炭酸カリウム 旭硝子株式会社 AGC-S-0170-5 2015/01/27 安全データシート(SDS) 作成日 2013/10/09 改訂日 2015/01/27 1.製品及び会社情報 炭酸カリウム 製品名: 会社名: 会社住所: 担当部門: 電話番号: FAX番号: 整理番号: 推奨用途および 使用上の制限: 旭硝子株式会社 東京都千代田区丸の内一丁目5番1号 化学品カンパニー 03-3218-5482 03-3218-7845 AGC-S-0170 ・ 工業用原料 ・ 食品添加物 2.危険有害性の要約 GHS分類: 物理化学的危険性: 火薬類: 可燃性/引火性ガス: 可燃性/引火性エアゾール: 支燃性/酸化性ガス: 高圧ガス: 引火性液体: 可燃性固体: 自己反応性化学品: 自然発火性液体: 自然発火性固体: 自己発熱性化学品: 水反応可燃性化学品: 酸化性液体: 酸化性固体: 有機過酸化物: 金属腐食性: 健康に対する有害性: 急性毒性-経口: 急性毒性-経皮: 急性毒性-吸入(気体): 急性毒性-吸入(蒸気): 急性毒性-吸入(粉塵/ミスト): 皮膚腐食性/刺激性: 眼に対する重篤な 損傷性/刺激性: 呼吸器感作性: 分類できない 分類対象外 分類対象外 分類対象外 分類対象外 分類対象外 区分外 分類できない 分類対象外 区分外 分類できない 分類できない 分類対象外 分類できない 分類できない 分類できない 区分4 区分外 分類できない 分類できない 分類できない 区分2 区分2A 分類できない 1/6 炭酸カリウム 旭硝子株式会社 AGC-S-0170-5 2015/01/27 皮膚感作性: 生殖細胞変異原性: 発がん性: 生殖毒性: 特定標的臓器毒性 (単回暴露): 特定標的臓器毒性 (反復暴露): 吸引性呼吸器有害性: 水生環境-急性有害性: 水生環境-慢性有害性: オゾン層有害性: GHSラベル要素: 絵表示またはシンボル: 注意喚起語: 危険有害性情報: 安全対策: 応急措置: 保管: 廃棄: 分類できない 分類できない 分類できない 分類できない 分類できない 分類できない 分類できない 区分外 区分外 分類できない ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 警告 飲み込むと有害 皮膚刺激 強い眼刺激 この製品を使用する時に、飲食または喫煙をしないこと。 取扱い後は、よく洗うこと。 保護手袋を着用すること。 保護眼鏡/保護面を着用すること。 飲み込んだ場合:気分が悪い時は、医師に連絡すること。 口をすすぐこと。 皮膚に付着した場合:多量の水と石鹸で洗うこと。 特別な処置が必要である。 皮膚刺激が生じた場合、医師の診断/手当てを受けること。 汚染された衣類を脱ぎ、再使用する場合には洗濯すること。 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。つぎにコンタクトレンズを着用 していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けこと。 ・ 眼の刺激が続く場合は、医師の診断/手当てを受けること。 ・ 容器を密閉にして、直射日光を避け、換気の良い涼しいところで保管すること。 ・ 内容物や容器を、都道府県知事の許可を受けた専門の廃棄物処理業者に業務委託 すること。 2/6 炭酸カリウム 旭硝子株式会社 AGC-S-0170-5 2015/01/27 3.組成及び成分情報 単一/混合物: 成分: 単一化学製品 No. 成分名 CAS No. 化学式 1 炭酸カリウム 584-08-7 K2CO3 No. 1 化審法 官報公示整理番号 1-153 毒物及び劇物取締法: 安衛法 官報公示整理番号 1-153 含有率 (%) 99以上 安衛法通知物質 化管法 - - ・ 該当せず 4.応急措置 吸入した場合: 皮膚に付着した場合: 目に入った場合: 飲み込んだ場合: ・ 呼吸が弱かったり止まっている場合には、衣服をゆるめ人工呼吸を行う。場合 によっては酸素吸入を行い、直ちに医師の手当てを受ける。 ・ 空気の清浄な場所で安静にする。 ・ 大量の水および石鹸または皮膚用の洗剤を使用して充分に洗い落とす。溶剤、 シンナーは使用しないこと。 ・ 外観に変化が見られたり、刺激・痛みがある場合、気分が悪い時には医師の診断 を受けること。 ・ 直ちに、全ての汚染された衣類を取り除くこと。 ・ 汚染された衣類、靴等を速やかに脱ぐか、取り去る。 ・ 直ちに大量の清浄な流水で15分以上洗う。次にコンタクトレンズを着用 していて容易に外せる場合は外すこと。まぶたの裏まで完全に洗うこと。 ・ 直ちに、医師に連絡すること。 ・ 嘔吐物は飲み込ませないこと。 ・ できるだけ多量の水を飲ませ、速やかに医師の手当てを受ける。 5.火災時の措置 消火剤: 特有の消火方法: 消火を行う者の保護: ・ 本製品自体は燃焼しない。周辺火災発生時には、その状況に応じて適切な消火剤 を用い消火を行う。 ・ 適切な保護具(耐熱性着衣など)を着用する。 ・ 可燃性のものを周囲から素早く取り除く。 ・ 周辺火災に対応して、消火活動を行うこと。 ・ 延焼防止のため、水スプレーで周囲を冷却する。 ・ 高温において分解してCO2を発生し、多量のCO2を発生したときにその場にいる 者は窒息死する恐れがあるので、空気呼吸器及び全身保護衣を用する。 6.漏出時の措置 人体に対する注意事項、 保護具及び緊急時措置: 環境に対する注意事項: 封じ込め及び浄化の 方法/機材: 回収、中和: ・ 作業の際には適切な保護具(手袋、保護マスク、エプロン、ゴーグル等)を着用 する。 ・ 漏出物はアルカリ性であるから、下水溝等に流出させない。土壌汚染を防止する 処置が必要である。「廃棄上の注意」参照。 ・回収物は「廃棄上の注意」の項により処理する ・ 漏出物は、密封できる容器に回収し、安全な場所に移す。 ・ ほうき、シャベル等で廃棄用容器に回収する。 3/6 炭酸カリウム 旭硝子株式会社 AGC-S-0170-5 2015/01/27 7.取扱い及び保管上の注意 取扱い: 技術的対策: ・ ・ ・ ・ 換気の良い場所で取り扱う。 容器はその都度密栓する。 皮膚、粘膜、または着衣に触れたり、目に入らぬよう保護具を着用する。 取り扱い後は手・顔等は良く洗い、休憩所等に手袋等の汚染保護具を持ち込 まない。 ・ 空容器には残渣があるので、充填された容器と同様に扱う。切断、穴あけ等を 行ってはいけない。 注意事項: 保管: 技術的対策: ・ ・ ・ ・ 適切な保管条件: 安全な容器包装材料: 日光の直射を避ける。 通風のよいところに保管する。 アルカリ性であるので、酸性物質と同じ場所に貯蔵または保管しない。 外装:クラフト紙、内装:ポリエチレン 8.暴露防止及び保護措置 設備対策: ・ 安衛法 管理濃度: 化学物質名 炭酸カリウム 管理濃度 未設定 ppm 許容濃度 (日本産業衛生学会): 化学物質名 炭酸カリウム TWA (吸入性粉塵) 2 mg/ m3 Ceiling 皮膚 年度 TWA (吸入性粉塵) 3 mg/ m3 STEL Ceiling 未設定 mg/m3 - - 2007 許容濃度(ACGIH): 化学物質名 炭酸カリウム 呼吸器の保護具: 手の保護具: 目の保護具: ・ ・ ・ ・ ・ 年度 2011 防塵マスク(国家検定品)を着用する。 ゴム製の手袋を着用する。 取り扱いには保護メガネを着用すること。 サイドシール型、必要に応じてゴーグル型を着用する。 コンタクトレンズを着用して作業すると、コンタクトレンズにより眼に重大な 損傷を与える恐れがあるので、コンタクトレンズを着用しない。 皮膚及び身体の保護具: 9.物理的及び化学的性質 物理的状態: 形状: 皮膚 固体 粉体 色: 臭い: 白色 無臭 pH: 融点/凝固点: 沸点、初留点、沸騰範囲: 引火点: データなし 891 情報なし 情報なし 4/6 炭酸カリウム 旭硝子株式会社 AGC-S-0170-5 2015/01/27 自然発火温度 (発火点): 蒸気圧: 比重(相対密度): 情報なし 水に対する溶解度: 溶媒に対する溶解性: その他のデータ: 52.5%(20 ℃) 情報なし 非引火性、自然発火性なし 沸騰せずに、分解する。 データなし 2.29g/cm3 10.安定性及び反応性 安定性(危険有害 反応可能性): 危険有害な 分解生成物: ・ 常温常圧で安定 ・ 情報なし 11.有害性情報 急性毒性: LD50(経口) 皮膚腐食性/刺激性: 眼に対する重篤な 損傷/刺激性: その他: 区分2 区分2A ラット 1870 mg/kg 発がん性:産業衛生学会、ACGIH、NTP、IARCのいずれにも記載なし。 急性毒性(経口):ラットのLD50値が1870 mg/kg(HSDB (2001)、IUCLID(2000))、>2000 mg/kg(IUCLID(2000)) ・皮膚刺激:ウサギのDraize試験で、刺激指数は2.5(最大値8)であり、刺激性あり( irritating)の結果(IUCLID(2000)) ・眼刺激:ウサギのDraize試験で 平均スコア値は角膜混濁2.17、虹彩炎1.33、結膜発赤 3.00、結膜浮腫4.00、刺激指数は63.2(最大値110)であり、刺激性あり(irritaiting)の 結果(IUCLID(2000)) Ames試験:陰性 12.環境影響情報 ・ 漏洩、廃棄などの際には、環境に影響を与える恐れがあるので、取り扱いに注意する。特に、製品や洗浄水が、 地面、川や排水溝に直接流れないように対処すること。 生態毒性: ・ 甲殻類 (ニセネコゼミジンコ) の48時間EC50 = 630 mg/L (AQUIRE, 2011) 13.廃棄上の注意 残余廃棄物: ・ 残った製品(残余廃棄物)は、廃棄物の処理および清掃に関する法律、及び、 都道府県/市町村の規則に従って廃棄すること。 ・ 容器、機器装置等を洗浄した排水等は、地面や排水溝へそのまま流さないこと 。 ・ 排水処理、焼却などにより発生した廃棄物についても、廃棄物の処理および清掃 に関する法律および関係する法規に従って処理を行うか、委託をすること。 ・ 委託処理を行う場合は、都道府県知事の許可を受けた専門の産業廃棄物処理業者 と契約すること。 ・ 攪拌しながら、水を加えて希薄な水溶液として、酸(希塩酸、希硫酸等)で中和 させた後多量の水で希釈して処理する。 ・ 中和時には、C O 2ガスが発生するので、換気を良くする。 5/6 炭酸カリウム 旭硝子株式会社 汚染容器および包装: AGC-S-0170-5 2015/01/27 ・ 中和時には、C O 2ガスが発生するので、換気を良くする。 ・濃度の濃い酸で中和すると、発熱が大きく、またC O 2ガスの発生が激 しくなり、液が容器から吹き出すことがあるので、必ず薄い溶液で中和 することが必要である。 ・ pH12.5以上の強アルカリは特別管理産業廃棄物であるから、廃掃法に定められた 基準に従うこと。 ・ 許可を受けた産業廃棄物処理業者と委託契約をして処理をする。 14.輸送上の注意 ・ 取扱いおよび保管上の注意の項の記載に従うこと。 ・ 容器に漏れの無いことを確かめ、転倒、落下、損傷がないように積み込み、荷崩れ防止を確実に行うこと。 陸上輸送: ・ 消防法、労働安全衛生法、毒劇物法に該当する場合は、それぞれの該当法律に 定められる運送方法に従うこと。 海上輸送: ・ 船舶安全法に定めるところに従うこと。 航空輸送: ・ 航空法の定めるところに従うこと。 その他: ・ 運搬に際しては、容器を40℃以下に保ち、転倒、落下、損傷がないように 注意すること。 ・ 国連分類・国連番号(UN)・容器等級 :該当なし 15.適用法令 外国為替及び 外国貿易管理法: その他の法令: ・ 輸出貿易管理令別表第一 第16項 キャッチオール規制品目 ・ ・ ・ ・ 労働安全衛生法 第57条の2(文書(SDS)の交付等): 該当しない。 毒物及び劇物取締法: 該当しない 化学物質管理促進法(PRTR法): 該当しない 食品衛生法(食品添加物のみ適用) 16.その他の情報 会社名: 担当部門: 電話番号: FAX番号: 制約を受ける事項: 引用文献: その他: 旭硝子株式会社 化学品カンパニー 0436-23-3871 0436-22-5710 ・ 本製品は、メディカル用途を想定して開発・製造を行ったものではありません。 ・ Registry of Toxic Effects of Chemical Substances ( RTECS ) National Institute for Occupational Safety and Health ( NIOSH ) , 1999 ・ NITE GHS分類結果(H23.1.31) ・ 改訂:GHS区分(2014.4)、本文に変更なし(2014.11)、用途追加(2015.01) SDSは事業者を対象とした文書です。 全ての資料や文献を調査したわけではないため情報漏れがあるかもしれません。 また、新しい知見の発表や従来の説 の訂正により内容に変更が生じます。 重要な決定等に利用される場合には、出典等をよく検討されるか、試験 によって確かめることをお勧めします。 記載のデータや評価に関してはいかなる保証をするものではありません。 また、記載事項は通常の取扱いを対象としたものですので、特殊な取扱いをする場合には新たな用途・用法に適した 安全対策を実施した上、お取扱い願います。 当製品の譲渡時には本SDSを添付してください。 6/6
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