平成26年3月20日

平成 26 年度第 2 回佐賀市立図書館協議会
議事録
開催日時:平成 27 年 3 月 20 日(金)10 時 10 分~11 時 20 分
開催場所:佐賀市立図書館 2 階 多目的ホール
出 席 者:
(委員) 江﨑委員、土井委員、松林委員、徳永委員、
松永委員、岡委員、寺崎委員、馬場崎委員
計8名
(事務局)棚町館長、杉町副館長、中島サービス 1 係長、三好サービス 2 係長
重松大和分館長、北島諸富分館長、深川東与賀分館長、原口富士分館長、
山田三瀬分館長、糸山川副分館長、川神(本館)
計 12 名
(傍聴者)2 名
司会進行 おはようございます。時間になりました、只今から平成 26 年度第 2 回佐賀市立
図書館協議会を開催させていただきます。
はじめに、本日の委員の皆様のご出席ですが、現在 8 名の委員の方にご出席いた
だいております。これは、佐賀市立図書館条例施行規則第 17 条において定める、
図書館協議会の委員の過半数の出席を満たしているため、本協議会が成立している
ことを、まずお知らせいたします。残る 2 名の方については前日までにご欠席の連
絡を頂いております。それでは、佐賀市立図書館の棚町館長よりご挨拶をさせてい
ただきます。
棚町館長 みなさん、おはようございます。館長の棚町でございます。本日は年度末でご多
忙のところ、第 2 回佐賀市立図書館協議会にご出席いただきまして本当にありがと
うございます。また、委員には日頃より図書館行政にご協力頂き厚く御礼申し上げ
ますます。佐賀市立図書館は開館以来、市民と共に育つ図書館を基本理念として図
書館を中心とした情報、文化、交流の場となるよう努めて参りました。今後も色々
な広報、イベントの実施により、図書館利用が推進され、利用者が満足されるサー
ビスに努めてまいります。本日は、来年度予算について等の議事を予定しておりま
す。来年度の事業計画については詳細が決まっていないものもありますが、今後内
容を検討して実施していきたいと思います。委員の皆様には、佐賀市立図書館が市
民に親しまれ、利用しやすい施設となるよう色々なご意見を賜りたいと思います。
本日はどうぞ、よろしくお願いいたします。
司会進行 続きまして、本協議会の会長でいらっしゃいます江﨑会長よりご挨拶を賜りたく
思います。
江﨑会長 皆さん、
おはようございます。
前回 7 月に開催され久しぶりの開催になりました。
この間に色々と図書館について考える時間があったのではと思います。私もこの会
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に長くお世話になっていますが、この会の性格は諮問会議ということですから、皆
さんからの希望とか要望とかお聞きはするんですが、それを受け取って解決すると
いうのは非常に難しい所があるんだと思います。私も矛盾を感じているのですが、
民主主義に期待している部分だと思っています。私自身は地域子供会をやろうとい
うことで、放課後子ども教室で地域とともに運営するということで請負という形で
責任を負うことになります。
佐賀市には今、地域の子ども教室が 7 つあるんですが、
それが今後、責任が発生する中で、条件とか職員の資格とか、そういったことをど
うするのか悩んでいるところです。図書館にしても、より良い図書館になるように
皆さんのお知恵を拝借したいと思います。どうぞよろしくお願いします。
司会進行 ありがとうございました。それでは、さっそく議事に移りたいと思います。江﨑
会長、議事をお願いいたします。
江﨑会長 はい。それでは、議事の 1 についての前回協議会報告について、事務局の方から
お願いします。
事 務 局
はい、平成 26 年第 1 回図書館協議会についてご説明いたします。前回図書館協
議会につきまして、先ほども会長が仰っていただきましたが、少し間があいており
まして平成 26 年 7 月 18 日に開催しております。平成 26 年度の図書館計画として
どういったものを行っていくのか、それから 25 年度にどういうことをやったのか
報告させて頂き、審議いただきご意見を頂いたところです。詳細につきましては、
既にお送りさせて頂いております図書館協議会議事録を見て頂ければと思ってお
ります。以上、簡単ではございますが、前回の協議会についてご報告いたします。
江﨑会長 前回の議事録については既にお読みいただいているかと思います。何かご意見と
か質問がありましたらどうぞ。
江﨑会長 ございませんでしたら、次に行きますが、後から何かあれば後からもお伺いしま
す。次の議題 2 の図書館サービス計画策定に向けた市民アンケートの実施について、
これも事務局の方から説明をお願いします。
事 務 局
それでは図書館サービス計画の策定に向けた市民アンケートの実施について説
明をいたします。まず、図書館サービス計画についての説明になりますが、佐賀市
立図書館では、図書館サービス計画というものを策定しておりまして、これに基づ
いて図書館サービスの提供を行っております。図書館サービス計画を策定してから
時間が経過しておりまして、前回のサービス計画から新しいものに作り直す作業を
来年度中に実施することを予定しております。このサービス計画を策定するまでの
流れやスケジュールについて、資料の 4 ページに載せてございます。まずは市民ア
ンケートを取らせていただきまして、市民アンケートにより図書館に対して市民の
方がどのようなニーズを持っているのか、調査いたしまして、それに基づいた形で
図書館サービス計画を作ってまいりたいと思っております。前回、市民向けにアン
ケートしましたのが 7 年も前の話になりますので、そこからどのようなニーズの変
化があったのかというのを見極めた上でサービス計画も変化させていきたいと考
えているわけです。7 月中に市民アンケート、それからここ 2 年、毎年やるように
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しておりますが、図書館利用者アンケートについても同じ時期か、それよりも前の
時期で行いたいと思っております。これらの結果報告を 8 月に図書館協議会の中で
させていただき、10 月に図書館サービス計画の最初の素案を作らせて頂きたいと
おもっています。11 月に現在の図書館協議会の委員のみなさまの任期が満了いたし
ますので、その改選の手続きを終えた上で、12 月に図書館協議会を開催しまして、
図書館サービス計画の素案がこのうような形でできましたということで報告させ
ていただきたいと思っています。28 年の 1 月に、図書館協議会の委員の皆様の意
見を盛り込んだ上で最終案を作らさせて頂き、パブリックコメントの実施を予定し
ています。3 月には図書館サービス計画の策定作業を完了させ、図書館協議会の第
3 回の中で策定した図書館サービス計画について報告したいと思っております。別
添で図書館サービスの利用に関する図書館市民アンケート(案)というのを配らせ
て頂いております。こちらの方を見て頂ければと思います。基本的には前回の市民
アンケートを踏襲する形でございまして、ベースとしては同じようなものを考えて
おります。平成 27 年 7 月に実施予定ということで、佐賀市の住民基本台帳に登録
されている 13 歳から 79 歳までの住民から抽出した 1,500 人、これは自分で苦労
なく回答することが可能であろうというところで選ばせて頂いております。回答目
標としては、郵送ということで、どうしても回答率が低くなりますが、20%の 300
名くらいは最低でも取得したいと考えております。質問項目としては現在、問 14
まで予定しております。この説明は前回との比較という形で説明いたしますので、
まずは前回の市民アンケートについて、ご説明させていただきます。前回の調査対
象者の 25.7%が前回は回答いただいておりました。回答者の年代を見ますと 10
代、20 代の回答率が非常に低くなっておりました。回答者の 49%の方が利用登録
をしているという結果でございましたが、当時の市民の登録率が 20%程度でござ
いましたので、この数字から見ると高い数字になっておりました。今は登録率が
30%を超えてございますが、当時は 20%程度でございましたので、アンケートに
答えて頂いた人は、図書館を利用している人達を中心に回答してくださったのかな
と思われます。逆に回答のなかった 70%以上の方は、
「関心が低い」と読み取れる
のかなと考えられます。利用したことがある方のうち 3 割くらいの方が毎月利用し
ている、定期的な利用者ということで交通手段は 73%が自動車という結果でござ
いました。残る 25%くらいが自転車で歩いて来られる方とかはほとんどいらっし
ゃらないというのが当時の状況でございました。図書館に何を求めているか、図書
館の何を利用しに来られたか聞いております。利用者の 84%が本や雑誌を利用し
たと答えていらっしゃいました。当然、図書館でございますので、本・雑誌という
のが重要なポイントであることですが、一方で利用者の 19%が展示会に、15%が
講演会に参加したことがあると答えておられています。利用するようになったきっ
かけとしては、
「資料が豊富である」
「家族や友人が利用している」と答えたものが
一番多く、それぞれ 16%である。図書館利用のきっかけの記述を見ていきますと、
子どもとの利用、あるいは学校や幼稚園・保育園との連携でくるようになったとい
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う記述もございました。近年、実は子供さんの利用登録率が落ち込んでいる部分も
ございますので、そういったこともヒントになるのかなと思っております。図書館
を利用しない理由というのも聞いてございました。49%は「時間がない」
、35%は
「興味がない」という答えでございました。図書館を利用する事のメリットという
のは色々とあるわけですが、魅力ある図書館の広報というのが十分ではなかったと
いうのが当時のアンケート結果でございました。ただ、少し興味深かったのが、図
書館を利用しない理由として、「開館時間が不便」と答えたものは、利用したこと
がない者のうち 4%でございましたので、開館時間に不満があって利用しないとい
う方は当時はそれほど多くはいらっしゃらなかったのかなと思います。この数字が
今回調査する中で、どのように変化するのかというのは我々も深い関心を持ってい
るところでございます。それから図書館に対する意見とか自由記入欄をもうけてい
たのですが、すでに図書館で実施しているサービスについての要望を書かれていた
り、反対に図書館ではやっていないことが書いてあったりというのがございました。
これは昨年も実施した利用者アンケートでも同じようにやっているのになぁとい
うのがありました。ここら辺は、我々が十分に発信できていなかったというところ
だと思いますので、まだまだ改善する余地はあるのかなと思っております。図書館
を利用する目的では、全体の 38%が個人の興味や関心に関する利用をあげていま
して、余暇に関する利用が 27%でした。当時は勉強や仕事に関する利用が 22%で
ございましたが、現在はビジネス支援とかに力を入れている図書館もございますの
で、そこら辺のニーズが増えてきているのかということも慎重に見極めたいと思っ
ているところでございます。広報媒体に関する質問ですが、ぷらざ、市報さがの認
知度についてお伺いしております。当時は「ぷらざ」に大きな枠で出しておりまし
て、両方を読んでおられる方が 41%、市報だけ、
「ぷらざ」だけ読んでいる方がそ
れぞれ 10%となっておりました。当時は、ほとんど、
「ぷらざ」だけがフリーペー
パーとしてある状況でしたが、現在は、フリーペーパーの数も増えておりますので、
次回のアンケートの中で詳しく聞けるならと思っております。当時、インターネッ
トでのサービスを既に実施しておりましたが、資料の予約や検索で使われたのが
5%となっておりました。ホームページのアクセス数を見ていますと、だいたい毎
年 10%ずつくらいは増加してございます。近年の特徴としては windows とかの固
定型のパソコンではなく、スマホとかタブレットというものからのアクセスが増え
てきているというのが近年の状況でございます。WEB の広報の仕方と、WEB で
の広報に力を入れていくべきかというところを判断する上でも色々とお尋ねした
いと思っております。前回のアンケートからどのように変えるのかということを纏
めておりますのが、2 ページ目でございます。先程も申し上げましたが、フリーペ
ーパーの認知度について個別に聞いていくといきたいと思っております。それから、
WEB サービスでの予約とか所蔵検索だけではなく、電子書籍に対する認識・要望、
あるいは郷土資料の電子化に対する興味・要望について考えて行けたらなと思って
おります。以上が図書館サービス計画策定のための市民アンケート調査に関する報
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告でございました。
江﨑会長 委員の方から質問とかありましたらどうぞ。
委
員
今回は電子書籍や郷土資料の電子化についての質問が入っていますが、この前、
佐賀県立図書館の吉岡館長が、郷土資料のうち古文書ではない現代資料に入るもの
が禁帯出扱いになっている。これについて市町の図書館から貸出の要望があれば対
象にしようかということを言っておられたのですが、佐賀市立図書館の場合は、本
館は県立図書館に場所が近いので県立図書館の資料の貸出要請がくるのは少ない
のかもしれませんが、県立図書館だけで所蔵している禁帯出資料への要望というの
はあるのでしょうか。前々から気になっていましたので、感覚的なもので良いので
教えて頂ければと思います。
事 務 局
分館での要望については十分に把握できておりませんが、本館については県立図
書館から距離は近いのですが、そこまで行くよりも普段佐賀市立図書館に来ている
からと県立図書館の資料を相互貸借で取り寄せるケースは結構多くございます。そ
の中で禁帯出の資料についても、こちらに寄せて欲しいという問い合わせを何件か
頂いております。大和とか、富士とかでも、普段使っている場所で用を済ませたい
という要望はあるかと思います。禁帯出について県立図書館で、各市町の図書館に
貸出を検討しておられますが、実現すると佐賀市立図書館の本館、4 分館でも需要
はあるかと思います。
委
員 重ねて、もう一つお尋ねしたいんですが、県立図書館と佐賀市立図書館で郷土資
料の収集の住み分けについて教えてもらえたらと思います。
事 務 局
佐賀市立図書館と佐賀県立図書館では、佐賀市を中心として収集するか県全体を
収集するかという違いになります。ただ、佐賀市立図書館でも佐賀市を含む県全体
の問題であれば、幅広く収集するということにしております。テーマやジャンルご
とで住み分けを考えておりまして、佐賀県立図書館は佐賀県全体を視野に入れたサ
ービスを考えているというところで住み分けができていると考えます。特に佐賀市
立図書館では古い郷土資料がございませんので、その点では、歴史の古い図書館に
強みがありますから、県立図書館の資料を私達も頼りにしております。佐賀市立図
書館としては佐賀市に関連する新しい資料を積極的に収集し提供するという役割
を考えております。
江﨑会長 だいたいどこの公共図書館でもそういう枠組みがあるんですよね。都道府県立は
比較的広い範囲で収集するし市町の図書館ではその地域に特化した収集の仕方で
すね。他はありませんか。
江﨑会長 ひとつ良いですか。図書館のホームページで、検索のためのアクセスとかイベン
トごとを見るためのアクセスとかそういう回数とかはわかりますか。
事 務 局
検索のためのアクセス数、検索の実行回数というのは一度調査したことがあるも
のの、定期的な観測はしていません。アクセス数はページごとのページビュー数と
いうのは管理しているのですが、個別に検索があったかというのはシステム的なも
のになりますので業者にお願いしないとでてこない数字となっております。申し訳
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ございません。
江﨑会長
その年度ごとの推移でだいぶ多くなっているのではないかなと思うんですね。う
ちの方になければ他のところに見に行くという動きがあるだろうし、そういうのを
システム的にサポートするような図書館も小さいシステムではあるようですから、
そういうリンク機能があればもっといいのかなと思います。その辺はどうですか。
事 務 局
佐賀県で運営されている横断検索という佐賀県内の公共図書館の所蔵状況を調
べることのできるシステムがありますが、そこへのリンクはトップページに張って
おります。検索の結果のなかで県内横断まで見に行けるような仕組みというのもシ
ステム的には不可能ではございませんので、今後、システムをすぐに改修するとい
うのは予算的にも難しいのですが、次回更新とかそういうタイミングの中で検討し
たいと思います。
江﨑会長
やはり色々な技術が進んでいく中で、大学の取り組みでは文献調査で自分のとこ
ろになければどこが持っているのかまで飛んで行ってくれるシステムがあるよう
で、その中で相互貸借の手続きまで行ってくれるようなものもあるようです。その
辺まで上手くいって、分館からでもできるようになるとかなり良いんではないかと
思います。
江﨑会長
まぁ調査項目とかは、今後事務局で検討されてより良い調査ができるのではない
かと思っています。他に質問がなければ、次の議題にうつらせて頂きます。次が平
成 27 年度予算についてお願いいたします。
事 務 局
はい、副館長の杉町です。資料の 5 ページをお願いします。平成 27 年度の佐賀
市立図書館の予算については 4 億 2,700 万円ほどで前年度より約 1000 万円の増と
なっております。増分の内訳としては火災受信機の更新でこれが 510 万円、それか
ら図書資料費の増加で 420 万円となっております。続きまして費目ごとです。まず
報酬ですが嘱託員 53 名と図書館協議会委員の報酬となっております。次に給料、
職員手当等ですが、これは 21 人の職員の分になります。次に賃金が、川副館、自
動車、分室のパート、それに本館カウンターのバイトの賃金になっております。報
償費はイベントや職員研修における講師謝礼になります。旅費です。職員、嘱託員
の旅費と職員研修でお招きする講師の方の旅費、これを費用弁償と言いますが、こ
れも入っております。次に需用費の 3700 万円です。1 番大きいのは、この本館の
電気ガス水道の光熱水費、これが約 2000 万円ですね。それから新聞、雑誌等の資
料費。これが 727 万円、それから修繕料の 300 万円が主なものになります。次は役
務費です。これは郵便料、通信料等です。それから委託料ですが、4200 万円です。
これは本館を維持する清掃、設備運転、警備業、それから自動車図書館ブーカス号
の運行の委託料、それから図書館のコンピューター、これが機器とシステムメンテ
ナンスに分かれています。次に使用料及び賃借料ですが、大きいものでは新刊の全
点マークというのがありまして、これが 270 万円ほどとなっています。それから工
事請負費ですが、先ほど言いました火災受信機の更新分になります。それから備品
購入費ですが、これは一般備品も含めていますが、ほとんどは資料購入費になって
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おります。負担金については日本図書館協会の負担金などがこれに含まれておりま
す。一番下の方の資料購入費のことですが、図書と視聴覚資料の購入費の合計が
4,251 万円になりますが、これは備品購入費になります。それから、下の方の雑誌
新聞等の資料費が需用費に含まれるということになります。平成 27 年度予算につ
きましては以上となりますが、関連で平成 26 年度の貸出状況などについてご説明
いたします。まず平成 26 年度の貸出点数は、平成 26 年 4 月から平成 27 年 2 月ま
でで、176 万 7,000 点でした。前年度が 183 万 3,000 点ですので、前年度からは
66,000 点の減となっております。伸び率というか下げ率で言いますと、3.6%の減
となっております。昨年度の貸出が約 200 万点でしたから、今年度の貸出は、193
万から 194 万弱となるのではと考えております。関連して入館者数が昨年度が 53
万人でしたが、51 万 8,000 人くらいになり、約 2.4%くらいの落ち込みになるので
はと思っております。引き続き、各種メディアの活用などをして、本の利用に結び
つくようなイベントなどを実施して、利用者増につなげていきたいと考えておりま
す。以上です。
江﨑会長 はい、ありがとうございます。今の予算の説明と利用状況の概要説明がありまし
たけど、ご質問等ございませんでしょうか?
委
員 図書館に扇風機を買って頂きたいんですが、そのお金はどこになりますか。実は
去年、館長にも来ていただいたんですが、私たちがやっている「すばなしの会」で
夏に子どものためのお話会をしたんですが、凄く暑かったんです。全館統一して
28℃とかの設定になっていたみたいで、図書館にお願いしてだいぶ下げて頂いたん
ですが、なかなか暑くて下がらなくて、利用者さんから何とかならないかと言われ
ていたんですが、すいませんこれ以上下がらないみたいなんです。とお答えしてい
たんですが、下の警備の方が、自分の部屋の扇風機を持ってきてくれたんです。そ
の時、図書館には扇風機がないんだと思いまして、中古品でも良いので、温暖化で
これから想定外の暑さになる可能性もあるので、新年度に扇風機を何台か購入する
なりして貰えたらと思います。この予算の中に、入れて頂ければと思います。私た
ちも図書館に任せてばかりではなく、今年は団扇の貸出をしていきたいなと思いま
すが、図書館の方でも検討して貰いたいと思います。それから、もう一点ですが、
図書館の利用減にあたって、新年度イベントを既に考えておられるのでしょうか。
江﨑会長 回答できることであれば、お願いします。
棚町館長 まず、最初の質問についてお答えいたします。扇風機を買うとしたら備品購入費
になります。このうちのほとんどは図書館資料にあてておりますので、一般備品の
予算はかなり厳しい状況です。その辺がありますので、検討は致しますが、います
ぐ買えますということを言える状況ではありませんので、ご了承ください。
事 務 局
来年度のイベントについては、まだ講師の選定とかができておりませんので、こ
こでご報告することは難しいです。今年度並みのイベントをやること、それから新
規でいくつか考えておりまして、具体的に決まっているのは、市立図書館で所蔵す
る映画の上映会を本館で行ってみようという企画をしております。本館にも DVD
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資料を多数所蔵しておりますので、図書館に来られていない方に、図書館にもこう
いう映像資料があるんだよということを PR するためにも、やりたいということを
計画しております。他にも利用者の増加に繋がるようなイベントをいくつか考えて
おります。
委
員 確かに、映画の上映会が下のインフォメーションのところに貼ってあって、4 月
の 17 日から『野ばら』というドイツの映画を見て、
「あっ、すごいな。なんか変わ
るなと」いう期待感はあります。しかし、魅力的などなたか作家さんを呼ぶとか、
そういう企画をして欲しく思います。人気の作家さんとかでしたら、今年お願いし
ても、今年中に来れないと思うんです。早めに先手先手で佐賀市立図書館でも呼ん
でいただきたいと思います。平成 28 年度は 20 周年記念になりますから魅力的な企
画を練っていていただきたいと思います。
江﨑会長 はい、今、公共図書館は利用者数、貸出者数はあまり重要視しなくなっています。
というのは、他に変わる情報収集する手段が色々な形ででてきたので、あまりシビ
アに考える必要はないかなと思っています。先ほどホームページアクセスでの資料
検索の話をしましたが、それも利用者、入館者と考えて良いと思うんです。先ほど
の作家を呼ぶ話はお金が絡む話ですから、答える側は難しいと思います。以前、自
分も学生に頼まれる形で交渉したことがありますが、何百万の世界になるんです。
佐賀大学の学祭で舛添さんを呼んだ時に必要経費除いて 300 万円でした。思わぬ高
額なものです。大学の先生は旅費を除いて 20 万円というお金がかかります。です
から、簡単に「はい」とは言えないでしょうね。他の施設とかと共同でやるとかで
あれば実現性はあるんでしょうけどね。
委
員 そしたら、登録者数とか利用者数を増やしたいとか、そういう目標はあるんです
か。それとも先ほど会長さんが仰られたようにシビアに考えてはいないのですか?
それならアンケートとか実施して、登録者数を増やすための取組とかの意味がない
のかなと思います。来て頂く方を増やすには本を読みなれていない人を相手にしな
いといけないと思うので、作家さんとかお見えになれば、本を読む自分は、凄く興
味がわくんですが、そもそも本を読まない人が登録していない訳ですから、作家さ
んが来ても、恐らくは知らないでしょう。自分の近くの若い人で、本を全然読まな
い人がいて、フリーペーパーでも写真しか見ないんです。たとえば、
「MOTEMOTE
さが」に書いてあったやんと言っても全然知らない。でも、写真は誰々が載ってい
るということは分かっている。薬の説明さえも読めないという人がいて、自分が本
を読もうよと言っているんですけど。図書館に登録もしない、利用もしたことがな
い人を図書館に来させたいなら色々と工夫が必要でしょうし、そうでもないならア
ンケートとかしなくてもいいのではと思います。図書館としては、具体的に増やし
たい、何が何でも増やして他県にアピールできるようにしようというような目標が
あるのかどうか教えてください。
江﨑会長 はい、私の発言で誤解を産んでしまったようです。この場では協議会委員として、
そこまでシビアになる必要はないと言いましたが、事務局として市とか議会に対し
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ては凄くシビアな数字が求められていると思います。ですから、図書館は本音でも
利用者を増やしたいと思っているというのは十分わかっているんですが、そのため
の対応や手段で悩んでいるというところでの話でした。
棚町館長 今の質問についてお答えします。年間の目標というのは持っておるんですが、過
去何年かにおいての高い所の数値を使っております。登録者の率では確実に増加し
て言っているのですが、これを何%まで持っていくという最終目標はありませんが、
何年までにここら辺という極力高い数値まで持っていくというところでやってお
ります。それから貸出冊数が冊数制限がなかった時期に 250 万とか 300 万冊近い
数字を出していた時期がありました。ただ、今は冊数制限などで、ある程度の限界
があります。教育委員会に対して指数として出しているのが、市民一人あたりの貸
出点数ですが、これが全国平均で 5.4 くらいです。去年が 8.5 ですから、今年は 8.2
くらいまで落ちるのではと思っております。近年では 8.7 くらいまではありました
から、ここら辺とか、その上まで持っていきたいと思っております。図書館では 10
点を超えているようなところもありますし、これも最終目標を持っている訳ではあ
りませんが、極力高い所までという気持ちで運営はしております。
江﨑会長 他にないようでしたら、これで一応図書館協議会を終了させて頂こうかと思いま
す。
事 務 局
ありがとうございました、次の図書館協議会につきましては先ほどもお話しいた
しましたが、アンケートの取りまとめを行った上で報告をしたく思います。このた
め、8 月ごろにお願いしたいと思っております。
江﨑会長 予定時間より早く終わりましたので、少しコミュニケーションの場ということで
何か話を聞くことがあったらどうぞ。
委
員
こういう会議とかで、大人の方の意見とか集まる機会はあると思うんですが、せ
っかくこういう広いお部屋がありますので、子ども達に目を向けて、校区の中から
子どもたちの代表を選んで子どもサミットとか、そういう子ども目線でこういう図
書館だったら足を運んでみたいとか、そういった次世代向けの意見を集める機会が
あったら良いなと思います。予算がたくさんかけられないなら、たくさんの人たち
を引き込んで考えてもらうだけでも、色々な意見が集まると思います。私も恥ずか
しながら、協議会の委員になるまで 1 階しか利用したことがなく、2 階にこんな部
屋があるということを知りませんでした。例えば、親子で見えている方に本当に静
かにしないといけない施設だということは分かっているのですが、夏休みとかの特
別の期間にはスタンプラリーとかで、要所要所を周ってもらえるような仕掛けをし
て終わればシールの一枚でももらえるというような館内を歩いてもらえるような
ことを考えてもらい、ところどころに佐賀のアルバムとかそういう親子やお爺ちゃ
んお婆ちゃんの三世代が巻き込めたらと思います。図書館は静止する場所ではなく、
動きながら得るというような流れがあれば面白いのかなと思いました。自分もあま
り学びもないので、子どもも気が付いたら学んでいたというのが一番良いと思うの
です。うちの学校は、子ども達の図書館の利用が多くて、PTA 活動で行った時には、
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本当に良い顔で本を選んでいるのを見ます。どういったジャンルの本が人気だとか、
そういう話もでてくるでしょうし、色々な人の意見を集める場所が欲しいなと思い
ます。
江﨑会長 中学生については地区については職場体験とか地区でやっていたりしますが、小
学生向けはどうでしょうね。
はい、図書館探検隊という形で実施しておりまして、普段は入れない 3 階である
事 務 局
とか地下を案内とかするようなイベントは実施させて頂いております。今、委員か
ら頂きました子どものセミ協議会のような形のイベントというのも考えていけば
面白いのかなとは思っております。これも課題の一つとして検討させて頂ければと
思います。
委
員 マンガ『キングダム』の作者さんが佐賀県出身の方ですよね。中高生が図書館に
今あまりいませんから、マンガの先生とかなら入ってきやすいかなと思います。2
階の漫画コーナーに『キングダム』の告知がされていましたが、もっと大きな声で
積極的に取り上げて良いのではと思います。
事 務 局
佐賀のゆかりのある作家さん、漫画家さんとかを是非機会があれば呼びたいなと
虎視眈々と狙っておりますが、なかなか機会がないものですから、たまに佐賀に帰
って来られる時に図書館に来て頂けるときもありますから、そういう時に交渉して
何とか低予算で来てもらえないか常に考えております。もし、そういう機会があれ
ば是非ともやりたいと思っております。
江﨑会長 ちょっと、今思ったんですが、ここには「えびすさん」は置いてあるんですか。
事 務 局
残念ながら図書館内に「えびすさん」の像はないです。
江﨑会長 「えびすさん」も周っている方が結構いらっしゃいますから、こういうのも面白
いですよね。結構、久留米とかからも来ているみたいですよ。地元の人が知らなか
ったりしますが。そういう意味では面白いと思います。
委
員 佐賀は宝くじが当たる率が良いらしくて、それもあって、えびすさんを周って宝
くじを買うというグループもあるそうです。佐賀の人は知りませんけど。
江﨑会長 では、協議会も完全に終わりにしましょうか。事務局も良いですか。
棚町館長 私事でございますが、私は、今月末をもって退職いたします。委員の皆さまには
引き続き、図書館に役立つ貴重な意見を賜りたいと思います。よろしくお願いしま
す。3 年間、本当にありがとうございました。
事 務 局
それでは佐賀市立図書館協議会は、これで閉会いたします。ありがとうございま
した。
(了)
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