No.546 - 茨城県建設業協会

No. 546
写真:五浦のシンボル六角堂(北茨城市)
主
< な内容
▼ 企業局の主任技術者表彰
▼ 建設業体験してもらいました
▼ 活性化フォーラム開催
>
(一般社団法人)
茨 建 協 ニ ュ ー ス
第 546 号
平成 27 年 1 月 15 日
年 頭 の ご あ い さ つ
近年、我が国においては震災や水害、土砂災害
一般社団法人 茨城県建設業協会
などの自然災害が多発しており、我々地域建設業
はこの自然災害に率先して対応するとともに、国
会 長 岡
部 英 男
民が安全・安心して生活できるインフラ整備に対
応していかなければなりません。
皆様、新年あけまし
先のオリンピックに象徴される高度経済成長
ておめでとうございま
時代に建設された社会資本は老朽化が進み、この
す。平成 27 年の年頭に
社会資本の維持管理や防災・減災等が重要な課題
あたり謹んで新春のお
となってきております。
更に災害対応だけでなく、地域の基幹産業とし
慶 び を 申 し 上 げ ま す。
また、日頃から当協会
て経済・雇用を支えている地域建設業は重要な役
の事業活動につきまし
割を果しております。
一方、これまで長期間、大幅な公共事業費削減
て、特段のご理解とご
や景気低迷で縮小を続けてきた国内建設市場で、
支援を頂き厚く御礼を申し上げます。
昨年末に、安倍政権は、消費税引き上げ後の景
多くの就業者が離れた建設業界では今、特に若年
気回復が想定していたよりも遅れていることを
労働者の不足が深刻の度合いを増しております。
受けて、再引き上げを 29 年まで伸ばし、その間
そのため、本年も、県内建設企業の受注機会の
に景気回復を目指す経済政策への信任を問うた
確保、防災・減災への対応、社会貢献活動やイメー
めに解散を断行し、その結果、再び与党に安定多
ジアップ活動などを積極的に実施し、経営体質の
数をもたらし、アベノミクスの継続が信任を得ま
強化に努め、建設業の重要性を訴えてまいりま
した。今後とも「三本の矢」と言われる経済対策
す。また、地方の景気対策、雇用対策などの観点
が力強く打ち出され、日本経済が本格的回復の道
からも、公共投資を含む内需拡大による早急な経
を歩むことを期待するものです。
済対策を訴えてまいります。
昨年は、青色LEDの開発と実用化を成し遂げ
さらに、昨年改正された品確法の趣旨に沿っ
た日本人科学者 3 人にノーベル物理学賞が授与
て、優秀な若い人材の確保、技術者・技能者の育
されるなど明るい話題の反面、2 月の関東地方の
成が図れるよう発注者側の適正な対応を強く求
豪雪被害や 7 月から 8 月にかけての台風による被
めて参ります。
日本経済は明るさを取り戻しつつありますが、
害、8 月の豪雨による広島での大規模な土砂災害
など全国的に甚大な被害を受けた大変な年でも
地方建設業界はまだまだ厳しい状況下にありま
ありました。
す。
−2−
平成 27 年 1 月 15 日
茨 建 協 ニ ュ ー ス
当協会としては、会員企業が一致団結してこの
第 546 号
き」づくりに取り組んでまいります。
難局を乗り越え、活力ある業界となるよう精一杯
次に、喫緊の課題である福祉や医療の充実に向
努力して参る所存でございますので、関係機関の
けて、結婚・子育て支援をはじめ、医師確保や救
皆様には、建設業の窮状打破に向けた決意に対し
急医療体制の整備、高齢者の健康・生きがいづく
ご理解を賜わり、ご指導ご鞭撻を切にお願い申し
りや障害者の自立支援、霞ヶ浦の浄化など、安全・
上げる次第でございます。
安心・快適な生活環境の実現に取り組み、「住み
皆様方の更なるご発展とご多幸をご祈念いた
よいいばらき」づくりを進めてまいります。
また、将来のいばらきづくりの基本となる人づ
しまして年頭の挨拶といたします。
くりのため、少人数教育の一層の推進や理数教
育・国際理解教育の充実を図りますとともに、道
茨城県知事
徳・郷土教育の推進、いじめ対策などを通じて、
未来を担う子どもたちを心身ともに健やかに育
橋 本 昌
むなど、「人が輝くいばらき」づくりを推進して
まいります。
さらに、
「世界に開かれたいばらきづくり」「女
あけましておめでと
性や若者がいきいきと活躍できる環境づくり」
うございます。
「県北地域の振興」などに特に力を入れて取り組
皆様にはすがすがし
んでまいります。
い新春をお迎えのこと
皆様のご健勝・ご多幸をお祈りいたしまして、
とお慶び申し上げます。
新年のあいさつといたします。
昨年は、地方にとっ
てまだまだ厳しさが残
る一年でありましたが、
一般社団法人 全国建設業協会
本県においては、一昨年に続き、上期の工場立地
件数や面積が全国第一位となるなど、明るい兆し
会 長 近
も見えてきております。
藤 晴 貞
本年は、震災からの復興はもとより、本県を着
平成 27 年の新春を迎
実に発展させていくための重要な年であります。
引き続き、行財政改革を進めながら、「人が輝く
え、謹んで年頭のご挨
元気で住みよい いばらき」づくりに取り組みま
拶を申し上げます。
平素は、本会の事業
すとともに、人口減少・超高齢社会の到来に備え、
地域の活性化に向けて地方創生に全力を尽くし
活動に対し格別のご支
てまいります。
援・ご協力を賜り、改
まず、働く場の確保や交流人口の拡大に向け
て、引き続き、広域交通ネットワークの整備や企
めて厚く御礼を申し上
げます。
昨年を振り返りますと、我が国の経済は、自民
業誘致を進めますとともに、最先端科学技術の拠
点づくりや中小企業の振興、儲かる農業の実現、
党・安倍政権の安定した政権運営や「アベノミク
観光の振興などに一層力を入れ、
「元気ないばら
ス」効果から、行きすぎた円安に懸念はあるもの
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第 546 号
茨 建 協 ニ ュ ー ス
平成 27 年 1 月 15 日
の、株価は大幅に回復をみせ、長年の懸案であっ
者にこの責務を全うするよう求めていく所存で
たデフレ経済からの脱却の兆しが見え始めてい
あります。
ます。
一方で、受注者の責務とされた技術者・技能者
我々建設業界においても、東京オリンピック・
の育成・確保や賃金、安全衛生等の労働環境の改
パラリンピックの開催を 2020 年に控え、地域的
善についても、我々は全力を挙げて取り組まなけ
な偏りはあるものの建設市場は活性化の気配を
ればなりません。全建では、現在「将来の地域建
見せており、6 月に国土強靭化基本法に基づく基
設産業の担い手確保育成のための行動指針」の策
本計画が閣議決定されたのに加え、7 月には「国
定準備を進めており、今後はこの行動指針を基本
土のグランドデザイン 2050」が策定されるなど、
とした取組みを加速することとしています。
我々が渇望してきた将来を予測できる安定的な
我が国の建設技術・技能は世界に誇るべきもの
公共事業計画を策定する土壌ができつつあるよ
です。また、昨年も、豪雪、豪雨による土砂崩れ、
うに思われます。
火山噴火、地震など数多くの自然災害が発生しま
また、昨年における建設業にとっての最大の出
したが、そのたびに我々建設業は応急復旧活動等
来事は、品確法などいわゆる「担い手 3 法」の改
に懸命に対応し、昨年 11 月に放送されたNHK
正であったと思います。将来にわたって公共工事
のニュース解説番組では「日本の建設業の災害対
の品質を確保するため、その担い手である建設産
応力は世界一である」との評価をいただきまし
業における人材を中・長期的に育成・確保してい
た。本来、建設業はやりがいと誇りに溢れた産業
くことが重要であり、これを実現するために受注
です。平成 27 年は、建設業が長く厳しい時代を
者が適正な利潤を確保できるよう適正な予定価
脱し、「若者が夢をもって将来を託せる産業とし
格を設定することなどが発注者の責務として明
て再生する」過程における飛躍の年となるよう、
記されたことは、画期的なことです。地域の建設
各都道府県建設業協会並びに会員企業の皆様方
業が、社会資本整備の担い手として、また地域の
をはじめ、関係各位と一致団結して諸課題に取り
守り手として、将来にわたって必要不可欠な存在
組む所存でありますので、ご理解とご支援のほど
であり、この役割を継続的に果たしていくために
を何卒よろしくお願い申し上げます。
は、地域建設業の経営の安定化が何より重要であ
最後になりますが、皆様方のご健勝とご多幸を
ることが改めて確認されたものであり、全建は、
祈念いたしまして、私の年頭のご挨拶とさせてい
都道府県建設業協会と一丸となって、全ての発注
ただきます。
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茨 建 協 ニ ュ ー ス
平成 27 年 1 月 15 日
第 546 号
本会の優秀技術者3人が受賞
県企業局の主任技術者表彰式
茨城県企業局による主任技術者
表彰式が昨年 12 月 19 日、水戸市
内の県薬剤師会館で開かれ、優れ
た技術力を発揮した本会の技術者
3 人が受賞されました。誠におめ
でとうございます。
この表彰は、県企業局が発注し
た前年度の完成工事 500 万円以上
の 171 件から、優秀な成績をおさ
主任技術者表彰受賞者
めた企業の主任技術者をたたえたものです。
(敬称略、本社所在地の行政順)
冒頭のあいさつで中島敏之企業局長は、まず
「この表彰を励みに、ますますの活躍を期待する」
◆依田祐二(新井土木㈱)=県西広域工業用水道
事業導水管布設(耐震化)工事
と受賞者をたたえた。続いて大震災を機に、10
年を目標に約 300 ㎞の管路耐震化を進めているこ
◆久米健一(㈱高正建設)=鹿島工業用水道事業
とに触れ「昨年度から本格的に着工した。この研
修を通じて知識を習得し、より良い社会資本整備
非常用発電機棟建築工事
◆守屋浩和(樋口土木㈱)=県南広域水道用水供
に貢献いただきたい」と語った。
給事業管路耐震化工事
留意点や最新技術など学ぶ
舗装技術講習会を開催
本会と日本道路建設業協会(道建協)関東支部
は昨年 12 月 5 日、舗装技術講習会を水戸市の県
建設技術研修センターで開き、参加した約 130 人
の技術者らが、舗装工事の留意点や最近の舗装技
術、道路管理を取り巻く最近の情勢について学び
ました。
舗装工事の技術や留意点について学びました
本会の秋山光伯舗装部会長は「舗装は産業にお
いての基礎。一層の技術力の向上をお願いした
講義では、県検査指導課の田中信之建設工事
い」とあいさつ。道建協の一木英臣関東支部常任
担当検査監が、舗装工事の留意点について説明。
幹事は「業界発展のためには若手技術者らの技術
続いて国土交通省関東地方整備局道路管理課の
習得が重要」と述べ講習会の意義を述べました。
五十嵐一夫課長補佐、さらに県建設技術管理セン
来賓では、鯉渕宏一県土木部検査指導課長補佐
ター試験課の橘川浩副参事兼課長補佐と益子保
が両協会の先導的な役割を期待。
則係長が講演しました。
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茨 建 協 ニ ュ ー ス
第 546 号
平成 27 年 1 月 15 日
建設業の楽しさ体験してもらいました
下 館北中で
木造 ハウス
引渡 式
建設未来協議会県西地区
本会の建設未来協議会県西地区会が筑西市
「体験を通じて高校、大学、就職などにおいて、
立下館北中学校で進めていた建設体験学習で
建設業に興味を持っていただきたい」とあい
昨年 12 月 1 日、完成した木造ハウスの引渡式
さつ。来賓代表で筑西市教育委員会の鶴見久
が行われました。
男理事は「この貴重な体験は、将来きっと役
今回は 2 年生 49 人を対象に、10 月 1 日に
に立つ」と話しました。
基礎工事と測量体験、10 月 16 日に組立工事
生徒を代表して壁田幸映さんが「貴重な体
と重機操縦体験、11 月 11 日に塗装工事を実施。
験ばかりでワクワクが止まりませんでした」
大子産の木材を使用した校倉工法による立派
と振り返り、感謝の言葉を述べました。
なハウス(延べ 9.72 ㎡)が完成。
完成したハウスは、倉庫として使われる予
式では茨城県土木部検査指導課の青沼文彦
技監兼課長が建設業について「大変魅力ある
定でしたが、立派に出来たことから休憩所や
救護所として利用するそうです。
仕事」と述べ、本会筑西支部の柴勝支部長は
太田中で建設業体験学習会
本会建設未来協議会の高萩・太田地区(鈴
建設未来協議会
高萩・太田地区
くりを体験しました。
木達二幹事)は昨年 12 月 3 日、常陸太田市立
鈴木幹事は「ものづくりの魅力を知って頂
太田中学校で建設業体験学習会を開催しまし
きたい」とあいさつ。本会太田支部の瀬谷實
た。同校 1 学年の生徒 95 人が参加し、小型建
支部長が「建設業に興味をもってほしい」と
設重機や測量機器の操作、ベンチ作りを行い、
述べました。同中学校の平根伸二教頭は「な
社会体験学習として建設業の楽しさやものづ
かなか体験できない経験」と話していました。
小型重機で運転操作を実施
ベンチ製作を体験
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平成 27 年 1 月 15 日
茨 建 協 ニ ュ ー ス
第 546 号
建設業活性化フォーラム 国や県と開催
担い手育成、
法改正、
維持管理テーマに講師が説明
本会や国土交通省関東地方整備局、茨城県土木
部による「建設業活性化フォーラム」が昨年 12
月 2 日、県市町村会館で開かれ、担い手育成、法
改正、維持管理といった 3 つのテーマについて各
講師が説明しました。
主催者を代表して、江尻善壽県土木部監理課長
は担い手三法に触れた後、
「大規模災害の迅速対
応、維持管理を行う上で地元建設業は欠かせな
い」と期待を寄せました。
講演では ㈱建設経営サービス提携講師の中村
担い手育成、法改正、維持管理の各テーマが説明され
ました
秀樹氏が「工事遂行の難局を越える現場代理人の
て。また元土木研究所構造メンテナンス研究セン
意識変革と発想」と題して講演。続いて関東地方
ターの交流研究員である県土木部道路維持課の
整備局建政部建設産業第一課の弓野和弘課長補
津幡紀昭氏が、先進地域におけるメンテナンス技
佐が、建設産業の現状と最近の取り組みについ
術者育成の取り組みについて説明しました。
労災防止の強化を/茨城県が建産連へ要請
工事事故が前年度の倍近く発生している状況
を受け、茨城県土木部は昨年 12 月 12 日、県内の
建設関連 21 団体で組織している県建設産業団体
連合会(会長・岡部英男県建設業協会長)に労働
災害防止対策を強化するよう要請しました。
本体工事はもとより車両や建設機械の基本的
な操作や点検、準備工や後片付け工、軽微な作
業、高所作業の安全帯や転落防止柵の設置につい
て入念な安全対策を要請。また施工計画書に従っ
た安全管理の確認や指導、新規入場者教育、KY
青沼県土木部技監兼検査指導課長(左)から田山建産連
事務局長へ要請がありました
活動の再度徹底。事故発生時には、速やかな監督
について監督員と受注時に確認するよう求めて
員への報告、また緊急時の連絡体制(休日など)
います。
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茨 建 協 ニ ュ ー ス
第 546 号
常陸大宮
支部活動報告
工事進 捗や
総合 評価学ぶ
平成 27 年 1 月 15 日
会員 の 動向
〈代表者変更〉
▽ 水戸支部
㈲北島工務店 北島 忠→ 北島 博
▽ 潮来支部
常総開発工業㈱
代表取締役社長 石津健光
→ 代表取締役社長 石津正美
代表取締役社長 石津健光
管内の工事進捗などを解説
→ 取締役会長 石津健光 常陸大宮支部(増子良雄支部長)は昨年 12 月
15 日、同支部の経営企画委員会が進める「経営者
▽ 竜ヶ崎支部
松丸工業㈱ 鈴木啓三→ 佐々木謙一
研修会」を、常陸大宮支部会館 2 階で開き、茨城
〈住所変更〉
県常陸大宮土木事務所の渡辺紀之技佐兼次長兼道
路整備課長が、管内で進めている工事の進捗状況
や、公共工事品確法の骨子イメージ、総合評価方
▽ 潮来支部
㈱宏洋
式の導入状況などについて解説しました。
神栖市知手 2974 − 162 → 神栖市日川 4144-1
バザー収益金を3団体へ寄付
ちょっと一言
建設フェスタ実行委員会
新年おめでとうございます。
今年は戦後 70 年、阪神淡路大震災から
20 年目の節目となっております。
建設業界にとっては、昨年成立した所謂
「担い手 3 法」の実質元年となっており、全
員一致団結して明るい未来に向け邁進して
いきましょう。
建設フェスタ実行委員会(委員長・梅原基弘建
設未来協議会会長)は昨年 12 月 4 日、
「建設フェ
スタ 2014」のチャリティーバザーの収益金 10 万
5370 円を、骨髄バンクを支援するいばらきの会(伊
井義人事務局長)と茨城新聞社茨城新聞文化福祉
事業団、読売新聞読売光と愛の事業団の 3 団体へ
寄付しました。
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正月恒例の箱根駅伝では、新山の神を擁
する青山学院が初優勝しました。前年の惜
敗を教訓に日頃の生活習慣まで駅伝のため
に考え行動してきた努力の賜物と報道され
ておりました。
われわれも大いに見習わなくてはと考え
させられました。
(T)