平成27年11月28日(土) 10:50〜11:20(30分) 第4回地理院地図 パートナーネットワーク会議 @日本科学未来館 会議室2 国土地理院からの情報提供 国土交通省国土地理院 地理空間情報部情報普及課 藤村 英範 1 Ministry of Information Land, Infrastructure, Transport Geospatial Authority of Japanand Tourism 第3回会議以降の主な進捗 データの 充実 発表・表彰 防災 CCPN 2 継続的 改善 ベクトル タイル データの充実 • 6月3日 – REGMOS(※)情報追加 • 7月30日 ※GNSS火山変動リモート観測装置 – 写真ズームレベル18の提供開始 • 8月20日 – 治水地形分類図「更新版」を追加 • 9月11日 – 験潮所のデータを更新(アイコン種類増) • 11月17日 – 平成22年度DID地区(統計局)を追加 • 11月19日 – 都市圏活断層図に5断層帯・7図幅を追加 3 防災 • • • • • • • • • • 箱根山 口永良部島 浅間山 桜島 西之島 十勝岳 吾妻山 関東・東北豪雨 阿蘇山 被災前後比較サイトの構築 4 2/3/1 方式の災害対応での実用化 5 継続的改善 機能改善 6 高速化 データの相互運用性・ 継続的安定性の確保 発表・表彰 • 様々な講演機会を頂いて講演を実施。 • タイルダウンロード方法を論文形式に。 • 日本OSS奨励賞を受賞。 7 CCPN (地理院地図パートナーネットワーク) 8 ※法人・団体の参加要件から「本社所在地が日本国内」という制約を外しました。 6月末 7月末 8月末 9月末 10月末 77 81 - 86 ツール提供者 44 45 - 57 合計 126 パートナー リスト 様式更新 140 143 受託開発者 121 地理院地図パートナーリストの更新 9 国土地理院ベクトルタイル提供実験 10 順調に進捗。種別や縮尺の拡大、形式の調整を経て、事業化を目指す。 1 6月4日 注記ベクトルタイルの全国提供実験開始 2 7月8日 国土基本情報からベクトルタイルを作成するプログラム公開 3 8月3日 道路・河川・鉄道中心線ベクトルタイルの全国提供実験開始 4 10月29日 基盤地図情報基本項目(点・線)の全国提供実験開始 5 10月29日 基盤地図情報(10m数値標高モデル)の全国提供実験開始 6 11月13日 基盤地図情報(5m数値標高モデル)の全域提供実験開始 地理院地図 http://maps.gsi.go.jp/ 11 電子地形図を含む、ウェブ向け地図データ「地理院タイル」を提供。 その利用のショーケースとして国土地理院のウェブ地図として運営。 国土地理院が捉える日本の姿を、ウェブを通じて日本や世界に提供。 写真 地形図 地形分類 災害情報 3つの施策と3つの技術 12 地理院タイルの活用を推進するための3つの施策 ①オープンデータ施策 政府戦略に基づき使いやすく提供する ②オープンソース施策 オープンソースを利用し、提供する ③オープンイノベーション施策 産学官連携を積極活用し、イノベーティブな成果を追求する 地理院地図の今後を方向付ける3つの技術 ①標高タイル 標高・地形が当たり前に分かるように ②ベクトルタイル 多様な表現と情報処理を可能に ③デジタルファブリケーション 新しいものづくりの技術を活用し、ニーズに合わせてものをつくる すべてをオープンソースにする 13 この先半年の開発の方向性 【サーバサイドをコンテナに入れてオープン化】 • サーバサイド処理もオープンソースを条件にして 組み直し、GitHub から Dockerfile 配布する 【地理院地図のスケーラビリティを強化】 • 膨大なレイヤ数に対応できるようJSを工夫 • サーバサイド処理の削減を進行する 内部APIのコンテナ技術対応 14 調達の都合上、地理院は年度毎にサーバを渡り歩ける必要がある。 より渡り歩きやすくしつつ共有もできるよう、コンテナ技術に載せる。 地名検索 リバース ジオコーダ カウンタ 標高API 内部APIのコンテナ技術対応 地名検索 リバースジオコーダ 15 標高API カウンタ 地理院地図に付随的な、小さな内部API。だからこそ、 ポータビリティ高く Docker の上で動くようにする。 • • • • 年内に開発を終える 開発の成果物は、GitHub に置く ソフトウェアのライセンスはCC0を予定する 開発するサービスは、HTTPS対応にする → 地理院地図サーバのポータビリティ向上 → 動的機能の分散化余地の拡大 16 オブジェクトストレージ対応(やや内部的) オリジン サーバ CDN ユーザ • 地理院タイルのオリジンサーバを、従前の Linux 仮想マシンからオブジェクトストレージ に変更する。 • 国土地理院が実施していたオリジンサーバの システム管理が不要になり、可用性強化。 HTTPS配信対応!! (4月からタイル配信に導入) オリジン サーバ 17 CDN ユーザ • ユーザ・CDNキャッシュ間の通信に、HTTPだ けではなく HTTPS を使えるようにする。 – 世の中の動向に追従。ついに HTTPS サイトか らも地理院タイルを安心してご利用可能に。 • 一方、HTTP/2 は今年は断念し、ドメイン シャーディングを継続 – ドメインシャーディングは、従前通り試験公開扱 いとして地理院地図自らは積極的に利用 タイルアップロードマネージャの開発 オリジン サーバ 18 CDN ユーザ タイルのアップ • 地図の迅速更新の反映等のため、地理院からオリ ジンサーバへは実効で毎週数万〜100万タイルを アップロード – 1分間で100タイル書き換わるイメージ • オブジェクトストレージの特性・性能を活用できるよ う、アップロードの工夫もアップデート。 – 工夫の仕方もよりオープンな形で タイルアップロードマネージャ タイル 19 オブジェクト ストレージ オブジェクトストレージの特性に合わせ、 – 管理された並列アップロードにより高速化 – 「地理院タイル目録」の管理・生成も行い、自らの アップロードの効率化にも役立てる • 年内に開発を終える • 開発の成果物は、GitHub に置く • ソフトウェアのライセンスはCC0を予定する 開発進捗中(「役務としてのプルリクエスト」) 20 地理院地図(gsimaps)の改良 21 「ソフトウェアの変化はデー タの変化の10倍速い」 ↓ ソフトウェアは積極的に改善 しつつデータの長期的安定性 を追求していく。 「データは単調増加する」 ↓ データ増加にスケーラブルに なる改良を優先する。 gsimaps 改良項目オーバービュー ① layers.txt 動的読み込み ② 複数のココタイルへの対応 ③ ユーザインタフェース改良 ④ GeoJSON ドラッグ&ドロップ ⑤ 全状態のURLフラグメントへのリアルタイム反映 ⑥ 「名前を付けて保存」の地理院地図との非連動化 ⑦ 標高表示のクライアントサイド処理化 ⑧ 3Dのクライアントサイド処理化 ⑨ PNG標高タイルの利用 ⑩ Microsoft Edge (Windows 10) 対応 <以下、リソース未割当(基本、来年度送り)> • layers.txtと「地理院タイル一覧」の統合 • ユーザインタフェース多言語化準備 • Leaflet 1.0 対応 22 今 年 度 中 に 対 応 予 定 ①layers.txt 動的読み込み 23 地理院地図のレイヤ数は1,200を超えた ← 干渉SAR情報の充実 hfu$ ruby sl.rb | wc -l 1281 レイヤのメタ情報を、地理院地図の起動時にすべて読み込むので はなく、各レイヤグループを開く際に読み込めるようにする。 ↓ 地理院地図の起動を高速化 LayerGroup#src として仕様を作成済み ②複数のココタイルへの対応 24 ココタイル:その位置にあるタイルのIDを集めたメタデータタイル 地理院地図の「表示範囲に絞り込み」で使用 レイヤ数の増大に対応するため、ココタイルの管理を分散 → 地理院地図が複数のココタイルを扱えるように改造 局所整備されたデータへの 対応を強化 ③ユーザインタフェース改良 25 より少ないクリック数で直感的に操作いただけ るよう、ユーザインタフェースを改善 操作ストレスの低減 ④GeoJSON ドラッグ&ドロップ 26 実務での役立ち度向上 デスクトップからのドラッグ&ドロップで GeoJSONファイルが地理院地図に載るように ⑤全状態のURLフラグメントへのリアルタイム反映 地理院地図の「リンクを取得」機能の課題 ・ 使うために呼び出す必要 ・ チェックボックスを注意深く確認する必要 ・ URLにリアルタイムには反映しない問題 ↓ 地理院地図の状態をすべてリアルタイムに、 クエリ(?...)でなくフラグメント(#...)に反映するようにし、 わざわざ「リンクを取得」しなくても、 「アドレスバーからURLをコピー」すれば良い形にする。 ↓ ブラウザのSNS共有機能 等との親和性向上 27 ⑥「名前を付けて一時保存」の地理院地図との非連動化 28 「名前を付けて一時保存」は、長期確保すべきデータを、 移ろいゆくソフトウェアにロックインして保存すること。 データやスクリーンショットの形で保存する方が、技術的に望ましい。 他方、1ファイルで保存できる手軽さがあることは理解。 現状、保存時点の地理院地図を再現するため、すべての layers.txtのコピーを取るなどしており、保存ファイルの大 きさは1.3MBを超える大きさになっている。 「一時保存」するHTMLファイルの地理院地図との非連動 化を進め、起動時に依存するリソースの削減や、保存 HTMLファイルのサイズ削減を目指す。 ⑦標高表示のクライアントサイド処理化 「標高タイルから指定位置の標高を取り出す」処理を、 サーバ側(標高API)からクライアント側(JavaScript)に移動 標高表示の高速化 地理院地図サービスの スケーラビリティ確保 29 ⑧3Dのクライアントサイド処理化 30 「地理院地図3D」の地理院地図との統合を進め、 画面遷移を減らす等インタフェースを改善するとともに 標高タイルからSTLデータ等を作成する部分について、 サーバサイド処理をクライアントサイド処理に変更する。 サービスのスケーラビリティ 確保 火山災害が起こっても、 自信を持ってご案内できる 地理院地図3Dを目指す。 ⑨PNG標高タイルの利用 31 産総研シームレス地質情報研究グループが提案 する「PNG標高タイル」を地理院からも提供実験 地理院地図の 標高表示の高速化 Cesiumでの地理院 標高タイル利用の高速化 quantized-mesh 形式との 比較検討 ⑩Microsoft Edge (Windows 10) 対応 32 https://ja.wikipedia.org/wiki/Microsoft_Edge 「地理院地図は多くの環境で動く」の早期確保 今後の計画 33 今年度の改良の成果は、可能な限り年度内 にリリースしたい 【検討中】地理院地図へのタイル掲載募集? ・地理院地図の「表示できる情報」を公募? – 当該タイルのホスティングは応募者が行う。 – 一定の条件を満たした応募者のタイルに対して、 地理院が「地理院地図」からリンクする。 • 既存の「他のウェブ地図」リンク募集と類似 ご意見・ご要望は口頭またはアンケートで
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