下総第2095号 平成27年4月14日 下関市監査委員 河 原 明 彦 様 同 川 原 德 也 様 同 木 本 暢 一 様 同 浦 岡 昌 博 様 下関市長 中 尾 友 昭 定期監査の結果に関する報告に基づく措置報告について 平成26年12月3日付け監査報告第22号により提出のありました定期監 査の結果に関する報告書において、改善等を要する事項として指摘のありまし た事項について、別添のとおり改善措置を講じましたので、地方自治法(昭和 22年法律第67号)第199条第12項の規定に基づき報告します。 定期監査の結果に基づき講じた改善措置 (病院事業部、上下水道局、競艇企業局) (1)病院管理課について ① 豊浦病院において、利用料金制移行前の医業収益に係る過年度未収金 が存在している。当該未収金については、下関市立豊浦病院使用料等徴 収及び収納事務委託契約に基づく、社会福祉法人恩賜財団済生会支部山 口県済生会による「電話催告、窓口催告、文書催告」のほか、市の債権 であるということから、主管課においても、 「文書催告、居住不明者の転 居先の追跡調査」を実施され、その回収に取り組まれているところでは あるが、より適切な債権管理を図り、当該未収金の回収に努められたい。 【改善措置】① 当該未収金の徴収等事務の受託者である山口県済生会の未収金徴収 状況等を把握し、徴収及び収納事務委託契約に基づき適切な指導を行 っていくとともに、債権者としての立場から、今後も引続き、文書催 告や居住不明者の転居先の追跡調査等を実施し、未収金の回収に努め てまいりたいと考えております。 (2)豊田中央病院について ① 医業収益等において過年度未収金が存在している。催告書の送付や電 話連絡、臨戸訪問等により、その回収に取り組まれているところではあ るが、患者負担の公平性の確保の見地から、より適切な債権管理を図り、 当該未収金の回収に努められたい。 【改善措置】① 過年度未収金については、催告書の発送や夜間の電話連絡並びに臨 戸訪問等により徴収に努めています。また、患者本人、家族等の受診 時に面談により支払いを促し、一括納入が困難と思われる場合は、分 納等により柔軟に対応するなど、未収金の徴収に努めて参ります。 ② 条件付き一般競争入札により平成25年10月1日付けで3年間の長期 継続契約を締結した、豊田中央病院中央材料室材料管理等業務委託におい て、業務仕様書「1 業務概要(4)基本条件 イ 従業員」において、「中 央材料室滅菌業務にあたっては、普通第一種圧力容器取扱作業主任者又は 特定化学物質等作業主任者の有資格者を1名以上配置するものとする。」と いう条件が付されているが、配置従業員に係る当該資格を有することを証 する書類(資格証の写し等)を受託者に提出させていなかった。また、同 仕様書「5 院内配置従業員及び業務責任者(2)及び(4)」において、 「乙(受託者)は、院内配置従業員の・・・健康診断を実施し、甲(市) へ結果を報告すること」及び「乙(受託者)は、院内配置従業員のうち業 務責任者を選任し、あらかじめ甲(市)へ通知すること」が規定されてい るが、当該健康診断結果報告書及び業務責任者通知書を受託者に提出させ ていなかった。受託者を指導されるとともに、委託者においても、契約書 等に規定する事項については、その履行確認を徹底されたい。 【改善措置】② 資格証等の写し、健康診断結果報告書及び業務責任者通知書につい ては、受託者より提出させ確認済みです。今後、同様契約の履行確認 にあたっては、契約事項である資格証等の関係書類の提出について、 受託者を指導するとともに、提出確認を徹底するよう努めて参ります。 (3)上下水道局(水道事業会計、工業用水道事業会計)について ① 水道事業収益のうち営業収益及び資本的収入のうち工事負担金におい て、過年度未収金が存在している。受益者間の負担の公平性及び収入確 保の見地から、より適切な債権管理を図り、当該未収金の回収に努めら れたい。 【改善措置】① 今後とも過年度分の滞納者に対しては、文書、電話、訪問によって 催告を続け、過年度未収金の徴収努力を行ってまいります。 ( 4 )上下水道局(公共下水道事業会計)について ① 下水道使用料、下水道事業受益者負担金、下水道事業受益者分担金及び 水洗便所設備資金貸付償還金において、過年度分の未収金が存在している。 負担の公平性及び収入確保の見地から、より適切な債権管理を図り、当該 未収金の徴収に努められたい。 【改善措置】① 今後とも過年度分の滞納者に対しては、文書、電話、訪問によって 催告を続け下水道使用料、下水道事業受益者負担金、下水道事業受益 者分担金及び水洗便所設備資金貸付償還金の過年度未収金の徴収努力 を行ってまいります。 ( 5 )競艇事業課について ① 物品購入に係る予定価格決定調書において、予定価格算出資料に違算が あり、これを確認することなく予定価格を決定したことにより、予定価格 と見積等比較価格の整合性がとれていないものや予定価格算出根拠は記載 されているものの、予定価格が記載されていないものが見受けられた。予 定価格は契約金額の妥当性の判断基準となる重要なものであることから、 その決定に係る事務処理は適正に行われたい。 【改善措置】① 今後同様な事例が発生しないよう、職員への指導、注意喚起を徹底 するとともに、二重三重のチェック体制を整備し、適正な事務執行に 努めます。 ② 行政財産の使用に伴い発生する電気代等の費用負担に係る事務について は、競艇事業管理者(以下「管理者」という。)の担任事務であることを前 提に事務処理を行っているが、その徴収根拠法令を下関市公有財産取扱規 則(以下「公有財産取扱規則」という。)と誤って記載しているものが、行 政財産使用許可に係る伺本文や行政財産使用許可の通知文書において見受 けられた。公有財産取扱規則は、下関市長の権限に属する事務の定めであ り、管理者の担任事務においては、管理者は、当該規則を準用することは できても、適用することはできないことから、当該事務手続きを行うにあ たっては、適用する関連法令を十分把握したうえで、徴収根拠法令等の記 載誤りがないよう、適正に事務処理されたい。また、同様の事例がないか 確認をされたい。 【改善措置】① 今後同様な事例が発生しないよう、適用する関係法令を十分把握し、 適用及び準用を明確に区分したうえで適正な事務執行に努めます。
© Copyright 2024 ExpyDoc