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カスタマーサービス基本条件(2014年9月2.2版)
第1条 適用範囲

オーデマ ピゲ ジャパン株式会社(以下「AP」といいます。)の本カスタマーサービス基本条件(以下「本基本条件」
といいます。)は第三者、個人又は法人(以下「お客様」といいます。)が所有し、本サービス(以下に定義します。)
を目的としてお送りいただいた、またはお預かりした「オーデマ ピゲ」ブランドの時計のAPによる修理及びその他メ
ンテナンスサービス(以下「本サービス」といいます。)全てに適用されます。
9.3 お客様に時計をお返しする場合:第8.2条の規定に影響を与えることなく、輸送中に発生した紛失または窃盗の
場合、APは、第9.2条の規定に従って補償します。
第2条 本サービスを目的とした時計の引渡し及び即時のお見積り
2.1. お客様は、時計をお預けになる前に、APが本サービスを目的として時計を預かったことの確認及びAPが確認
した当該時計の外観全般の状態を記載した受領書を受領することになります。お客様が、本サービス終了後に
時計を引き取る際には、当該受領書及び身分証明書の提示が必要となります。お客様がAPに時計をお預け
になった際に、必要とされる本サービスの内容及び本サービスの料金を直ちに特定することができる場合、お
客様は即時の見積書(以下「即時見積書」といいます。)に署名をして、本サービスを承諾されたものとします。
2.2. 時計の引渡し時にAPが細心の注意を払い、時計を調べたとしても、APが精査するまで発見できない不具合が
存在することもあり得ます。このため、APのカスタマーサービスが作成し、詳細見積書(第3.1条に定義します。)
に記載された不具合(もしあれば)のみを正式な本サービスの対象とみなします。
2.3. APは、時計の全体の状態が維持されていることを確認するため、時計の受領時に当該時計のデジタル撮影を
行います。また、金属のブレスレットタイプの時計については、コマの数を確認します。お客様から特にご依頼
があった場合、APは、時計若しくはその特定の部位又は両方の写真をお客様にご提供します。
第3条 詳細見積書
3.1. お客様から時計をお預かりした時点で、本サービスの料金を迅速に決定する(第2.1条)ことができない場合、
APは、時計のケース及びムーブメントの分解が必要な場合の詳細な見積書(以下「詳細見積書」といいます。)
を合理的な日程内にお客様に送付します。詳細見積書には、本サービスの範囲、本サービスの費用及び本
サービスの推定所要期間を記載します。明示的に規定していない限り、本基本条件の目的において「見積書」
には即時見積書、詳細見積書及びその他一切の種類の見積書が含まれるものとみなします。
3.2. 詳細見積書は、発行日から3ヵ月間有効とし、お客様が書面により承諾するものとします。
3.3. 現行コレクションの時計、25年以内に製造された機械式時計、または15年以内に製造されたクォーツ時計の場
合、見積書の作成費用をお客様にご請求することはありません。一方、25年以上前に製造された機械式時計、
15年以上前に製造されたクォーツ時計(以下、「古くに製造された時計」といいます。)の場合、当該見積書の
作成費用の一部として、¥15,000(税抜)をお客様にご請求させていただきます。古くに製造された時計の中に
は、見積書を作成するためにスイス連邦共和国ル・ブラシュのオーデマ ピゲ本社に送付しなければならない場
合があります。詳細見積書に承諾されなかった場合に限り、当該作成費用をお客様にご請求させていただきま
す。古くに製造された時計については、本サービス中に問題が生じた場合、見積書の内容が改定されることが
あります。また、見積及び修理作業行程中に、修理が不可能と判明する場合があり、この場合、お客様からお
預かりした時と同じ状態にしてお返しし、送料・保険料を別途ご請求させていただきます。
3.4. 本サービス履行中に時計の動作、完全性及び/又は防水性を維持するため、当初の見積書に含まれていない
追加の作業が必要となることが判明した場合、APは当該必要となる新たな作業が記載された追加の、又は最
新の見積書をお客様に迅速に送付し、お客様の承諾を求めます。本サービスは、お客様が追加の又は最新の
見積書を書面により承諾されるまで中止します。当該追加の、又は最新の見積書が承諾されない場合、時計
は、お客様からお預かりした時と同じ状態でお返しし、見積書作成費用の一部として¥15,000(税抜)ご請求さ
せていただきます。本基本条件の目的において「詳細見積書」には詳細見積書及び追加の、又は最新の見積
書(もしあれば)の双方が含まれるものとします。
第4条 本サービスの料金
4.1. 本サービスの料金には、APとお客様間に別段の書面による合意がない限り、消費税及びその他適用される
税、並びに梱包、輸送及び/又は保険にかかる料金は含まれません。
4.2. 本サービスの料金は、遅くともお客様が時計を受け取るまでにお支払いいただくものとします。ただし、APは、
特に、古くに製造された時計の修復サービスを行う場合、又は時計をお客様に直接お返しない場合(第8条)な
どにおいて、費用の全額又は一部の前払いを要求することができます。
第5条 お客様による詳細見積書の承諾拒否
5.1. 3ヵ月間の詳細見積書の有効期限内に(第3.2条)、APは、最大3回までリマインダーをお送りします。詳細見積
書の有効期限が切れた場合、第3.3条に定める詳細見積書の作成費用全額が支払われ次第、時計をお客様
にお返しします。
5.2. お客様が詳細見積書を承諾しなかった場合、同様に、第3.3条に記載する詳細見積書の作成費用全額が支払
われ次第、第8条に従い、時計をお預かりした時と同じ状態で、速やかにお客様にお返しします。
5.3. APがお客様に本サービスのオプションを提示した場合、お客様は必ずしも当該オプションを承諾される必要は
ありません。反対に、本サービスのオプションの中には、本サービスが承諾された場合にのみ履行できるものも
あります。お客様が本サービスを承諾されない場合、時計をお客様にお返しし、お客様は遅くとも時計をお客
様にお返しするまでに見積書の費用を支払う義務を負うこととなります。
第6条 お客様による詳細見積書の承諾
6.1. お客様が、詳細見積書をその発行日から15営業日以内に承諾した場合、APは、詳細見積書に記載する日程
内に本サービスを履行するために合理的な努力を行うことに同意します。その発行日から15営業日以内に詳
細見積書が承諾されなかった場合、新たな日程をお客様に提示します。かかる新たな日程は、当該時点にお
ける作業量を加味して詳細見積書に当初記載された日程以降の日付になることがあります。
6.2. お客様が書面により詳細見積書を承諾された場合、APは、合理的な努力をもって本サービスを履行することに
同意します。APが本サービスを開始した場合、お客様は詳細見積書の承諾を撤回することはできません。
6.3. 本サービスを合理的な日程内に履行するため、APは、時計を受領した場所とは異なる(日本その他の外国に
所在する)AP認定修理センターに時計を発送できるものとします。
6.4. APが合理的な努力を払っても、不可抗力により本サービスを完了できない場合、AP及びお客様間の合意を条
件として、当該不可抗力事由の性質及び規模に応じて本サービスの履行は延期されます。不可抗力とは、大
規模な自然現象、紛争、ストライキ、攻撃、不測の公的規制、その他APの責めに帰さない事由を意味し、これら
を含むがそれらに限らないものとします。
第7条 使用部品
7.1. 本サービス中に交換した部品代は、当該サービスに通常必要と考えられる部品交換である限り、本サービス料
金に含まれます。ただし、特に、時計が衝撃その他損傷を受け、通常の交換時期より前に特定の部品の交換
が必要となった場合、これらの部品代は別途お客様にご請求させていただきます。当該ご請求には、交換部品
の価格(特に貴金属の場合)が勘案されています。どのような理由であれ、交換部品はお客様にお返しいたし
ません。摩耗部品は、本サービスの一環として、APの基準に従って最新技術で製造された新しい部品と交換し
ます。
7.2. 古くに製造された時計の本サービスを履行する際に、すでに入手不可能となったオリジナルの部品について
は、専門の時計職人が出来る限り手作業で再現します。
7.3. 時計のオリジナルと同じ文字板及びストラップは、特定の期間しか入手できない場合があります。入手不可能な
場合、APは、オリジナルと出来るだけ類似している文字板かストラップ(又は両方)と交換するか、あるいは、技
術的に可能な場合には、オリジナルの文字板を修理します。
第8条 本サービス完了時のお客様への時計の返却
8.1. 本サービスが完了した場合、APはその旨及び時計を返送することをお客様にお知らせします。お客様の書面
によるご依頼により、合理的期間内に国内に限り、安全なパッケージに梱包してお客様よりいただいた住所宛
てに時計を返送します。APがお客様の時計をお預かりした後にお客様の住所が変更になった場合、当該変更
はお客様の身元が正式に確認されてから承ります。
8.2. お客様より提示のあった住所の誤りに起因して時計に生じた損害若しくは紛失又はその両方については、AP
は一切責任を負担致しません。
現行コレクション以外のモデル:同じ価格(お客様が当該時計に支払った価格)で類似した時計との交換。AP
の完全な裁量によって決める場合は、当該時計の市場価格に基づく金銭賠償。
第10条 サービス保証
10.1.本サービスの一環として行った作業及び交換部品(ワインディングボックスの作業および交換部品を含みま
す。)は、保証書又は請求書の日付から2年間保証されます。製品保証対象サービスを受ける際には、製品保
証書及びその延長証明書の提示が必要です。
10.2.第9条の規定に影響を与えることなく、とりわけ部品の不具合による製造上の問題、作業中に発生した人為的ミ
スによる不具合、お客様に時計をお返しする際に輸送中に発生した破損、これらは全て修理保証によりカバー
されます。
10.3.通常の使用による摩損、外部からの衝撃、通常とは異なる使用、誤った操作によって発生した不具合、AP認
定修理センター以外で履行された作業、推奨される防水点検を受けなかった場合(第11条に規定されたもの)
については、製造・サービス保証の対象外とします。
10.4.お客様は時計を確認する責任を負い、迅速に発見し得る瑕疵に気づいた場合には、本サービス後に当該時
計を受領後10営業日以内にAPに書面で通知するものとします。お客様が10営業日以内にAPに対してかかる
通知を怠った場合、お客様は当該時計を良好な状態で受領したものとし、合理的な範囲で迅速に発見し得な
かった瑕疵に関連するものを除き、APは一切の請求又は責任から免責されるものとします。かかる場合、お客
様は本基本条件に基づく当該欠陥の修理依頼のみを行うことができます。
10.5.お客様が本サービスの履行を承諾されない場合(特に、メンテナンス、修理又は防水点検)、APは、時計の動
作、防水性及び完全性に関連する一切の義務又は責任から免責されるものとします。
第11条 時計の防水性
11.1.時計の防水性は、何らかの事故又は刺激の強い物質(酸、香水、液体金属など)との接触により低下すること
があります。これらの事故が生じた場合、時計が決して液体に触れることのないようにし、迅速に再度防水点検
を行うことが重要です。砂、塩及び塩素は浸食作用・腐食作用のある物質です。頻繁に泳ぎに行かれる場合
は、定期的に時計(ストラップを含む。)を真水ですすぎ、乾燥させることをお勧めします。
11.2.通常の環境で使用される場合は最低2年ごと、時計が頻繁に水分や湿気さらされる環境で使用される場合に
は毎年防水点検を受けられることをお勧めします。AP又は防水点検に適した機器を備えたAP認定修理セン
ターに時計をお持ちください。
11.3.お客様の時計が非防水モデルの場合、水分その他液体に触れないように注意してください。
11.4.手洗いなどの簡単な動作によってムーブメントに湿気が入り、その結果重大な破損や酸化につながる場合が
あります。雨、多湿の気候、エアコンの温度変化が大きすぎる場合なども、ムーブメントが過剰な湿気にさらされ
る原因となることがあります。長年使用していくうちに時計に僅かな歪みが生じ、それによって防水性が失われ
ることがあります。湿気の浸入が原因で生じた不具合に関しては、修理保証の対象にはなりません。
11.5.古くに製造された時計の場合、長年にわたる通常の使用によってケースに僅かな歪みが生じるため、いつまで
も元来の防水性を保証することはできません。したがって、かかる時計を湿気にさらさないようお勧めします。古
くに製造された時計の場合、湿気の浸入が原因の不具合に関しては、修理保証の対象にはなりません。
11.6.APは、お客様がクォーツ時計の電池の交換時に、時計の防水性回復サービスを行うことをお勧めします。お
客様は、時計の防水性に関する免責条項に署名をして、本サービスを拒否することができます。かかる場合、
新たな電池への交換は無料で行います。
第12条 磁気について
スキャナー、家電製品及び携帯電話などの最新機器の多くは磁場を生成します。磁場に近づけると時計が磁気を
帯び、機能に影響が出る場合があります。かかる場合、AP又は最適な機器を備えたAP認定修理センターで脱磁
サービスを受けられることをお勧めします。
第13条 リファレンスの変更
過去または現行のコレクションから既存のモデルへの外観の変更に関し、APが明示的に承認している場合、特定
の外観上の変更が認められます。当該変更は、時計の外観の変更に係る情報を保持するためにAPが管理するリ
ファレンスの変更が必要となる場合があります。
第14条 シリアル番号の変更
ケース、ミドルケース、裏蓋又はムーブメント一式を交換する必要がある場合、新たな部品のシリアル番号が当初刻
印された番号と異なったものになる場合があります。APはこの変更記録を保管します。APは、当該新シリアル番号
は固有のものであること、及びAPのデータベースにこれを記録することを保証します。限定モデルについては、お
客様に交換部品のリサイクルにご同意いただける場合、APは、例外的にケース、ミドルケース、裏蓋の原番号を維
持します。
第15条 偽造品
見積書作成時に行った検査の結果、時計部品の全て又は一部が偽造部品(偽造品又は混成品)であることが明ら
かとなった場合、APは当該時計について、本サービスをいたしません。APは、当該時計が偽造品であることを示す
視覚的及び技術的特徴を書面に記録します。APは時計の出所に関する情報を収集するため、偽造品を更に検査
することができます。
第16条 外観が変更された時計
時計に、本来の外観又は機能が変更された箇所がある場合、APは、当該時計を本来の外観に回復するために必
要な作業を勘案して見積書を作成します。APは、変更された部分を本来の状態に戻す作業に限定することができ
ます。また、同様に、外観および/または機能の変更をAPが承認していない場合、APはいかなる作業も行わない
権利を有します。
第17条 盗難品
盗難届が提出されている時計を受け取った場合、以前の所有者と現在の所有者双方の合意がある場合を除き、AP
は、以前の所有者及び当該時計の法律上の所有権の所在を単独で決定する権限を有する関係司法当局、又はそ
の双方に報告することができ、また、所有権の所在が確定するまで当該時計を保管することができます。
第18条 個人情報の保護
AP及びAPグループ内の会社は個人情報、特に、お客様から提供され又は時計に紐付いている情報(以下「情報」
といいます。)を収集し、処理します。この情報はスイスの情報保護法に従い処理されます。お客様は本サービスの
ために時計をお預けになることから、APはお客様に少なくとも氏名、連絡先の詳細その他修理に役に立つ情報を
ご提供頂く必要があります。これらの情報は、AP内部のCRMのプロセスの一環として、本基本条件に記載されて
いるサービスに関連して、あるいはマーケティング目的(お客様のニーズによりよくお応えすること、新しい製品や
サービス、次回のご提案やイベントのご案内などを含む)で使用されます。APは、適用法の遵守又は当局の要求に
応じる場合を除き、お客様から同意を得ることなく第三者に情報を売却、賃貸又は伝達しないことを誓約します。た
だし、下請業者に情報を伝達する場合があります。情報は、日本国内あるいはスイス以外の国に転送されたり、処
理される場合があり、スイスよりも情報の保護水準が低い国が含まれます。スイス連邦共和国オーデマ ピゲ本社
Audemars Piguet (Marketing) SA, Route de France 16, 1348 Le Brassus, Switzerland 宛てに文書または電子メール
([email protected])にご本人確認書類を添えてお申し付けいただければ、いつでも情報の修正また
は削除を要求することができます。
第19条 完全合意
見積書および本基本条件は共に(ただし、本基本条件のいずれかが見積書と抵触する場合を除く。その場合、常
に見積書が優先される。)本サービスの提供に関してAPとお客様双方が完全に合意した内容で構成されており、双
方が事前に書面または口頭で合意、または表明した内容よりも優先されます。両当事者は、見積書又は本基本条
件に記載されていない内容については、何も行わないことを確認します。
第20条 適用法
第9条 お預かりした時計の紛失又は破損
本基本条件及びAPとお客様との間の関係は、日本法(抵触法に関する規定は除く。)を準拠法とします。
9.1 APが受け取る前:お客様が直接時計を発送される場合、輸送中に発生した破損、APが受け取る前の紛失又
は窃盗については、APは一切責任を負担致しません。お客様は、配達証明付きおよび/またはその他確実な
発送方法又は配達サービスで時計を発送してください。ご要望により、APは、あくまでも参考としてではありま
すが、現行モデル又は類似の時計の再取得価額をお見積りします。古くに製造された時計については、一般
に知られているオークションハウスのみが、時計の価値の評価を行うことができます。
第21条 管轄裁判所
9.2 APが受け取った後:APが最大の注意を払ったとしても、お客様からお預かりした時計の修理中に、時計の精巧
な部品が破損することがあります。APの費用でこれら部品の交換ができない場合、APは、次の規定に従って補
償します。

現行コレクションモデル:破損した時計と同じモデルの新品の時計との交換。限定モデルの場合には、同じ価
格(お客様が当該時計に支払った価格)で類似した時計との交換。APの完全な裁量によって決める場合は、
当該時計の市場価格に基づく金銭賠償。
AP及びお客様は、本基本条件に関連して生じたいかなる紛争について、APの登録上の事務所の所在地を所管と
する関連裁判所の管轄に服すものとします。