平成27年度 法令研修会資料 【地域教材】 東 北 運 輸 局 岩 手 運 輸 支 局 監修 (一社)岩手県自動車整備振興会 刊 目 次 1.整備士・経営者に人材確保アンケート ………………………………… 1 2.自動車分解整備事業者遵守事項 ………………………………………… 2 3.整備主任者の職務について ……………………………………………… 5 4.道路運送車両法施行規則第3条「分解整備の定義」の 解釈について ……………………………………………………………… 6 5.点検・整備記録簿の記載例 ……………………………………………… 8 6.自動車検査の申請時における押印の取扱いについて ………………… 10 7.指定整備記録簿一覧表 …………………………………………………… 11 8.審査事務規程の改正について 第63次改正 ……………………………………………………………… 12 第64次改正 ……………………………………………………………… 14 第65次改正 ……………………………………………………………… 18 第66次改正 ……………………………………………………………… 19 第67次改正 ……………………………………………………………… 20 9.前照灯試験機の選択について …………………………………………… 21 10.自動車検査法人からのお知らせ ………………………………………… 22 11.検査機器更新に伴う計測コースの閉鎖について ……………………… 25 12.自動車分解整備事業の認証及び指定自動車整備事業の指定に係る 取扱い及び指導の要領について ………………………………………… 26 13.保安基準適合証及び同標章の記載例 …………………………………… 30 14.指定工場監査結果 ………………………………………………………… 32 15.継続検査時における適合証の主な指摘項目 …………………………… 34 16.平成26年度分解整備事業者の処分状況一覧表 ………………………… 36 17.道路運送車両法第94条の5(保安基準適合証等)の 早わかりについて ………………………………………………………… 37 18.自動車検査独立行政法人審査事務規程(抜粋)…………………………… 45 19.入庫~納車までの留意事項・指摘事項のまとめ ……………………… 48 20.自動車整備事業に係る違反点数について ……………………………… 53 21.検査機器日常点検表 ……………………………………………………… 58 22.交付整理簿 ………………………………………………………………… 59 23.指定記録簿チェックシート ……………………………………………… 60 24.大型車をご使用の皆様へ車輪脱落事故防止のお願い ………………… 61 25.マフラー(消音器)に対する騒音対策 ………………………………… 63 26.指定工場の事業場管理責任者・主任技術者・検査員・従業員の 皆様へ重要なお知らせです ……………………………………………… 64 1.整備士・経営者に人材確保アンケート ― 1 ― 2.自動車分解整備事業者遵守事項 自動車分解整備事業者遵守事項 ①認証看板を公衆の見易いように掲示しなければな らない。 ②分解整備を行う場合は保安基準に適合するようにし なければならない。 ③分解整備記録簿を備え記載し、写しを交付し、2年 間保存しなければならない。 ④認証基準基準に適合する設備を維持し従業員を確 保しなければならない。(2名以上内2級以上1名) 部品整備作業場 点 検 作 業 場 整 備 作 業 場 事務所 車 両 置 場 ⑤上記の他、国土交通省令で定める事項を遵守しな ければならない。 ― 2 ― 自動車分解整備事業者遵守事項 ≪国土交通省令≫① ①作業に係る料金表を見易いように掲示する。 自動車分解整備事業者遵守事項 ≪国土交通省令≫① 依頼者に対し整備の必要性について説明し、 概算見積書を交付しなけらばならない。 不当請求、過剰請求をしてはならない。 保安基準に適合しなくなりように自動車の改 造は行わない。 整備主任者を選任し分解整備記録簿の記載 に関し統括管理させること。 ― 3 ― 自動車分解整備事業者遵守事項 ≪国土交通省令≫② 整備主任者に対し法令研修を受けさせること フロン類を大気中に 放出しないこと 他人に対し違反行為を要求、依頼、唆さない こと。又助けないこと。 整備主任者に関する事項に変更が有った場 合は15日以内に届け出なければならない MEMO ― 4 ― 3.整備主任者の職務について 整備主任者の職務は? (1)分解整備後の出来栄え確認業務 ①分解整備箇所がしっかりと組み付け、調整がされているか? (ドラムを装着する前と、場合によっては装着後にも確認する必要有り) (2)分解整備の作業管理に関する業務 ①メーカーの整備書についての社内教育 ②自動車定期点検整備の手引きの点検内容の社内教育 (3)分解整備記録簿の記載及び保存に関する業務 ①記録簿関係の保存期間 分解整備記録簿・・・・・・・・・・・・・・・・2年間 定期点検記録簿・・・・・・・・・・・・・・・・1年又は2年間 指定整備記録簿・・・・・・・・・・・・・・・・2年間 ※種類、年度毎に分類されて保管されていますか? MEMO ― 5 ― 4.道路運送車両法施行規則第3条「分解整備の定義」の解釈 について ― 6 ― ― 7 ― 5.点検・整備記録簿の記載例 点検・整備記録簿の記載例 点 検・整 備 記 録 簿 ― 8 ― ― 9 ― 6.自動車検査の申請時における押印の取扱いについて ― 10 ― 7.指定整備記録簿一覧表 ― 11 ― 8.審査事務規程の改正について ― 12 ― ― 13 ― ― 14 ― 審査事務規程第64次改正 自動車検査法人は道路運送車両の保安基 準、道路運送車両の保安基準の細目を定め る告示及び道路運送車両の保安基準第二章 及び第三章の規程の適用関係の整理のため 必要な事項を定める告示の一部改正等に伴 う審査事務規程の一部改正を行い。 平成27年2月5日から施行しました。 ― 15 ― ― 16 ― 審査事務規程第64次改定 乗用車から貨物車に用途変更する場合の制動 装置の規程の適応を明確化しました。 (平成11年7月以降製作車も可能となりました。) 【注意】但し箱型・幌型車は基本的には出来ません。ステーショ ンワゴンは可能ですが不明な点は個別で要相談 貨物の要件を理解してますか? の面積より の面積が大 きい事。重量も多い事 リクライニングの改造で不正改造の ケース有ります。 この他に 床面積 1㎡(軽自動車は0.6㎡)以上必要 開口部 縦800㎜以上×横800㎜以上必要 軽自動車は縦600㎜以上×横800㎜以上必要 昭和35年に出された 『自動車の用途等の区分について』 で貨物等の基準が決まっております。 ― 17 ― ― 18 ― ― 19 ― ― 20 ― 9.前照灯試験機の選択について ― 21 ― 10.自動車検査法人からのお知らせ ― 22 ― ― 23 ― ― 24 ― 11.検査機器更新に伴う計測コースの閉鎖について ― 25 ― 12.自動車分解整備事業の認証及び指定自動車整備事業 の指定に係る取扱い及び指導の要領について ― 26 ― ― 27 ― ― 28 ― MEMO ― 29 ― 13.保安基準適合証及び同標章の記載例 ― 30 ― ― 31 ― 14.指定工場監査結果 ― 32 ― ― 33 ― 15.継続検査時における適合証の主な指摘項目 ― 34 ― ― 35 ― 16.平成26年度 分解整備事業者の処分状況一覧表 ― 36 ― 17.道路運送車両法第94条の5(保安基準適合証等) の早わかりについて ― 37 ― ― 38 ― 自動車検査員が実施する検査に関する法律等について ― 39 ― ― 40 ― ― 41 ― ― 42 ― ― 43 ― ― 44 ― 18.自動車検査独立行政法人審査事務規程(抜粋) ― 45 ― ― 46 ― 審査事務規程の構成 ― 47 ― 19.入庫~納車までの留意事項・指摘事項のまとめ 1、受付、受入点検時 ①自動車検査証等での確認を徹底!! 継 続 検 査 ……………… 自動車検査証 中古新規検査 ……………… 登 録 車は、登録識別情報等通知書 軽自動車は、自動車検査証返納証明書 ※登録事項等証明書・検査記録事項等証明書では検査は出来ません。 (様式が異なっていますので良く確認して下さい。 ) 同一性確認 ◎自動車検査証の同一性(長さ、巾、高さ、8ナンバーの構造要件等)確認を 徹底し、疑いのあるものは、測定(巻尺等を使用)すること。 ◎中古新規車に指定部品(エアスポイラー等)を装着して同一性に相違がある 場合は必ず持込検査で、諸元変更を行うこと。(指定扱い不可) ◎最低地上高が少しでも低いと思われる車は必ず測定すること。 ※スポーツマフラー装着車は「消音器」「触媒及び接続部」に低い部分があ るので、前方及び後方から下部を見通し確認すること。 ◎貨物車の鳥居部分に板・角材等が固定されているケースもありますので要注 意すること。 備考欄について ◎「自主防犯活動用自動車」と記載が有る場合は、自動車使用者に現在も自主 防犯活動用自動車として使用しているか確認し証明書の確認を必ず行うこ と。既に活動を中止し、警察に届出されている場合は、点検・整備の前に自 動車検査証の備考欄の削除を行うこと。 ― 48 ― 【参考1】 ★中古新規(指定扱い)で現車提示する場合、で保安基準不適合や同一性(長 さ、幅、高さ、重量、原動機型式、車台番号等)で再検査になると、不適 合車両に保安基準適合証を交付したことになります。現車提示する車両 は、認証扱いで持込検査を行う工場が多くあります。 ※中古新規(指定扱い)で現車提示不要な車両は、 ①乗用自動車、②軽自動車、③二輪自動車となりますが、長さ、巾、高 さ、用途等に関する事項が同一であることが条件となります。 【参考2】 ★1回目の継続車検であっても、長さ、幅、高さ等が相違しているケースも ありますので、基本的には巻尺等で実測をお願いします。 ◎重機運搬トレラー関係で、備考欄の基準緩和の期限が切れているケースがあ りますので注意すること。(継続した緩和認定書の原本を必ず確認するとと もに更新時は、原本又は、コピーを添付すること。) 2、完成検査時 ① 完成検査機器の始業前点検の実施と記録の確認 ◎過去の指摘例 1、ヘッドライトテスターのレール外れ、電池切れ 2、排気ガステスターのフィルター詰まり(1次用2次用) 3、騒音計の検定切れ、届出忘れ 4、サイドスリップのロック解除忘れ 5、各テスター類のゼロ点ずれ ② 基準値超えに注意 !! ◎年式、型式、車種によって基準値が異なりますので、一番厳しい数値を基 本値として判定、超えた場合について年式、型式車種等を確認すること。 基準値を機器の近くに記載して貼り付けて置くことも有効です。 ― 49 ― ③ 社外のマフラーは、音量計(騒音計)を使用して測定すること。 ◎測定方法については、完成検査実施マニュアル等を活用して社内勉強会を 実施し、測定出来る体制にして置くこと。 ④ オパシメータ測定車両を黒煙測定器で測定しないこと!! (排気ガス記号の一桁目が L・F・M・R・S・Q・T はオパシ測定車です。) ⑤ 前照灯検査は、初度登録年を確認して検査すること。 登 録 車 ‥‥‥‥‥ 平成10年9月以降はすれ違い用で検査 軽自動車 ‥‥‥‥‥ 平成11年以降はすれ違い用で検査 ※二輪車、大型特殊自動車は年式を問わずに走行用で検査 ⑥ 目視の検査項目を確実に行うこと。 (項目毎の装置を間違っているケースが有ります!!) ◎指摘例 1、LPG 車に『 ⑥ 燃料装置及び電気装置 』の点検未実施 2、消火器を備えている乗合、幼児専用車、タンク車に『 ⑱ 防火装置 』の 点検未実施 3、発煙筒の検査の記載を『 ⑭ 警報装置 』に記載していない 4、エアブレーキ車に『 ⑲ 内圧容器及びその附属装置 』の点検未実施 3、保安基準適合証の交付時の確認徹底について ① 自賠責保険期間の間違い ◎更新される(新)車検有効期間をカバー出来ているか? ※車検有効期間+1日契約されているか? 注意(自賠責保険は昼12時までとなっております。) ※8 ナンバー車は、有効期間が1年と2年の車両があるので注意する事 (①車検証の用途を確認②積載量500㎏以下を確認) ◎車検有効期間1年の車両に24ヶ月の保険をかけている。 ◎交付する日から自賠責保険期間を契約していない。 ※前回自賠責期間が2年だったので、今回も2年分の自賠責を間違って契 ― 50 ― 約したケース、持ち込みの自賠責保険期間が間違っていたケース等発生 しておりますので、車検有効期間は特に注意する必要があります。 ※交付簿で更新される車検期間を満足しているか確認すること。 ② 記載漏れ、押印漏れ、 ◎検査員の署名(氏名)が記載されてない。 ◎検査員の証明印、又は事業場管理責任者の交付印がない。 ◎最終の検査申請日の記載漏れ ☆検査日から14日以内に旧自賠責保険期間の最終日が有るものは、最終の 検査申請日の記載しないと、適合証を交付出来ません。 ☆最終の検査申請日を記入しなければならない場合で、最終の検査申請日 が土・日・祝日等で運輸支局等で更新出来きない場合は、直近の開庁日 を記載して下さい。 ※最終の検査申請日を記入の不要な場合は関係有りません。 ◎検査日・交付日等・・・・・年、月、日、(曜日)はカレンダーで確認 ③ 交付番号のダブリ、番号飛ばし ◎適合証の交付番号を、同じ番号で記載したり、10番ずれて記載して交付す るケースが有ります。 ※交 付簿に前もって一連番号を記載しておくこと。ページの切り替え時 に、必ず前項の末尾番号と次ページの開始番号が続いていることを確認 する。(読み合わせの徹底)等の対応をお願いします。 ④ 指定記録簿の検査結果の記入漏れ、間違いが無いか確認すること。 4、社用車、従業員車両、展示車両等の管理徹底について 「 回転部分の突出 」「 最低地上高不足 」「 窓ガラスの貼り付け物 」等の保安 基準不適合で、監査で指摘されるケースが有りますので、再度、確認をお願い します。車載専用車の構造要件等に違反事例があります。 ※微妙なケースは必ず測定し、不適合車両は速やかに改善すること。 ※定期点検も実施して、点検済ステッカーについても、貼付をお願いします。 ― 51 ― 5、 「完成検査マニュアル」(日整連発行)、「指定自動車整備 事業実務必携」等の活用について 「完成検査マニュアル」(日整連発行)は、全国の指定整備事業場の検査員の 資質向上を目的に作成されたものです。写真等で分かり易く記載され、DVD も添付されております。 また、 「 指定自動車整備事業実務必携 」には「 指定整備記録簿の記載 」、 「保 安基準適合証の記載 」等において注意すべき内容、基本的な部分が掲載され ておりますので、是非社内勉強会において、積極的な活用をお願いします。 車台番号及び原動機型式の確認は打刻、浮彫で行うこと。(特に原動機型式 の打刻位置が解からず、未確認のまま検査を実施しないこと。) ※「 図解 車台番号・原動機型式打刻様式等マニュアルブック 」(群馬県整備 振興会発行)も有りますのでご利用下さい。 6、まとめ 疑問な点は、必ず調べること。それでも分からない場合は振興会、支局等に 確認して整備事業の適正運営をお願い致します。 ― 52 ― 20.自動車整備事業に係る違反点数についてまとめ ― 53 ― ― 54 ― ― 55 ― ― 56 ― ― 57 ― 21.検査機器日常点検表 ― 58 ― 交 付 番 号 交 付 月 日 検 査 月 日 依 頼 者 の 氏名又は名称 登録番号又は 車両番号 ( 車台番号 ) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 自賠責保険 期 間 自 / 至 . . 更新された検査証 有効期間日 更新される予定の 検査証有効期間日 最終の検査 申 請 日 保 安 基 準 適 合 証 保 安 基 準 適 合 証 標 章 交 付 簿 限 定 保 安 基 準 適 合 証 ― 59 ― 有 有 有 有 有 有 有 有 有 有 有 無 無 無 無 無 無 無 無 無 無 無 標章交付 交付確認 印 管理責任 者 代行者 代理交付 確認印 代理交付 内容事後 確認印 備 考 22.交付整理簿 (3桁のガス記号で1桁目がL,F,M,R,S,T,Q) 23.指定記録簿チェックシート ― 60 ― 24 ― 61 ― ― 62 ― 25 ― 63 ― 26 ― 64 ―
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