エコグリーン®ノンハロゲンケーブルの特長

*
R
○
4.エコグリーン ノンハロゲン ケーブルの特長
*ノンハロゲン
(Non-halogen)
周期律表第族のF(ふっ素)、Cl(塩素)、
Br(臭素)等のハロゲン元素を含まない材料であることを意味する。
3.難燃性です。
1.環境をクリーンに保ちます。
EMシリーズとNHシリーズの2タイプのエコグリーン○ を
R
(1)有害ガスを発生しません。
ハロゲンフリー材料で構成されており、燃焼時に有害な
ご用意いたしました。
ハロゲン化水素ガスを発生しません。また、ダイオキシ
EMシリーズ(EM ○○:一般難燃);
ン発生の恐れもありません。
JIS C 3005の4.26.2 b)60度傾斜難燃試験に合格。
表4-1-1に各種材料のハロゲン化水素ガス発生量を示しま
NHシリーズ(NH-○○:高難燃);
す。
JIS C 3521(IEEEstd.383:1974)によるVTFTに合
格。
表4-1-1 各種材料の燃料ガスと発生量
ガス発生量※
項 目
架橋PE
エコ材料
(1)エコグリーン○R EMシリーズ
JIS C 3005の4.26.2 b)
60度傾斜難燃試験状況
PVC
一酸化炭素 CO
110
130
100
二酸化炭素 CO2
95
380
100
塩化水素 HCℓ
0
0
100
※ PVCを100とする相対値
(PVC一般ケーブル)
(エコグリーン○R EMシリーズ)
着火状態
着火状態
(2)
鉛等の重金属を含んでいません。
2.機器の腐食は殆どありません。
(1)
pH
(水素イオン指数)
試験
(JIS C 3666-2)
pH(水素イオン指数)試験試料を750~850℃で30分間加
熱し、発生した燃焼ガスを蒸留水に溶け込ませ、その溶
いずれの場合も着火直後に炎を取り去った後60秒以内に
自然に消えます。
液のpHを測定する方法です。
エコグリーンⓇケーブルは、JISの要求(pH4.3以上)を満
足します。
(2)エコグリーン ○R NHシリーズ
JIS C 3521(IEEEstd.383:1974)
垂直トレイ燃焼試験(VTFT)状況
表4-2-1 pH試験の結果
材料名
結
果
不合格
低煙害ビニル
不合格
難燃性ポリオレフィン
不合格
ノンハロゲン難燃EPゴム
合 格
ノンハロゲン難燃ポリオレフィン
(耐燃性ポリエチレン)
(PVC難燃ケーブル)
F-CEV-S
2×2mm2
合 格
90-187
(エコグリーン○R NHシリーズ)
着火後 分経過
ビニル
20
終了後の状況
図4-2-1 JIS C 3666-2によるpH測定試験装置
89-406
NH-CEE
2×2mm2
F-CEV-S
2×2mm2
90-187
NH-CEE
2×2mm2
89-406
(2)
導電率試験
(JISC3666-2)
技術資料
6
(1)の溶液を用いて導電率の測定を行なう試験です。
エコグリーンⓇケーブルは、JISの要求(10μS/mm以下)
エコグリーンⓇNHシリーズケーブルは、発煙量が少なく、
高難燃性です。
を満足します。
110
4.低発煙性です。
5.耐候性はPVCとほぼ同等です。
エコ材料として使用している耐燃性ポリエチレンは、
紫外線促進
劣化試験でPVCと比較し、遜色のない特性を有していることを
確認しています。
6.許容電流を大きくとれる品種もあります。
絶縁体にPVCを使用している品種(IV、VV、CVV)はEM
IE/F、
EM EE/F、
EM CEE/Fを使用することで絶縁体の耐熱
温度がPVC(60℃)
からエコ材料(75℃)
に上がるため許容電流
が大きくとれます。
600V CVケーブルとEM 600V CE/Fケーブ
ルの許容電流は変わりません。
7.アウトガス対策用ケーブルとして有効です。
クリーンルーム内でのアウトガス対策用ケーブルとして、EM電線
ケーブルは従来のPVC電線ケーブルに比べて有効にご使用い
ただけます。
8.高リサイクル性です。
絶縁体やシース等の導体以外の構成材料を同一系統にするこ
とにより、
リサイクル性を高めました。
9.お取り扱い上のお願い事項。
図4-4-1 JIS C 60695-6-31
(ASTM E662
(NBS)
)
発煙試験装置
⑴ 従来電線に比べると多少かたくなる傾向にありますが、許
容曲げ半径は従来電線と同じです。
310
最大煙密度(Dm)(有煙~無煙)
300
ケ
⑵ EM IE/FやタイシガイセンEM 600V EEF/Fなど除き、
ーブル
(EM 600V CE/F、
EM CEE/F他)
の絶縁体には
270
従来のケーブル類(EV、
CV、
FP、
HP等)
の絶縁体と同じポ
240
リエチレン系材料を使用しています。
そのため、長期間日光
200
や蛍光灯の光が当るような場合には、従来のケーブル類と
190
150
同様に、紫外線による表面の劣化を考慮し、端末部付近の
150
絶縁体露出部には黒色テープなどの保護を施してくださ
105
100
い。
シース材料は、
ビニルと比較し伸びやすい材料で
⑶ 絶縁体、
80
す。端末部分の被覆はぎ取り作業にはご注意ください。
ケーブル入線剤(滑剤)
をご利用いただく
⑷ 引入れ工事には、
ノンハロゲン
難燃ポリオレフィン
(耐燃性ポリエチレン)
クロロスルホン化
ポリエチレン
クロロプレン
ビニル
と、
ケーブルに擦れ跡がつきにくく、
スムースな引き入れ工事
が可能です。
⑸ 高温での熱変形にご注意下さい。耐燃性ポリエチレンは、
90℃を超えると変形が大きくなり、絶縁性が損なわれること
図4-4-2 JIS C 60695-6-31
(ASTM E662
(NBS)
)
スモークチャンバに
よる煙密度の測定
があります。電線の温度上昇に影響する
「多条布設」や「周
シースが収縮することがあり、
⑹ 端末部及び接続部において、
特に高圧ケーブルにおいては、
それにより不具合が発生す
る場合がありますので対策を施してください。
111
6
技術資料
囲温度」にご配慮ください。