KITANO REVIEW

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公益財団法人田附興風会医学研究所北野病院地域医療連携通信
統括部長就任のご挨拶
外科統括部長兼乳腺外科主任部長
２０１５．５
No．２５
山内清明
この度、平成２７年４月１日付で外科統括部長を拝命いたしま
したブレストセンター・乳腺外科の山内清明でございます。昭和
５５年に京都大学外科に入局後、日本バプテスト病院と京都市立
病院外科で勤務し、博士号取得のため京都大学に戻り、免疫研、
ウイルス研で淀井淳司先生（現大阪桜橋クリニック院長）のご指
導を仰ぎました。その後 NIH/FDA に留学し、アメリカの空気をい
っぱい吸ってまいりました。帰国後、山岡義生先生の率いる第２
外科（現肝胆膵移植外科）で病棟医長を勤めてから香川大学医学部に赴任し、１０年間
乳癌の臨床と研究を続けさせていただきました。北野病院に赴任して５年を経過しまし
たが、今回このような大役を仰せつかり身の引き締まる思いがしております。私なりに
自分の頭で考え、自分の言葉で考えを伝えてゆきたいと思います。近隣の先生がたとの
「つながり」は大変重要であると実感しております。信頼できる病院を目指して頑張り
ますので、何卒宜しくお願い申し上げます。
内科統括部長兼
統括部長就任のご挨拶
神経センター長兼神経内科主任部長
松本禎之
この度、平成２７年４月１日付で内科統括部長を拝命いたしま
した。急性期病院としての内科系病棟と外来部門の診療において、
一人一人の患者様の複合した病態を総合的に診断把握し、疾病臓
器に対しては専門的に高度で最善の医療を提供できる体制がより
一層充実していくことが望まれます。患者様の受診される窓口と
なる各診療科、救急部、総合内科の緊密で迅速な連携や臓器別に
内科系・外科系が総合的に診療する各センターの協力さらに多職
種の協働でチーム医療がより発展していくことを目指して参りたいと考えています。本
年４月より総合内科に藤本部長が着任され、スタッフも増員となり各診療科との協力体
制で内科系診療の総合性と専門性がより充実していくことが期待されます。また高齢化
が顕著な中、通院困難な方のための在宅医療や介護保険サービスの利用相談など、地域
の先生方と緊密に連携させて頂く事が患者様の安心できる療養環境作りに重要と思わ
れます。院内および地域でのチーム医療の充実を目指して微力ながら努力して参ります
のでご指導ご鞭撻の程宜しくお願い申し上げます。
2015．5
No.25
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糖尿病内分泌センター主任部長兼
主任部長就任のご挨拶
医療情報部データ管理センター副センター長
濱崎暁洋
この度、平成２７年４月１日付で糖尿病内分泌センター部長を
拝命いたしました。平成２６年４月より京都大学糖尿病・内分泌・
栄養内科から赴任し、当院で勤務させていただいております。
当センターの糖尿病診療では病態の精査、合併症の評価、適切
な治療方針の決定と、メディカルスタッフ皆が参加するチームで
おこなう療養指導・患者教育に力を入れております。内分泌疾患
では迅速・的確な診断と治療をもとに、ご紹介いただいた先生方とともにフォローさ
せていただく診療に努めております。こうした内分泌疾患や糖尿病合併症の診療では、
専門各診療科との協力が不可欠です。
北野病院には大変頼りとなる専門診療科が揃い、大きな力をいただきながら診療を
すすめています。当院ならではの強力な態勢を背景に、先生方とともに継続して取り
組める診療に寄与できるよう、さらに磨きをかけてまいりたいと存じます。
先生方のご指導・ご鞭撻のほどどうぞよろしくお願い申し上げます。
部長就任のご挨拶
耳鼻咽喉科・頭頸部外科部長
前谷俊樹
この度、平成２７年４月１日付で耳鼻咽喉科・頭頸部外科部長
を拝命いたしました。私は金丸眞一主任部長のもと、平成２０年
４月より７年間勤務してまいりました。おもに頭頸部外科を担当
させていただいております。対象疾患は、鼻副鼻腔・口腔咽頭喉
頭・唾液腺・甲状腺の腫瘍・腫瘍性病変ですが、近年、それらの
治療は、機能温存をめざした非侵襲手術、機能回復再建手術の発
達により変化しつつあります。
早期癌に対しては消化器内科と合同で内視鏡手術の適応を拡大し、非侵襲で機能温存
を目指しております。また、進行癌に対しても放射線治療部、腫瘍内科との集学的治療
で、治療成績の向上、加療後の QOL の向上をめざしております。また、音声外科専門医
と音声機能改善の治療も行っております。
諸先生方のご指導よろしくお願いいたします。
2015．5
No.25
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大阪市北ブロックがん地域連携パス
地域医療サービスセンター主任看護師
推進部会の活動
重田由美
がん地域連携パスとは、かかりつけ医と専門医が連携をしてがん診療を行うための
「診療計画書」です。がん地域連携パスを活用した連携による診療体制は、病院と診療
所の役割が明確になり、患者様には必要な質の高い医療を、適切な医療機関においてス
ムーズに提供することができます。さらに、2 人の主治医がいる安心を患者様に感じて
いただき、より満足度の高い診療体制を構築していきたいと考えております。
この診療体制を推進するため、昨年から大阪市北ブロック（北区・都島区・旭区・淀
川区・東淀川区）の 5 つの病院（大阪市立総合医療センター・大阪済生会中津病院・住
友病院・淀川キリスト教病院・北野病院）で「がん地域連携パスを考える会」を定期的
に開催しております。病院の専門医（各病院の診療科部長など）とかかりつけ医が、が
ん地域連携パスに対する意見交換と交流を図る場としてご参加頂いております。
毎回、病院と診療所の双方の理解を深めることができ、有意義な時間となっておりま
す。今後ともご理解ご協力の程、よろしくお願い申し上げます。
第 1 回大阪済生会中津病院にて開催
第 2 回住友病院にて開催
第 3 回大阪市立総合医療センターにて開催
2015．5
No.25
「慢性腎不全」検査教育入院
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腎・泌尿器センター腎臓内科副部長
鈴木洋行
慢性腎不全は日本において高齢化に伴い患者数が増加しています。腎不全の原因は多
岐にわたり、臨床経過、合併症、治療方法、治療反応性が異なることから、患者さんご
とに的確に治療方針をたて、定期的にフォローする必要があります。しかし外来診療の
限られた時間において、全身および腎の状態を個別に評価することは容易なことではあ
りません。これに対応するため、当院では慢性腎不全患者さんを対象として、検査教育
入院を行っております。入院の目的は、①腎不全に至った病因を明らかにして適切な対
応をすること、②何が腎不全を進行させているか（リスクファクター）を明らかにして
取り除くこと、③合併症、特に心血管疾患の状態を把握すること、④患者さん自身が病
状を理解して適切な自己管理方法を習得すること、です。すなわち患者さん個人に合わ
せたテーラーメイドの治療方針決定と教育を集中的に行い腎不全の治療を理解した上
で実行できるように企画されています。
当院の検査教育入院は 1 週間のパス形式になっております（図 1）。
プログラムは 1)医師による腎不全についての講義、各種検査による腎、全身状態診察
の他、2)看護師による生活習慣指導や患者の理解度チェック、3)管理栄養士による食事
療法指導、4)薬剤師による治療薬の説明からなっています。特徴は、管理栄養士による
栄養指導を 3 回設定していることです。入院以前の食事内容の評価、腎不全進行抑制を
目指した食事内容指導、外泊時の実践状況の確認、を行い、自覚を持って実践する食事
療法を指導します。
入院終了時には、診断、治療方針、合併症の程度をまとめた結果表を患者さんにお渡
ししています。ご紹介いただいた患者さんの場合には、紹介医へも同じ書類をお渡しし
て、情報を共有し、病診連携を継続してかかりつけ医に通院しながら専門的治療をサポ
ートさせていただいております（図２）。
2015．5
No.25
KITANO REVIEW
定
期
受
診
は
パ
ス
を
使
っ
て
診
療
所
で
３
～
６
ヶ
月
ご
と
に
専
門
医
受
診
当院の教育入院を受けた患者の中には、腎不全進行が著明に遅くなった方が多くお
られます。腎不全の患者さんをご紹介いただけましたら幸いです。
病院からのお知らせ
子
■医療従事者向け講演会
○第 11 回医学生・若手医師のための小児科診療最前線
～新生児医療から高度先端医療・移植医療まで～
【日
時】平成 27 年 5 月 23 日（土）16：00～19：00
【場
所】北野病院 5 階
【司
会】北野病院
きたのホール
副院長・小児科主任部長
秦
大資
医師
【講演１】『新生児蘇生を正しくモニターしよう』
公益財団法人田附興風会医学研究所北野病院
小児科未熟児・新生児部門部長水本洋医師
【特別講演１】『小児免疫疾患診療・研究の新展開』
京都大学大学院医学研究科発生発達医学講座
発達小児科学（小児科）教授平家俊男先生
【特別講演２】『 iPS 細胞が切り開くこれからの小児医療』
京都大学 iPS 細胞研究所
副所長中畑龍俊先生
【特別講演３】『ライソゾーム病の臨床と研究の進歩』
東京慈恵会医科大学小児科学講座
主任教授井田博幸先生
尚、事前の参加登録は必要ありません。
講演会終了後、懇親会の場を用意させて頂いております。
共催：公益財団法人財団法人田附興風会医学研究所北野病院
塩野義製薬株式会社
2015．5
No.25
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医師の人事情報
子
昇格（平成 27 年 4 月 1 日付）
部長以上
氏名
職位
山内清明（やまうちあきら）
外科統括部長兼乳腺外科主任部長
松本禎之（まつもとさだゆき）
内科統括部長兼神経センター長兼神経内科主任部長
高森行宏（たかもりゆきひろ）
健康管理センター主任部長
前谷俊樹（まえたにとしき）
耳鼻咽喉科・頭頸部外科部長
濱崎暁洋（はまさきあきひろ）
糖尿病内分泌センター主任部長兼
医療情報部データ管理センター副センター長
入職（平成 27 年 4 月 1 日付）
副部長以上
氏名
職位
藤本卓司（ふじもとたくし）
総合診療センター長兼総合内科主任部長
前迫善智（まえさこよしとも）
血液内科副部長
森章（もりあきら）
消化器センター（外科担当）副部長
吉野琢哉（よしのたくや）
消化器センター（内科担当）副部長
髙井文恵（たかいふみえ）
心臓センター（心臓血管外科担当）副部長
浜田禅（はまだゆずる）
総合内科副部長
澤田健（さわだたけし）
放射線科副部長
岸本渉（きしもとわたる）
血液内科副部長
佐々木健一（ささきけんいち）
心臓センター副部長
中江吉希（なかえよしき）
血液内科副部長
川島京子（かわしまきょうこ）
眼科副部長
田中孝正（たなかたかまさ）
総合内科副部長
松宮亘（まつみやわたる）
眼科副部長
退職（平成 27 年 3 月 31 日付）
氏名
職位
光野重根（こうのしげね）
放射線科副部長（嘱託）
淺田全範（あさだまさのり）
消化器センター（内科担当）副部長
柳田宗之（やなぎたそうし）
血液内科副部長
飯田拓（いいだたく）
消化器センター（外科担当）副部長
高忠之（こうただゆき）
消化器センター（内科担当）副部長
加藤貴雄（かとうたかお）
心臓センター（循環器内科担当）副部長
藤本心祐（ふじもとしんすけ）
神経精神科副部長
吉冨摩美（よしとみまみ）
消化器センター（消化器外科担当）副部長

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