<6 月 27 日(土)-28 日(日)第 3 戦レポート> 2015D1 GRAND PRIX SERIES Rd.3 TSUKUBA DRIFT コースコンディション:単走予選ウエット→ドライ/単走決勝・追走予選・追走決勝ドライ PACIFIC RACING TEAM with メガテック 村山悌啓選手(車両:NAC ガールズ&パンツァー S14 with FALKEN) 最終成績:5 位 <本文> 2015 年 D1GP 第 3 戦の舞台は、約 10 年ぶりの開催となる筑波サーキットだ。しかし、以前とは異 なる審査コーナーの設定となったため、D1GP としては初めてのレイアウトになる。 前戦の鈴鹿でフルチューンの 2.2L エンジンをブローさせてしまったため、 急きょノーマル排気量 の 2.0L エンジンに載せ換えた村山選手だったが、今回もニューエンジンの製作は間に合わず、前戦 で載せた 2.0L エンジンのまま、きっちりセッティングをとってこのラウンドに臨んだ。絶対的なパ ワーは 450ps 程度と、現代の D1 マシンのなかではかなり非力なほうになるが、エンジンの調子はい いので乗りづらくはない。なお天候は雨も予想されたが、村山選手は雨が得意なので、その点は問 題ない。 練習日、村山選手はファイナルギヤを変更したほか、タイヤのエア圧をいろいろ試していいとこ ろを探した。走りかたはだいたい定まっていた。 単走予選、村山選手の出走時には路面はほぼドライになっていた。村山選手は高いドリフトスピ ードとスムーズなマシンコントロールで 100.38 点をマーク。11 位で問題なく単走予選通過を果た した。 そして単走決勝。8 番目に走行した村山選手は、飛び込みからコーナーに入っても前に進ませて いくことができる絶妙なラインどりでダンロップコーナーへ振り返し、速いドリフトを見せる。 100.38 点でトップに立った。その後古口選手と川畑選手に抜かれてしまったが、単走決勝は 3 位と なった。これで追走予選は免除される。 日曜日は追走決勝日。村山選手はベスト 16 からの出走となる。その対戦相手は追走予選を勝ち上 がった高山選手だ。1 本目は村山選手がスピードのある走りで高山選手を寄せつけず五分の判定。 村山選手が後追いとなった 2 本目は 1 コーナーで村山選手が近いドリフトを見せたが、そのあと角 度が浅くなる場面もあってアドバンテージはとれず、やはり五分の判定で再戦に突入した。その再 戦でも両者いい走りを見せて審査員判定では決着がつかず、先行時の DOSS 得点の差で、村山選手が 勝ち上がった。 そしてベスト 8 では、村山選手は唄選手と対戦。1 本目、後追いの唄選手が近いドリフトを見せ て、アドバンテージをとられてしまう。2 本目、こんどは後追いとなった村山選手が、前半はきれ いにドリフトを合わせたものの、ヘアピン進入時にドリフトが戻ってしまいアドバンテージがとれ ず、敗れてしまった。村山選手の最終順位は 5 位。大会後の総合ポイントランキングは 13 位。単走 ポイントランキングは 8 位となった。 <村山悌啓選手コメント> ベスト 8 の唄選手のときは、振り出しでちょっと離されたんですけど、そのあと追いつけたんです よ。で、意外と近づけて、 『行けるかな』って思ったところ、ノーマルエンジンのつらいところが出 ちゃって、回しきれなかったのでああいうふうになっちゃいました。ホントはあそこで 1 速上げる んですよ。でも唄サン速かったんで、もう 1 速上げられなくてもいいや、と思ってタイヤのエアを うんと下げちゃってたんですよね。予定通り入ることはできたんですけど、その後がつらくなっち ゃって。でも、しょうがないかな、という感じです。結果は悔しいですけど、今できる条件のなか でやりきったつもりではいます。
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