地域包括支援センター事業計画

地域包括支援センター事業計画
高齢者が、住み慣れた地域で、尊厳あるその人らしい生活を継続することができるようにする
ため、地域の高齢者の心身の健康の保持、保健・福祉・医療の向上、生活の安定のために必要な
援助、支援を包括的に行なうため、次の5つの大きな事業を今年度も引き続き着実に実施する。
(1) 包括的、継続的ケアマネジメント支援業務
地域の高齢者が住み慣れた地域で暮らすことができるよう、主治医、ケアマネージャー等と
の他職種協働と、地域の関係機関との連携により、包括的・継続的なマネジメントを実現する
ための後方支援を行なう。
また、地域ケア会議の事務局として地域の医療・福祉・保健関係者との情報交換を図り、事
例検討を行うなど、八丈町の高齢者及びその家族の福祉の向上を促進する。
(2) 総合相談支援等業務
今後も増え続ける新規利用者の総合相談に適切に応じ、地域の高齢者が、住み慣れた地域で
安心してその人らしい生活を継続していくことができるようにするため支援する。
また、昨年9月から開始した居宅介護支援事業所とも公平な情報提供を行う。
(3) 権利擁護の相談支援
地域ケア会議委員会やサービス提供事業所・地域住民に虐待についての啓蒙を行い、不適切
な支援事例を早期に発見し、地域の高齢者が尊厳を保持した生活と人生を維持することができ
るように支援する。
(4) 介護予防マネジメント業務(要支援1・2と二次予防対策)
介護二次予防対象者に町の介護予防教室への参加を促すマネジメントを行い、元気に過せる
時の延長に努めるなど、地域の高齢者が、住み慣れた地域で安心して生活が出来るようにする
ため、本人が出来る事は出来る限り本人が行なうことを基本としつつ、利用者のできることを
利用者と共に発見し、利用者の主体的な活動と参加意欲を高める。
(5) 家族介護者教室
ケアケア交流講座を昨年度に引き続き開催し、要介護高齢者の家族・地域住民等に対して、
高齢者介護や介護予防に関しての知識の普及啓発等を行なう。
さらに、他事業所と協働で講師やグループワークのファシリテーターを行い、介護家族や地
域の福祉関係者と学ぶとともに、職員としての資質の向上を図る。
また、昨年に引き続き「認知症サポーター・100 万人キャラバン」の活動を支援する。
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平成23年度地域包括支援センター実施計画書
(1) 包括的、継続的ケアマネジメント支援業務
ケアマネージャーと協働の上、介護給付⇔予防給付者のスムーズなサービス利用を援助する。
①日常的個別指導、相談業務支援 ②困難事例への指導、助言業務 ③包括的、継続的なケア体
制の構築業務 ④地域におけるケアマネージャーのネットワークの形成業務 ⑤地域ケア会議
(2) 総合相談支援等業務
①地域におけるネットワーク構築(地域ケア会議の開催) ②実態把握業務 ③総合相談業務
④継続的、専門的な相談支援
(3) 権利擁護の相談支援
① 成年後見人制度の活用、地域福祉権利擁護事業の活用支援
② 権利擁護の相談については、高齢者虐待防止についてのマニュアルを八丈町と協働で作成する。
③ 高齢者虐待事例の相談支援
④ 地域ケア会議やサービス提供事業者に虐待についての啓蒙を行ない、不適切な支援事例を早期
に報告してもらえる高齢者虐待ネットワークづくりに取り組む。
⑤ 悪徳商法等の権利侵害予防
(4) 介護予防マネジメント業務
① 介護予防事業に関するケアマネジメント業務
八丈町が把握・選定した介護二次予防(虚弱高齢者)や非該当認定者について、本人の同意を
得た上で、介護予防プランを作成し、介護予防マネジメントを行なう。
② 予防給付対象者のケアマネジメント
要支援認定者(要支援1・2)を受けた利用者に、同意を得た上で契約し、介護予防サービス
計画を作成、マネジメントを実施する。給付管理業務・介護報酬の請求業務を行なう。一部居宅
介護支援事業所に業務を委託する。
(5) 家族介護者教室
① ケアマネージャーと協働して5地区で、地域の公民館を利用して寸劇をまじえて実施する。
② ケアケア交流講座を認知症介護研究・研修仙台センターの資料を活用し、職員が講師やファシ
リテーターを行い、5・7・9・11 の5回、老人ホーム会議室を利用して実施する。
③ 「認知症サポーター100 万人キャラバン」の認知症サポーター講座を小学生・町役場・住民団
体などを対象に行い、認知症についての正しい知識の普及を支援する。
④ 自治振興委員の集いに参加し、当センター役割の周知を図り、ニーズの早期発見につなげる。
【事業実施主体】
この事業の実施主体は、八丈町であるが、事業は社会福祉法人養和会に委託され、委託条件、遵守
事項等を明確にした委託契約書に基づき実施する。
【職員体制および勤務内容】
①看護師(介護支援専門員)②主任介護支援専門員(介護福祉士)③社会福祉士
各 1名
勤務は 365 日 24 時間体制(夕方5:30~明朝8:30までは特養対応)
【対象利用者】 この事業の対象者は、65 歳以上の要援護高齢者、要支援となる恐れのある高齢者、
ならびにその家族、及び親族とする。また、介護予防の啓蒙活動においては、全ての高齢者が対象
となる。認知症の啓蒙活動については全ての住民が対象である。
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