■ 私立合格への戦略 国(公)立・私立の各受験は全くの別物です。国立系の大学の方が、必要な科 目数が多いこと、問題の形式が大きくことなることなどが上げられます。 単純なことと思えるかもしれませんが、 「必要科目数が多い」というのは決定的 な差です。その分1つの教科に割ける時間が少なくなるということは、時間的 制約の多い現役生や、効率の悪い勉強をしてしまう子には大きすぎる壁になっ てしまいます。その点「私立受験」というのは、基本的に3教科、中には2教 科でも受験が可能であり、対策次第では逆転合格も可能になります。 ◇センター利用入試という例外もあることは知っておくべき 国立志望の方が数字的に見れば私立試験を突破しやすいのが「センター利用入 試」です。 例1)明治大学法学部 2014年度 合格可能生50%以上 3科目セ利用入試:86% 4科目セ利用入試:82% 5科目セ利用入試:78% 例2)法政大学法学部法律学科 2014年度 合格可能生50%以上 B 方式(3教科):81% C 方式(5教科):72% 最初から私立専願者がセンター利用入試で私立突破を目指すのは正攻法では有 りません。そもそも国立志望で5教科75%以上取れれば、中堅国立も圏内で すので、あくまでも滑り止め程度に留めておくのが普通ですね。私立専願でも 3教科85%ほど継続的に取れる実力があればどんどん挑戦してもいいかもし れません。85%が難しいか・・・と言われるとどっちもどっちです。英語・ 数学が200点満点科目なのでこれが9割以上とれる実力があれば、それ以降 は惰性で合格も可能(かも)ですかね。 文系:英語180 国語(150点満点):120 社会80 理系:英語180 数学:160 理科:80 (英語・数学はどっちか9割) でも合格ですね。これをどう考えるかです。 ■ 私立一般入試の方が、プレッシャーは少ない ① 教科を絞って、時間をかけて知識を積み、対策を練ることが出来る ② 教科数が少ないのにも関わらず合格最低点は低め(75%程度) ⇒大学発表の合格最低点はあくまでも大学発表なので、実際のところはわかり ません。中には50%程度で発表されている大学(例えば学習院大学)もあり、 基本的に考えると、 ・ 試験が簡単であれば80%ほどあれば ・ 試験が難しいと70%〜75%ほどあれば で考えればいいと思います。 そうなると、100点満点であれば、「3教科」であっても「25点」分 は間違えてもいいということになります。極論ですが、1教科でもいいから 自分の強み(100点を狙える)を持っていると最悪苦手教科でも50点取れ ればいい・・・ってことになりますからね。 (大学によりますがこの場合、特定 科目不合格で、合格最低点を超えていても落ちることがあります) 国立志望が1年半かけて5教科7科目以上を80%とれるように勉強していく 中で、私立志望は1年間で3教科を75%とれるように勉強する・・・という 圧倒的にヌルい戦場で戦うことになります。この事実をありのままに理解しな いといけない。ちなみに、問題の難易度に差はほとんど無いと考えていいです。 ◇ DSS では特定科目満点を、その他の科目を平均的に取る戦略があります。 私立受験において1教科で満点近くを得点することがいかに有利であるかを理 解してくれたのであれば、これの有益生に気づけると思います。 ・日本史は「安定」して高得点を取ることが出来る。 ⇒戦略的指導で高速学習が可能である為に、その他の教科に時間を割くことも できる。本来苦手になりやすい社会科目を得意安定科目に。 ・英語は基礎から戦略的にガッチリ学習していく為に、 「英語が苦手」という状 況には100%陥らせません。基礎を積んだ後にしっかり経験を積んでいけば 8割以上の得点が安定します。 ・国語は中堅私立あたりの問題だとセンター試験よりも比較的簡単な場合もあ ります。古典などの難易度も如実に下がりますので、基礎をしっかり押さえる ことで、他教科の足を引っ張らずに得点を得ることができる教科です。
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