eSCOFI の次期版出荷及びクラウドサービス提供について

eSCOFI の次期版出荷及びクラウド
次期版出荷及びクラウドサービス
びクラウドサービス提供
サービス提供について
提供について
平成 27 年 9 月
株式会社アーネスト・ビジネス・ソリューション
この度、株式会社アーネスト・ビジネス・ソリューションは、住信 SBI ネット銀行様と某大手銀行様の
住宅ローン業務を中心に長年の稼働を続けている融資管理パッケージ eSCOFI の業務機能を強化すると
共に、システム基盤構成を大幅に見直し軽量化した次期バージョン(Ver.3.0)の販売を 9 月より開始
いたします。
また、同パッケージをもっと手軽に、短期間に幅広く活用いただく為にクラウドサービスとしても提供
することにいたしました。今回の対応により従来以上の業務機能を提供しながら導入コスト、導入期間
共に大幅に抑えられることになります。
ご注目いただきたい点として、
外貨ローン対応機能の提供を 2016
年 3 月末に予定しており、この対応により外為業務、海外に進出する金融機関でも eSCOFI をご活用
いただけるようになります。eSCOFI は、日本の住宅ローンビジネス市場で業績を伸ばしている複数
銀行に採用されて十数年間、機能改善を重ねながら安定稼働を続けております。国内では、ノンバンク
(保険や貸金業等)向けの融資管理ソリューションは多数の大手 SI 会社が販売しておりますが、eSCOFI
は大手銀行で稼動実績のある本格的な融資管理パッケージソフトです。現在、大手銀行やノンバンクを
含めた複数の金融機関に導入をご検討いただいており、弊社としては大手ベンダーと連携の上に融資
ビジネスに確実に貢献できる融資管理パッケージを大手ベンダーまたは弊社が直接提供できることを
目指してまいります。
1.背景
現在、金融機関は低金利基調が続く中で新たな融資ビジネスを検討すべく、新たな融資商品販売や
海外への進出をご検討されている状況と認識しております。その中で銀行の融資関連システムは、国内
向けの円貨融資は勘定系の本体システムとして、外貨ローンは外為システムに、法人ローンは法人融資
システムで対応する等、複数のシステムを抱えているケースが多いのが現状です。その状況下で競争を
勝ち抜くための融資の新商品や新サービスの検討にあたっては、システムの構造的な問題からシステム
改修等 IT 投資費用は決して安くはない状況におかれております。又、ノンバンクにおいては単純な
利計算や返済方式しか対応出来ない上に柔軟性・拡張性が乏しく、業務ニーズをタイムリーに提供でき
ない場合が多いものと思われます。金融機関では優れた融資ビジネスの企画より IT 対応力が問われる
ことになりますが、本格的なシステムの導入となると想定以上の IT コスト、導入期間の問題に直面して
おります。低金利が続く中で大変な検討過程を経て企画した融資商品が全て成功する確証がない状況下
で最初から多大な IT 投資を伴う本格的なシステム導入は困難と判断しております。そこで弊社は本格的
な IT 投資の前段階として融資ビジネスのシミュレーション、試験販売の場面でもご活用いただけるよう
に基盤構成を軽量化し安価且つ短期間で導入できる次期バージョンの販売を開始すると共にクラウド
サービスとしても eSCOFI を提供することといたしました。
2.概要
eSCOFI の次期バージョンは業務面で住宅ローン、目的別ローン、カードローン、外貨ローンの相談
受付、申し込みから融資の承認、融資実行、各種条件変更、融資の完済までの銀行における多種多様な
業務仕様に対応しております。また、システム基盤面では都銀クラスの大規模案件から小規模のノン
バンクまで幅広く対応できるようになりました。尚、Amazon Web Services のクラウド基盤で eSCOFI
を活用できることになり、住宅ローンのシミュレーション機能が必要な場面や、海外の日系金融機関
向けにも安価且つ短期間でシステムサービスを提供いたします。
<特長>
■某大手銀行様と住信 SBI ネット銀行様で長年継続して安定稼働、機能改善を重ねており信頼性が高い。
■柔軟性の高いシステム構成になっており都銀から小規模のノンバンクまで対応が可能。
■個人と法人(但し、手貸は対象外)、外貨ローンを一本のシステムで対応・管理が可能。
■新商品・新サービス用として試験導入、住宅ローンシミュレーション用としても活用が可能。
■Amazon Web Services のクラウド基盤を活用し、海外の拠点でも安価で速やかにサービス利用が可能。
<ご参考価格や導入期間(いずれも最少構成且つノンカスタマイズのケースです)>
■オンプレミス: パッケージソフトのみ 3000 万円 ~ 。機器込みの場合は 6000 万円 ~
*
住宅ローンシミュレーション機能は: パッケージソフトのみ 300 万円
*
導入期間 2
~
~ 3 か月 ~
■クラウドサービス: 初期導入時 1000 万円 ~
、月額利用料 120 万円 ~
*
住宅ローンシミュレーション機能は: 初期導入時 200 万円 ~、月額利用料 20 万円 ~
*
導入期間 1 か月 ~
3.今後について
金融機関において融資業務は数十年の融資期間に渡って違算や障害が許されない非常にシビアな基幹
系システムだと認識しております。特に日本における融資業務の奥深さはお客様サービスレベルの観点
では世界で類を見ない高度な業務仕様であり、eSCOFI はそれをほぼ完璧にサポートできる唯一無二の
パッケージソフトです。今回の対応により、各金融機関の融資システムに関してあらゆる場面で IT を
もって貢献し、さらに海外向けにも展開を模索し、日本の金融サービスのすばらしさを世界へ発信して
行くことを目指したく思っております。その為に今後も最新技術や業務機能の取り込みに向けて弛まぬ
努力を続け、お客様の期待に応えていく所存です。尚、eSCOFI の販売計画ですが、今後3年間で大手
ベンダーとの協業案件を含め国内外の金融機関向けに20案件の成約を目指しております。
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以 上 -
● 本件に関するお問合せ先
株式会社アーネスト・ビジネス・ソリューション
TEL:03-5652-5600(代表)
営業推進部
E-mail: [email protected]
*別紙 eSCOFI V3.0 及びクラウドサービスについての
びクラウドサービスについての技術関連補足
現在販売しております eSCOFI Ver.2.x から、
新たに販売する eSCOFI Ver.3.0 への技術的な変更点と、
eSCOFI Ver.3.0 により容易となったクラウドサービスの概要は以下の通りです。
1.システム構成の変更
eSCOFI は、銀行勘定系システムのオープン化の潮流の中でパッケージとして培われてきた製品
です。このため、eSCOFI Ver.2.x では TP モニターに代表される様にメインフレームのオンライン
システムを踏襲したシステム構成となっています。
このシステム構成は、システム規模拡大への柔軟性やシステム性能確保の面では非常に有効ですが、
小規模導入を希望される場合にシステムを構成するミドルウェア群の費用を低減できない、という
課題がありました。
※ Web サーバ部分と AP サー
バ部 分は同一サ ーバに 構
築することも可能です。
※ クライアントは Windows7/
Vista をサポート、Web ブラウ
ザとして Internet Explorer 9
をサポートします。
【eSCOFI Ver.2.x のシステム構成】
eSCOFI Ver.3.0 では、長年の稼働実績で改善を積み重ねて来た業務プログラム資産は完全に継承
しつつミドルウェア群の軽量化を行い、システム基盤構築・維持費用の低減と稼働環境の自由度の
向上を実現しました。
【eSCOFI Ver.3.0 のシステム構成】
eSCOFI Ver.3.0 での見直しのポイントは大きく 2 点で、まず 1 点目は TP モニターを使用しない
構成としたことです。
TP モニター配下で動作していた共通サービスプロセスの機能を、WebSphereMQ または Oracle AQ
への Web フロントからのリクエスト到着を起点として動作する仕様に変更しました。
TP モニターである Oracle Tuxedo を必須ミドルウェアとしないことで、ライセンス費用が低減
できると共に、ライセンス体系により制約のあった仮想化環境への導入が容易となりました。
2 点目のポイントは、積極的にオープンソースソフトウェアを採用したことです。
eSCOFI では、既に 5 年前からオープンソースの COBOL コンパイラと互換性のあるコーディング
規約を採用しており、これを元に機能強化や品質検証を継続して行って参りました。こうした継続
的なパッケージ改善結果を踏まえ、eSCOFI Ver.3.0 では GNU COBOL(旧 OpenCOBOL)の採用
に踏み切りました。
また、Web サーバ部分には、現在では商用システムでも一般的に採用されている Apache Foundation
の製品群を採用しました。
TP モニターによる高トランザクションへの対応力やシステム拡張性は、主に大規模システムで効果
を発揮しますので、こうしたシステム向けには継続して eSCOFI Ver.2.x を提供いたします。
また、メーカー保証・サポートを重視されるお客様に向けては、オープンソースソフトウェアを
eSCOFI Ver.2.x のサポートするメーカー製品に変更した構成でのご提供もいたします。
2.クラウドサービス(Amazon Web Services)
eSCOFI Ver.3.0 の開発により、一般的な IaaS サービスを利用してクラウドサービスとして
パッケージ機能をご提供することが可能となりました。
初期導入・ランニングコスト、システム運用や拡張の自由度、セキュリティーの観点から Amazon
Web Services(AWS)を利用したクラウドサービスを提供いたします。
【eSCOFI Ver.3.0 の AWS 上の構成】
AWS の各種サービスを利用することにより、小規模の構成から利用開始し徐々にシステム規模を
拡大して行くことが容易になると共に、システム運用をお客様自ら行う負荷を大幅に軽減すること
ができます。
加えて、将来的にユーザーサイトがグローバルに拡大した場合にも、利用頂くサイトに近い
リージョンにシステムを複製・移動する等の対応が容易です。
弊社が提供するクラウドサービスでは、上図の構成を基本としてお客様毎に個別にインスタンス
(上記 AWS サービス群)を構築しますので、お客様間でのリソースの干渉は全く無く、お客様毎の
ニーズに合ったシステム運用およびパッケージカスタマイズを実施することが可能です。
- 以 上 -