がん哲学外来研修センター ニュースレター No61

がん哲学外来研修センター ニュースレター No.61 発行:NPO 健康工房 SAKU(2015.9.9)
ひとりで悩んでいませんか
由利組合総合病院 がん相談支援センター
専従相談員 武田 裕子
東村山がん哲学外来 メディカル・カフェ
1 周年記念会を終えて
カフェスタッフ 大弥 佳寿子
「2人に1人ががんになる時代」、いざ自分がその立場に
昨年の 8 月に開設させていただいた「東村山がん
なったら分からないことばかりで、
「化学療法って通院な
哲学外来ディカル・カフェ」も、毎月 1 回の開催を
の?入院なの?」
「仕事は続けられるの?」と、どんどん
経て、延べ 200 名ほどの参加があり、この度、1 周年
疑問が溢れてくるのではないでしょうか。告知された時や
を迎えることができました。
手術前後などそれぞれの場面で体と心は変化します。相談
員として病気だけに焦点を当てるのではなく、それまでの
生き方や病気に対する不安や疑問などを聞かせていただ
き、さらに病状や状況に合わせて有意義な時間を過ごすこ
とを大切にしながら病気に対しての知識の隙間、医療者や
家族との隙間などを埋めたり橋渡しをすることを心がけ
ています。
今回は東村山市の後援もいただき、当日(8 月 22
日)は、健康福祉部の職員の方の来賓挨拶に続いて、
「がん哲学外来
いい覚悟で生きる
~愉快に過激
に品性をもって~」のタイトルで樋野先生にご講演
いただきました。
プログラムの中では、カフェ参加者の方の音楽演
奏や抹茶のもてなしといったイベントもあり、いつ
もカフェに参加して下さる方が、会を盛り上げてく
毎月開催している『サロンおひさま』は、病気や治療の
ださいました。そして、毎回東村山のカフェを手伝
副作用についての情報を得たり病気の体験を語りあう場
って下さる方の他に、各地のカフェのスタッフも応
所です。午前中は専門家を招いての学習会、午後は茶話会
援に駆けつけて下さり、多くの皆様のお陰で 1 周年
やパステル和アート等を行います。この時間を通して病気
記念会ができました。改めて良き出会いと繋がりに
になって忘れていた自分の好きなことを思い出して、自分
深く感謝申し上げます。
らしい生活を取り戻すきっかけにしていただきたいと願
92名の参加者の内40名が初参加で、
「一周年と
っております。気軽にお話しできる場所を利用してみませ
いうことは一年前からカフェがあったのですね。も
んか。
っと早く出会いたかった」との声に、
「がん哲学外来
メディカル・カフェ」をより多くの方に知っていた
だくにはどうしたら良いか、広報の大切さを深く考
えるひとときでもありました。
樋野先生の近刊 “言葉の処方箋” 三姉妹
いい覚悟で生きる
がん哲学外来から
広がる言葉の
処方箋
小 学 館
明日この世を去
るとしても、今日
の花に水をあげ
なさい
幻 冬 舎
こころに
みことばの
処方箋
いのちのことば社
がん哲学外来研修センター
長野県佐久市前山 321-3
Tel:0267-63-5369
mail:[email protected]