いかにカッコ良くロールプレイするかを目的とします。

天羅万象・零 簡易解説
天羅万象とは(GMの主観)
天羅万象の基本は終わらぬ戦乱の地を舞台にした時代劇をベースとしていますが
中身は巨大ロボットあり、サイボーグあり、妖怪あり、変身ヒーローあり…
なんでもアリの世界観です。その中で皆さんは絶大な力を持つPC達を操り、
いかにカッコ良くロールプレイするかを目的とします。
その為にPC達は背景設定と心情に合ったロールプレイをし、他のゲームでの
ヒーローポイントのようなものを獲得し、強くなります。
また、他のゲームと一線を画すのが、ロールプレイの基準となる因縁です。
他のゲームでは、キャンペーンプレイでその変化を楽しみますが、
この天羅万象・零は1シナリオでその変化を楽しむこととなります。
世界最速のキャンペーンプレイ
世界観概略
天羅世界は東西に伸びた4つの巨大な大陸からなる世界です。
("天羅"とはこの世界の古語で"あまねく全ての大地という意味)
巨大であっても地域による気候や生態系の違いは少なく、四季も存在します。
また、人種・民族はほぼ単一で、言語・文化・風俗などの面においても
地域間の隔たりも少ないです。それぞれの大陸の内部は"州"と呼ばれる
"州"は更に"国"に分かれ、それぞれの"国"は"名代(かばね)"に統治され、さらに
地方単位に分かれておりその下に"領主"の治める"領地"が存在します。
"名代"を任命しているのがこの天羅を裏から操るとされる神宮家です。
神宮家が「武力による問題の解決」を解禁した為、この天羅では400年にも及ぶ
戦乱の世が続いています。支配者達は侵略や防衛の為に血眼になって
軍備を拡充し、戦争の技術革新が行われています。
永久に続く戦乱の世界、終わりなき戦国、鉄と血が支配する大地。それが天羅です。
用語解説
・神宮家
天羅世界を裏から支配すると噂される一族です。
戦に欠かせない"明鏡"の生産技術を唯一持ち、世界の軍事バランスを
裏から操っています。現在は南朝と北朝に分かれており、北朝が"明鏡"の
生産技術等を解放しましたが、神宮家作成のもの以外は"機面鏡"と呼ばれ
“明鏡"よりも機能的には大幅に劣ってしまいます。
その為、依然として神宮家の存在感は大きなものです。
・明鏡
“ヨロイ"や"金剛機"といった兵器の頭脳となる銅鏡に似た機器です。
明鏡の中に魂を封じ、本来魂の存在しない鉄の塊を駆動させます。
入手手段は2つ、神宮家に下賜を願うか、だれかの所有物を奪うか…
無論天羅では後者が圧倒的に行われています。
・機面鏡
北朝神宮家の公開によって作成されるようになった量産型の明鏡
性能こそ明鏡には及ばないものの、量産が可能な為天羅における
戦のあり方を激変させました。
・ヨロイ(明鏡ヨロイ)
巨大な胴丸に金属部品と陰陽師の“式"を融合させた動力筒を無数に配した
いわゆる乗り込み式のロボットがヨロイです。
ヨロイに組み込まれた明鏡に魂を憑依させる“接合"という行為によって
ヨロイ乗りはヨロイを自らの手足の様に扱います。
明鏡に接合を行うには条件があり、業の深い魂は明鏡に入れません。
ですから明鏡ヨロイ乗りは心の汚れが少ない様に過剰な保護を受けた
良家の子女が選ばれます。
(無論ヨロイが高価な上、1体で戦局を変え得るので寝返り等を
避ける目的もあります。)
・ヨロイ(機面ヨロイ)
機面鏡と明鏡の大きな差、それは接合に業の深さが関係しない事です。
それにより機面鏡自体に業が蓄積せず、明鏡の様に蓄積した業によ
戦闘力の強化がありません。 しかし、その性質故に明鏡ヨロイのとは
違い、業の深い魂でも接合することが可能となります。これにより、
多くの機面ヨロイが戦に投入される事になりました。
・ヨロイ狩り
対ヨロイ戦闘に特化した戦闘のエリートです。通常の武器では
ヨロイに対抗できないと考え、ヨロイ小太刀を人間が持てるように改造した
八連斬甲刀を振るいます。多くのヨロイ狩りは業が溜まったりヨロイが
破壊された事でヨロイに乗れなくなった元ヨロイ乗りです。依存していた
ヨロイの喪失は多くの場合ヨロイへの憎悪と、ヨロイに頼らない力を
求める傾向に変化して行くようです。
(もちろん、ヨロイを喪ってなおその戦場で生き残る事が出来たら…)
・紗(しゃ)
この世界のどこにでもあるが見る事も触れる事も出来ない、
しかし確かに存在するもの。
他のゲームシステム等での“マナ"や“オーラ力"、“魔力源"等の様な
超常的な現象の根拠とほぼ同義です。
・霊力
体内の精神力を現します。他のゲームシステム等での“マジックポイント"
に相当します。 サムライ化や忍術の行使等に主に使われます。
・珠(おうじゅ)
親指の爪程の直径の緋色の貴金属で、霊力を溜めこむ性質を持ちます。
特殊な刻印で爆発させ弾丸を発射する“珠銃"や、解放された霊力によって
一瞬威力を増す“珠刀" 等に利用されています。これらの使用方法では
“珠"は使い捨てです。
また、“珠"を直接身体に埋め込む事でサムライはサムライ化の
霊力消費を抑えています。同じく霊力消費を抑える目的の封術も針状に
加工した“珠"が使用されます。
・式
陰陽師が己の霊力と“紗(しゃ)"を寄代に憑依させ、生み出す疑似生命体です。
無生物に潜ませたものを“呪符"“式符"などと呼び、生物を寄代とした式を
“サムライ"と呼びます。
・サムライ
“式"を憑依させた生物、人を捨てる事で人を超えた者、天羅最強の武芸者。
我々の言う侍とは全く異なるもので、市井の人々にとっては恐怖の対象です。
また、サムライをその身に宿すものは生物学的にも違うモノになってしまう為、
生殖能力を喪失してしまいます。 ただでさえ死亡率の高いサムライ手術を
莫大な費用と代償によって行った人を超えたモノ、それがサムライです。
サムライはサムライ化と呼ばれる肉体変異をする事で爆発的な戦闘力を
手にしますが、その際大量の霊力を消費する必要があり、その補助として身体に
珠を埋め込みます。この埋め込まれた珠と、式を憑依させるための
呪紋によりサムライであることは一目でわかってしまいます。
・忍(しのび)
特殊な体術を身につけ、情報収集にも長けた職能者達です。彼等が常人と異なるのは忍術と
呼ばれる秘術を扱うことです。特に優れたエリートを“シノビ"と呼ばれるもの達です。
封術と呼ばれる特殊な手術を行い、並みの忍では扱う事の出来ない忍術を少ない霊力で行使
することが出来る様になります。ですが封術にも副作用があり、命を落とすものも
少なくありません。
また、封術を行うと子供が作れなくなってしまう為有能な種を残すべく封術を行う前に
子供を作らせておく事も多いです。
・傀儡
神木から削り出した素体に幻術をかけ、長い時間をかけて教育を施して創り出された
美しい人形です。
人以上に究極の美を求めて創り出された傀儡は、常人には理解し難い高額な値が付くことも
ままあり、傀儡1体の為に戦が起こったことすらあります。
人形であるという1点を除けば傀儡は人間と全く変わりなく、神木に宿っていた“木霊"から、
魂すらその身に宿しています。
・業
魂の汚れを現します。また、その人の強さや俗世との結び付きの強さでも有ります。
ゲーム的には“気合"を使って瞬発的に判定を有利にしたり、能力の成長等をした際に上昇し、
因縁の昇華・書き換え等の変化時に減少します。また、業が108を超えたまま次幕に入ると
“修羅"となり、NPC化してしまいます。
・修羅
修羅とは、因縁が固定化されてしまい変化することなくただ因縁を果たす事に囚われて
しまった存在です。通常の人間には理解不能な程冷酷に、自らの欲望に正直に生きるまさに
修羅道に堕ちた悪鬼羅刹、生き方を変えられない修羅は、物語においては一定の役割しか
与えられない存在です。(すなわち修羅はNPCなのです。)
ゲーム的には業が108を超えたまま次幕が開始されると修羅になってしまいます。
PCが悪鬼羅刹に変貌してしまったことを表現する“場"すなわち“修羅場"を演じた後
NPCとなります。
・因縁
そのPCの過去の出来事や目的、信念等を表現するものです。
ゲーム的にはロールプレイの基準となるべきものですが、シナリオ中にすこしづつ
変化していくのがこのシステムの特長の一つです。