(回答:総務省・内閣府) (平成18年12月)

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お 答 え し ま す
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国政モニターの声に対する回答
❖国勢調査の申告義務についてきちんと
告知を
2005年度の国勢調査の調査票の回収は困難だっ
わらず、何の連絡もせず滞らせているのである。
忘れた頃、まだ回収しているの、と驚いたが、大
家さんの訪問で何らかの対応をしていた有り様で
あった。
た模様だ。未提出率は4.4%もあり、前回の1.7%
政府も次回に備えて、初の見直しをされるよう
より急上昇、1995年の0.5%から見ると、にわかに
だが、調査の意義と義務をきちんと国民に周知さ
信じがたい数値であった。マンション等のセキュ
れるよう徹底してほしい。国勢調査に関しては、
リティ構造により戸別訪問が難しかったり、誤っ
今より強い働らきかけが行政にあってもよいと思
た個人情報意識を持つ人が増えて拒否される事例
う。
を見るとうーんと唸る思いである。しかし、やは
りこれは社会人としての義務を果たさない人が多
いという問題が残る。
これは、新聞からの知識だが、国勢調査は申告
義務があり違反には罰則規定がある。個人情報保
護法の対象外である。統計法により個人情報は保
護されている。
(兵庫県 販売・サービス・労務職 女 52歳)
回答:総務省・内閣府
貴重なご意見をいただき、ありがとうございま
す。
統計調査を実施し、正しい統計を得るためには、
正しい申告が必要となります。
私たちが、より良い生活を営むためには、先人
もし、申告が得られなかったり、不正確・不完
が残した統計や調査データがあればこそ役立って
全な申告であった場合、調査の目的とする統計が
きた。国勢調査は、最も基本的な統計調査といえ
作成できなかったり、精度の低い統計となってし
る。調査方法や回答が明確でなければ、改善もさ
まう恐れがあります。
れないし不利益を被るのは国民全体である。私は
このため、国勢調査のような国の重要な統計調
集合住宅に住んでいるが調査員さんも大変だなと
査については、
「統計法」において申告義務と申告
実感した。私が朝夕居る時だけでも隣宅に回収だ
違反に対する罰則が規定されています。
けで6回訪問されているのを見たからだ。隣人は
また、ご承知のとおり、国勢調査のような統計
全く対応しないのである。普通に社会人として生
調査により集められた個人情報については、
「行政
活している家族がである。調査前には、○日に○
機関の保有する個人情報の保護に関する法律」は
調査員が調査票を持って訪ねるというお知らせの
適用されません。これは、統計法における調査内
配付、当日には調査票を配付し、次は、○日に○
容(調査票)は、個人を識別することができない
調査員が回収に訪ねるという記載がある。最低で
統計を作成するためだけに用いるものであるとと
も3回は調査員さんが訪問している。予告があり、
もに、
「統計法」において秘密の保護に関する規律
連絡のとれるよう行き届いた調査であるにもかか
が厳格に規定されていることによります。
しかしながら、平成17年国勢調査において、個
人情報保護法の施行により、個人情報の提供を拒
むことができると誤解しているケースも一部でみ
られました。
また、プライバシー意識の高まりや、
居住形態、生活様式の多様化などを背景として、
調査員が世帯と接触できない事例や接触できても
協力が得られない事例が増大するなど、一部に調
査困難な状況がみられました。このため、総務省
統計局では、今年1月から「国勢調査の実施に関
する有識者懇談会」を開催し、国勢調査の調査方
法等の改善の基本的な方向について検討いただき、
7月に報告書がとりまとめられました。
この報告書の中では、申告義務がある国勢調査
においては個人情報保護法が情報の提供を拒む根
拠とならないことなど、国勢調査と個人情報保護
法との関係等についての正確な情報を周知するこ
と、申告義務があることについて広報に重点的に
盛り込むことや国勢調査の意義や調査項目の必要
性について国民に分かりやすく説明することなど
について提言されています。また、国民のプライ
バシー意識に配慮した調査方法として、調査票は
原則郵送回収とし、世帯の希望に応じてインター
ネットによる申告や調査員への提出等も選択でき
るようにすることなど、次回調査に向けた調査方
法等の改善の方向が示されています。
これらの提言を受け、総務省統計局では、有識
者による検討会を開催するなど、この提言に示さ
れた改善方策の具体化に向けて検討を始めました。
次回国勢調査が国民の皆様の理解と協力を得て、
円滑かつ正確に実施されるよう努めてまいりたい
と考えております。