要 望 書 - 滋賀県生活環境事業協会

滋賀県知事 三日月大造様
望 書
<要望事項>
1.協会運営に対する支援について
2.「浄化槽整備区域」の設定について
3.単独処理浄化槽の合併処理浄化槽への早期転換を図るため
の支援について
(1)合併処理浄化槽への転換の啓発
(2)合併処理浄化槽への転換に伴う助成策の充実
4.浄化槽の適正な維持管理(保守点検、清掃および法定検査)
の徹底について
(1)法定検査の受検率向上のための方策
(2)浄化槽の維持管理助成に係る予算の確保
平成27年1月7目
公益社団法人 滋賀県生活環境事業協会
公益社団法人滋賀県生活環境事業協会は、浄化槽法に基づき
滋賀県知事の指定(昭和60年10年11目付)を受けた本祭唯一の指定
検査機関として、琵琶湖をはじめとする公共用水域等の水質保
全のため、法定検査を主事業に浄化槽の適正な維持管理の推進
に努めているところです。
合併処理浄化槽は、平成18年2月の浄化槽法の一部改正により
「公共用水域等の水質保全」に有効な公益性の商い施設として、
下水道並みの水処理能力を持つ生活排水処理施設に位置づけら
れました。
公共下水道の普及と相まって、浄化槽は減少の一途をたどっ
ていますが、現在もなお滋賀県内には3万数千基に及ぶ浄化槽
が県民の快適な生活を支えており、その優れた性能を十分に発
揮させるために、関係法令に基づいた適正な維持管理が徹底さ
れなければなりません。
当協会は、浄化槽の適正な施工と維持管理の取組みとともに、
法定検査業務を通じて、県内の生活排水対策の一翼を担い、社
会的責務を果たしてまいりますので、今後とも格別のご支援・
ご指導をいただきますようお願いいたします。
つきましては、県財政の厳しい中ではありますが、次の事項
について要望いたしますので何卒ご高配を賜りますようよろし
くお願い申し上げます。
公益社団法人滋賀県生活環境事業協会
一明樹雄
洋光茂五
中川水田
田北清権
会 長
副会長
副会長
副会長
〔北川産業㈱〕
〔アムズ㈱〕
〔犬五産業㈱〕
1
1.協会運営に対する支援について
滋賀県では下水道の人口普及率が88%(平成26年3月末)まで進捗す
る中で、浄化槽は次々に下水道に切り替えられるとともに、かつては
年間5、000基を超えた新設浄化槽も400基を下回る状況となり、協会運
営の収入基盤である法定検査手数料をけじめ工事割賦課金、会費収入
’等が減少し、経営を支える財源の確保がますます厳しくなっています。
もとより、運営経費を縮減しながら、設置届や機種届などの事前相
談や予備審査から法定検査業務まで、課せられた使命を果たすため精
一杯努めておりますが、年々運営が厳しさを増していますので、格段
のご理解とご支援をお願いします。
2.「浄化槽整備区域」の設定について
今後残された末整備地域は、住居が点在する中山間地や山間の小さ
な集落であり、効率的かつスピーディーに対応できる浄化槽整備がベ
ストの選択となります。
しかしながら、全国で策定されている汚水処理施設の整備構想では、
浄化槽により汚水を処理する区域を、「下水道、農業等集落排水施設等
で処理する区域以外」という消極的な示し方がなされており、滋賀県
もその例外ではありません。
しかしこれではどこのどの場所が浄化槽区域に設定されているのか
が判然としません。
県のバックアップのもとに、市町ごとの「浄化槽整備区域」の線引
きが明確に設定され、浄化槽整備が進むようご支援をお願いします。
3
単独処理浄化槽の合併処理浄化槽への早期転換を図るため
の支援について
滋賀県では、単独処理浄化槽の新設が全国(平成↓3年4月)に先駆け
て平成11年10月から廃止されましたが、依然として約1万6千基の単
独処理浄化槽が使用されており、これら各家庭の生活雑排水は全て身
近な排水路や河川に未処理で流され、琵琶湖の水環境に大きな負荷を
与え続けています。
平成18年の浄化槽法改正により、既設単独処理浄化槽の合併処理浄
化槽への転換の努力義務が明文化されましたが、これら単独槽の管理
者にとっては、既にトイレの水洗化がなされ、家庭にとって何のメリ
ットもなくインセンティブが働かないため、合併転換は遅々として進
まない状況にあります。
-2-
(1)合併処理浄化槽への転換の啓発
合併処理浄化槽への転換のてこ入れ策として、維持管理業界や当
協会の人的機能を活かした啓発方策を検討されるようお願いします。
(2)合併処理浄化槽への転換に伴う助成策の充実
今後とも下水道が整備されない地域において、単独処理浄化槽か
ら合併処理浄化槽への転換経費の助成拡大が図れるよう、国に対し
て県から要望いただくようお願いします。
また、琵琶湖を預かる滋賀県として独自の転換奨励策をご検討い
ただくようお願いします。
4.浄化槽の適正な維持管理(保守点検、清掃および法定検査)
の徹底について
(1)法定検査の受検率向上のための方策
滋賀県では、浄化槽法第11条に基づく毎年1回の検査の受検率が
低位な状況を克服するため、かねてから浄化槽管理者等に対する広
報・啓発の努力が重ねられ、ようやく全国平均の3害り台に並んできた
状況ですが、名実ともの「法定検査」たるには、受検率底上げの抜
本対策が求められます。広報・啓発だけではもはやその限界が見えて
おり、今こそ所要の行政権限が発揮されなければなりません。
未受検者に対する知事の指導・助言および勧告、命令について、
県から示された手順に即して、浄化槽管理者に対する市町の指導が
徹底されるよう適時適切な県のフォローをお願いします。
(2)浄化槽の維持管理助成に係る予算の確保
浄化槽の維持管理に係る支援策として、平成15年度に「滋賀県浄
化槽維持管理事業」を創設され、平成21年度からは自治振興交付金
制度により運用されていますが、今後さらにこの制度が広<活用さ
れるよう、必要な予算の確保についてよろしくお願いします。
3