27年度 9月 - 社会福祉法人 四天王寺福祉事業団

平成27 年度 9 月号
平成27 年 9 月 1 日
四天王寺悲田院児童発達支援センター
子どもたちの目標
「規則的な生活と元気な体づくり」
「意欲的にいろいろなあそびを楽しむ」
「自分のことは自分でする」
「家族以外の人と過ごすことができ、友達と仲良くできる」
「知らない所でもなじむことができる」
「気持ちや感性を適切に表現でき、落ち着いて行動できる」
「自分の意志を伝え、他人の意志を受け止められる」
4 日(金)避難訓練
5 日(土)運動会
12 日(土)昼店
17 日(木)太子講
21(月)~23 日(水)祝日 休園
●実習生がきます。よろしくお願いします。
8/31(月)~9/11(金) 関西福祉科学大学
(保育)
2名
9/7(月)~10/14(水) 関西福祉科学大学(社会福祉士)
1名
9/7(月)~ 9/18(金) 関西福祉科学大学(社会福祉士)
1名
9/14(月)~ 9/30(水) 畿央大学(保育)
2名
●児童発達支援センター園庭開放について
保育時間外、保育日以外の園庭利用について・・・
利用可能な時間帯
【平日】 9:15 ~
10:00、降園後 ~ 15:00
・10:00 頃はバスがセンターに戻ってくる時間帯です。移動の際は手を繋ぎ、安全面にはご注意ください。
・15:00 以降は放課後等デイサービス、週2回登園で使用する場合がありますのでご協力お願いします。
【開園の土曜日】 9:15~ 15:00(親子保育等で使用する場合は事前にお知らせします)
※水分補給以外での飲食は禁止です。
●昼店について
9/12(土)大阪神農商業協同組合東住吉支部のみなさまのご協力により催される『昼店』が
下記の通り実施されますので、ご案内いたします。
日時
平成 27 年 9 月 12(土)
12:00~14:30 予定(雨天決行)
場所
四天王寺悲田院 高齢施設 孝養殿前付近道路 ※お知らせ文をご覧ください。
●9/4(金)11 時から大阪 880 万人避難訓練を行います。
大阪府全域を対象に一斉防災訓練を行います。当センターでは、8 月同様の地震を想定した
避難訓練を実施致します。
●運動会
《日時》
9月 5 日(土)
9:15 ~11:45
雨天決行
《場所》
はびきのコロセアム(サブアリーナ) 詳しくは運動会のお知らせをごらん下さい。
みんなで盛り上がりましょう!
「鼻をかむ」ために
言語聴覚士 小野寺 宰
蒸し暑い夏も朝晩は涼しくなり、秋の近づきを感じる今日この頃です。これからお子さんが風邪を引きやすい
時期になってくると、保護者の皆さまから「鼻をうまくかめない」「かみ方をどうやって教えたらよいのか」と
いうご相談をお受けすることがあります。呼吸は目に見えないため、わかりにくいものです。「フンだよ」と教
えてもかえって吸い込んでしまったり、
「フン」と言うだけだったり、なかなか伝わりません。
「鼻をかむ」ため
にはどのようなサポートが必要なのでしょうか?
「鼻をかむ」動作について、育児書には次のように載っていました。
『鼻をかむ動作は、息を吸い込んだあとに、口をしっかり閉じて鼻から勢いよく息を吐き出す必要があります。
また、その息にあわせてティッシュペーパーなどを持った手で鼻水を受けます』
さらに、
「鼻をかむ」動作の背景を考えると、
①
鼻水が出ていることに気づく「触覚」
②
鼻の位置を把握するための「身体のイメージ」
③
口を閉じて鼻だけで呼吸する「鼻呼吸」
④
教えてくれる大人への「注目」と真似る「模倣力」
⑤
指示の意図を汲み取る「理解力」
といった能力を積み上げて実施していると考えられます。
様々な能力が関係する手ごわい「鼻をかむ」動作は、どうしても「してあげる」部分が長引きがちです。すぐ
に「鼻をかむ」動作を教えることは難しい場合もあるかもしれません。鼻をかむ動作の背景として挙げた①~⑤
の内容は全てセンターの保育や療法での取り組みに関連することばかりです。感触遊び、身体のイメージ、大人
に注目する、動きを合わせる楽しさの経験、指示された内容のイメージ・・・。まずは保育や療法、家庭での様々
な活動・経験を通して、
「感覚になじませる」
「大人に注目する」「大人の動作を真似る」ことから育んでみては
いかがでしょうか。
お子さんが何かに取り組む・練習する時には、「やってみたい」「ちょっとやってみようかな」という気持ちを
お子さんに持ってもらうことが大切になってきます。そのためには、楽しい雰囲気の中で取り組めるように、遊
びのひとつとして取り組むと注意を引きやすいのではないでしょうか。
例えば、ティッシュを軽く丸めて穴に詰め、片方の鼻をおさえてティッシュを飛ばすようにします。ティッシ
ュを飛ばす息の使い方と鼻水を出す力の入れ方とは異なるようですが、鼻から何かを出すという原理がわかると
一歩前進します。ただし、この時思い切り吸い込むことがあります。すると鼻の奥へいってしまうので、ティッ
シュの端を伸ばしてつまんでおくと安心です。
このように、鼻水が出てると「汚いから早くふきなさい」と大人の気持ちを前面に押し出すよりも、お子さん
が興味を持ちやすい状態を作り出すことが重要です。
加えて、長い目で見ると遊びや生活の中で小さなことから「できた」
「やった」という達成感を積み重ねること
は、様々なことに取り組んでみようというお子さんの興味・関心を育むことにつながるのではないでしょうか。
今できることから取り組んでいきましょう。
分からない点などありましたらお気軽にご相談ください。
参考文献:苦手が「できる」にかわる!発達が気になる子への生活動作の教え方/ 鴨下賢一