私道の「給水管埋設時の承諾書撤廃」 - 大阪府宅地建物取引業協会

会員の皆様へ
平成 27 年 7 月
大阪府宅地建物取引業協会
大阪宅建政治連盟
私道の「給水管埋設時の承諾書撤廃」の提言活動について
この度、大阪宅建協会並びに大阪宅建政治連盟は自治体・水道局に対し、私道
の「給水管埋設時の承諾書撤廃」について提言活動を行うべく準備を進めてお
ります。
つきましては、業務ご多忙のところお手数をお掛け致しますが「私道の水道管
埋設における承諾書問題」を解消するため、皆様方がこれまでの取引におきま
して承諾書をもらえず困った事例などございましたら、別紙の『私道の給水管
埋設時の承諾書にかかる事例について』にご記入をお願い致します。
提言活動に役立たせて頂きたいと思いますのでご協力をお願い致します。
土地の所有者が
遠方だ・・・
所有者に面会でき
ない
承諾書を書いて
くれない
所有者が行方不明
承諾料を
要求された・・
=承諾書受領時の問題事例(参考)=
①分譲用地購入の商談があったが、接面している位置指定道路を所有している宅建業者
Aから承諾書の押印がもらえず購入を断念。結局Aが所有者より当初掲示額より低い
価格にて購入
②前所有者との仲が悪く、前面道路(位置指定道路)の所有者が個人で掘削の承諾が
もらえなかった
③賃貸マンション建設に伴い上水引込の申請をすると、行政側より道路管理者と称する
地元住民の許可を求められ、許可を取付にいくと、1 室あたり 36 万円(上水 10 万・
下水 10 万・ガス 8 万・電気 8 万)を要求された。
④位置指定を受けている道路に接している土地を開発するに当たり、道路所有者より通
行妨害と上下水道・ガス管敷設工事の妨害を受けたので裁判所に仮処分申請を行い裁
判所より相隣関係(民法 210 条・213 条)下水道法 11 条の規定からして、上下水道管
及び敷設工事に妨害してはならないという仮処分の決定を受けた。しかしながら上下
水道局は判決を受けたにも関わらず私道所有者の承諾書を要求した。
平成27年 月 日
○○○○ 殿
(一社)大阪府宅地建物取引業協会
大 阪 宅 建 政 治 連 盟
会 長
阪井 一仁
泉州支部長・地区長 福山 信宏
私道の給水管埋設時における承諾書撤廃に関する提言書
平素は当会諸活動に何かとご高配を賜り厚く御礼を申し上げます。
さて、公衆の用に供する道路である「私道」に接して建築する際に、水道管の埋設を
必要とする場合、供給事業者(水道局)は申請者に対し、地権者からの「掘削承諾書」
の徴収を求めております。
このため、申請者は地権者からの承諾書を取り付ける際、一部において「承諾料の要
求や妨害行為」、「所在不明や遠方・海外での居住」等の理由により、時間的・金銭的
に様々な支障が生じているのが現状です。(地権者と訴訟した場合は、殆どが地権者の
敗訴となりますが、多大な時間と費用を要します。)
一方、排水設備(下水道)については、下水道法第11条により地権者の承諾を要さず、
掘削することができますが、日常生活においては上水も必要不可欠なライフラインです。
この問題は、市民の方々にとりまして、憲法で保障された生活権を守る観点からも速
やかに解決していかなければなりません。
また、京都市では「全ての市民の皆様に安全・安心でおいしい水道水を速やかにお届
けすること」を目的に、条例等改正により本年4月1日から承諾書が不要となりました。
つきましては、貴市におかれましても承諾書を不要とし、円滑な水道供給事業を遂行
していただくことを提言いたしますので、速やかな改善に努めていただきますようお願
い申し上げます。
別紙
(一社)大阪府宅地建物取引業協会
大 阪 宅 建 政 治 連 盟
私道の給水管埋設時の承諾書にかかる事例について
今般、「私道の給水管埋設時の承諾書撤廃」に向け要望活動を展開するにあたり、
過去の取引において、「承諾書をもらうのに所有者不明の為、相当な時間を要した」、
「地権者から承諾料を請求された」等の事例を収集しております。
このような事例がございましたら下記にご記入の上、支部事務局(FAX072-438-9004
Mail:[email protected])までご提出下さいますよう、宜しくお願
い申し上げます。
年月
年
所在地及び道路種別
月
内容
所属支部
提出期限
8/20 までにお願い致します。
商号
氏名
Fax:072-438-9004
泉
州
支部