が自動的に感知でき ます。空間状態によってスクリーンの表示は自動的に回転する。 この機能をディスエーブルすると、Andorid の設定 SettingsÆdisplay でします。 2.3 SD カードへアクセスする SD カードのディレクトリは「/storage/sd_external/」です。 「ES Filebrower」というソフトをインストールして、ディレクトリ「/storage/sd_external/」 へアクセスしみよう。 2.4 MP3 の再生 Android は自動的に SD カードの MP3 ファイルが認識できます。次は MP3 の再生画面で す。 ホームページ:http://nissin-tech.com メール:[email protected] 8 株式会社日新テクニカ 2.5 ボリュームの調整 SettingsÆSound で音声のボリュームを調整する。 ホームページ:http://nissin-tech.com メール:[email protected] 9 株式会社日新テクニカ 2.6 録音 Android には DroidRecord というソフトがあります。起動させます。 ホームページ:http://nissin-tech.com メール:[email protected] 10 株式会社日新テクニカ 2.7 有線 LAN LAN ケーブルでボードと LAN を接続して、DHCP で自動的にインターネットに接続でき ます。インターネットに接続完了すると、インターネット関連のソフトが全部使えます。 静的 IP アドレスも設定できます。 2.8 無線 WiFi ボードは USB WiFi モジュールでインターネットに接続できます。 Android の Settings を開いて、 ホームページ:http://nissin-tech.com メール:[email protected] 11 株式会社日新テクニカ 「WiFi」w を ON に設定すると、周りの WiFi 自動的に探します。 接続したいネットワークを選択して、パスワードを入力する。 ホームページ:http://nissin-tech.com メール:[email protected] 12 株式会社日新テクニカ 接続成功の様子: 2.9 HDMI でテレビへ出力 HDMI ケーブルでボードとテレビを接続すると、ボードの液晶で表示している画面も同期 ホームページ:http://nissin-tech.com メール:[email protected] 13 株式会社日新テクニカ にテレビへ出力します。ビデオを再生すると、音声もテレビで出力します。 2.10 ビデオの再生 SD カードにビデオファイル(MP4、音声 aac)をコピーする。 「Gallery」を開きます。 Gallery は全てのビデオファイルをリストする。 ホームページ:http://nissin-tech.com メール:[email protected] 14 株式会社日新テクニカ クリックすると、再生します。HDMI ケーブルでテレビを接続すれば、テレビも同期再生 します。 2.11 バックライト Android の SettingsÆDisplay を選択して、 ホームページ:http://nissin-tech.com メール:[email protected] 15 株式会社日新テクニカ Brightness でバックライトを調整する。 Sleep でバックライトの点灯時間を設定する。 ホームページ:http://nissin-tech.com メール:[email protected] 16 株式会社日新テクニカ 2.12 シリアルポート, LED, PWM, ADC, ボタン, I2C のテスト iTest を起動させます。 第三章 SD カードで Flash を更新する 3.1 ボードの起動モード ボードは二つの起動モードがあります。SD カードでまたは内部 Flash で起動する。スイッ チ S2 で選択する。 写真 説明 機能 ス イ ッ チ S2 が 正常起動モード NAND 側 に 設 定 (デフォルトの設 すると、システム 定) は 内 部 NAND Flash で 起 動 す る。 ホームページ:http://nissin-tech.com メール:[email protected] 17 株式会社日新テクニカ スイッチ S2 が SD 内部 NAND Flash 側に設定すると、 を書き込む用また システムは外部 は SD カードでシ SD カードで起動 ステムを起動させ する。 る。 3.2 ハイパーターミナル 付属の RS232 ケーブルでパソコンとボードの COM0 を接続して、パソコンでハイパータ ーミナルを起動させて、ボードの状態監視またはコマンド入力が可能です。 パソコンのメニュー:スタート Æ すべてのプログラム Æ アクセサリ Æ 通信 Æ ハイ パーターミナルを選ぶと、次の画面が出てきます。 このハイパーターミナルの名前を入力して、"OK"ボタンを押すと。 ホームページ:http://nissin-tech.com メール:[email protected] 18 株式会社日新テクニカ 使用したいシリアルポートを選んでください。 シリアル通信速度を 115200bps に設定します。フロー制御はなしです。 "OK"ボタンを押すと、設定が完了します。 ホームページ:http://nissin-tech.com メール:[email protected] 19 株式会社日新テクニカ 3.3 ブート用の SD カードを作る 4GB 以上の SHDC 型の SD カードを用意します。 http://kanebebe.dip.jp/download/Cortex-A9-4412-DVD/tools/SD-Flasher-1328.7z をダウンロード・解凍して、ツール SD-Flasher.exe を生成する。 マウスの右のメニュー「管理者として実行」でツール SD-Flasher.exe を起動させます。 4412 ボードを選択して、 「Next」ボタンを押します。 ホームページ:http://nissin-tech.com メール:[email protected] 20 株式会社日新テクニカ ② ① ③ ①「Scan」ボタンを押すと、パソコンに挿入された SD カードを探してリストします。探 した SD カード②を選択して、③「ReLayout」ボタンを押します。 再び①「Scan」ボタンを押すと、 SD カードは「Yes」が出ると、処理完了する。 ホームページ:http://nissin-tech.com メール:[email protected] 21 株式会社日新テクニカ ④ ⑤ ブートロードファイル http://kanebebe.dip.jp/download/Cortex-A9-4412-DVD/images/Superboot4412.bin をダウンロードする。 ④ ボタンでダウンロードされたブートロードファイル Superboot4412 を選択して、 ホームページ:http://nissin-tech.com メール:[email protected] 22 株式会社日新テクニカ ④ ⑤ ⑥ ⑤「Fuse」ボタンで SD カードに書き込みます。 ⑥「Quit」ボタンでツールを閉じて、作った SD カードを安全に取り外する。 作ったブート用の SD カードの確認 作った SD カードを 4412 ボードに挿入する。ボードを SD カードで起動モードに設定し、 RS232 ケーブルでパソコンを接続して、ボードを給電すると、シリアルは次のよう情報を 出力すれば、SD カードの作成が成功です。 普通な SD カードに戻りたければ、 ホームページ:http://nissin-tech.com メール:[email protected] 23 株式会社日新テクニカ 「ReFormat」ボタンで押します。 3.4 images ファイルを SD カードにコピーする 作った SD カードで「images」フォルダを作ります。 次の URL から、全てのファイルとサブフォルダをダウンロードして、 http://kanebebe.dip.jp/download/Cortex-A9-4412-DVD/images/ 作った SD カードの「images」フォルダにコピーします。 「images」フォルダの FriendlyARM.ini ファイルはどのイメージファイル、どの様にボー ドの Flash に書き込みことを制御する。 FriendlyARM.ini ファイルの内容は: #This line cannot be removed. by FriendlyARM(www.arm9.net) ホームページ:http://nissin-tech.com メール:[email protected] 24 株式会社日新テクニカ CheckOneButton=No Action = Install OS = Android #書き込みたい OS を設定する。 LowFormat = No #書き込んだ後、起動できなかったら、「Yes」に変更 VerifyNandWrite = No LCD-Mode = No CheckCRC32=No StatusType = Beeper | LED ################### Android 4.1.2 #################### Android-BootLoader = Superboot4412.bin Android-Kernel = Android/zImage #Android のカーネルのイメージ # Android の起動コマンド:デバッグ用のコンソールは ttySAC0(COM0)を使用 して、ネットワークの MAC を 1C:6F:65:34:51:7E に設定する。 Android-CommandLine = console=ttySAC0,115200n8 androidboot.console=ttySAC0 ctp=2 skipcali=y vmalloc=384m ethmac=1C:6F:65:34:51:7E Android-RamDisk =Android/ramdisk-u.img Android-RootFs-InstallImage = Android/system.img #Android のファイルシステム # 実装された Flash の容量によって、自動的に userdata を Flash に書き込む。 Android-UserData-4G = Android/userdata-4g.img Android-UserData-8G = Android/userdata-8g.img Android-UserData-16G = Android/userdata-16g.img Android-UserData = Android/userdata.img ################### Android #################### # Android-BootLoader = Superboot4412.bin # Android-Kernel = Android4.2.2/zImage # Android-CommandLine = console=ttySAC0,115200n8 androidboot.console=ttySAC0 ctp=2 skipcali=y vmalloc=384m ethmac=1C:6F:65:34:51:7E # Android-RamDisk =Android4.2.2/ramdisk-u.img ホームページ:http://nissin-tech.com メール:[email protected] 25 株式会社日新テクニカ # Android-RootFs-InstallImage = Android4.2.2/system.img # Android-UserData-4G = Android4.2.2/userdata-4g.img # Android-UserData-8G = Android4.2.2/userdata-8g.img # Android-UserData-16G = Android4.2.2/userdata-16g.img # Android-UserData = Android4.2.2/userdata.img ################### Linux #################### Linux-BootLoader = Superboot4412.bin Linux-Kernel = Linux/zImage Linux-CommandLine = root=/dev/mmcblk0p1 rootfstype=ext4 console=ttySAC0,115200 init=/linuxrc ctp=2 skipcali=y ethmac=1C:6F:65:34:51:7E Linux-RamDisk = Linux/ramdisk-u.img Linux-RootFs-InstallImage = Linux/rootfs_qtopia_qt4.img 3.5 SD カードで NAND を更新する 作った SD カードをボードに挿入して、ボードのスイッチ S2 を SD カードで設定して、給電すると、書き込む開始します。 液晶とシリアルポートで書き込み状態を表示する。 書き込み完了すると、電源を切って、ボードのスイッチ S2 ホームページ:http://nissin-tech.com メール:[email protected] 26 株式会社日新テクニカ を内部 Flash に設定して、再給電すると、新 Android が起動します。 第四章 Android の開発環境 4.1 Ubuntu12.04.2 64bit をインストールする 次の URL から ubuntu-12.04.2 の DVD イメージファイルをダウンロードして、 http://kanebebe.dip.jp/download/Cortex-A9-4412-DVD/ubuntu-12.04.2-desktop-amd64.iso パソコンでインストールします。 VMware 環境でインストールしたければ、仮想マシンは 2GB 以上のメモリが必要です。 Android のソースをコンパイルする環境は Ubuntu12.04.2 64bit ですが、 Android のカーネルをコンパイルする環境は Fedora 9/14 をお勧めします。 4.2 Ubuntu で Android 開発用のツールをインストールする Ubuntu のターミナルを開いて、root ユーザに切り替える。 まず、関連のツールをダウンロードして、解凍する # wget http://kanebebe.dip.jp/download/Cortex-A9-4412-DVD/tools/ubuntu.zip # unzip ubuntu.zip Jdk6 をインストールする。 # cd ubuntu/jdk6/ # chmod 755 install-sun-java6.sh # ./install-sun-java6.sh ほかのツールをインストールする。 # cd ubuntu/ # chmod 755 install-devel-packages.sh # ./install-devel-packages.sh イメージファイルを作るツールです。 # wget http://kanebebe.dip.jp/download/Cortex-A9-4412-DVD/tools/android_tools.tgz # tar zxvf android_tools.tgz -C / ホームページ:http://nissin-tech.com メール:[email protected] 27 株式会社日新テクニカ 4.3 クロス・コンパイル・ツールのインストール まず、クロス・コンパイル・ツールをダウンロード・解凍する # wget http://kanebebe.dip.jp/download/Cortex-A9-4412-DVD/Android/arm-linux-gcc-4.5 .1-v6-vfp-20120301.tgz # tar zxvf arm-linux-gcc-4.5.1-v6-vfp-20120301.tgz -C / クロス・コンパイル・ツール arm-linux-gcc は/opt/FriendlyARM/toolschain/4.5.1 にインス トールされます。 クロス・コンパイル・ツールを有効すれば、環境変数を添加する # gedit ~/.bashrc ファイルの最後「export PATH=$PATH:/opt/FriendlyARM/toolschain/4.5.1/bin」を添 加する。次のコマンドで環境変数を有効させる。 # source ~/.bashrc ホームページ:http://nissin-tech.com メール:[email protected] 28 株式会社日新テクニカ 次のコマンドでインストールされたクロス・コンパイル・ツールを確認する。 # arm-linux-gcc -v この情報が出てきたら、クロス・コンパイル・ツール arm-linux-gcc がインストール成功 されました。 4.4 Android のソースコードのインストール Android のカーネルとソースをダウンロードして、解凍する http://kanebebe.dip.jp/download/Cortex-A9-4412-DVD/Android/Android-4.1.2/ 「linux-xxx」というファイルは Android のカーネル 「Android-xxx」というファイルは Android のソース Android のカーネルを解凍する # tar zxvf linux-3.0.31-20141114.tgz Android のソース解凍する # tar zxvf android-4.1.2-fs-20141114.tar.gz ホームページ:http://nissin-tech.com メール:[email protected] 29 株式会社日新テクニカ 4.4 Android カーネルのコンパイル # cd linux-xxx # cp tiny4412_android_defconfig .config # make menuconfig ;必要なら、カーネルを配置する。 # make コンパイル完了すると arch/arm/boot ディレクトリで zImage が生成されます。生成された zImage ファイルをブートロード SD カードの zImage を置き換えてボードに書き込める。 4.5 Android ソースのコンパイル # cd android-xxx #. setenv ;環境変数の設定、注意“.”の後ろにはスペースがあります。 # make Android ソースの処理に時間が大変掛かります。マルチプロセッサ環境であれば、make コ マンドに「-j」オプションを付けて実行すると、コンパイルが並列処理され、時間短縮する ことができます。 コンパイル完了すると、次のコマンドでイメージファイル system.img と ramdisk-u.img を生 成する # ./gen-img.sh 生成されたイメージファイル system.img、ramdisk-u.img、userdata-xxg.img をブートロード ホームページ:http://nissin-tech.com メール:[email protected] 30 株式会社日新テクニカ SD カードにコピーして置き換えてボードに書き込める。 4.6 Android 環境のアプリの開発 こちらをご参照ください http://kanebebe.dip.jp/android.html 4.7 USB ドライバをインストールする 一部のパソコンで Tiny4412 の USB ドライバをインストールすることがエラーになります。 デバイス マネージャを開いて、エラーが見えます。 或いは ホームページ:http://nissin-tech.com メール:[email protected] 31 株式会社日新テクニカ エラーがある「Full Android on TINY4412」或いは「SAMSUNG_Android」を選択して、 マウスの右クリックで「ドライバ ソフトウェアの更新」を選択する。 ホームページ:http://nissin-tech.com メール:[email protected] 32 株式会社日新テクニカ ドライバ ソフトウェアを手動で検索してインストールします。 ホームページ:http://nissin-tech.com メール:[email protected] 33 株式会社日新テクニカ ① ② ① 「 参 照 」 ボ タ ン で Android SDK の USB ド ラ イ バ フ ォ ル ダ 「Sdk¥extras¥google¥usb_driver」を選択して、 ② 互換性のドライバをインストールするのをクリックする。 ホームページ:http://nissin-tech.com メール:[email protected] 34 株式会社日新テクニカ ① ② ① 「Android Phone」を選択して、 ② 「次へ」を押します。 ホームページ:http://nissin-tech.com メール:[email protected] 35 株式会社日新テクニカ ① ② ① 「Guangzhou FriendlyARM, Inc.」を選択して、 ② 「次へ」を押します。 ① ① 「はい」を押します。 ホームページ:http://nissin-tech.com メール:[email protected] 36 株式会社日新テクニカ インストール完了の様子。 adb devices コマンドで Tiny4412 が見えます。 ホームページ:http://nissin-tech.com メール:[email protected] 37 株式会社日新テクニカ Eclipse で Tiny4412 が見えます。 Eclipse はサンプルを Tiny4412 にダウンロードして実行させる様子。 ホームページ:http://nissin-tech.com メール:[email protected] 38 株式会社日新テクニカ 4.8 ハードウェアを制御する 4412 ボードは豊富な周辺機能があります。Android 環境でこれらの周辺機能がアクセスで きる。次はサンプルです。 http://kanebebe.dip.jp/download/Cortex-A9-4412-DVD/Android/examples.zip なかには: ADCDemo GPIO_LED_Demo I2CDemo I2C LEDDemo PWMDemo PWM SDCardDemo SD SerialPortDemo WatchDogDemo AD 変換のデモ GPIO で LED を制御する I2C のデモ LED デモ PWM のデモ SD カードのデモ シリアルポートで通信するデモ WatchDog のデモ 4.9 USB CDC デバイスを制御する USB リレー制御ユニット http://www.nissin-tech.com/2012/03/usb-2.html この USB リレー制御ユニットが使っている USB シリアル変換器(PIC18G14K50)は CDC クラスを採用しています。 ホームページ:http://nissin-tech.com メール:[email protected] 39 株式会社日新テクニカ まず、Android カーネルをコンフィグ・再コンパイルしてカーネル・イメージを再生成する。 # cd linux-3.0.31 # cp tiny4412_android_defconfig .config # make menuconfig Device Drivers の USB support の USB Modem (CDC ACM) support を選択して、 # make コンパイル完了すると arch/arm/boot ディレクトリで zImage が生成されます。生成された zImage ファイルをブートロード SD カードの zImage を置き換えてボードに書き込める。 USB リレー制御ユニットを 4412 ボードの USB HOST ポートに挿入して、ボードの microUSB ポートをパソコンに接続して給電します。 パソコン側で、「コマンド プロンプト」を開いて、 Adb shell コマンドを入力して、ボードのコンソール環境に入ります。 ボードのコンソール環境で次のコマンドで # ls /dev/ttyACM* ホームページ:http://nissin-tech.com メール:[email protected] 40 株式会社日新テクニカ USB リレー制御ユニットのデバイス名(/dev/ttyACM0)が見えます。 Android のアプリのソースコードはこちらです。 http://kanebebe.dip.jp/download/Cortex-A9-4412-DVD/Android/SerialPortCDCDemo.zip ボードでアプリを実行させる様子です。 USB リレー制御ユニット(/dev/ttyACM0)へ受送信して制御する。 ホームページ:http://nissin-tech.com メール:[email protected] 41 株式会社日新テクニカ 4412 ボードと USB リレー制御ユニットが一緒に動く様子です。 CQ 出版社の USB-ADC 基板も CDC クラスを採用するので、同じアプリで制御できる。 4.10 USB シリアル CAN 変換器を制御する USB シリアル CAN 絶縁変換器 http://www.nissin-tech.com/2011/09/usbcan.html ホームページ:http://nissin-tech.com メール:[email protected] 42 株式会社日新テクニカ この USB シリアル CAN 変換器には USB 仮想シリアルチップ CP2102 を実装しています。 出荷の Android カーネルでは既に USB 仮想シリアルのドライバを実装しましたので、USB 仮想シリアルのデバイスを直接使えます。 USB-CAN 変換器を 4412 ボードの USB HOST ポートに挿入して、4412 ボードの microUSB ポートをパソコンに接続して給電します。 パソコン側で、「コマンド プロンプト」を開いて、 Adb shell コマンドを入力して、ボードのコンソール環境に入ります。 ボードのコンソール環境で次のコマンドで # ls /dev/ttyUSB* USB-CAN 変換器のデバイス名(/dev/ttyUSB0)が見えます。 Android のアプリのソースコードはこちらです。 http://kanebebe.dip.jp/download/Cortex-A9-4412-DVD/Android/SerialPortCDCDemo.zip USB CDC 制 御 用 の ソ ー ス コ ー ド と 同 じ で す が 、 SerialPortDemo¥src¥com¥friendlyarm¥SerialPortDemo¥SerialPortDataProcessView.java ファイル が使っているデバイス名(/dev/ttyACM0)を/dev/ttyUSB0 に変更してください。 private String devName = "/dev/ttyUSB0"; 4.11 USBCAN I 絶縁変換器 USBCAN-I 絶縁変換器(Linux/Android も使える) ホームページ:http://nissin-tech.com メール:[email protected] 43 株式会社日新テクニカ http://www.nissin-tech.com/2013/11/usbcan-ilinux.html まず USBCAN I の USB ドライバのソースコードを Android カーネルソースにコピーする。 # cp usbcan.c /path/to/Android カーネル/drivers/usb/class /path/to/Android カーネル/drivers/usb/class の Kconfig ファイルを編集して、次の内容を添加す る。 config USB_CAN tristate "USB CAN support" depends on USB help Say Y here if you want to connect a USB device that follows the USB.org specification for USB CAN devices to your computer's USB port. To compile this driver as a module, choose M here: the module will be called usbcan. /path/to/Android カーネル/drivers/usb/class の Makefile ファイルを編集して、次の行を添加す る。 obj-$(CONFIG_USB_CAN) += usbcan.o Android カーネルのソースに入って、再配置する。 # cd /path/to/Android カーネル/ # make menuconfig Device Drivers --->USB support ---><*>USB CAN support ホームページ:http://nissin-tech.com メール:[email protected] 44 株式会社日新テクニカ # make コンパイル完了すると arch/arm/boot ディレクトリで zImage が生成されます。生成された zImage ファイルをブートロード SD カードの zImage を置き換えてボードに書き込める。 USBCAN I 絶縁変換器を 4412 ボードの USB HOST ポートに挿入して、ボードの microUSB ポートをパソコンに接続して給電します。 パソコン側で、「コマンド プロンプト」を開いて、 Adb shell コマンドを入力して、ボードのコンソール環境に入ります。 ボードのコンソール環境で次のコマンドで # ls /dev/usbcan* USBCAN I 絶縁変換器のデバイス名(/dev/usbcan0)が見えます。 Android アプリのソースコードはこちらでございます。 http://kanebebe.dip.jp/download/Cortex-A9-4412-DVD/Android/USBCANDemo.zip Android アプリは JNI でハードウェアをアクセスします。JNI の C/C++ソースコードも提供 ホームページ:http://nissin-tech.com メール:[email protected] 45 株式会社日新テクニカ しております。 第五章 Linux の初体験 4412 ボードが搭載された Linux は 2440/6410 シリーズボードとほぼ同じです。 2440 シリーズの説明書: http://kanebebe.dip.jp/download/kanebebe-download/ARM9/mini2440-manual.pdf 6410 シリーズの説明書: http://kanebebe.dip.jp/download/ARM11-6410-DVD/mini6410-manual.pdf ご参照ください。 ホームページ:http://nissin-tech.com メール:[email protected] 46 株式会社日新テクニカ 第六章 Linux の開発環境 6.1 開発環境の構築 Android の開発環境と同じです。第四章をご参照ください。 Fedora 9/14 をお勧めします。 6.2 Linux のソースコードのインストール Linux のカーネルとファイルシステムをダウンロードして、解凍する http://kanebebe.dip.jp/download/Cortex-A9-4412-DVD/Linux/ 「linux-3.5-xxxx」というファイルは Linux のカーネル 「rootfs_qtopia_qt4--xxxx」というファイルは Linux のファイルシステム Linux のカーネルを解凍する # tar zxvf linux-3.5-xxxx.tgz Linux のファイルシステム解凍する # tar zxvf rootfs_qtopia_qt4--xxxx.tar.gz 6.3 Linux のカーネルをコンパイルする # cd Linux-3.5 # cp tiny4412_linux_defconfig .config # make menuconfig ;必要なら、カーネルを配置する # make コンパイル完了すると arch/arm/boot ディレクトリで zImage が生成されます。生成された zImage ファイルをブートロード SD カードの zImage を置き換えてボードに書き込める。 6.4 イメージファイルを作る イメージファイルを作るツールをダウンロードして解凍します。 # wget http://kanebebe.dip.jp/download/Cortex-A9-4412-DVD/tools/linux_tools.tgz # tar zxvf linux_tools.tgz -C / ホームページ:http://nissin-tech.com メール:[email protected] 47 株式会社日新テクニカ イメージファイルを生成する # make_ext4fs -s -l 314572800 -a root -L linux rootfs_qtopia_qt4.img rootfs_qtopia_qt4 生成されたイメージファイル rootfs_qtopia_qt4.img をブートロード SD カードにコピー して置き換えてボードに書き込める。 ※ Linux の開発は 2440/6410 シリーズとほぼ同じです。 2440/6410 シリーズのお客様はスムーズに 4412 に移転でき ます。 ホームページ:http://nissin-tech.com メール:[email protected] 48
© Copyright 2024 ExpyDoc