NEWS 2015 年(平成 27 年)10 月 90 号 賛助会員から 株式会社菊水製作所 菊水製作所は、創業から数えて 105 年を迎える老舗の粉体処理メーカーです。粉末を圧縮成型す る医薬品向け錠剤機メーカーとして会員の皆様方には、お聞き覚えがあるのではないでしょうか。 本年3月に島田啓司が会長に退き、私島田理史が社長に就任いたしました。若輩ではございますが 業界の発展に少しでもお役に立てるよう研鑽する所存でおります。 私たちの錠剤機は医薬品製造の中でも後半の工程にあり、錠剤の品質は原料粉末の特性に左右され ることが多いのが実情です。それでも打錠障害を機械的に改善すべく日々悪戦苦闘しています。 そんな中で生まれてきたのが外部滑沢装置でした。スティッキング解消の決め手となる装置として、 認知していただき、ご愛顧賜っていますが、自社技術だけでなく他業界の優れた技術を取り込むこと で生まれてきた商品でした。こうした例に習い、これからも、他業種とのコラボレーションに積極的 に取り組み、これまでになかった新しい商品を開発していく所存です。 更に、最近は一歩踏み出して原料メーカー様とも情報を交換して打錠に適した、高速でも重量変動 や含量偏析の少ない原料粉末の開発にも協力しています。 こうした活動を通して、ジェネリックメーカー様に要望される生産の効率化に適った機械の開発に 努めてまいります。また、製剤でお困りのことがございましたら、何でも弊社にご相談下さい。私た ちは、お客様からのご相談は貴重なシーズと捉えています。大切に育てていくことでイノベーション の芽になるものと信じています。今注目を集めている配合剤の試作機 CRUX-3L を始めとして各種錠 剤機を えたテスト開発室でお客様のご来社をお待ちしています。 来年からは、業界に少しでもお役に立てるようにと、錠剤機オペレーターの教育研修にも力を入れ ていきます。製薬会社の製造部門に配属されて間もない新入社員の方々を対象に錠剤機の構造や取扱 い、メンテナンスなど実習を伴った内容で研修会を実施する方向 で計画しています。不足するオペレーターの養成に少しでもお役 にたてれば幸いです。昨年から始めてまだ二回目ですが、10 月 2 日には、京都で製剤テクニカルセミナーを開催して固形製剤の 最新動向を紹介させていただきます。 今回のセミナーは、この記事が載るころには終了してしまって いますが、ご要望が多ければ、できる限り継続して実施していき たいと考えています。ご興味をお持ちの方がおられましたら、弊 社担当営業までお問い合わせ下さい。 今後とも菊水製作所の製品をご愛顧賜りますよう、よろしくお 願い申し上げます。 賛助会員からのご案内 -11-
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