Red Hat Enterprise Linux 5 導入ガイド

Red Hat Enterprise Linux 5 導入ガイド
IBM System x3550/x3650/x3755 ServeRAID 8k または 8k-l SAS コントローラー 構成モデル
2007-L003-03
お願い
ここに記載されている情報とそれに対応する製品をご使用になる前に、「本書をご利用する前に」
の事項を必ずご確認下さい。
2007年 7 月
本書において、日本では発表されていない IBM 製品(機械およびプログラム)、プログラミングおよびサービスについて言及また
は説明する場合があります。しかし、このことは、IBM がこのような IBM 製品、プログラミング、およびサービスを、必ずしも日本で
発表する意図であることを示すものではありません。
発行: 日本アイ・ビー・エム株式会社
担当: テクニカル・セールス・サポート ATC Linux/OSS Support Center
© Copyright International Business Machines Corporation 2007. All rights reserve.
Linux は Linus Tovalds 氏の米国およびその他の国における登録商標あるいは商標です。
他の会社名、製品名およびサービス名等はそれぞれ各社の商標または登録商標です。
1
本書をご利用する前に
この出版物は、お客様、ビジネスパートナー様、IBM関係者が、IBM System xをより活用されることを目的として作成されました。
この情報はプログラミングインタフェースの仕様書ではありません。製品報告書の類いの情報については、 System x公式URL
をご参照下さい。( http://www.ibm.com/systems/jp/x/ )
この文書中の IBM 製品、プログラム、サービスに関する記述は、IBM が営業を行うすべての国・地域において適用できることを
意図するものではありません。
この文書に含まれる情報は、IBM の正式な検査機関には未提出で、現状のまま提出するものです。
これらの情報は、資料作成時における最新情報をご参考のために提供することを目的として記載されており、情報の正確性、
完全性または有用性について何ら保証するものではありません。この情報の利用や技術の実行は、お客様の責任で行って下
さい。文書中の各事項は、それぞれ特定の環境でその正確さについて検証を行っておりますが、他の環境で同様の結果が得
られるという保証はありません。これらの技術を個々の環境に適用する場合は、各々のリスクにおいてこれを行って下さい。
本書に記述されている主題事項に関して IBM が特許権(特許出願を含む)を所有していることがあります。
本書による情報の提供は、これらの特許権について実施権を許諾することを意味するものではありません。
実施権についてのお問い合わせは、書面にて下記宛先にお送り下さい。
〒106-0032
東京都港区六本木 3-2-31
IBM World Trade Asia Corporation
Licensing
2
目次
要約................................................................................................................................................................................................................................................4
1.
全体の流れ ................................................................................................................................................................................................................5
2.
注意点..........................................................................................................................................................................................................................6
3.
導入前の作業 ...........................................................................................................................................................................................................7
3.1
BIOS レベル等の確認............................................................................................................................................................................................ 7
3.2
メモリの増設 ............................................................................................................................................................................................................... 7
3.3
診断/セットアップ・ユーティリティ(Configuration/Setup Utility)での確認作業.............................................................................. 7
3.4
デバイス・ドライバの準備...................................................................................................................................................................................... 8
3.4.1
3.5
4.
4.1
5.
5.1
6.
デバイス・ドライバのダウンロード............................................................................................................................................................... 8
RAID の構成 ............................................................................................................................................................................................................... 9
Red Hat Enterprise Linux 5 の導入............................................................................................................................................................... 15
Red Hat Enterprise Linux 5 の導入 ...............................................................................................................................................................15
導入後の設定 ........................................................................................................................................................................................................ 18
Broadcom NetXtreme II Gigabit Ethernet Adapter – bnx2.ko ............................................................................................................18
注意点....................................................................................................................................................................................................................... 20
6.1
X Window システムの設定変更 ......................................................................................................................................................................20
6.2
リモート管理アダプターⅡ(RSA II)でシステム監視を行う場合の注意点.....................................................................................22
6.3
EM64T 対応プロセッサとの組み合わせで Java を使用する場合の設定 .....................................................................................23
6.4
DA(Xtended Design Architecture)準拠モデルにおけるメモリサイズの認識.............................................................................24
3
要約
このガイドは IBM System x3550/x3650/x3755 と ServeRAID 8k または 8k-l SAS コントローラーの組み合わせに、Red Hat
Enterprise Linux 5 を導入する際の手順が記載されております。
環境の違いなどにより動作が異なる場合がありますので参考として御利用下さい。
このガイドには、以下の内容が記載されております。
□ServerGuide を使用しない導入手順
□注意点
活用局面:
□ 提案時
■ 構築時
情報:
□ Marketing
■ Technical
□ 運用時
シリーズ:
■ 単発
□ 定期発行
対象サーバモデル:
□ 全機種
■ 特定機種 (IBM System x3550, x3650, x3755)
4
1. 全体の流れ
導入前の作業
(約 10 分)
必要なドライバの用意
(約 15 分)
RAID 構成(ServeRAID Support CD を使用)
(約 10 分)
パッケージからの
Red Hat Enterprise Linux 5 の導入
(約 40 分)
インストール中に必要となるもの
(1)Red Hat Enterprise Linux 5 CD
デバイス・ドライバは次の IBM JAPAN Web サイトでも入手できます。
http://www.ibm.com/support/jp
また、ドライバ類の最新情報は米国の Web サイトよりも入手可能です。
http://www.ibm.com/support/us
5
2. 注意点
IBM System x に Red Hat Enterprise Linux 5 を導入する場合は、以下の点に注意して下さい。
¾
このガイドには、32-bit x86 版 および 64-bit AMD64/Intel EM64T 版 における導入手順が記載されております。そ
れぞれの手順の違いについては、文書中の記載に注意してください。尚、インストール中に必要となる「Red Hat
Enterprise Linux 5 CD」は、32-bit x86 版 と 64-bit AMD64/Intel EM64T 版では異なります。
・ Red Hat Enterprise Linux (v. 5 for 32-bit x86)
・ Red Hat Enterprise Linux (v. 5 for 64-bit AMD64/Intel EM64T)
¾
¾
Red Hat Enterprise Linux 5 を導入する前に、BIOS を最新のバージョンに更新して下さい。
このガイドは以下のハードウェア構成で検証いたしました。
IBM System x3650 (7979)
・ ServeRAID 8k SAS コントローラー (25R8064)
・ 36.4GB 10krpm IBM SAS SFF ハードディスク (39R7354)
IBM System x3755 (8877)
・ ServeRAID 8k SAS コントローラー (25R8064)
・ 36.4GB 10krpm IBM SAS SFF ハードディスク (40K1043)
6
3. 導入前の作業
3.1
BIOS レベル等の確認
電源を投入し、システム BIOS、SCSI コントローラーBIOS のレベルを確認して下さい。起動時のメッセージで確認できます。この
ガイドでは下記のレベルでの導入実績が確認されています。
BIOS、Firmware のバージョンが低い場合は
IBM Web サイト(http://www.ibm.com/support/jp )から最新版をダウンロードして適用されることを推奨します。
¾
IBM System x3650
システム BIOS
:1.04
Adaptec RAID BIOS :5.2-0
¾
IBM System x3755
システム BIOS
:1.13
Adaptec RAID BIOS :5.2-0
3.2
Build:11835
Build:15407
メモリの増設
IBM System x のうち 2-Way インターリーブをサポートしているモデルの場合、メモリ増設時にはマニュアルを参考に同サイズの
メモリを 2 枚組み合わせて導入して下さい。4-Way インターリーブをサポートしているモデルの場合は 4 枚を組み合わせて導入
して下さい。
3.3
診断/セットアップ・ユーティリティ(Configuration/Setup Utility)での確認作業
メモリの増設を行った場合などは、診断/セットアップ・ユーティリティの POST スタートアップエラーのメッセージボックスが表示さ
れます。[続行]を選択し、「診断/セットアップ・ユーティリティ」を起動して下さい。
・「診断/セットアップ・ユーティリティ」は、POST (Power-On Self Test) の途中、 [F1] を押すと表示されます。
・特に変更しなければならない箇所はありませんが、メモリの増設をおこなった場合は、[System Summary]を選択し、拡張メモリ
サイズを確認して下さい。
・各種設定を変更した場合、[Load Default Settings]を選択することで、デフォルトの値をロードすることができます。
・「Product Data」を確認すると BIOS のレベルを確認することができます。BIOS Build Level、BIOS version という項目が BIOS の
レベルを表しています。
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3.4
デバイス・ドライバの準備
Red Hat Enterprise Linux 5 の導入に必要なデバイス・ドライバをダウンロードし、必要なドライバ・ディスクを作成します。
3.4.1
デバイス・ドライバのダウンロード
本ガイドで使用するデバイス・ドライバは以下の通りです。
・ IBM ServeRAID Support CD v9.00j (Japanese)
下記のサイトにアクセスし、上記ドライバの CD イメージをダウンロードして下さい。本ガイドでは、以下にリストしたバージョンのド
ライバを使用しています。(最新のバージョンがリリースされている場合はそちらをご利用下さい。)
¾
IBM ServeRAID Support CD v9.00j (Japanese)
http://www.ibm.com/systems/support/supportsite.wss/docdisplay?brandind=5000008&lndocid=MIGR-61871
IBM ServeRAID Support CD はダウンロードした CD イメージから CD を作成しておいてください。
8
3.5
RAID の構成
ServeRAID アダプタの RAID 機能を利用する場合は、OS のインストールを行う前に RAID の構成を行う必要があります。
RAID の構成を行うには、システム BIOS で SAS RAID を有効化する必要があります。
サーバー起動時に「F1」を押し、「Configuration/Setup Utility」 から 「Devices and I/O Ports」 を選択し、「Planar SAS」を
「Enabled」に設定します。上記の設定を保存すると、以下の 2 種類のツールを用いて構成を行うことができます。
●IBM ServeRAID Support CD
●IBM ServeRAID Configuration Utility (サーバー起動時に ctrl+A が表示されるようになり設定することができます。)
ここでは前項でダウンロードした IBM ServeRAID Support CD を使用して RAID の構成を行う手順を示します。本ガイドの作成
時より新しいものがリリースされている場合は、IBM web サイトより最新版をダウンロードしてご利用下さい。
(下記手順おいて実際のものと異なる画面が一部ありますが、操作手順は同様です。ご了承ください。)
1.
サーバーの電源を入れ、直ちに ServeRAID Support CD 8.40 をドライブに挿入します。
2.
ファームウェアとBIOSの更新画面が表示された場合は必要に応じて画面の指示に従い更新してください。
3.
「ServeRAID マネージャー」の画面が表示されるので、構成を行うコントローラーを選択して下さい。ここでは「Controller 1」
を選択します。
9
4.
コントローラーを選択すると現在の構成状態が表示されます。メニューの「Action」から「Delete all logical drives」を選択し
て下さい。
5.
「Confirm」のポップアップが表示される場合には「Yes」ボタンを押して論理ドライブの削除を実施します。
10
6.
削除が終了したら、「Create」を押して論理ドライブの作成を開始します。
7.
「Custom configuration」を選択し、「Next」を押します。
11
8.
論理ドライブの RAID レベルを選択する画面が表示されるので、使用するRAIDレベルを選択し、「Next」を押します。(ここ
では RAID1 構成で手順を作成しています。)
9.
アレイを構成する物理ディスクを選択します。物理デバイスのリストから、マウスにて対象ディスクを選択して(複数選択可)
して、「Next」を押します。
12
10. アレイ構成の確認画面が表示されます。内容を確認して「適用」ボタンを押します。以下の情報は 2 個のディスクで
RAID-1構成したものです。
11. 「Confirm」画面が表示されたら、「Yes」ボタンを押します。
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12. 再起動、構成反映を促すポップアップが表示されますので、「Restart」ボタンを押します。デフォルトで CD-ROM の自動排
出にチェックがついていますので、CD-ROM が排出されます。
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4. Red Hat Enterprise Linux 5 の導入
4.1
Red Hat Enterprise Linux 5 の導入
Red Hat Enterprise Linux 5 の導入を行います。パーティション設定やパッケージの選択は、ご利用の環境に合わせて変更して
下さい。インストール手順の詳細に関しては、Red Hat Enterprise Linux 5 のパッケージに付属するインストールガイドを参照下さ
い。
1.
サーバー本体の電源を投入し、直ちに Red Hat Enterprise Linux 5 の 1 枚目の CD-ROM をドライブへ挿入します。サーバ
ーは CD-ROM からブートします。
注: 32-bit x86 版、 64-bit AMD64/Intel EM64T 版では CD-ROM が異なりますので注意してください。
2.
インストーラーが起動し、最初の「Red Hat Enterprise Linux」画面が表示されます。この手順ではグラフィカルモードで導入
を行いますのでそのまま「Enter」を押します。
3.
インストールメディアのチャックができます。「CD Found」と表示されるので、「Skip」を選択して「Enter」を押します。
4.
GUI のインストーラーが起動し、「RED HAT ENTERPRISE LINUX 5」の画面が表示されたら、「Next」を押します。この画面
からは「Release Note」を押して Red Hat Enterprise Linux 5.0 用のリリースノートを読むことができます。
5.
「What language would you like to use during the installation process?」と表示されます。「Japanese」を選択し、「Next」をクリ
ックします。
6.
「このシステム用の適切なキーボードを選択します。」と表示されたら、「日本語」が選択されていることを確認し、「次」をクリ
ックします。(日本語キーボードでない場合は、キーボードに合わせた適切な選択を行って下さい。)
7.
「インストール番号」がポップアップ表示されたらインストール番号を入力して「OK」をクリックします。
8.
「警告」で、ドライブを初期化する旨が表示されることがありますが「はい」を選択します。「インストール」か「既存のインストー
ルのアップグレード」を選択する画面が出てきた場合、「インストール Red Hat Enterprise Linux Server」を選択して「次」を
押します。
15
9.
「インストールには、ハードドライブのパーティション設定が必要です。」と表示されたら、「カスタムレイアウトを作成します」を
選択し、「次」を押します。すでにパーティションがある場合には「警告」が表示され、すべての Linux パーティションを削除
する旨が表示されますので「はい」をクリックします。ここでは、以下のようにパーティションを設定しました。パーティションの
設定完了後、「次」を押します。
/dev/sda1
256MB
/boot
ext3
/dev/sda2
10GB
/
ext3
/dev/sda3
1GB
swap
10. ブートローダーの設定画面が表示されます。ハードディスクからしステムをブートするためには、ブートローダをインストール
する必要があります。ここでは標準の設定を使用しますので、「GRUB ブートローダーは、/dev/sda 上にインストールされま
す。」 となっていることを確認し、「次」を押します。
11. 「ネットワークデバイス」、「ホスト名」、「その他の設定」では、ご利用の環境に合わせて IP アドレス、ホスト名等を設定し、
「次」をクリックして下さい。
12. 「マップ内で地域を選んでクリックしてください」と表示されたら、「アジア/東京」が選択されていることと「システムクロックで
UTC を使用」にチェックがついていることを確認し、「次」を押します。
13. 「root アカウントはシステムの管理に使用します」と表示されたら、root のパスワードを設定し、「次」を押します。
14. 「The default installation of Red Hat Enterprise Linux Server includes a set of software applicable for general internal
usage.」と表示されたら、「今すぐカスタマイズする」を選択し、「次」を押します。
15. パッケージの選択画面では、デフォルトで導入されるパッケージが表示されます。導入後にドライバのアップデートを行う場
合は、必要となるパッケージが選択されていませんので、「今すぐカスタマイズする」を選んで「次」を押します。パッケージ
グループの選択画面が表示されますので、導入後にドライバのアップデートを行う場合は、「開発」グループに含まれる「開
発ツール」と「開発ライブラリ」を選択します。パッケージグループの選択が終了したら、「次」を押します。
16. 「[次]をクリックすると Red Hat Enterprise Linux Server.のインストールを開始します。」が表示されたら設定は終了ですので、
「次」を押します。「必要なインストールメディア」の確認画面で「続行」を押すとインストールが開始されます。インストール途
中で CD-ROM の交換を指示するプロンプトが表示されますので、指示に従い交換を行いインストールを進めてください。
17. パッケージのインストールが終了すると、「おめでとうございます。インストールが完了しました」画面が表示されるので、「再
起動」を押します。サーバー再起動中に、CD-ROM をドライブから抜いて下さい。
18. システムの再起動後、「ようこそ」の画面が表示されますので、「進む」を押します。
※ モニターの種類によっては GUI 画面の起動時にハングしてしまう場合があります。
その際には、グラフィックドライバーの変更が必要になりますので、4.2 の手順を実施ください。
19. 「ライセンス同意書」の内容を確認して「はい、私はライセンス同意書に同意します」を選択し、「進む」を押します。
20. 「ファイアウォール」は、使用する環境に合わせて設定してください。ここでは、「無効」を選択します。「無効」を選択した場
合、セキュリティに関する警告画面が表示される場合がありますが、「はい」を押します。
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21. 「SELinux」の設定は、「SELinux 設定」を「無効」に設定し、「進む」を押します。「無効」を選択した場合、システムの再起動
が必要な旨が表示されますが、「はい」を押して続行します。
22. 「Kdump」では「Enable kdump?」のチェックがはずれていることを確認し、「進む」を押します。
23. 「日付と時刻」では現在の日付と時刻を設定し、「進む」を押します。
24. 「ソフトウェア更新の設定」では「いいえ、後日に登録することを希望します」を選択し、「進む」を押します。「本当にシステム
を Red Hat Network に接続しなくてよいですか?」と表示されますが、ここでは「いいえ、後で接続します」を押します。「更
新の設定を完了」が表示されますので「進む」を押します。
25. 「ユーザーの作成」では追加するユーザー情報を入力し、「進む」を押します。ユーザーを作成しない場合は警告が表示さ
れます。
26. 「サウンドカード」では必要な設定を確認し、「進む」を押します。
27. 「追加の CD」の画面が表示されますが、ここでは何も追加しませんので、「終了」を押します。その際にシステムを再起動す
る旨のメッセージが表示される場合は「OK」を押し、システムを再起動します。
ログイン画面が表示されれば導入は完了です。
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5. 導入後の設定
5.1
Broadcom NetXtreme II Gigabit Ethernet Adapter – bnx2.ko
IBM System x には標準で Broadcom 社製 NetXtreme II ギガビットイーサネットコントローラーが搭載されているものがあり、
NetXtreme II ギガビットイーサネットコントローラー用のドライバ bnx2.ko が必要となります。Red Hat Enterprise Linux 5 に
は標準で含まれており、導入直後はこのデバイス・ドライバを使用するような設定となっていますが、bnx2.ko を使用する場
合は IBM の提供する最新のデバイス・ドライバを使用してください。
・Broadcom NetXtreme II ギガビット・イーサネット・ソフトウェア CD
http://www-06.ibm.com/jp/domino05/pc/download/download.nsf/jtechinfo/MIGR-5070766
ISO イメージをダウンロードできますので、イメージとして CD を作成してください。
1.
この手順では、現在稼動中のカーネル用のドライバが作成されますので、ドライバを作成したいカーネルで起動して
ください。(例えば、kernel-2.6.18-8.el5 カーネル用のドライバを作成する場合には、kernel-2.6.18-8.el5 カーネルで
起動してください。)
2.
CD をドライブに挿入し、任意のディレクトリ(ここでは/usr/loca/src)にドライバのソースを展開します。
# mount /media/cdrom
# cd /usr/local/src/
# tar zxvf /media/cdrom/Linux/Driver/bnx2-1.6.6b.tar.gz
3.
ドライバの作成を行います。
# cd /usr/local/src/bnx2-1.6.6b/src
# make
4.
以下の手順で、作成したドライバが正しくロードできるかを確認します。エラーが表示されて正しくロードできない場
合は、上記の手順を再度確認してください。insmod 時にエラーが出ずに、ifconfig コマンドで eth0 などのデバイスが
表示されれば正しくロードできています。
# service network stop
# rmmod bnx2
<= bnx2 がロードされている場合には、アンロードします。
# insmod /tmp/bnx2/bnx2-1.6.6b/src/bnx2.ko
# ifconfig –a
18
5.
/lib/modules ディレクトリの配下に、既存のドライバ(bnx2.ko)が存在するかを確認し、存在する場合にはバックアップ
を作成します。既存のドライバが存在しない場合には、次の手順に進んでください。なお、Red Hat Enterprise Linux
4 Update3 以降を新規でインストールした場合には bnx2.ko は存在します。
# cd /lib/modules/2.6.18-8.el5/kernel
# find ./ -name bnx2.ko
./drivers/net/bnx2.ko
<= この例では、drivers/net 配下に bnx2.ko が見つかりました。
環境によってドライバの配置されているディレクトリが異なります。上記コマンドで確認したディレクトリに移動し、ドライ
バのバックアップを作成します。
# cd ./drivers/net/
<= 上記コマンドで確認した ドライバが配置されているディレクトリに移動します。
# mv bnx2.ko bnx2.ko.bak
6.
以下のコマンドを実行し、ドライバおよび man ページをインストールします。
# cd /usr/local/src/bnx2-1.6.6b/src/
# make install
ドライバは、/lib/modules/2.6.18-8.el5/kernel/drivers/net/bnx2.ko にインストールされます。
7.
/etc/modprobe.conf を編集し、bnx2 がロードされるようになっていることを確認します。OS 導入時にネットワークを未
設定の場合は、/etc/modprobe.conf の変更とともに IP アドレスなどの設定も行ってください。
# vi /etc/modprobe.conf
8.
alias eth0 bnx2
(異なる設定の場合は左記の通りに変更)
alias eth1 bnx2
(異なる設定の場合は左記の通りに変更)
一旦ドライバをアンロードしてからネットワークを起動させ、新しいドライバが正しく読み込まれることを確認してくださ
い。lsmod コマンドで bnx2 がロードされていることを、modinfo コマンドでドライバのバージョンを確認します。
# rmmod bnx2
# service network start
# lsmod
# modinfo bnx2
filename:
/lib/modules/2.6.18-8.el5/kernel/drivers/net/bnx2.ko
version:
1.6.6b
license:
GPL
description:
Broadcom NetXtreme II BCM5706/5708 Driver
:
19
6. 注意点
6.1
X Window システムの設定変更
モニター・コンソールスイッチの種類によっては Red Hat Enterprise Linux 5 を導入後の最初の起動の際に、GUI 画面の起動が
ハング・または表示されない場合があります。 その際には、グラフィックドライバー・及びモニターの設定変更が必要になるため、
以下の手順を実施します。また、リモート管理アダプターⅡ(RSAⅡ)を用いたリモートコントロールを実施する場合も以下の手順
を実施してください。 なお、手順中のカーネルバージョンは使用しているバージョンに読み替えてください。
1.
ブートローダー起動後の初期画面にて
“Loading Red Hat Enterprise Linux (2.6.18-128.e15) in xx Sec ”
表示中に、何らかのキー入力を実施する
このメッセージの表示は 5 秒程度しか表示されないため、見逃さないように注意ください。
2.
起動させる OS を選択し、「e」キーを押します。
下記のように表示されます。
root (hd0,0)
kernel /vmlinuz-2.6.18-128.e15 ro root=LABEL=/ rhgb quiet
initrd /initrd-2.6.18-128.e15.img
3.
kernel 行を選択し、「e」キーを押します。
kernel 行の一番最後に”3”を追加します。
追加後に’enter’を押します。
grub edit> kernel /vmlinuz-2.6.18-128.e15 ro root=LABEL=/ rhgb quiet 3
4.
下記のようになっていることを確認して、「b」キーを押す
root (hd0,0)
kernel /vmlinuz-2.6.18-128.e15 ro root=LABEL=/ rhgb quiet 3
initrd /initrd-2.6.18-128.e15.img
ランレベル 3 (コンソール画面)にて起動します。
5.
起動後に、system-config-display コマンドを使用してディスプレイの設定を行います。
#system-config-display
20
6.
“Hardware”タブをクリックし、”Monitor type”と”Video Card”をそれぞれ Configure ボタンをクリックして設定します。
“Monitor type”は “Generic LCD Display”の内、お使いの画面の解像度に沿ったタイプを選択して下さい。
“Video Card” は”vesa”を選択して下さい。選択後 OK を押します。
7.
CUI の操作画面にもどります。サーバーを再起動します。新しい X window システムの設定でサーバーが起動されます。※
古い X window システムの設定ファイルは自動的に”/etc/X11/xorg.conf.backup”として保管されます。
21
6.2
リモート管理アダプターⅡ(RSA II)でシステム監視を行う場合の注意点
Red Hat Enterprise Linux 5では、EDAC (Error Detection and Correction)という仕組みが実装されており、これによりハードウェ
アエラーをOSから取得することができます。しかし、この機能を有効にした場合は、RSA II(リモート管理アダプターII)によるエラ
ー検知を正しく行うことができません。
原因
LinuxのEDAC (Error Detection and Correction) は、Linux上からハードウェアエラーを取得する仕組みで、現在の実装ではメ
モリのECCエラーなどを検知し、OSのログに記録することができます。
/var/log/messages出力例
Oct 5 13:49:44 kernel: EDAC k8 MC0: general bus error: participating processor (local node response), time-out(no timeout)
memory transaction type (generic read), mem or i/o (mem access), cache level (generic)
Oct 5 13:49:44 kernel: MC0: CE page 0x391c3, offset 0xee0, grain 8, syndrome 0xa3b8, row 0, channel 1, label "": k8_edac
Linux EDACは、現在のところ
1. 毎秒エラー情報を確認するため、システムの負荷が高い
2. チップセットのレジスターからエラー情報を読んだあと、カウンターをゼロにリセットする
という動きになっており、2. のために、RSA IIによるイベントログが正しく記録できません。
22
6.3
EM64T 対応プロセッサとの組み合わせで Java を使用する場合の設定
EM64T 対応プロセッサを搭載したサーバーと Red Hat Enterprise Linux 3 Update3 以降の SMP 対応カーネルとの組み合
わせにおいて、Java が実行できないという現象が発生することがあります。
このことにより、OS 導入後、ServeRAID Manager など Java を利用した管理ツールが起動しないことがあります。
EM64T 対応プロセッサはエグゼキュート・ディスエーブル・ビット機能と呼ばれる、バッファ・オーバーフロー攻撃を防止す
る機能を持っており、この機能に対応するオペレーティング・システムと組み合わせることによって、悪意のある特定の「バ
ッファ・オーバーフロー」攻撃を防げます。この機能は、NX(No eXecute)とも呼ばれ、エグゼキュート・ディスエーブル・ビッ
トは NXbit とも呼ばれます。
Red Hat Enterprise Linux 5 に含まれるカーネルには、NX に対応したコードが取り込まれており、そのことが原因となり
EM64T を搭載したサーバーと Red Hat Enterprise Linux 5 の組み合わせで Java を実行することができなくなります。JIT コ
ンパイラがメモリ上にコンパイルした実行コードを動的に展開して実行するため、NX 機能が働き Java の実行が妨げられて
いると考えられます。
SMP に対応したカーネルでのみ現象が発生するのは、ユニプロセッサ用のカーネルでは NX の前提条件となる PAE モー
ドのサポートが OFF となっているためです。
対応策1.
起動時のカーネルパラメータで"noexec=off"を指定することによって Java の使用が可能になります。カーネルパラメータ
を指定するには、GRUB 設定ファイル(/boot/grub/grub.conf)を以下のように編集します。
/etc/grub/grub.conf の設定例
--------------------------------------------------------------title Red Hat Enterprise Linux AS (2.6.18-8.e15)
root (hd0,0)
kernel /vmlinuz-2.6.18-8.e15 ro root=LABEL=/ noexec=off <= 追記します
initrd /initrd-2.6.18-8.e15.img
--------------------------------------------------------------対応策2.
IBM System x の使用モデルによっては、BIOS 設定にて対応できる場合があります。
システム起動時に F1 を押しシステム BIOS 設定メニューを起動して以下のように設定します。
Configuration/Setup Utility -> Advanced Setup -> CPU Options -> Execute Disable Bit
-> Disabled (Default 設定)
上記設定後サーバーを再起動することにより、Linux カーネルの NX サポートが OFF となるため SMP 対応カーネルでも Java を
従来通りに実行することができます。上記の回避策は NX を OFF にしていますので NX を利用しバッファ・オーバーフロー攻撃
を防ぐということはできなくなってしまう点にはご注意下さい。
23
6.4
DA(Xtended Design Architecture)準拠モデルにおけるメモリサイズの認識
XDA(Xtened Design Architecture)に準拠した IBM System x に 4GB 以上のメモリを搭載しユニプロセッサ用カーネルを使
用している場合に、OS からメモリサイズが 3.2GB 程度しか認識できないことがあります。
これはハードウェアの仕様から起きる現象であり、3.2GB 以上のメモリにアクセスするためにはカーネルで PAE(Pysical
Address Extention)が有効となっている必要があります。Red Hat Enteprise Linux 5 に収録されている通常のカーネルは
PAE が無効の状態でビルドされているために 3.2GB 以上のメモリを認識することができません。
PAE カーネルは PAE が有効となっていますので、4GB 以上のメモリを使用する場合はこれらのカーネルを使用してくださ
い。
以上
24