カルメラ焼きを作ってみよう

カルメラ焼きを作ってみよう
株式会社トクヤマ
1.どんな実験?
かつて縁日の屋台でおなじみだったカルメラ焼きを作ります。
2.実験のやり方
重そうと卵白、砂糖で『重そう卵』を作ります。次に砂糖水を熱し、泡に粘りが出るまで
温度を上げます。その後『重そう卵』を入れ強くまぜます。『ぼそぼそな感じ』でまぜる
のをやめると、ぷっくりとふくらみます。
3.実験の注意
器具や砂糖水が熱く、手につくとやけどをします。器具にさわらないこと。
卵アレルギーのある方は重そうだけで行ってください。
4.なぜそうなるの?
重そう(炭酸水素ナトリウム)が熱で化学変化を起こし、炭酸ガスと水蒸気ができます。
このガスが『カルメラ焼き』をぷっくりとふくらませます。
重そう
炭酸ガス
H
O
O
C
O
Na
熱
Na O
O H
C
O
重そう(炭酸水素ナトリウム)
化学変化!!
Na
O
C
Na
O
O
炭酸ナトリウム
水蒸気
O
C
O
炭酸ガス
H
O
H
水蒸気
化学式では 2NaHCO3 → Na2CO3 + CO2 + H2O
重そうは炭酸ガスを出したり、水に溶かすと弱いアルカリ性になります。これらの性質
を利用して食用の『ふくらし粉』や『入浴剤』、『胃薬』、『洗剤』などに使われています。