トヨタ自動車

試乗記録 (トヨタ編)
- 目 次 -
センチュリー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
クラウン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アリスト・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
SAI・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
マークⅡ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
マークⅡクオリス・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
マークⅩ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
チェイサー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
クレスタ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アベンシス・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アルテッツァ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アルテッツァジータ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
カムリ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
カムリグラシア・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ビスタ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コロナ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
プリウス・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
プリウスPHV・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
プリウスα・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
セリカ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
86・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
MR-S・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
カローラ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
カローラツーリングワゴン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
カローラフィールダー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
スプリンター・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
スプリンターバン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
スプリンタートレノ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
スプリンターマリノ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
スプリンターカリブ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ヴォルツ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アレックス・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
オーリス・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ラウム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
bB・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アクア・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コルサ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
サクシード・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
プラッツ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ファンカーゴ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
スペイド・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
イスト・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
スターレット・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ヴィッツ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
パッソ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
IQ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ハイエース・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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グランドハイエース・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ハイエースレジアス・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アルファード・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ヴェルファイア・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ライトエースワゴン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ライトエースノア・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ライトエースバン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ヴォクシー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
イプサム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アイシス・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ウィッシュ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
シエンタ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ハイラックスサーフ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
クルーガー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
RAV4・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
トヨエース・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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Century
(センチュリー)
トヨタのフラッグシップカー「センチュリー」は2014
年12月、メガウェブにて試乗することができた。試乗コー
スが狭いうえ、コーナーがきついので、運転には少々気を使
いました。また超高級車だから、ほとんどエンジン音は車内
には入らない。それにしても最近のクルマはプッシュスター
トが当たり前になりつつある時代に未だにエンジン始動は従
来のキーなのは驚きだった。
そもそもセンチュリーは政財界の要人が後部座席に座るク
ルマだから、後席の装備がとにかく凄い。アームレストには
空調やオーディオのスイッチが装備されている。また、昔な
がらのモケットのシート地は素晴らしい。高級感を高めてい
る。後ろに座ってどこかに行きたいですね!
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CROWN
(クラウン)
私の記憶の中ではクラウンとは・・・ハードトップがメイ
ンだと思っていました。特に S110 系から先代の S150 系まで
はキープコンセプトでモデルチェンジをしていた(S140 系の
前期型は除く)
。S170 型クラウンは、衝突安全性能の問題な
のか、セダンボディで登場した。クラウンというクルマは本
当にデカいクルマだと思う。運転して快適だが、私自身では
大きすぎる感じがする。
クラウン・アスリートFourのインパネ回り。さすがは
クラウン、他車に比べて高級感が際立っている。一般的な車
両のナビ画面よりもはるかに大きな大画面を採用しており、
オーディオ類はカバーに覆われており目立たないようにな
っている。
「ZERO CROWN」のキャッチフレーズで登場した
クラウンは従来の直6エンジンを捨て、新開発のV6型の
2.5リッターと3.0リッターのエンジンを搭載している。
現車を見た感想は、一瞬「セルシオ」のような感じがするが、
細部を見ると明らかにクラウンだ。グリルの王冠マークがク
ラウンの証拠だ。でも新鮮だ。運転したのはロイヤルサルー
ンの4WD仕様だが、やはりクラウンは最高だ。運転してい
る感覚は、今までにセドリックやアリストを運転したが、こ
のクルマは別格だ。加速がNAだがとにかくいい。某トヨタ
店のセールスは相当このクラウンに自信を持っているよう
だ。試乗中一生懸命、ベンツと比較して説明していた。
「い
つかはクラウン」というフレーズをよく耳にするが、私も思
う。
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ARISTO
(アリスト)
アリストはクラウンと姉妹車になるのだが、クラウンとは
180度違うクルマだ。大柄なスポーティなボディに2JZ
-GTEのターボエンジンはスープラと同じエンジンを搭
載している。巨大モンスターだ。管理人はこのクルマで旭川
-富良野を往復した事があるが、デカ過ぎて、パワーありす
ぎて持て余した経験がある。悪天候時は運転にかなり気を使
う。郊外を路面状況のいい時に乗ると、加速と豪華さがなん
ともいえない。ただし、このクルマを操るには運転経験がな
いと絶対に無理だと思う。
アリストの室内。ベースはクラウンだが、内外装全くコン
セプトの違うクルマだ。
SAI
(サイ)
2009年、クラウンハイブリッド、プリウスの間を埋め
るべく、ハイブリッド専用車『SAI』は発売された。レク
サス『HS250』と兄弟関係にあるこのクルマは全幅こそ
1.7m超のワイドボディなのだが、全長はアリオンやプレミ
オと変わらない。搭載されるユニットは、エスティマやヴェ
ルファイアのハイブリッド車にも搭載されている2.4リッ
ターエンジンとモーターの組み合わせだ。2.4リッターの余
裕のあるエンジンにより、余裕の走りを見せてくれる。僕も
富良野から旭川まで運転したことがあるのだが、快適だった
記憶がある。
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2013年、大掛かりなマイナーチェンジを実施する。フ
ルモデルチェンジではと思うくらいの外観の変更だ。フロン
トおよびリヤのデザイン、アルミホイールのデザイン、さら
にはシートのカラーバリエーションまで。フロントマスクは、
先にっマイナーチェンジを実施したマークⅩをイメージさせ
るような迫力のあるものとなった。とくにLEDで光るフロ
ントラインは夜になるとビジュアル的にインパクトがある。
前期型にはなかったパワーモードが装備。より力強い走りが
楽しめる。
MARKⅡ
(マークⅡ)
1992年、マークⅡは7代目にモデルチェンジした。時
代の流れか、全車3ナンバーのワイドボディとなっての登場
だった。先代までの保守的なイメージからスポーティなイメ
ージへの変貌だった。リヤのデザインはどこか3代目をイメ
ージしてしまったのは僕だけだろうか。僕はこのモデルの
2.0 グランデ・レガリアと2.4グロワールを運転する機会
があったのだが、レガリアはさすが1Gエンジン。アクセル
を踏み込んだ時のエンジン音と加速感は気持ち良かった。グ
ロワールについてもエンジンノイズは気になるものの、ディ
ーゼル車特有の低速域でのトルク感はいい感じだ。
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1996年、マークⅡは8代目にモデルチェンジをした。
3兄弟の性格明確にすべく再び保守路線に回帰したようだ。
搭載されているエンジンは、ガソリン車は2.0Lと2.5
L、そして3.0L。ディーゼル車は2.4Lターボだ。そし
て、1998年にはマイナーチェンジを実施。従来まで2.
5Lのみあった4WDが2.0Lにも設定された。そんな2.
0グランデFourを僕は運転したことがあるが、それこそ
試乗車ながら僕のマークⅡデビューであり、加速時の感動を
今でも覚えている。僕の理想のハイソカーだろう。
MARKⅡ
Qualis
(マークⅡ クオリス)
1984年から引き続き販売していた70系ワゴンに変わ
り、
「クオリス」のサブネームでワゴンが一新された。マー
クⅡといっても、駆動はFRではなくFFと4WD。実はカ
ムリグラシアの着せ替え版だったのだ。でもさすがトヨタ、
そのグラシアをマークⅡぽっくするのだから・・・
MARKⅩ (マークⅩ)
2004年、マークⅡは10代目にモデルチェンジするの
を機に「マークⅩ」と名称変更した。搭載されるエンジンも
直列6気筒からV型6気筒に変更された。廉価版の2Lエン
ジンも廃止された。2.5Lの4WDを運転する機会があった
のだが、このクラスになると走りに対する文句もないだろう。
とにかく気持ちいい。但し、吊り下げ式のアクセル慣れてい
る僕にとって、オルガン式のアクセルペダルは違和感を感じ
た。また、トランクの開口部が小さくなったせいなのか、そ
れともタイヤが大きくなったせいか、従来までタイヤ4本が
入ったトランクは2本しか入らない形状になってしまった。
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CHASER
(チェイサー)
1992年、チェイサーは5代目にモデルチェンジした。
時代の流れか、全車3ナンバーのワイドボディとなっての登
場だった。全体的なイメージは先代を踏襲しているというと
ころか。僕はこのモデルは2.4リッターのターボディーゼル
車だったが、マニュアル車だったせいか、それはそれで楽し
かった。一時期、妥協してディーゼルのチェイサーを買おう
と思ったこともあったことを思い出される。
1996年、チェイサーは6代目にモデルチェンジした。
今回のモデルチェンジでは3兄弟の性格を明確にしたデザイ
ンとなり、チェイサーはよりスポーティなイメージを与えら
れていた。搭載されたエンジンは 4 気筒の1.8リッター、6
気筒の2リッター、2.5リッター、3リッター、そして2.
4リッターのディーゼルだった。私自身、そして身内でもこ
のクルマを所有していたことがあったのだが、とにかく良か
ったの一言で終わってしまう。不満があるとすれば燃費ぐら
いだろうか。それでも、4WD仕様だったから仕方ないと割
り切っていた。保守的な僕にとってはこの伸びやかなスタイ
ル、豪華な室内、そして運転のしやすさは最高だと思う。3
ナンバーのワイドボディながら、狭い駐車場でも意外に苦労
しない。
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1998年、マイナーチェンジを実施する。内外装の小変
更と、2リッターエンジンのVVT-i化、ディーゼル車の
廃止、そしての雪国待望の2リッターに4WDが登場したこ
とだろうか。そんなチェイサーだったが、2001年、惜し
まれつつ販売終了した。
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CRESTA
(クレスタ)
1992年、クレスタは4代目にモデルチェンジした。時
代の流れか、全車3ナンバーのワイドボディとなっての登場
だった。全体的なイメージは先代を踏襲しているというとこ
ろか。僕はこのモデルの2.5スーパールーセントGを運転す
る機会があったのだが、2.5Lの十分なパワー、そしてデジ
タルメーター、あらゆるものに感動した記憶がある。初めて
ある程度の距離を運転したハイソカー1号だったかもしれな
いですね。
1996年、クレスタは5代目にモデルチェンジをした。
先代、先々代からのキープコンセプトなのだが、よりセダン
らしく車高を3兄弟の中で一番高くした。その結果、マーク
Ⅱやチェイサーよりも居住性がよくなったのだが、車高が高
くなりすぎたのか、なんだか格好悪くなった気がする。搭載
されているエンジンは、ガソリン車は2.0Lと2.5L、そ
して3.0L。ディーゼル車は2.4Lターボだ。僕は3兄弟
すべて運転したことがあるが、パワーは同じなのだが、サス
ペンションのセッティングが違うのか(過走行でサスペンシ
ョンがヘタリ気味?)クレスタがソフトに感じた。高速域で
フワフワした感じになった。一般道の市街地走行では3車の
違いは感じられない。
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10 -
AVENSIS
(アベンシス)
2003年、日本国内では「ビスタ」の後継車種として、
イギリスから「アベンシス」を逆輸入し発売した。セダンと
ワゴンの2種のボディを用意し、発売当初は2リッターの直
噴エンジン1種のみを用意していた。僕自身2台のアベンシ
スを乗り継いだくらい好きなクルマの1台だ。見た目は普通
のセダンなのだが、運転するとこのクルマが欧州車だという
ことを感じる。あらゆる路面で安定した走行が高次元のとこ
ろで感じる。
ワゴンもセダン同様の走行安定性があり、ボディ剛性の高
さを感じるだろう。そんなアベンシスだが、2008年に一
旦日本国内での販売を終了する。そして、2011年、ワゴ
ンのみ再びフルモデルチェンジされたモデルが逆輸入され
る。
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ALTEZZA
(アルテッツァ)
コンセプトは「ドリフトして楽しいクルマ。BMW3シリ
ーズを意識したクルマだといわれている。4ドアセダンを採
用したのは、やはりボディ剛性を考えてのことだろう。従来、
4気筒エンジン搭載車よりも 6 気筒エンジン搭載車の方が価
格が高いが,このクルマは逆で 6 気筒車の方が価格が安い。
3S-GEエンジン搭載車はハイパワーのため,運転には気
を使う。乾燥路であれば、コーナーリングは抜群だ。少々オ
ーバースピードでも、問題なく曲がってくれる。しかし、冬
になると最悪だ。アクセルワークに気を使う。ちょっとした
油断がケツを振らせる。3ナンバー車だが、ボディサイズと
してはコロナクラスだ。クルマ自体はいいのだが、贅沢かも
しれないけどトランクが狭い気がする。レガシィ B4 と競合さ
せる人がいるみたいだが、全然違うクルマだ。日本には恐ら
く存在しないだろう。
1998年のマークⅡのマイナーチェンジの際に改良された
1G-FEエンジンは従来の135PSから160PSに上
がりより快適な走行が可能になった。インパネ周りはスポー
ツセダンらしい雰囲気を持っている。
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ALTEZZA
Gita
(アルテッツァ ジータ)
アルテッツァにワゴンが登場した。とはいっても、実用的
なワゴンではなく、ハッチバックのようなクルマだった。基
本的なドライブフィーリングはアルテッツァと変わらない
が、さすがに3リッター車はパワーを感じる加速感が味わえ
る。ただ、後方の視界の悪さは残念なところだ。
CAMRY
(カムリ)
7代目カムリはアメリカ市場を意識した大柄なスタイル
になった。当然室内の広さもクラス最大級といっていいだろ
う。マークⅡクラスのボディにも関わらず4WD仕様でも2
50万以下という安価なクルマ。管理人の個人的な意見だ
が、はっきり評価が高いとはいえない。妙に長いオーバーハ
ングがショートオーバーハングが主流のこの時代には合わ
ない。エンジンも2.4リッターエンジンは4気筒だ。ここ
までデカくするのであれば、6気筒エンジンを積んでいただ
きたい。室内の質感も低く、ただ大きいだけの車だと売れな
いのではないだろうか。これでは現行型カローラの1.8リ
ッター車(ラグゼール)よりも低く感じる。
CAMRY
GRACIA
(カムリ グラシア)
カムリグラシアは、カムリのワゴンバージョンだ。ただこ
のクルマ、少々複雑で発売当初はセダン、ワゴン共に「カム
リグラシア」を名乗っていた。これは当時は旧型の5ナンバ
ーサイズの「カムリ」自体も併売されていたからだ。実はこ
のクルマ、
「セプター(米国名カムリ)
」の後継車種なのだ。
エクステリアはスマートにまとめられている。室内もメイン
市場がアメリカという事もあり、広い。エンジンは2.2リ
ッターの4気筒エンジンと2.5リッターV型6気筒エンジ
ンを搭載していた。ここまで大きなクルマを乗るのであれ
ば、V6エンジンに乗りたいものだ。ご存知かもしれないが、
マークⅡのワゴンタイプの「マークⅡクオリス」は姉妹車な
のだ。ちなみにこの「カムリ・グラシア」
、マイナーチェン
ジでセダンが「カムリ」
、ワゴンが「カムリ・グラシア」と
している。
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VISTA
(ビスタ)
4代目ビスタは5ナンバーサイズながらも、上級クラスの
クレスタ並みの室内の広さを確保しており、内装の質感も高
い。マークⅡと同格といってもいいだろう。走りはどうかと
いうと、やはり、4気筒エンジンメインのクルマは、カリー
ナ/コロナと変わりない。高級車に乗りたいけど、購入する
予算がないという人に合うクルマだろう。
CORONA
(コロナ)
日本を代表するクルマの1台。一時はブルーバードと販売
面で争った時期もあったが、晩年は地味な存在になってしま
った。T210系(コロナプレミオ)が最終型となり、20
02年プレミオとなり、事実上消滅した。外観はどこかGX
81マークⅡをイメージしてしまうデザインでもあるような
感じがして、先代と比べてスタイリッシュになった。どちら
かというと好きなカタチだ。この代から4WD仕様がでたの
だが、トランクが狭い。タイヤ4本がトランクにすべて積み
込むことができない。当時,ライバルだったU12型ブルー
バードには,明らかに劣っている。オートA/Cや4輪ディ
スクブレーキなどの装備の割にはシートが安っぽい。
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PRIUS
(プリウス)
「プリウス」は遂に3代目に突入した。排気量は 1800cc にア
ップされ、室内の質感も格段に向上した。実際に運転してみると、
これが素晴らしい。トヨタのハイブリッド車を運転するのはこの
クルマが初めてだったのだが、エンジン?始動時、通常のクルマ
だったら、セルモーターが回り、エンジンが動き出すのだが、こ
のクルマは「READY」のランプが点灯するだけだ。ブレーキペダ
ルから足を離した時、無音で動き出す。アクセルを踏み込んでも、
最初はモーター音が聞こえ、やがてエンジンが始動する。通常走
行ではエンジンは動いているのだが、アクセルを離すとエンジン
が停止して、駆動用バッテリーに充電される。とにかくエコなク
ルマだ。乗り心地も良い。室内も旧型までは後部座席が窮屈に感
じたのだが、今回は通常のセダンと変わらない。ここまで良くな
り、価格も安くなってこれはやはり、プリウスの圧勝ではないか。
PRIUS
PHV
(プリウスPHV)
プリウスにプラグインハイブリッドが誕生した。バッテリ
ー容量を増やし、従来のプリウスでは満充電で 2km ほどしか
走行できなかったクルマを 20kmほど走行できるようにし、
ちょっとした通勤や買い物なんかは電気のみで走行できる
ようにした。私は試作車の PHV を運転する機会があったので
すが、フィーリングは通常のプリウスと変わらず、プラグイ
ンだからという特別な感覚をもつことはない。アニメ「新世
紀エヴァンゲリヲン」で、ネルフの公用車に採用されたこと
は一部の人に周知の事実となっている。
(登場人物の葛城ミ
サトがこのクルマを紹介する動画が存在する)
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15 -
PRIUSα (プリウスα)
2011年、プリウスのミニバンタイプが登場した。プリウス
の面影を残しつつ、後ろを延ばしている。といってもぱっと見た
瞬間、ウィッシュと勘違いしそう。5人乗りと7人乗りがあり、
7人乗りについてはリチウムイオンバッテリーをコンソールボ
ックス下に配置している。基本的に3代目プリウスと同じなのだ
が、後方視界が良い。同クラスのウィッシュと変わらない。私は
2列シート車と3列シート車の両方を運転したのだが、プリウス
と比べて車重が重い分、加速が悪く感じる。5 人乗り、7 人乗り
での違いはない。初期配車のプリウス α の標準車には 205/60R16
のアドバン・dBが装着されていた。当然ながらロードノイズは
静かだった。
CELICA
(セリカ)
セリカは1970年に初代が登場した。当時、アメリカで流
行っていたマスタングを意識したクルマだった。当初はA系(現
在のスープラ)系統だった。姉妹車には初代~3代目のカリー
ナ、初代セリカカムリがある。4代目以降のセリカは、コロナ
と同じプラットフォームを使用している。6代目セリカはフル
モデルチェンジにより3ナンバーボディとなり大きくなった。
ST165型から続くGT-FOURは顕在だ。セリカらしい
存在感のあるスタイルになっている。運転したこのあるグレー
ドはSS-ⅡのM/T仕様だが、3E-GEエンジンを搭載し
ている。走りは特に不満なないのだが、派手さも感じられない
ので、意外と平凡に感じる。現在搭載されているアルテッツァ
のような過激さはないようだ。
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16 -
TOYOTA
86
(トヨタ 86)
長らくスペシャリティカーから遠ざかっていたトヨタから
86は誕生した。トヨタでは初めてスバルとの共同開発で、
エンジンはスバルで採用している水平対向エンジンで、トヨ
タとしてはS800以来です。僕が試乗したのはGTのA/
T仕様だったが、運転席に座った瞬間、心の奥底に眠ってい
た走ることへの闘争心が目覚めそうな感じで、エンジンを始
動、動き出した瞬間、目が覚めるような感じだ。250km
ほどのロングドライブをしたことがあるが、運転する楽しさ
は確かにある。またパワーもNAながらあるため、加速感は
良い。あまりスピード感を感じないため、コーナーリング時
に少々突っ込む感じがあるが、それは慣れでカバーするしか
ないだろう。シートは当然固く、腰の悪い人には少々過酷な
ドライブになりそうだ。
MR-S
(MR-S)
MR-SはMR2の後継にあたる。名称変更を機にオープン
カーになった。とにかくクルマが軽い。搭載されているエンジ
ンはファミリーカー用のものなのだが、車両重量が軽いため関
係ない。こういったクルマは無駄の塊だから、はっきりいえば
使う用途がない。本当に遊ぶだけのクルマだ。以前、某テスト
コースでプロの運転によるサーキットの同乗走行を体験してき
たが、後ろから聞こえてくるエンジン音もいいのだが、それ以
上にコーナーリングの際の車の動きというのか、なんともいえ
ないものだ。なんだか血が騒ぐというのか・・・とにかく興奮
する。このクルマには通常の M/T 車とシーケンシャル M/T 車の 2
種が存在するが、やはり通常の M/T 車が似合うだろう!!
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COROLLA
(カローラ)
この代はバブル崩壊で大きく販売を落としたこのシリーズ
を立て直すためにコストダウンを図ったクルマだが、これが
見事に失敗する。修理代の安さとリサイクル等の環境をウリ
にしていた上下分割タイプのバンパーは上半分が未塗装でブ
ラックだ。明らかに安っぽい。スタイルそのものはいいのだ
が、あまりにも露骨なコストダウンが販売に影響したらしく、
すぐにカラーバンパー化した。また、レビンも同様にコスト
ダウンのせいでかなり安っぽくなった。そして、後期型は一
体型のフルカラーバンパーを採用している。日本一の販売を
誇るカローラシリーズはやはり、運転しやすい。走る、曲が
る、止まる、の基本的な動きは安定しており、信頼感がある。
さすがは日本一のクルマだ。メインの 1.5 リッターは A/T 車
だと、やや非力に感じるが、M/T 車であればそれで十分だと思
う。室内も不満のない程度に確保している。
カローラは21世紀になり9代目に突入した。デザインは
勿論、エンジンもディーゼルを除き一新された。1.3 リッター
はヴィッツに搭載されている2NZ-FE。1.5 リッターはプ
ラッツやファンカーゴに搭載されている1NZ-FE。そし
て新たに 1.8 リッターにはMR-Sにも搭載されている1Z
Z-FEエンジンが採用された。私が運転したのが、主力の
1.5 リッターで上級グレードのGだ。かつては常にベストセラ
ーだったカローラだけあって運転しやすいの一言につきる。
アクセル、ブレーキ、ハンドリングの感覚は違和感なく、ス
ムーズだ。平凡すぎるという人もいるが、このクルマはこれ
でいいのだろう。先代よりも大きくなったボディは、従来の
カローラユーザーから大型化されたカムリの敬遠する旧型カ
ムリユーザーもターゲットなったことにより、質感もアップ
しており、格上のマークⅡクラスの内装だ。
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18 -
COROLLA Touring WAGON (カローラ ツーリングワゴン)
バブル景気崩壊直後に登場した 100 系カローラは豪華な室
内でかつ走行安定性が増した感じがします。ただし、車中が
あるため、高速走行では加速が悪く、更にスピードが伸びな
い。1.8 リッターエンジンが欲しいところです。
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19 -
COROLLA
FIELDER
(カローラ フィールダー)
カローラフィールダーはカローラツーリングワゴンの後継
車種になるが、カローラワゴン時代は商用車の延長だったた
め、明らかに質感は低く感じられた。このクルマはカローラ
セダンと違いはないが、セダン以上の質感がある。搭載され
ているエンジンは 1.5 リッター1NZ-FE エンジンと 1.8 リッタ
ー1ZZ-FE エンジンと 2ZZ-GE エンジンの3種を用意している。
1500cc だと少々力不足に感じるのだが,通常の走行には支障
はない。旭川-札幌間を往復したことがあるが、通常の走行
では不満はなかった。しかしながら余裕を持って走りたい場
合はやはり 1800cc は必要かもしれない。
SPRINTER
(スプリンター)
6代目スプリンターは1987年に登場した。この頃から
装備が豪華になってきた。上級グレードのSEサルーンだと、
パワーウィンドーや電動格納式ドアミラーなど、マークⅡな
どに装備されているような快適装備が装着されるようになっ
た。スタイルも伸びやかになりスタイリッシュになった。室
内もボディカラーが白の場合、ワイン系の内装色で高級感さ
えも感じる。上の画像は14年に代車で1ヶ月ほど我が家に
あったクルマだが、自身はアルテッツァに乗っていたのだが、
これだけの装備があれば、全く問題ないと感じている。15
年も経ったこのクルマはキャブ車でしばらくエンジンを温め
てあげないと思うように動いてくれない。まぁ 1500 に関して
は、前期型がキャブ仕様だが、後期型はEFIが搭載されて
いる。温まってしまえばキチンと動いてくれる。旭川-名寄
-幌加内-旭川と走ったが、快調だった。
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20 -
バブル絶頂期に登場した7代目は、バブリーなクルマにな
ってしまい、高額なクルマになりすぎた。スタイルは丸みを
帯び、大きくもなった。シリーズの中で質感は一番だったか
もしれない。この頃象徴する豪華な質感だ。中間グレードの
XEもシートはフルファブリックでタコメーターもついてい
る。とにかく豪華なクルマだ。
1995年、スプリンターはバブル崩壊で大きく販売を落とし
たこのシリーズを立て直すためにコストダウンを図ったクルマ
だが、これが見事に失敗する。修理代の安さとリサイクル等の環
境をウリにしていた上下分割タイプのバンパーは上半分が未塗
装でブラックだ。明らかに安っぽい。スタイルそのものはいいの
だが、あまりにも露骨なコストダウンが販売に影響したらしく、
すぐにカラーバンパー化した。しかし、世の中は、ワゴンブーム
の中、セダンの需要は少なくなっていた。そのため、販売台数は
落ちる一方だった。また、トレノもコストダウンのせいでかなり
安っぽくなった。また、ターゲットにしていた若年層もワゴンに
シフトしていったため、シェアを狭めていった。そのためか、ス
プリンターシリーズはこの代で消滅する。
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21 -
SPRINTER
VAN
(スプリンターバン)
スプリンターバンが登場する以前は、スターレットバンが
オート店の商用車だった。ところが 1987 年、カローラバンの
エンブレムだけを変更して、スプリンターバンを登場させた。
そして 1991 年、カローラ/スプリンターが E100 系にフルモ
デルチェンジした際、スプリンターバンもモデルチェンジし
た。今回も見た目はまさにカローラバン。このモデルはプロ
ボックスが登場する 2002 年まで生産された。このクルマを評
価するにも快適性を求めている車ではないので、ここでの評
価は最低なものなのだが、商用車としては使い勝手の良い車
です。
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22 -
SPRINTER
TOURENO
(スプリンター トレノ)
80系出た頃はトヨタも迷っていたのだろう。セダン系の
ファミリー向けがFF、クーペなどのスポーツタイプがFR
と同一シリーズに180度違う駆動方式を採用している。ま
たトレノはリトラクタブルヘッドライトを採用している。こ
の頃のトヨタは女性向けのグレードを設定している車種が数
車種あった。
「ジュン(カリーナ)
」
「ライム(カローラ)
」
、
「リ
セ(スプリンター)
」
。こういったクルマを評価するのは難し
く、一言で「懐かしい」で終わってしまう。快適装備などは
ない。いや、必要がないのかも知れない。カネがあるのだっ
たら、私もTE71ぐらいのスプリンターGTでも乗りたい
ものだ。
バブル絶頂期に登場した7代目は、バブリーなクルマになってし
まい、高額なクルマになりすぎた。スタイルは丸みを帯び、大き
くもなった。シリーズの中で質感は一番だったかもしれない。シ
リーズで一番豪華なトレノ。江別-旭川間を往復したことがある
が、安定した走りがある。凍結路でも、4A-GE エンジンでもパワ
ーを気にせず走れる。
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23 -
SPRINTER
MARINO
(スプリンター マリノ)
バブル絶頂期に登場した7代目は、バブリーなクルマにな
ってしまい、高額なクルマになりすぎた。スタイルは丸みを
帯び、大きくもなった。シリーズの中で質感は一番だったか
もしれない。この頃象徴するのが、セレス/マリノの登場だ
ろう。当時「ホンダインテグラ」が売れていた頃でそれに対
抗して出した。スタイリッシュな4ドアハードトップは私に
とっても憧れのクルマだった。そのためだろうか、友人に2
台もマリノを売ったのは・・・・。やはり人気があったのだ
ろう。知り合いで 2 人もセレス/マリノに乗っていた。思い
入れが強いかもしれないが、このシリーズのなかでは絶対的
に「マリノ」がいい!!スタイル重視のクルマのため、室内
空間は犠牲になってしまった。4ドアだが、レビン/トレノ
ベースなのでシートポジションが低く、運転感覚はレビン/
トレノと変わらない。だから走りは、かなりスポーティな走
りは可能だ。このクルマはA/T車が多かったが、実際、レ
ビン/トレノの4ドア版だから、できればM/T車に乗って
もらいたいものだ。
SPRINTER
CARIB
(スプリンター カリブ)
1995年、スプリンターはバブル崩壊で大きく販売を落とし
たこのシリーズを立て直すためにコストダウンを図ったクルマ
だが、これが見事に失敗する。修理代の安さとリサイクル等の環
境をウリにしていた上下分割タイプのバンパーは上半分が未塗
装でブラックだ。明らかに安っぽい。スタイルそのものはいいの
だが・・・3代目になるカリブは従来までは4WDのみの設定だ
ったのだが、FF仕様も登場した。このクルマも名寄-旭川間を
運転したことがあるが、ベースがカローラのためか、運転はしや
すい。また、後方の視界は、リアウィンドウが大きいせいか、か
なり見やすくなっている。1.6リッターの 4WD 仕様を先日運転
したが、平坦路での走行は問題ないが、登坂路では力不足だ。
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24 -
VOLTZ
(ヴォルツ)
「ヴォルツ」は「スプリンターカリブ」の後継にあたるクルマ
だ。ただ,エンジンはトヨタ製だが,デザインはGMという,キ
ャバリエの悲劇を繰り返しそうな組み合わせなのだ。クルマのコ
ンセプトを考えると,今までのカリブのようなステーションワゴ
ンとは違い,フォレスターやエアトレックのようなSUVに近い
クルマに感じられる。4WD仕様の S グレードは,はっきり言っ
てよくはない。まず見た目重視のための大口径タイヤでは登載エ
ンジンが 1ZZ-FE のため,加速が悪く,安易に追い越しなんかは
できない。FF仕様は重たいがまだ走る。また,クッションの軟
いシートはこのクルマには合わない。メーターも日本にはあまり
馴染みのない赤表示は見づらく,トヨタが何故,このようなクル
マを創ったのか疑問に感じる。日本人向けにメーターも変更する
べきだと思う。燃費に関しては思ったよりはいい。
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25 -
ALLEX
(アレックス)
アレックスはスプリンターの後継車にあたるが,トランクを持
たないハッチバックボディを採用している。E80系からE1
00系にあったカローラFXを思い出すの私だけだろう
か・・・・カローラベースなのだが、運転席に座った感じはコ
ロナクラスよりも上に感じる。カローラがそこまで進化したの
だろうか。また、室内空間は車高を高くとっているため、広く
感じる。搭載されているエンジンは1.5リッター1NZ-F
Eエンジンと1.8リッター1ZZ-FEエンジンと2ZZ-
GEエンジンの3種を用意している。1500ccだと少々力
不足に感じるのだが、1800ccだと余裕を持って走る事が
できる。中期型より、追加された上級グレードのXS180は
木目調パネルやゲート式A/Tの採用で高級感がある。一方で
マイナーチェンジ後に出たWiseセレクションは価格の割に
は装備、内装共に充実している。日本ではこのクラスのハッチ
バックボディはあまり受け入れられず、大ヒットには至らな
かった。2006年、後継の「オーリス」の発売と共に1代
のみで終了した。
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26 -
AURIS
(オーリス)
アレックス/カローラランクスの後継として、登場したの
がオーリスだ。アレックス/ランクスはカローラセダンと同世
代だったのに対してオーリスは 1 世代新しい型式になってい
る。同じカローラシリーズに属するが、現行カローラとは全
くの別のクルマになっている。仕事で、180Gグレードを
運転したが、これがいい!!。新開発の2ZR-FEエンジ
ンは、ウィッシュやMR-Sに搭載されている1ZZ-FE
エンジンとデータ上はあまり変わらないように思えるが、新
開発のCVTと相性がいいのか、スムーズに加速する。特に
2WD車は軽く感じる。実際、高速走行では自分が感じてい
る以上に速度が出ていた。150Xグレードに関しては、エ
ンジンそのものはアレックスから引き続き1NZ-FEエン
ジンを搭載しているが、4A/TからCVTに変更されてい
る。私自身、この150X-Mパッケージに乗っているので
すが、これも結構いい。ひとりで走るには問題ない。山道を
力強く走るには通常のDレンジでの走行ではパワー不足でS
レンジでの走行になってしまうが、一般走行に限ってはあえ
て1500ccでも十分であり、1800ccを買う必要は
ないと思う。また、賛否両論があるが、エンジンの静粛性に
しても、6 気筒車からみるとうるさいが、先代にあたるアレッ
クスやウィッシュから見れば遥かに静かなエンジンだ。フロ
ントシートのホールド性も良く、安定した運転姿勢が保てる。
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27 -
2012年、オーリスは2代目にモデルチェンジした。そ
の姿は先代よりも車高が低く、スポーティなイメージが強く
なった。先代のキャッチフレーズ「直感性能」はこのモデル
の方があっているような気がします。僕が運転したのは6M
/T仕様のRS「Sパッケージ」
。久々のM/T車で少々緊張
気味でしたが、発進はスムーズ。シートポジションも低く、
できれば郊外を走りたかったのですが・・・でもとにかく楽
しいクルマです。
RAUM
(ラウム)
ラウムはコルサ/ターセル/カローラⅡがベースになって
できたクルマといわれている。初代から現在の2代目に至る
までリアのスライドドアをウリにしている。初代ラウムはコ
ンパクトな2BOXスタイル、リアにスライドドアを採用し
た他にはないクルマだ。発売当初の管理人が見た印象は悪い。
保守的な管理人から見れば、2BOXスタイルは譲歩しても、
リアのスライドドアはどうだろうか?内装もヘッドレストが
ビニールなのは納得いかない。その割には割高。当初はラウ
ムを、絶対的に認めるべきではないと感じていたが、実際乗
ってみると、考えが変わった。乗り降りがしやすく、運転し
やすい。異常に後部座席が広い(このクルマのウリでもある)
。
販売店では「セルシオ」並みの広さだと言っている。全長が
特別長くないため、ラゲージスペースはあまり広いとはいえ
ないが、必要十分のスペースは確保されている。
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28 -
見た目では、先代とはあまり変化がないように感じられるが、
実は大きく進化している。UD(ユニバーサルデザイン)という
言葉はご存知でしょうか。人が一番使いやすいデザインにしてい
るのがこの2代目ラウムなのです。例えば、前後のドアの間には
「ピラー」と呼ばれている柱がありますが、それをこのラウムは
ドアに埋め込みました。それにより、左側の開口部はとても広く
なりました。また、従来空調関係のスイッチ類は英語で表示され
ているが、このクルマは日本語で表示されている。また、上級の
G パッケージにはアレルギー体質の肌の方にも安心なフレシール
加工のシートを装備しています。エンジンも従来の5E-FEエ
ンジンからアレックスなどに搭載されている1NZ-FEエン
ジンを採用しており、非力で燃費の悪いクルマからは脱却したよ
うだ。
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29 -
bB
(bB)
2000年、トヨタから箱のようなクルマが登場。その名
は「bB」
。デザインは20代のデザイナーが担当しており、
自分たちが乗りたいクルマをイメージして出来上がったのが
このクルマだ。前期型は「Xバージョン」のみがフロントス
ポイラー、サイドマッドガード、リアバンパースポイラーが
標準で装着されているが、後期型になって全車標準装備とな
った。基本的にこのクルマはユーザーがカスタマイズするこ
とを前提にしているため、パーツは豊富にある。基本はヴィ
ッツをベースに作られているが,ホイールベースはヴィッツ
よりも長く、室内も広い。全く別のクルマと言っていいだろ
う。ただしラゲージスペースはFF車であれば問題ないが、
4WD車になると極端に狭くなる。はっきり言って荷物は積
めない。エンジンは1300、1500のVVT-iエンジ
ンを搭載している。
マイナーチェンジ実施時には前後のバンパーを大型化し、
全グレードスポイラー付となった。HIDヘッドライトの設
定グレードを追加したのも、この時だった。
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30 -
2005年末、個性的なスタイルで登場した、bBが 2 代
目になった。先代は、ヴィッツベースだったのだが、今回は、
1 ランク下のパッソベースだ。メーカーは性能は無視してくだ
さい。音と光を楽しんでくださいと言うが、まさにそのとお
りだ。ただ、全体的な質感は先代よりは劣るような気がする。
搭載されるエンジンは1.3リッターと1.5リッターなの
だが、4WD車は1.3リッターだ。1 トン以上ある車体に1.
3リッターエンジンは明らかに力不足だ。また 4WD 仕様とい
うのが追い討ちをかけている。また、装着されていたのがア
ドバンの15インチタイヤなのだが、ロードノイズを拾い、
大変うるさい。シートも硬く、長距離のドライブには不向き
だ。止まって、まったりシートで音楽流して、あんなことや
こんなことをするにはいいけど、走るという意味ではオスス
メできないクルマだ。ちなみに、クー(ダイハツ)
、デックス
(スバル)は兄弟車だ。
AQUA
(アクア)
2011年末、コンパクト2BOXにハイブリッドが誕生
した。それが「アクア」だ。先行して発売された「フィット・
ハイブリッド」やハイブリッドではないが、
「デミオ」に対抗
するべく造ったクルマといえる。走行性能についてはこれか
らの話であるが、室内空間はどうかというと、さすがに狭さ
を感じる。空力性能を重視したため、ルーフが低く設定され
ているためだろう。ただし、このクラスでフル乗車で走行す
ることは滅多にないから、問題ないだろう。ロングドライブ
がメインだったら、上級のプリウス、あるいはミニバンでも
いいのだから。
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31 -
CORSA
(コルサ)
最終型のこのコルサは先進的だったデザインの先代に比べ
て目立たない感じがする。クルマそのものデキ自体は問題な
いのだが、先代のデザインが斬新過ぎたためだろうか。私の
祖父が現在このクルマを乗っている。ちなみにそれ基準にし
てしまうが、そのクルマは「MOAスペシャル」という廉価
グレードで売れてはいたが、中古車じゃ売れない。PWがな
い。4M/Tと3A/Tの設定だ。走りもトルクは太いもの
の、タイヤが細く貧弱な走りだ。いいのは、とにかく車両価
格が安いことだろうか。そもそもこのクルマに高級感を求め
るのが間違いだろう。ちなみにコルサ/ターセル/カローラ
Ⅱの3車は、1999 年、プラッツ/ファンカーゴの発売を機に
3車種は消滅した。
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32 -
SCSEED
(サクシード)
カルディナバンを廃止して、サクシードに生まれ変わった。
今回はヴィッツのシリーズに属している。このクルマに関し
てはわたしの評価は高い。商用車として見ると,とても素晴
らしい車に仕上がったと思う。荷室のスペースが広く,運転
もしやすい。後部座席及びセンターコンソールを除けば完璧
なクルマだと思う。加速は 165SR13 サイズのタイヤのため加
速はいい。私はこのクルマの一番いいところを述べると,灰
皿です。これは愛煙家の私にとって重要な事で,非常に使い
やすい位置にある。最近のクルマは灰皿の設定すらなかった
り,あっても使いづらい場所にあったりと,不便だった。私
が以前乗っていた ALTEZZA も同様に使いづらい。運転しなが
ら喫煙することが私にとってこの車の灰皿の位置はベストポ
ジションです。また、実用性重視の商用車のため、四角いデ
ザインだ。また、開口部も広い。
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33 -
PLATZ
(プラッツ)
1999 年、コルサ/ターセルセダンの後継車種としてプラッ
ツは登場した。海外(アメリカ)では「エコー」という名称
で販売されており、日本国内にはない 2 ドアも存在する。基
本的には、ヴィッツにトランクがついただけのクルマだ。だ
から、室内のデザインは全くヴィッツと同じだ。ヴィッツも
そうなのだが、そして、このサイズのクルマとしては文句の
つけようがない室内の広さがある。シートの高さがある分リ
アの足元にも余裕がある。また、トランクもとても広く、チ
ェイサー以上のスペースを確保している。トランクにタイヤ
を 4 本積んでも、まだ余裕がある。ただ先ほども述べたが単
純にヴィッツにトランクをつけただけなので外観のバランス
が悪い。うまくまとめているとは思うが、クルマとして違和
感を感じてしまう。スプリンターやカローラユーザーにこの
クルマを勧めるのは難があるだろうし、実際、それらのクル
マのユーザーが注目するクルマかというと、そうは思わない。
むしろ、ターセル/コルサのセダンユーザーがターゲットだ
ろう。エンジンは、1000cc と 1500cc(FF車)と 1300(4W
D車)がある。私も2年ほどこのクルマ(1.5X)を所有
していたが、1500cc だったせいかもしれないが、通常の走り
に大きな不満は感じられない。ただフル乗車になると 1500cc
でもパワー不足を感じる。一方、1300cc の 4WD 仕様は、
155/80R13 のタイヤを装着しており、凍結路では発進では 4WD
のため、苦にはならないものの、ブレーキングでは、接地面
が狭いため、止まらずに怖い思いもしたことがある。パワー
面で不満を感じるかもしれないが、175/65R14 サイズのタイヤ
を履いたほうが、まだ安心だろう。山道などではコーナーリ
ングなどでバランスの悪さが感じられ、安定感がない。車格
を考えると、仕方ないのだろうが・・・。決して、台数が売
れるクルマだとは思わないが、なくてはならない存在。競合
するとすれば、
「フィット・アリア」だろう。前期型のU-C
arを考えているならば、内装の質感も考えて、
「X」グレー
ド系を薦めたい。また後期型であれば、
「F-Lパッケージ」
でも十分な装備、質感だ。ちなみにこのプラッツ、2005 年、
ベルタの発売を機に 6 年間の生産、販売を終了した。
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34 -
発売当初は、トヨペット店、ネッツ店の併売車だったが、
後期型の途中(ネッツ店とビスタ店の統合時)でトヨペット
店専売車種となっている。
Fancargo
(ファンカーゴ)
ヴィッツシリーズのワゴンタイプだ。欧州では「ヤリス・
バーソ」というネーミングで販売されている。このクルマの
最大のウリはリアシートの床下収納だろう。このクルマの出
た当時は、新鮮だが、後に登場した「ホンダフィット」には
大きく劣る。床下収納というが、センターシートは取り外さ
なければいけなく、また、4WD車になるとスペアタイヤが
リアドアに装着され、ドア全体が重たくなる。発売当初から
見ると新鮮さはなくなった。走行面では、基本的にはヴィッ
ツと変わらない。ちなみにこのファンカーゴ、2005 年のラク
ティスの登場により、消滅した。
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35 -
SPADE
(スペイド)
2012年、ポルテのモデルチェンジと同時に兄弟車のス
ペイドが誕生した。このクルマについては性能面での特筆す
べきことはないが、パッケージングはいろいろある。まずは、
初代ポルテより採用されている左側のスライドドアだろう。
パワースライドドアになっているのだが、運転席からは勿
論、後部座席からもボタンひとつで開閉自在だ。また右側に
は前後にドアがあるため、初代ポルテのような不便さはない
だろう。ルーフが高いため、開放感を感じる室内だ。スタイ
リングはネッツ店の若年層ユーザーをターゲットにしてい
るためか、どこかヴォクシーっぽいフロントマスクだ。この
クルマをフルエアロにすると、見た目はいい感じになりそう
だ。
ist
(イスト)
ヴィッツシリーズの 1 台。一瞬小型のSUVに見えるが,
実のところ荷物はヴィッツよりも積めないかもしれない。ま
た、室内も大柄なシートを採用しているためか、ヴィッツよ
りも狭く感じる。シートはヴィッツRSと同じタイプのシー
トを使用しており,ホールド性はこのタイプのクルマとして
は高い。仕事で使用していた時期もあったのだが、イストは
bBと同じタイヤサイズの 15 インチタイヤを装着しており,
タイヤが大きい分安定して走る感じがあり、また 4WD の雪道
での走行安定性も当然優れている。私も真冬に地元の鷹栖峠
を越えたことがあるが、安定したコーナーリングしており、
安心感があった。しかしながら、車格の割りに燃費が悪い。
カタログ通りにはいかない。稚内-旭川を往復したことがあ
りますが、タンクの2/3はガソリンは消費するだろう。こ
の点は気になるところだ。
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36 -
2005年イストはマイナーチェンジを実施したのだが、
ここで、ネッツ店、トヨペット店の併売から、ネッツ店の専
売車種となった。当然ながらフロントのエンブレムは「N」
マークになった。新規追加になったA、A-Sは大型バンパ
ーにより、迫力を感じるクルマになった。
イストは 2007 年、2 代目にモデルチェンジした。ヴィッツベ
ースでありながら、ワイドボディとなって 3 ナンバー車とな
り、16インチの大型タイヤにより、走行安定性を増した。
室内の質感も向上した。しかしながら、車高が低いため、特
に後部座席が狭く感じる。そして、このクルマ、存在意義が
わからない。イストはネッツ店扱いなのだが、ネッツ店には
「オーリス」というクルマがあるのだが、完全に被った存在
だ。私はオーリスのユーザーなのだが、こう思う、
「運転して
楽しいのはイスト、乗せてもらって快適なのはオーリス」
と・・・。
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37 -
STARLET
(スターレット)
1989年末、スターレットは3代目に突入した。基本コ
ンセプトは先代同様だが、クルマの出来上がりは更に良くな
った。デザインが新しくなったのは当然だが、搭載されるエ
ンジンが 2E 型から 4E 型に変更されている。また、4WD仕
様が登場している。僕自身、このクルマでは M/T 車しか運転
したことないのだが、クラッチが重く感じる。運転の入門編
のような車だが、意外と苦労しそうな予感がする。ただ、狭
い路地での運転では小回りの良さが発揮する。
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スターレットの最終モデルとなるEP91型はトヨタ最初
の衝突安全ボディ「GOA」の採用モデルだ。安全面では最
新だが、実のところ基本構造は旧型のEP82型と変わらな
い。ホイールベースが先代と同じで、同クラスの「マーチ」
よりも短く、狭い。動力関係も、主力グレードの「ルフレf」
が4M/Tと3A/Tと軽自動車の商用タイプと同じなのは
明らかに他メーカーに遅れをとっている。デザインも決して
バランスのいいものとは思えない。これではいくら安全性を
訴えても、
「マーチ」には勝てないはずだ。だが、視界の良さ
は素晴らしいものがある。後方視界もよく、運転はしやすい。
だから、根強い人気もあったのだろう。そんなスターレット
でも薦められるのは5ドアなら、特別仕様車の「ルフレfリ
ミテッド」
。3ドアならスポーツタイプの「グランツァV」だ
ろう。
Vitz
(ヴィッツ)
1999年、ヴィッツは登場した。全長はスターレットよ
りも短いものの、ホイールベースを伸ばすことにより、広大
な室内スペースを実現した。外観のデザインもヨーロッパを
意識した感じで日本車としては新鮮だ。またセンターメータ
ーは意外と見やすい位置にある。このヴィッツの登場により、
マーチの独占市場だったコンパクトクラスを崩すことにも成
功した。当初は、1000cc の 1SZ-FE エンジンのみの設定だった
が、後に 4WD 仕様及びスターレットの頃あった「カラット」
に変わる「クラヴィア」の 1300cc(2NZ-FE エンジン)
、スポ
ーツタイプのRSの 1500cc(1NZ-FE エンジン)が追加された。
RS は 1.3 リッターにも設定されていたのだが、スポーツマフ
ラーが装着されていたので、低回転域での排気音はいい感じ
だ。
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39 -
2002 年、2004 年にマイナーチェンジを実施している。1 回
目のマイナーチェンジではバンパーの形状、ヘッドライト、
テールライトのデザイン変更がメインだった。そして 2 回目
のマイナーチェンジでは、1.3L の FF 車のエンジンが 2NZ-FE
から 2SZ-FE に変更している。そして、ヴィッツに唯一のコラ
ム AT モデル「ペアスタイル」が登場している。
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40 -
2005年1月、ヴィッツは6年ぶりに新型になった。基
本コンセプトは維持しつつも少し大きくなったのがこのクル
マ。ボディも勿論、室内も充実している。先代では小ぶりだ
ったフロントシートも2代目では広くなってかつ、ホールド
性もあがっている。この車については私は 1.0L と 1.3L に乗
車することがあったため、この2種について述べたい。1.0 リ
ッター車は従来の4気筒エンジンではなく、パッソから採用
された3気筒エンジンが採用されているが、このエンジンに
ついては私自身、評価し難いものになっている。エンジンノ
イズが気になる。丸で軽自動車だ。もし軽自動車嫌いな人が
選択したら、間違いなくガッカリするだろう。一方、初代か
ら搭載されている 1.3 リッター2NZ-FE エンジンは 4 気筒車の
ため可もなく不可もなくといったところだ。走行安定性はか
なりのレベルで改善されている。
2010年末、ヴィッツは3代目に生まれ変わった。フロ
ント部分は少し威圧感を感じるデザインとなり、おそらくパ
ッソとの差別化の結果だと思われる。機能面で大きく変わっ
たのはフロントワイパーだ。私の記憶が確かなら、トヨタの
国内販売車でワンアームタイプはこのヴィッツぐらいだろ
う。そして、初代、2代目とセンターメーターレイアウトを
採用していたのが、今回は一般的な位置に変更されている。
1.3 リッターはiQにも搭載されている 1NR-FE エンジンが搭
載されている。運転したときのフィーリングは悪くない。但
し、ハンドルが軽過ぎるのが気になるところだ。直前まで英
国製のアベンシスを運転していたせいかもしれないが、駐車
場の取り回しなどではこの軽さがいいのだが、通常走行での
スピードが乗ったときにこの軽さがちょっと怖さを感じると
きもある。それにしても完成度の高いクルマになった。
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41 -
PASSO
(パッソ)
2010年、パッソは2代目にモデルチェンジした。キー
プコンセプトのようなデザインは丸みを帯び、一瞬、現行マ
ーチにも正面からの見た目は似ている。ヴィッツよりも小さ
く、最近は軽自動車にも採用されない13インチのタイヤを
装着しておりとランニングコストもかからない。乗った感じ
は基本は軽自動車って感じだ。
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42 -
iQ
(iQ)
トヨタらしからぬクルマが登場した。なんと軽自動車より
全長が短いクルマを登場させたのだ。それがIQだ。コンセ
プトとしてはおもしろいクルマだが、実際乗ってみると、納
得できないものが結構ある。こういったクルマだから、搭載
は難しいのかもしれないが、出来ることなら、4 気筒エンジン
を積んで欲しい。最近感じることなのだが、1000cc のエンジ
ンの3気筒化が気になるところだ。軽自動車であれば妥協す
るのだが、普通車で3気筒というのはどうも納得できない。
加速時のエンジン音がまるで「ミラ」だ。ハンドリングがク
イックなので、運転にはある程度の技術がいるかもしれない。
小さい分だけ難しいクルマにだ。
HIACE
VAN
(ハイエース バン)
1BOXの定番というべきハイエースは、常にクラストッ
プセールスを走っている。商用車といっても装備は乗用車と
変わらないくらいある意味豪華!!私が運転したのは3リッ
ターディーゼル仕様だったのだが、流石は3リッター。加速
は抜群!!アクセルワークのストレスは感じない。前席の乗
り降りはキャブバンの特性上、大変だ。
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43 -
GRAND HIACE
(グランドハイエース)
グランビアのマイナーチェンジと同時に兄弟車として、グ
ランドハイエースが誕生した。世間では日産エルグランドの
登場で、デザイン面でおとなしかったグランビアは残念なが
ら、販売面で苦しんでいた。そこで、マイナーチェンジを機
にフロントデザインの大幅変更そして、ハイエースの販売ノ
ウハウのあるトヨペット店でこのクルマが誕生した。3.4 リ
ッターV6 エンジンは加速もよく、走りも安定していた。
HIACE
REGIUS
(ハイエース レジアス)
グランビアの小型版として登場したのが、ハイエースレジ
アスだ。3000cc のディーゼルターボは力強く、加速も良い。
ただし、2M 近い車高は走行安定に不安を感じる。
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44 -
ALPHARD
(アルファード)
2002年、グランビア、レジアス、ツーリングハイエー
ス、グランドハイエースを統合する形でアルファードが誕生
した。当時はエルグランド(日産)の独壇場だったこのクラ
スに起死回生をかけた登場だった。エルグランドに真っ向勝
負できるクルマになった。カネがあったら乗りたい車。近く
で見たときの迫力はトヨタではベスト5にはいるだろう。半
日借りて市内を走ったが、かなりゆったり乗れる。何か優越
感さえも感じてしまう。しかしながら、デカさを感じるから、
狭い路地や駐車時では少々気を使う。搭載されているエンジ
ンは4気筒の2.4リッターとV型6気筒の3.0リッター
だ。売れているのは2.4リッターだが、はっきり言って非
力だ。流しているときは快適だが,加速時にはかなりの不満
を感じる。やはり2トン近くあるこの車にはかなりの力不足
だろう。理想を言えば3.0リッターは欲しい。3.0リッ
ターであれば、加速は申し分なく、満足した走りが出来るだ
ろう。
VELLFIRE
(ヴェルファイア)
先代はトヨペット店は「アルファードG」
、ネッツ店(旧ビ
スタ店)は「アルファードV」と名乗っていたが、2009 年の
モデルチェンジを機に「アルファードV」は「ヴェルファイ
ア」と名前を変えた。GとVの違いは皆無に近かったが、今
回は、フロントフェイスを大きく変えた。アルファードはキ
ープコンセプトなのだが、ヴェルファイアは 2 段式のヘッド
ライトが威圧感とも感じる存在感で迫力がある。搭載されて
いるエンジンは先代から踏襲の2.4リッター4気筒エンジンと
エスティマにも搭載されている 3.5 リッターV型6気筒エン
ジンが採用されている。私は 2.4 リッターの運転をしたのだ
が、まず感じることは「デカイ」
。幹線道路を流しているとき
は問題ない。とても快適だ。ところが路地に入ると、このク
ルマのサイズで、持余す感じがする。自分が運転するよりも、
運転してもらう車だろう。
-
45 -
LITEACE
WAGON
(ライトエース ワゴン)
1BOXの元祖というべきクルマ。この頃は、まだエンジ
ンが運転席の下に配置されていた頃で、走行中は遠慮なしで
エンジンが室内に入り込み(ディーゼル車なのも原因だろう
か?)
、とてもうるさい。また、メインが2.0ディーゼル
ターボだから、この大きなボディではかなりパワー不足で不
満を感じる。音の割にはさっぱり進まない。23 万キロにもな
ると、ベタ踏みでも80km/l がいいところか?それでも個人
的には好きなクルマだ。
LITEACE
NOAH
(ライトエース ノア)
ライトエースワゴンがモデル末期を向かえた頃、
ホンダでは
ステップワゴンが登場した。従来のキャブオーバー型の 1BOX
タイプではなく、フロントエンジンの 1.5BOX タイプを採用し
ているのが特徴だった。
そこでトヨタもこのボディタイプを採
用し、ライトエースノアとタウンエースノアを登場させた。デ
ィーゼルエンジンは先代を継承し、
ガソリン車はカリーナやコ
ロナに搭載されている3S-FE エンジンを搭載した。
先代の1BOX
車の頃はディーゼル全盛期だったが、このノア、ガソリン車の
方が売れていたようだ。こういう車高の高いクルマだから、安
定性能は良いとはいえない。ただ、ガソリン車の加速力はさす
がは 3S エンジンだけあって、ミニバンとしてはいい方だ。
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46 -
LITEACE
VAN
(ライトエース バン)
ライトエースの商用タイプ。こちらは2.2ディーゼルエ
ンジンもNAのため、加速が悪く、パワー不足が明らかだ。
あくまでも商用タイプだから、快適性はまったくない。発進
すると、ラジオの音はほとんど聞こえず、エンジン音が鳴り
響く。また、乾いた路面の走行時にはあまり気にならないが、
雨の日には路面の水を巻き上げる音が室内に入り込み煩い。
-
47 -
VOXY
(ヴォクシー)
ライトエースノアの後継車種としてネッツ店から登場。従
来のFRベースからFFベースに切り替わった。基本的には
ノアと同じだが,外観のデザインが若年層にもうけるような
デザインにしている。室内も広く,荷物を積むことを考えて
も,サードシートははねあげタイプでさらにセカンドシート
はタンブルタイプとなっており,広大なスペースを確保でき
る。ヴォクシーは両側にスライドシートを採用しており利便
性も向上している。2000直噴D4エンジンを搭載してい
るが,通常の市街地走行には全く支障はないだろうが,8名
フル乗車時は力不足を感じるだろう。コーナーリングはこう
いったクルマだから,いいとはいえない。だが、今までから
比べると、重心が低くなり安定性は増している。
2007年、ヴォクシーは2世代目に入った。全体的名シ
ルエットはキープコンセプトだが、先代で採用された 1AZ-FSE
直噴エンジンから新開発の 3ZR エンジンに変わった。先代か
ら走行安定性は十分あったが、現行型も同様にいい。今回試
乗した ZS は先代にはなかった 3 ナンバーボディ車だ。先代同
様、オススメはスポーツグレードになるだろう。そして今回
は「ZS」だ。
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2014年、3世代目になったヴォクシーは、先代の若干
丸みを帯びたデザインから、初代に回帰したような直線的な
デザインになった。それにより、迫力が増したような感じが
する。この代よりセンターメーターレイアウトを廃止してお
り、それにより、大きな9インチナビを設置することが可能
になった。
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IPSUM
(イプサム)
ホンダよりオデッセイが登場して、ミニバンブームが到来
した。当然トヨタも 1 台のミニバンを送り出す。それがイプ
サムだ。5 ナンバーサイズでコンパクトにまとめられたパッ
ケージは個性的で、勿論ヒットした。エンジンは 2.2 リッタ
ーディーゼルエンジンと2.0リッターガソリンエンジンを搭
載されてういる。特にガソリンエンジンは、コロナやビスタ
にも搭載されている「3S-FE」エンジンだ。この信頼性の高
いエンジンは吹き上がりもよく、ほぼ不満なく走ってくれ
る。室内は、1、2列目は不満のない広さだが、3 列目は足
元も狭く、補助的だ。
2.4リッターで全車ワイドボディになった2代目イプサム
は先代よりもひとまわり大きくなった。これによって、オデ
ッセイと性能面で追いついたのはいうまでもないだろう。ま
た、今でこそいろいろな問題でグランディスは売れてはいな
いが、発売時にはかなりの強敵だったに違いない。トヨタで
いうとこの手のクルマは、ガイア(今はアイシス)
、ウィッ
シュになるのだろうが、質感はイチバンだろう。走りも2.
4リッターエンジンで余裕の走りだ。某トヨペットの方のイ
プサムに乗せてもらったときにはイプサムの良さがはじめ
てわかった感じです。
ISIS
(アイシス)
2004年、トヨタ店より「ガイア」の後継車として、
『ア
イシス』は誕生した。ボディサイズはウィッシュとヴォクシー
の中間のようなデザインで、
2代目ラウムにも採用された左側
のみセンターピラー内臓のドアの採用により、
パノラマオープ
ンを実現している。搭載されているエンジンは発売当初、1Z
ZーFE型1.8リッターと直噴タイプの2リッター1AZ-
FSE型エンジンを採用しており、
2リッターのみ4WD車が
あった。2011年、マイナーチェンジにより、内外装の小変
更と、搭載されるエンジンが一新された。2リッターだった4
WD仕様はウィッシュ同様の1.8リッター2ZR-FAEエ
ンジンに変更されている。
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WISH
(ウィッシュ)
ストリームを意識して登場したトヨタのミニバン。スタイ
リッシュなエクステリアは従来のミニバンでは考えられな
い。また後発のクルマだけあって,3列目のシートはストリ
ームよりも,簡単に収納できる。 ルーフ後部に位置するア
ンテナは可倒式で門型洗車機に入れる際も取り外す手間がか
からない。このクルマに搭載されているエンジンは当初、1.
8リッターのみの設定だったが,後に2.0リッターを追加
している。2.0の方が走りに余裕があるが,普通の走行に
は1.8で十分だと思う。市街地では問題ない。最近2度ほ
どフル定員のこの車に乗ったが、さすがに発信時の加速は悪
く感じる。ただし、これらはFF車に限ってのことだ。1.
8リッターの4WD仕様となると話は違ってくる。重量が増
す分発進時など、もたつくような感じがあり、非力さをもろ
に露呈してしまっている。特に雪のない夏季に感じる。4W
Dに関して言えば、2.0リッターのエンジンが欲しいとこ
ろだ。
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2005年、ウィッシュはマイナーチェンジを実施する。
内外装の変更なのだが、大成功したクルマだけに、小規模の
変更になる。主な変更点は、ヘッドライトがマルチリフレク
タータイプからプロジェクタータイプに、空調のスイッチ類
が操作しやすくなった点だろう。また 1.8 リッターのFFに
はシーケンシャルタイプのシフトマチックが採用された。
6人乗りのウィッシュはオーバーフェンダーを装着した3
ナンバーモデルで、CMではモナコのF1のコースを走行し
ていた。
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2009年、2代目に進化した。あくまでもキープコンセ
プトなのだが、外観はどこか、エスティマにも感じる迫力の
あるデザインとなり、質感が上がった。また、全車サイドス
ポイラーが標準となり、標準グレードの「1.8X」でもスポー
ティな印象を受ける。搭載されるエンジンが、1.8 リッター及
び 2.0 リッターが共に変更され、
「バブルマチック」と呼ばれ
る機能が搭載されるようになった。それにより、燃費も従来
よりも向上している。また、旧型までは 1.8 リッターFF車
および、2.0Zにしかなかったシーケンシャル AT が全車に搭
載され、さらにスポーツグレードにはパドルシフトも装備さ
れた。実際、運転したのは下の写真のグレードではないが、
1.8X 4WD で、基本的に走りは同じだ。運転席からの感覚とし
ては、旧型に比べて、前席ドアの前の三角窓が大型化され、
より視界が広がり、死角になる部分が少なくなった。
SIENTA
(シエンタ)
ヴィッツシリーズに3列シートのワゴンまで登場した。車
種のランクとしてはカローラスパシオの下にあたる。だが、
室内はスパシオよりも広い。外観は格好いいとはいえない。
室内は天井が高く開放的だが,細かい部分で気になることが
多々ある。1列目は気にはならない。2列目は,確かに居住
空間は問題ないが,シートをスライドさせるためのレールが
気になる。3列目は問題外だ。足元は広いが,シート自体が
小ぶりで座り心地も悪く,長距離のドライブには不向きで,
まるで罰ゲームのようだ。エンジンは全車 1500cc で,4WD は
力不足に感じる。また旭川-稚内をこのクルマで往復したこ
とがあるが、サスの軟さ、コーナーリングの悪さ、CVTの
無断変速の違和感はかなり気になる。しかしながら、同クラ
スのクルマで比べると優秀だ。
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HILUX
SURF
(ハイラックス サーフ)
3代目ハイラックスサーフは 1996 年、登場した。先代の
イメージをそのままに、より現代的に、よりワイルドに仕上
がっている。とはいっても、私の中でこのクルマでイメージ
するのはELTをイメージしてしまう。当時、ELTの曲と、
ヴォーカルの持田香織の起用で、かなり印象に残っている。
運転したのは 2700cc、4 気筒のガソリンエンジンなのだが、
こういったクルマの場合、圧倒的にディーゼル車が多く、ま
た、エンジン音が室内まで入り込んで、うるさいイメージが
強いが、そんなことは全くない。カリーナクラスの乗用車よ
りも、静かだ。走行安定性は一般的な乗用車に比べると、悪
いが、こういった車だと思えば、諦めはつく。室内は、クロ
カン車というよりは、普通のセダンといった感じだ。
KULUGER
(クルーガー)
クルーガーVはウィンダムベースのSUV。ハリアーとは
姉妹車になる。また、カローラ店販売のクルーガーL との違
いは名前ぐらいだろうか。ランクルやパジェロのようなクロ
カン的な走りではなく、乗用車的だ。搭載されるエンジンは
4気筒の 2.4 リッターと V 型6気筒の 3.0 リッターの2種あ
る。そしてそれぞれ、5 人乗りと 7 人乗りがあるが、利便性
を考えると、使用頻度は少ないものの、7 人乗りがお薦めだ。
私は 2.4 リッターしか運転してないが、2.4 リッターでも十
分な走りだ。室内は、ウィンダムベースだけあって、高級感
こそはあまり感じられないが、質感は高いものだ。
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RAV4
(RAV4)
3ドアのみで発売した当初はキムタクのCMの影響もあっ
たかもしれないが、最初はとにかく売れた。ただ、その後C
R-V、パジェロioの登場により、販売面では苦戦を強い
られた。やはり、室内は安っぽく、3ドアしかないRAV4
は競争するにはきついのだろう。後に5ドア追加している。
そしてマイナーチェンジと改良するが、インパネの安っぽさ
は隠せなかった。まぁ競合車種もお世辞でもいいとはいえな
かったが・・・。エンジンは当初、2リッターの3S-FE
エンジン1種のみだったが、後にハイパワーな3S-GEエ
ンジン搭載車と設定している。3S-FEエンジン搭載車は、
同じエンジンを搭載しているカムリやコロナ並みの車両重量
に抑えているため、不満なく走る。
2000年、フルモデルチェンジにより全車3ナンバーの
ワイドボディになった。外装は先代に比べて、迫力を増した。
メーカーによると、ホイールベースが 3 ドア、5 ドアともに長
くなったため、走行安定性が増したと言われているが、私は
仕事上 3 ドアに良く乗ることがあったのだが、走行安定性が
いいとは言えない。5 ドアは問題ないが、3 ドアはやはり挙動
が不安になることがある。凍結路で減速した際、車の向きが
変わることがある。以前、赤信号で停車しようとブレーキを
踏んだとき、クルマが横になりかけたことがある。やはり、
この RAV4 を検討されている方がいらっしゃるのであれば、や
はり 5 ドアだろう。室内は、先代に比べると質感が格段に良
くなっている。
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2005年、RAV4は3世代目になった。XA30系R
AV4はイプサムやアルファードでも設定されている2AZ
-FE型2400ccエンジンを搭載している。ボディサイ
ズは先代よりも大きくなり、また室内の質感も向上した。私
自身の今までの印象は、3ドアの冬期の安定感のない走行の
イメージがあったのだが、このクルマにはそんなことはあて
はまらない。70kmほど運転したが、行きは吹雪で怖かっ
たが、帰りは晴れていたため、ついアクセルを踏み込んだが、
走行安定性、静粛性、どれもが素晴らしいものがある。あと
はエクステリアが・・・・まぁ先代のイメージが残りすぎて
いる気がする。決して成功したクルマではないクルマだった
のだから、もう少し新鮮味が欲しかった。メーカーではセダ
ンの代わりと言っているらしいが、私はそうは思わない。S
UVはあくまでもSUVだろう。
TOYOACE
(トヨエース)
トヨタのトラックといえば、このトヨエースが代名詞だろ
う。35 万キロのこのクルマ、札幌ー深川間を往復したことが
あるが、はっきり言って悲惨だった。秋だったので気にはな
りませんでしたが、エアコンが装備されていないので、夏に
は過酷な運転環境にあるだろう。また、冬のアイスバーンで
は、荷物の積んでいないこのクルマ、後輪が流れて怖い思い
をした記憶がある。
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