D-ADD事例紹介 カーナビシステム開発におけるD-ADD 技術を活用した設計文書管理の実例 第二回 DEOS オープンシンポジウム 株式会社 Symphony 永山 辰巳 PCIソリューションズ株式会社 山田 久 目 的 • D-ADDによる設計書、文書管理を実行する – 客先納品物である設計書の管理を齟齬無く実行しているこ とを示す(必要がある…) • 課題: – カーナビゲーションの開発は、設計∼製造までを50名か ら多いときで100名の体制で実行している – カーナビのバリエーションは、メーカー、機種と多数に及 び、慎重に管理しないと大きな齟齬に発展する – メンバーの出入りが激しいので、体制に基づく管理手法が 確立していないといけない 2015/06/16 Copyright © 2015 Symphony Co., Ltd. All Rights Reserved. 2 対象DEOSプロセス • 設計書の保管、更新、承認プロセス • 客先からの指摘、仕様変更に基づく再設計 • 次期課題として、実装(プログラムコード)と 設計書の紐付けが必要である(想定) 2015/06/16 Copyright © 2015 Symphony Co., Ltd. All Rights Reserved. 3 DEOSプロセスとD-ADD 変化対応サイクル 要求マネジメント 要求抽出・ リスク分析 開発 ステークホルダー 合意 設計 実装 検証 テスト 内部DEOSプロセス D-‐ADDエンジン 迅速対応 障害対応サイクル モニター ノード 説明責任遂行 予兆検知・ 障害発生 2015/06/16 合意 形成 原因究明 未然回避 目的変化・ 環境変化 ADD リポジトリ 成 合意形 障害対応 D-‐Case D-‐ADD Tools 通常 運用 Copyright © 2015 Symphony Co., Ltd. All Rights Reserved. 4 D-ADDの役割 上流と下流を結び循環するプロセスを実現する 内部DEOSプロセス D-‐Case リポジトリ D-‐ADDエンジン 合意 形成 ADD モニター ノード D-‐ADD Tools 2015/06/16 Copyright © 2015 Symphony Co., Ltd. All Rights Reserved. 5 D-ADD設計 • 体制の設定=D-ADD内部のリポジトリ設計 – 権限、納品プロセス、チェックポイント 2015/06/16 Copyright © 2015 Symphony Co., Ltd. All Rights Reserved. 6 DEOSの理解 • 課題(クライアント要件) – ファイル管理が煩雑になる(過去から継続開発のため数万ファ イルに達している!) – 指摘事項による更新管理が難しい – 承認などのエビデンスを伴うワークフロー管理が必要である – 納品物作成と納品管理(複数の設計書をパッケージ化してアー カイブ) • 理解出来たこと – D-ADDの上流と下流を相互につなぐ役割 – 重要なイベント管理(変更や他への影響) – アシュアランスケース対応(設計書の齟齬が深刻な危機を招く ことを回避する対応) – 継続的に実施するために人の出入り、組織の影響を考慮して対 応を計ること 2015/06/16 Copyright © 2015 Symphony Co., Ltd. All Rights Reserved. 7 導入後の成果 • 導入後の成果 – 作業アイテムの欠落防止 • 進捗画面を作成することにより全項目を網羅可能 • 遅延原因を把握しやすい – 成果物の一元管理 • 機種、行程ごとに各成果物が管理されている • 納品作業と納品チェック作業の負荷が低下 – 導入前:納品チェック:3人日+納品格納:1人日 10グループ=13人日 – 導入後:納品チェック:1人日+納品格納:1人日=2人日 2015/06/16 Copyright © 2015 Symphony Co., Ltd. All Rights Reserved. 8 D-ADDに導入した新機能 • 全文検索機能 – 設計書がExcelというこ ともあり、Office系の ファイルを対象とした (PDFも) • Apache Tikaを採用 • https:// tika.apache.org 2015/06/16 Copyright © 2015 Symphony Co., Ltd. All Rights Reserved. 9 DEOSとしての成果 • DEOSプロセス: – 要件∼設計∼納品までのプロセス を定義 • D-ADD: – 上記DEOSプロセスを実現するリ ポジトリ設計/実装 – 設計書の全文、全文書管理 – 変更点管理(要求の再定義) • モニター: – 進捗管理 • ステークホルダー – 納品管理(承認含む) 2015/06/16 Copyright © 2015 Symphony Co., Ltd. All Rights Reserved. モニターノード 10 開発側(Symphony社)からみた成果 • 本開発は3ヶ月間でアジャイル(ステップアップ)で行った – PSOLカーナビ開発チームにはDEOSを理解するメンバがいないため、 OJT的に進めた • 開発もD-ADDを用いて行った – 全詳細記録と承認(特に仕様の確認と、納品時確認は承認を求める) • D-ADDリポジトリの最初成果となったが、マークアップ、マーク ダウン等のさらに詳細な紐付け機能が必要である – プロトタイプは作ってみたが、かなり奥が深い(MS Word用) – マークアップ、マークダウンとも国際標準が進み出している • D-Caseツール – 現在D-ADDには、デモが可能なレベルのD-Caseツール (AssureNote)があり、連動することは可能(D-Caseのデータベー スとして機能する) – 実践で使うレベルにするには、今回のように企業で用いる事例での実 践開発の方が良いと思われる 2015/06/16 Copyright © 2015 Symphony Co., Ltd. All Rights Reserved. 11
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