平成27年第2回富谷町議会臨時会(pdf:274KB)

平成27年第2回富谷町議会臨時会
挨拶
平成27年9月16日
富谷町長 若生 裕俊
『住みたくなるまち日本一』を目指して
~2016.10.10 市制へ~
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本日ここに、平成27年第2回富谷町議会臨時会が開催されるにあたり,提出
議案の説明に加え、一言ご挨拶を申し上げます。
まず、本臨時会につきましては、先の町議会議員選挙の選挙結果を受けての初
の本会議であります。
ご参会の議員の皆様方におかれましては、この度のご当選、誠におめでとうご
ざいます。心よりお慶び申し上げます。
改めて、任期4年の間、それぞれのご活躍をご祈念申し上げますとともに、町
政運営につきましては、市制に向けてスムーズな移行へのご協力と、
「住みたくな
るまち日本一」の実現に向け、文字通り「オール富谷」でのご支援を賜りたいと
切に願っておりますので、どうぞ、よろしくお願いいたします。
なお、町政運営に関する近々の状況につきましては、24日開催の定例会にて
改めての説明を予定しておりますので、ご承知願います。
本日は、上程しております予算議案の内容説明の前に、先週10日から11日
未明にかけて降り続いた大雨の状況と、その対応につきまして、避難勧告そして
避難指示発令に至った経緯と、現在、判明している被害の概要をご説明申し上げ
ます。
なお、本町におきましては、甚大な人的被害は発生いたしませんでしたが、一
連の豪雨によって犠牲になられた方々への哀悼の意を表するとともに、今なお救
助活動や応急対応にご尽力されている全ての方々、そして町の消防団をはじめ、
不眠不休で対応していただいた関係各位のご尽力、ご労苦に対しまして、改めて、
感謝の言葉を述べさせていただきます。
では、雨量の状況から申し上げます。
県内におきましては、線状降水帯の発生に伴い、大雨が長時間継続し、本町で
は、11日正午までの24時間に明石観測地点で265mm、大童観測所で273
mm の降水量となる等、記録的な豪雨となりました。
9月10日の14時44分には、町内に大雨警報が発令され、翌11日0時2
0分に鳴瀬川水系竹林川の「新田橋観測所」の水位が、はん濫危険水位の2.9
mを超える2.93mとなったことから、同日0時30分に、三ノ関字馬場沢下
地区の6世帯24名に対して「避難勧告」を発令し、直接対象世帯を巡回して避
難の呼びかけを行ったところです。また、同時に太子堂会館を避難所として開設
いたしました。
更には、同日1時10分に、水位が3.4mを超えたことから、1時30分に
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は、
「避難指示」に切り替えを行ったものでございます。
その後、同日3時20分、町内に対しては、平成25年の気象庁の運用開始以
来はじめて「大雨特別警報」が発令されたことから、三ノ関字馬場沢下地区のみ
ならず、町内全域に「避難勧告」を行い、防災無線や緊急防災メールにて、町民
の皆様への周知を行いました。
なお、「大雨特別警報」につきましては、「48時間降水量」、「3時間降水量」、
「土壌雨量指数」といった3つのデータを収集して、気象庁から発表されるもの
ではありますが、その値・頻度としましては、50年に一度となっております。
避難者数につきましては、22人で、避難所毎の内訳としましては、富谷中央
公民館に7人、日吉台公民館に1人、成田公民館に6人、鷹乃杜防災センターに
3人、志戸田会館に5人でございましたが、午後3時には全ての方が、ご自宅に
戻っております。
次に、被害の状況につきまして申し上げます。
9月14日現在、床上浸水2件、床下浸水12件、道路・河川等の被害件数は
40件で、被害額は把握している分だけで、約8,970万円に達しております。
また、農業施設等につきましては、溜池、農地等全般にわたる状況を現在、調
査中でございます。
以上が、現時点で判明している、今回の大雨災害の被害状況でございます。
今後は、今回の大雨における対応を十分に検証し、「町民の生命と財産を守る」
という自治体に課せられている責務を全うするため、更なる災害対応へ、的確な
備えを図ってまいります。
なお、翌12日には、国会議員の伊藤信太郎衆議院議員、愛知治郎参議院議員、
熊谷大参議院議員、横山信一参議院議員に対し、被災が激しい三ノ関馬場沢下地
内の現地にて、直接、災害復旧の早急な対策を要望したところであります。
また、今般、トップセールスで訪問した都内の企業様から、庁舎の駐車場をヘ
リポートとして、自治体の救助活動に支障のない範囲において病院食や介護食と
いった物資の輸送に利用させてほしい旨の具体的な申し出がございました。
この提案は、庁舎が先の震災の揺れにも耐えうる施設であるという事実に加え、
高台に位置するという立地特性からして、水害にも強いということを証明し、救
援物資の輸送拠点となり得ることを意味しております。
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よって、今後の災害への備えのひとつとして、民間のヘリコプターが離着陸で
きるよう検証を行い、役場庁舎が官民を挙げた広域的な被災地支援の一拠点とな
るよう具体的な準備も進めてまいります。
次に、
「成田第一汚水中継ポンプ場」からの汚水漏れにつきまして申し上げます。
本件は、先の大雨の影響とは直接関係はございませんが、14日、21時頃か
ら「成田第一汚水中継ポンプ場」に不具合が発生し、汚水中継ポンプ3機がいず
れも正常運転できない状況にあります。そのため、同日深夜から直ちに周辺道路
を封鎖し、バキュームカーによる汚水の汲み取り作業を実施するとともに、現在
も24時間体制で応急対応を行っております。
一方で、バキューム処理で対応しきれず処理場から溢れ出て、河川に流出して
しまう一部の汚染水につきましては、流出量の最少化を図るとともに、沈殿池(ち
んでんいけ)を設置したうえで、塩素滅菌を行い、河川環境の負荷低減に努めて
いるところです。
このことによりまして、ポンプ場周辺の皆様には、一昨日から、バキュームカ
ーのエンジン音なども含め、大変ご心配とご迷惑をおかけしております。
改めまして、お詫び申し上げますとともに、一日も早い機能回復に向け、全力
で取り組んでまいります。
それでは、最後に、本日提出しております予算議案につきまして、ご説明申し
上げます。
本臨時会での補正予算に関しましては、9月定例会での審議を予定していたも
ののうち、9月末に精算が予定されている経費や、10月上旬に必要となる経費
に限定して、上程させていただいております。
まず、一般会計の補正予算につきまして申し上げます。
議案第1号、一般会計補正予算・第3号につきましては、マイナンバー制度に
係る通知カード情報媒体の送達に伴う旅費と災害援護資金貸付金の返納による償
還経費を計上しており、その財源につきましては、財政調整基金からの繰り入れ
により対応しております。
次に、議案第2号、国民健康保険特別会計補正予算・第2号につきまして申し
上げます。
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歳出につきましては、退職者医療療養給費交付金の精算に伴う償還金のみの計
上で、財源は繰越金の充当でございます。
次に、議案第3号、介護保険特別会計補正予算・第2号につきまして申し上げ
ます。
当該会計につきましても、9月30日に支払期限を迎える償還金に対して、繰
越金を充当する補正内容でございまして、本臨時会への提出議案につきましては、
以上の3件でございます。
なお、本日は本会議の後に議員全員協議会の開催をお願いしております。
執行部からご説明申し上げる内容といたしましては、既にご通知しております
3つの案件を予定しておりましたが、これらに加えて、今回の被災の状況をより
詳しくご説明させていただきます。
席上、担当者から詳細な説明を行うこととしておりますので、ご協議方よろし
くお願いいたしますことを申し述べ、本臨時会の開会に当たりましての挨拶とさ
せていただきます。
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